活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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しつもん仕事術

しつもん仕事術
しつもん仕事術
(2012/06/07)
松田充弘 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

2012年4月、ある地方新聞に次のようなニュースが掲載されました。

  「十勝バスの運送収入 40年ぶり前年増」

北海道帯広市のバス会社、十勝バス。

「黄色のバス」として市民に親しまれていましたが、
地方ローカルバスの宿命で、モータリゼーションの影響をもろに受け、
利用客は減少の一途をたどっていました。

土地が余っている地方の田舎町では、郊外に大型店が出店し、
車でショッピングに出かけるライフスタイルが定着。

十勝バスに限らず、利用客の減少はローカルバス会社にとって
簡単に解決できる問題ではありません。

人口密度の低い十勝で、バス会社を経営していく以上、
利用客の減少は、避けることはできないのか?

しかし、高齢化社会の進行で、公共交通機関の意義は
見直されているはず。

何とか利用客を増やす方法はないのだろうか?

十勝バス社長の野村文吾さんは、このような考えを持ちつつ、
藁にもすがる思いで、あるセミナーに参加しました。

そのセミナーでは、自社のお客様を知るための
8つの質問が用意されていました。

  Q お客様はどんな方ですか?
  Q お客様の趣味は何ですか?
  Q お客様の家族構成は?
  Q お客様は、休みの日には何をしていますか?
  Q お客様はどんなものから情報を得ていますか?
  Q お客様がお金を払ってでも解決したいことは?
  Q お客様が気になるキーワードは?
  Q お客様は買うときに、何をもとにして決断していますか?

この質問を受けて、野村さんは初めて重大なことに気がつきます。

  「自分はお客様のことを知っているつもりでいたが、
  実は全然知らなかった」

この事実に気がついた野村さんは、バス路線の近くに住みながら、
バスを利用しない人たちに、実際に聞いて回ることにしました。

  「なぜバスを利用しないのですか?」

この質問に対し、多くの人から返ってきた答えは、
野村さんをはじめ、バス会社の人間の誰もが、
予想もしていないものでした。

  「乗り方がわからないから」

前乗りか後乗りか、料金はいくらか、整理券はいつ取るのか、
どこのバス停で乗ってどこで降りるのか・・・・

普段、バスを使っている人には、当たり前の動作が、
実はバスを使っていない人にとっては、予想外にハードルが高く、
バスは「難しい乗り物」になっていました。

この事実を知った野村さんは、停留所周辺の家にバスの乗り方を
説明しに行ったり、市と協力してバスマップを改定したりするなど、
普段バスを利用しない人の目線で情報発信を強化しました。

その結果、地方ローカルバス路線では異例の
利用客数が前年を上回るという快挙を成し遂げました。

きっかけは、「質問」でした。

本書は、ビジネスで気づきを得るための、「質問術」を解説します。

人から教わったものは、身につかなくても、
自分で気づいたことは、納得して行動することができます。

そのためには、「いい質問」をする術を身につける必要があるのです。

この本から何を活かすか?

本の紹介より、エピソードの紹介で終わってしまいました。

それは、私が帯広市の出身ため、
地元のニュースが紹介されていて、力が入ってしまったからです。

社長として登場した、野村文吾さんも小学校時代に
知っていた方。

今度、里帰りした際には、十勝バスがどう変わったか、
自分の目で見てきたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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