活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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未来を発明するためにいまできること

未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
(2012/05/31)
ティナ・シーリグ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

  「よく晴れた日に、ふたりの男性がゴルフをしています。
  最初の男性がボールを打とうとした時、葬儀の列が通りかかり、
  隣の墓地に入っていきました。

  男性は帽子をとり、一礼します。
  
  連れの男性は、『ずいぶん慎み深いんだね』と言います。
  
  すると最初の男性はこう言ったのです。
  『せめて、これぐらいはしないと。25年も連れ添ったんだから』」

いかにもありそうなジョークですが、本書ではこのジョークからも
創造性を学びます。

リフレーミングとは、ある枠組みで捉えている物事を
枠組みを外して、違う枠組みで見直すこと。

ジョークを解説するのは野暮な話ですが、このジョークでは、
最初、男性は慎み深く見えましたが、最後の1行でリフレーミングされ、
亡くなったのが四半世紀連れ添った妻だとわかった途端、
非人間的になることが面白さです。

  「視点の転換を楽しみながら(世の中を異なるフレームで見る方法を)
  学べる方法は、いくつかあります。
  私が気に入っているのは、ジョークを分析する方法です。
  面白いジョークというのは、こちらが予想もしない時に
  話のフレームが転換されるから笑えるのです。」

このように語るのは、NHK「白熱教室」シリーズので知られる、
ティナ・シーリグさん。

スタンフォード大学のエグゼクティブ・ディレクターです。

本書は、ベストセラーになった前著
20歳のときに知っておきたかったこと」に続く
スタンフォード大学集中講義シリーズの第2弾。

今回のテーマは「創造性とクリエイティビティ」です。

前著は原題「What I Wish I Knew When I Was 20」に対して、
素直に邦題は「20歳のときに知っておきたかったこと」でした。

今回は原題「inGenius(独創性)」に対して、
「未来を発明するためにいまできること」ですから、
ずいぶんひねってきた感じがしますね。

本書でシーリングさんは、「イノベーション・エンジン」という
モデルを使い、個人やチーム、組織のクリエイティビティを
引き出す方法について講義します。

一応モデルは提示されているものの、堅苦しい講義ではなく、
先のジョークのような親しみやすい身近な例を使って、
日常的にクリエイティビティを高めるヒント示してくれます。

それでいてシーリングさんがスタンフォード大学で教える
クリエイティブ・コースのように、人間の内側と外側の
両面から創造性を引き出すように書かれていますから、
本書は模範的な「クリエイティビティの教科書」と言えます。

この本から何を活かすか?

  「モンティ・パイソンのコメディ映画
  『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル』は、
  制約が創造性を生み出した好例だと思います。

  低予算で作られたこの映画に、濃霧のなかを馬が駆け寄ってくる
  音が聞こえる場面があります。近づいてくるにつれ、
  それが馬ではなく、兵士が二つのココナッツを叩いて、
  馬のひづめらしき音を出していることに気づきます。」

私も大好きなコメディのモンティ・パイソン

ここで紹介されているホーリー・グレイルを含め、
私は何度も見ていますが、「どこにクリエイティビティがあるか?」
という視点で見たことはあリませんでした。

本書読んだ後、このシリーズを見直してみると、
今まで気づかなかった新たな発見があるかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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