活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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自分でやった方が早い病

自分でやった方が早い病 (星海社新書)
自分でやった方が早い病 (星海社新書)
(2012/05/25)
小倉 広 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

誰でも、程度の差はあれ、一度はかかる病気、
「自分でやったほうが早い病」。

私が、この病にかかったのは20代後半の頃でした。

本書の著者、小倉広さんは、この病気にかかるには
2パターンあると言います。

  「ひとつは、まわりよりも自分がデキてしまうから、
  自分でやった方が早い。
  もうひとつは、相手に悪いし、お願いが下手だから、
  自分でやった方が早い。」

本書がメインとして扱うのは、最初のパターン。

「いやいや、自分はそこまでデキないからこのパターンじゃない」
と思うかもしれません。

事実、過去の私も完全にはこのパターンにはマッチしていません。

目の前に迫る期限。
その期限を守るためには、他の人にやり方を教えている時間もない。

こんなシチュエーションが多かったように記憶しています。

でもこれも、本来の能力としてデキるかどうかに関係なく、
その仕事を遂行するスキル上、自分の方がデキているわけですから、
やはり最初のパターンに分類されるのでしょう。

手伝ってもらったり、部下に任せてしまった方がいいのは、
わかってるんです。

でも、任せられない。

それは自分の方がデキるという驕りではなく、
任せることにかかる労力とその成果が予測できないから。

  「“自分でやった方が早い”という状態は、プレイヤーとしては
  優秀だけれど、リーダーとしては失格です。
  いつまでたってもプレイヤー1人分の仕事しかできない状態が
  永遠に続きます。」

1人で仕事を全て抱え込んでいては、リーダーは務まりません。

仕事も権限も移譲して、部下やチームを育て、
全体をマネジメントしてこそのリーダーです。

「自分でやった方が早い病」を克服しなければ、
決してリーダーの責務を果たすことはできません。

本書では、この病気が悪化するとどうなるか、
克服するとどうなるか、病の原因、処方箋、再発防止策が
各章ごとに解説されています。

私の場合は、幸いにして環境の変化によって
この病気が治りました。

そもそも、「自分でやった方が早い病」が出るのは、
無理な残業をしてでも、自分でやってデキる範囲だからです。

どんなに徹夜して頑張ろうとも、自分1人ではできないことが、
火を見るより明らかな場合や、
多くの人の協力と連携の上に成り立つ規模の大きな
プロジェクトの場合は、他の人を頼らざるを得ません。

ですから、「自分がやった方が早い病」は、
誰でもかかる可能性があり、長く患ってはいけない病気ですが、
環境やポジションによって、半強制的に治る病気でもあると
言えるでしょう。

この本から何を活かすか?

  「よく “優しい人が好き” という女性がいますが、
  本音は“自分に対して優しい人が好き”であって、他の女性に
  優しくされると嫌で仕方がないのではないでしょうか。
  ましてや、ほとんどの人は “世界中のすべての人に対し
  優しい人が好き” ということでもないと思います。
  そう考えると、世の中には自己愛にあふれた人ばかりのように思えます。
  自分大好き人間だらけです。」

これは女性だけでなく、人間だったら誰でも当てはまること。
しかし、これに続けて、小倉さんは次のように述べています。

  「自分が幸せになるための一番の近道は、
  誰かに幸せを分け与えること、もしくは誰かを幸せにすることです。
  自分の幸せと他人の幸せは一緒であって、
  別々に考えること自体が間違っているのです。」

これも「自分でやった方が早い病」が、
突き抜けた環境で治ってしまうのと同じく、
家族を持つなど環境の変化で実感できることだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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