活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2012年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年08月

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LESS IS MORE

LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。
LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。
(2012/06/15)
本田 直之 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:15

  「何か欲しいものはありますか?」

このように質問されたら、あなたは、なんと答えますか?

本田直之さんは、幸福度ランキングで上位を独占する
北欧諸国を訪れ、さまざまな職業の人たち20人以上に、
この質問をぶつけたそうです。

返ってきた答えは、「欲しいもの」を聞いているのに、
ほとんど「モノ」は出てきませんでした。

北欧の人たちの答えで多かったのは、
「家族の健康」や「友人の成功」など。

一方、本田さんは、日本人に同じ質問をしてみると、
「車」や「家」など物質的なモノを挙げる人が多いと予想しています。

この差こそが、幸福度の差。

  「彼らは物質的なモノよりもっと精神的なもの、経験的なものに
  幸福度を感じているということです。」

個人的には、「欲しいもの」と聞かれて、「モノ」を
答えるかどうかは、発想の柔軟性にも関係するので、
一概に日本人が「モノ」に固執しているとも言えないと思います。

言い方を変えると、日本人は聞かれた枠組みの中で、
マジメに答えようとする人が多い気がします。

更に言うと、日本人に「欲しいもの」と聞くと、
「車」や「家」なんて答えは出ずに、「お金」か「時間」と答える人が、
圧倒的に多いのではないでしょうか。

さて、本書は私たちが幸せになるために、
今しなければならないことを考える本です。

基本的には、過去の本田さんの著作「ノマドライフ」や
7つの制約にしばられない生き方」と考え方は同じですが、
北欧の人たちへのインタビューを掲載し、
その考えの裏付けを取っている点が新しい。

要はモノをあまり持たずに、シンプルな生活をして、
複数の仕事を持って、複数の拠点で生活しましょうということです。

それが「Less is more」。

本書のタイトルにもなっているこの言葉は、
近代建築の三大巨匠のひとり、ドイツの建築家、
ミース・ファン・デル・ローエさんによるものだそうです。

「少ないことは、より豊かなことだ」という考えで、
スティーブ・ジョブズさんがアップルで実践していた思想と
共通するところがありますね。

本書で本田さんは、北欧の人へのインタビュー結果や
自身のデュアルライフ、その他の海外での生活経験から、
自由に生きるために目指すべき「新しい幸せの10の条件」を
示しています。

  1. 仕事を楽しんでいる
  2. いい仲間、いい家族がいる
  3. 経済的に安定している
  4. 精神的・肉体的に健康である
  5. 刺激のある趣味やライフスタイルを持っている
  6. 時間を自分でコントロールできると感じている
  7. 住む場所をしっかり選んでいる
  8. いい考え方のクセを持っている
  9. 将来の見通しが立っている
  10. ゴールに向かっている感覚を持つ

この本から何を活かすか?

本書は、そもそも次の問から始まっています。

  「豊かなはずの日本人が、なぜ幸せを感じられないのか?」

経済的に豊かなはずの日本が、ギャラップ社の2010年の調査では、
幸福度ランキングが81位だと。

個人的には、本田さんが挙げた10か条では7番目の
「いい考え方のクセを持っている」が全てだと思います。

幸福度は、単なる考え方ですから、頭を切り替えるだけで、
今すぐにでもランキング1位になることはできると思います。

それは、デュアルライフを送らなくても、
ノマドワーカーにならなくても可能なことですね。

また、考え方ひとつで誰でも変えることができる幸福度ですから、
他人と比べるランキング自体、意味のないことなのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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P.F.ドラッカー 完全ブックガイド

P.F.ドラッカー 完全ブックガイド P.F.ドラッカー 完全ブックガイド
(2012/05/18)
上田 惇生 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

「このドラッカーって人、知ってるよ。映画に出てた人でしょ?」

本書を指さした小6の娘の発言に、
私の頭には、しばし?マークが浮かびました。

しかし、娘の見た映画から類推することで、
何を言っているのかがわかりました。

当たらずしも遠からず。私は、娘に說明しました。

「確かに、AKBのあっちゃんの映画で扱われていた人だね。
でも俳優さんじゃないから、本人は映画には出てないと思うよ。」

もしドラ」効果、恐るべし。

娘は、前田敦子さん主演の映画『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの「マネジメント」を読んだら
』を見たので、
なんとなくドラカーさんの名前を知っていたのでしょう。

2011年は、『マネジメント[エッセンシャル版] 』が
もしドラ」効果で100万部以上売れたそうです。

  「岩崎夏海さんの『もしドラ』はすばらしい本です。
  女子高生がドラッカーを読み、弱小野球部を変えていく。
  なにより感心したのは、『マネジメント』のエッセンスから
  小説というバーチャルなもの生み、それがマネジメントの
  ケーススタディになっているところでした。」

上田惇生さんに、ここまで言わせるだけのことはありますね。

「もしドラ」でドラッカーさんをはじめて知った。
川島みなみが参考にしていた
マネジメント[エッセンシャル版]」も読んだ。

ドラッカーさんは、たくさん本を書いてるみたいだけど、
それじゃあ、次にどの本を読めばいいの?

それとも、[エッセンシャル版]じゃない「マネジメント」を
読んだほうがいいの?

そんな、ドラッカーさんに魅せられて、もっと読みたいと思うけれど、
多くの作品群を前に戸惑う人に、うってつけなのが本書です。

ドラッカーさんの作品群は「ドラッカー山脈」とも呼ばれます。

世界最高峰の山頂を目指すには、山岳ガイドが必要であるように、
ドラッカーさんの連なる山々を味わうにも、ガイド本は必要です。

ガイドには、ドラッカーさんの著書のほとんどを翻訳し、
ドラッカーさんの分身とも言われる、上田さん以上の人はいません。

本書はドラッカーさんのブックリスト完全版。

  「本書では、ドラッカーのすべての著書を紹介します。
  並び順は原著の発行順としました。時系列で追っていくと、
  教授がたどった道程が見えてきます。その96年の生涯は、
  まさに現代史そのもの。それぞれの時代にどんな歴史的事実が
  起こったのかを合わせると、教授がいかに早いタイミングで
  次の時代をとらえていたかがわかります。」

本書には、ドラッカーさん全著作の出版年月、主な内容、目次、
登場する企業、登場する人物、取り上げられるコンセプト、
そして上田さんの解説が掲載されています。

ドラッカリアンの方でも参考になる、充実の内容です。

また、本書の巻頭には2009年の「ほぼ日刊イトイ新聞」で
話題を読んだ、上田さんと糸井重里さんの対談も
カラー写真付きで掲載されています。

この本から何を活かすか?

私が20代でビジネス書を少しずつ読み始めた頃は、
著者のほとんどの方はもっと上の世代で、人生でも大先輩でした。

それが30代にもなると、同世代や年下の著者も登場し、
自分と同じくらいの経験で、こんな本が書けるのか?
と衝撃を受けることも多くなりました。

そして、私は現在、40代半ば。

自分よりも若い著者の方の本を読む機会が更に増え、
柔軟な発想に刺激をもらっています。

このように、自分と著者の年齢を比較することで、
普通に読むのとは、ちょっと違う感じ方で読むことができます。

ということで、以前読んだことがある本ですが、
ドラッカーさんが、今の私と同じ年代の頃に書いた本、
現代の経営」を再読しとみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 経営・戦略 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?

なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?
(2012/06/15)
田中 裕輔 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

靴の通販サイト「ロコンド」を運営する株式会社ジェイドの
共同代表・田中裕輔さんのマッキンゼー時代の回顧録。

就活を勝ち抜きマッキンゼーの内定をもらうところから始まり、
コンサルタントとしてマッキンゼーで働き、マネージャーへ昇進。

そして、米バークレーへのMBA留学、米国でのインターン経験、
マッキンゼーへの復帰から卒業までが軽快に書かれています。

マッキンゼーの内情もかなり細かく描写されていますから、
同社への就職を考えている人には、参考になるでしょう。

しかし、それ以外のマッキンゼーで働く予定のない多くの読者は、
なぜ、今、田中さんがマッキンゼー時代の話を本にしたかを
考えてみるべきだと思います。

田中さんが今、この本を書いた理由は、
端的に言うと、「ロコンド」の宣伝のため。

ジェイドは、2010年10月に立ち上げた会社で、
田中さんには設立当初にムダな広告費を使ってしまった
という反省があります。

ですから、経費をかけずに「ロコンド」のファンを増やす
プロモーションの一環として、本書を執筆したのでしょう。

実際に私も、本書を読んではじめて「ロコンド」を知り、
サイトにもアクセスしてみました。

ただし、私はバイブル商法で宣伝されたという感覚はなく、
米ザッポスを手本にしている面白い通販会社を知ることができた
というポジティブなイメージを持っています。

さて、本書の内容ですが、
田中さんは、マッキンゼー式思考術の中で、
最も重要で習得すべきものは「イシュー」であると言います。

本書でも1章を割いて、田中さんが「イシュー」を
理解できたユーレカの経験が描かれています。

しかし、この「イシュー」については、同じマッキンゼー出身の
安宅和人さんの名著「イシューからはじめよ」があります。

スキルとして身につけたいなら、田中さんの師匠でもある
安宅さんの本を読むのが良いと思います。

また、MBA留学のくだりでは青春小説的な読み物として
楽しむことができますが、やはりここでも児玉教仁さんの
パンツを脱ぐ勇気」を思い出してしまいます。

私にとっては、本書で「ロコンド」を知り、名著である
イシューからはじめよ」や「パンツを脱ぐ勇気」を思い出させる
触媒のように作用した本でした。

ちなみに、本書のタイトルとは若干異なりますが、
なぜ、田中さんがマッキンゼーを辞めたのか?
という問に対しては、意外な回答が用意されていました。

それは、田中さんのやり方が、
マッキンゼーでは評価されないことがわかったから。

現在の会社の宣伝のためには、多少事実と異なっても
高い志をもって辞めたと書くのが普通でしょう。

それを正直に、合わなかったから辞めたと書く田中さんに
私は、かえって好感が持てました。

この本から何を活かすか?

  「MBAと言えばハーバードに代表されるように
  “毎日勉強をして、生徒間で成績を競う” 印象を持たれがちだが、
  バークレーは真逆。成績を気にする奴なんて格好悪い。
  これが基本的な価値観だった。」

田中さんのMBA留学は、「非常にのんびりした」ものだったそうです。

私が過去に読んだMBA留学記は、
どれもその過酷さが強調されていました。

のんびりしていて、飲みに行って、バスケをして、
サーフィンをしたなんて書いてある本は、見たことがありません。

ただし、田中さんは、のんびりしたことが楽しかったのではなく、
そのゆるさを利用して、留学中にMBA以外の様々なことに
チャレンジしたことに価値があったと言っています。

どんな環境でも、その環境に流されるのではなく、
自分の成長のために活用することが大事なんですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノマドワーカーという生き方

ノマドワーカーという生き方
ノマドワーカーという生き方
(2012/06/01)
立花 岳志 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

普通のサラリーマンが、いかにしてノマドワーカーになったのか?
最後発ブログが、いかにして短期間でアルファブロガーになったのか?

本書は、その秘密を公開する本です。

  「この本には、僕がノマドワーカーとしてフリーになるまでの軌跡と、
  ノマドワーカーになった今考えていること、やろうとしていること、
  実践していることを書かせていただきました。」

本書の著者、立花岳志さんは主にブログの広告収入で
生計を立てるプロ・ブロガー。

運用するブログ「No Second Life」は、
Appleガジェット、書評、ランニングの記事を柱とする「総合ブログ」です。

このブログは、2008年12月8日からスタートした後発組にも関わらず、
2012年4月時点では月間160万PVを誇ります。

立花さんがブログを始めた2008年は、
ツイッターやFacebookが今ほど使われる前で、
ブログブームの真っ盛り。

既に小飼弾さんやコグレマサトさんなどの、
アルファブロガーと呼ばれるブログ出身の有名人がいて、
その発言には大きな影響力を持っていました。

私のブログが2007年5月スタートですから、
立花さんがブログに参入したのは、
それよりも1年以上遅いことになりますね。

立花さんは、ブログを書き始めた当初は、
どこにでもいる無名のサラリーマンでした。

出勤前に記事を書き、1日のアクセス数は30前後だったそうです。

しかし、仕事でもプライベートでも行き詰まりを感じていた
立花さんは、ブログについてある決意をします。

  「ブログをきっかけに人生を劇的に変化させたい!」

そして、ブログをロケットスタートさせるために、
次のような戦略を立てました。

  1. 生活におけるブログの優先順位を「最高」にセットする
  2. 読者のためにも自分のためにもなる内容を追求する
  3. 更新頻度を「非常に高い」に設定する
  4. 1分野に絞らず、3~4分野を扱う「総合ブログ」を目指す
  5. 自前のサーバーで運営する

よくブログの成功本では、「分野を1つに限定すべし」という
アドバイスを見かけますが、立花さんはそれに違和感をおぼえます。

1つの分野に特化してしまうと、情報の専門性は高くなるものの
著者の「顔」が見えてこないと。

そこで、立花岳志という人間を総合的にブランド化するために、
「総合ブログ」という道を選びました。

この選択は、後にツイッターやFacebookが流行ることで、
大きなアドバンテージになったのではないでしょうか。

また、企業の存続と同じで、ブログにおいても
立花さんのように、世の中に価値ある情報を
提供しようとする基本姿勢は、大切なのだと思います。

本書はタイトルこそ「ノマドワーカー」となっていますが、
メインとなるテーマは「ブログでの人生設計」です。

もうブログの時代ではないとも言われますが、
立花さんのように、本気で戦略的に取り組めば、
ブログで食べていくことも、まだ可能ではないかと思わせます。

この本から何を活かすか?

本書を読んで、私はブログを大きく改修しようと決意しました。

これまでブログの環境は、始めた当時のままで
何もメンテナンスしていませんでした。

最近まで「Google reader」のボタンが壊れているのにも
全く気が付かず・・・(こちらは修正済みです)

また、いままでアクセス数を増やそうと努力もせず、
ブログへの広告表示にもかなり消極的でした。

しかし、ブログを始めて5年。
記事も1500本以上がストックされました。

2012年8月をメドに、ブログ改革に乗り出します。

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| IT・ネット | 06:44 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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そこそこいいプレゼンをするために

そこそこいいプレゼンをするために―普通の人に役立つアイデア集
そこそこいいプレゼンをするために―普通の人に役立つアイデア集
(2012/05)
T.J. ウォーカー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

ヤバイ! 大事なプレゼンまで、あと数時間しかない。
でも準備は全くできていない。

突然、降って湧いたように、重要なプレゼンを任されました。

こんなとき、あなたは、何をどう準備しますか?

本書では、2時間でこの緊急事態を乗り切るための
スケジュールを、次のように示します。

  20分 : プレゼンのテーマについて、できるだけ多くの情報を集める
  10分 : 内容を5つのポイントに絞り込む
  15分 : 5つのポイントに対し、実例やケーススタディを洗い出す
  15分 : 5つのポイントを軸に箇条書きで概略を作成する
  20分 : 短い文章を作成し、数値やデータをまとめる
  20分 : 全体の予行演習をビデオで撮影する
  20分 : 概略を最終調整し、もう一度、ビデオで予行演習する
  最後に : 微笑み、万全の準備をしてきたかのように振る舞う

実際には、ここまで、うまく準備できるかどうか分かりません。

しかし、本当にプレゼンまで2時間しかなければ、
こうしたスケジュールに従えば、、パニックにならず、
さまざまな制約の中でも最善の準備ができるでしょう。

では、プレゼンまで「1日」しかなかったら?
プレゼンまで「5分」しかなかったら?

本書は、こういった場合でもガイドラインを示してくれます。

また、プレゼンで予定時間をオーバーしそうになったら?
聞き手が全然興味を示さなかったら?

更に、答えられないような質問を受けてしまったら?
一体、どのように対処したらよいのでしょうか。

そもそも、プレゼンの準備が万全にできていないわけですから、
こういった窮地に陥ることは十分に考えられます。

本書は、そのような危機をなんとかやり過ごすための
実践的なヒントを与えてくれます。

  「もしもあなたがビル・クリントン、ロナルド・レーガン、
  バラク・オバマ、あるいはウィンストン・チャーチルといった
  スピーチの名手と肩を並べたいとお考えなら、
  この本は役に立ちません。(中略)

  この本では深夜のテレビショッピング番組に出てくるような、
  スピーチのカリスマになるための練習はしません。
  時間も労力も必要とするこうした練習は時間の無駄です。

  その代わりに、最速、最短、最も簡単な方法で
  そこそこいいプレゼンをする方法をお教えします。」

誰もがスティーブ・ジョブズさんの
プレゼンを目指す必要はありませんから、
「そこそこいいプレゼン」で十分な人も多いでしょう。

本書では、スピーチの中に「えー」、「あのー」が多少入ったって、
それほど気にしません。

また、本書はプレゼンを、体系立てて、
はじめから丁寧に教える教科書でもありません。

しかし、本書のこうした「割り切り」が、168ページの薄い本
であるにも関わらず、プレゼンで苦しむ私たちに、
ピンポイントで有益なアドバイスを与えてくれます。

本書は、「そこそこいいプレゼン」をするための、
コストパフォーマンスに優れた「かなりいい本」だと思います。

この本から何を活かすか?

  「T.J、明日プレゼンをしなきゃならないんだけど、
  何か最後にアドバイスはない? 何を話すか、何をしたらいいか、
  まだなんとなくぼんやりしているんだ」

著者のT.J. ウォーカーさんはこのように聞かれることが多いそうです。

ウォーカーさんが最後にアドバイスするのは、
「何か一つ面白いアイディア」が入っているかをチェックすること。

プレゼンにはたくさんのデータや事実が詰まっています。

しかし、ただの1つも面白いアイディアが提示できなければ、
つまらないありふれたプレゼンになってしまいます。

これ、大事なポイントですね。

できればプレゼンの構成を最初に考える段階から、
「何か一つ面白いアイディアはあるか?」と確認しながら
準備を進めるのが良いと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 10:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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金持ちになる男、貧乏になる男

金持ちになる男、貧乏になる男
金持ちになる男、貧乏になる男
(2012/05/01)
スティーブ・シーボルド 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

あなたは、次のAさんとBさんのどちらの考えに近いですか?

  Aさんは、お金を「有限」の資源と考える
  Bさんは、お金を「無限」の資源と考える

  Aさんは、お金を「武器」だと考える
  Bさんは、お金を「道具」だと考える

  Aさんは、金融市場が「論理と戦略」で動いていると考える
  Bさんは、金融市場が「感情と強欲」で動いていると考える

  Aさんは、幸運に恵まれるのを「偶然」だと考える
  Bさんは、幸運に恵まれるのを「必然」だと考える

  Aさんは、「起業は危険だ」と考える
  Bさんは、「起業が資産形成の最速の方法だ」と考える

  Aさんは、「生き残る方法」を子どもに教える
  Bさんは、「金持ちになる方法」を子どもに教える

本書は、金持ちになる男(富裕層)と貧乏になる男(一般大衆)の
考えを比較することで、金持ちになることを目指す本です。

原題は「How Rich People Think」。

先の問いは、「Aさん=貧乏になる男」の考え方で、
「Bさん=金持ちになる男」の考え方です。

  「この本はお金に対する考え方について書かれている。
  私は約25年間にわたって多くの金持ちに話を聞き、
  数々の教訓を学んだ。それをひとつずつ短い項目にして
  端的に紹介したのがこの本である。」

著者のスティーブ・シーボルトさんは大学在学中に
お金持ちになる研究を始め、合計で数百人もの億万長者に
インタビューをしました。

シーボルトさんが、多くの億万長者に話を聞いた理由は、
自分も金持ちになりたかったからです。

そして、シーボルトさんは、インタビューで得た
「金持ちの考え方」を身につけ、行動を起こすことで、
実際に金持ちの仲間入りを果たしたそうです。

  「あなたがとるべき戦略はじつに単純明快。
  金持ちの考え方を学び、まねをし、行動を起こせばいい。
  ただそれだけのことだ。」

自分の目標を実現したシーボルトさんだからこそ、
こう言えるのでしょう。

本書では、貧乏になる男と金持ちになる男のお金に関する思考、
習慣、哲学を100項目を挙げ徹底的に比較しています。

貧乏になる男と金持ちになる男の違いは、
持っている能力や才能ではありません。

すべての始まりは、「考え方」です。

私たちは、お金について考えると、どしても目先のことが
気になってしまいますが、貧乏になる男は常に短絡的に考え、
金持ちになる男は常に大局的に考える思考のクセがあるようです。

本書では、同じことが何度となく繰り返し述べられているので、
読むと自然に金持ち思考が刷り込まれるのかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「金持ちになる男は科学者のように投資について研究し、
  貧乏になる男が見落としていることに目をつける。
  それが “よい投資” と “悪い投資” の違いを生む。」

投資でも、大局的に見てから、個別の検討に入ることが大切です。

個人的には、どこの池(マーケット)に魚がいるのか、
あるいは魚が増えている池はどこなのかを調べた上で、
釣り糸を垂らすことが、投資では重要だと思います。

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| マネー一般 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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課長は絶対「いい人」になってはいけない!

課長は絶対「いい人」になってはいけない!
課長は絶対「いい人」になってはいけない!
(2012/07/06)
内田和俊 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

著者の内田和俊さんから献本いただきました。ありがとうございます。

あなたは、次のような人に、注意することができますか?

  ・スマホの操作に夢中になって、通り道をふさでいる人
  ・ファミレスで騒いで走り回っている子ども
  ・商談中にやたらカチカチとペンのノック音をならす営業職の人

明らかに迷惑をかけていたり、気に障るような行為をする人に、
もし、ハッキリと注意ができなければ、
あなたは「いい人課長」の要素を持っているかもしれません。

また、注意するにしても、他人を引き合いに出し、
「僕は気にならないんだけど、○○さんが嫌な顔をしているから・・・」
などど、自分が矢面に立つ覚悟がない人も同様です。

「いい人課長」とは、人柄が良くてもスキルやマネジメント能力が
不足していて、あいまいな言動をとってしまう人。

本書では、決して良い意味で使う言葉ではありません。

「いい人課長」は、自分が悪く思われたくないことに
気持ちが向いているため、ハッキリものが言えず、
部下にはなめられ、他部門には利用され、
顧客からはつけ込まれてしまいます。

一方、道をふさいでいる人に、「おい、邪魔だ!」とケンカ腰で
怒鳴る人は、「性悪課長」かもしれません。

「性悪課長」は、想像力に欠け、頭は悪く、育ちも悪い、
悪の三拍子揃った課長です。

感情や考えていることが顔や態度に表れるので、
冷静な部下には、手のひらで踊らされる場合もあります。

この「性悪課長」と、一見、見分けはつきにくいのですが、
似て非なる存在なのが「悪人課長(偽悪課長)」です。

「悪人課長」は、できれば避けて通りたいと思うような場合でも、
必要とあらば、苦言を呈したり、ハッキリと注意をします。

しかし、誰もが嫌がる役を買って出ることで、
長期で見るとマネジメントしやすい環境を創り出します。

本書で目指すのは、この「悪人課長」のマネジメント手法です。

内田さんは本書で、「いい人課長」、「性悪課長」、「悪人課長」の
3つのタイプの違いを見ながら、しかる・褒めるを上手に使い分け、
ストレスのないマネジメント方法を解説します。

  第1章 悩み多き近頃の課長
  第2章 「悪人」課長と「性悪」課長
  第3章 「課長らしい」マネジメントを考えてみる
  第4章 部下面談と目標設定
  第5章 課長のためのコーチング読本

部下面談がある会社や、年上部下を持つ方には
参考なる具体的アドバイスが満載されています。

著者の内田さんも、久しぶりの本業のマネジメント本の執筆で、
ずいぶん力が入っていたようで、
かなり細かい部分までフォローされています。

この本から何を活かすか?

  「否定語が含まれる指示・命令は避ける」

「~しちゃダメ」、「~しないように」、「~に気をつけて」・・・

否定語で注意されると、逆に意識しすぎて、
結果的にいつも以上に失敗してしまうことがあります。

なるべく否定語を含む指示はしない方がいい。
しかし、わかっていても、つい使ってしまうのが否定語です。

  「もちろん否定語を含む指示・命令のすべてが言い換えられる
  わけではありませんが、3~4割は肯定的な表現に言い換えられます。
  常に、 “もし、肯定的な言い換えがあるとしたら” という
  意識を持って、言葉に注意を向ける習慣を身につけてください。」

そうですね。

口にだす前に、言い換えがあるとすると、
と一瞬でも考えるクセをつけたいですね。

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| 組織・社内教育・コーチング | 08:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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この世で一番おもしろいマクロ経済学

この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
(2012/06/01)
ヨラム・バウマン、グレディ・クライン 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

予定通り刊行されました。
「この世で一番おもしろい経済学」シリーズ第2弾。

前作の「ミクロ経済学」編は、経済学の教科書で有名な
グレゴリー・マンキューさんからも絶賛されました。

今回は、マンガで学ぶ経済学「マクロ」編です。

本書だけを読んでも、わからなくはありませんが、
一応、「ミクロ」編を前提に話が進みますから、
そちらを先に読んでおいた方がいいでしょう。

そして、前作を読んでおくと、もう一つ別の効果があります。

それは、「慣れ」。

実はこのシリーズ、内容よりもマンガの絵柄が、
読んだ人が受け入れられるか、受け入れられないかが
決まるくらい、大きな要素を占めています。

ヨラム・バウマンさんが、世界でただ一人の
お笑いエコノミストでも、フキダシだけで読者を笑わせ、
経済学を理解させることはできません。

マンガ家のグレディ・クラインさんの絵があっての本書です。

しかし、クラインさんの絵柄は、アメコミ調の中では、
万人受けするタイプだと思いますが、
日本のマンガに慣れ親しんだ私たちにとっては、
異質な感じがするのも事実です。

なぜ、異質な感じがするかといえば、それは慣れていないから。

ですから、「ミクロ」編を先に読んでおけば、
クラインさんの絵柄にも慣れ、この「マクロ」編は、
違和感なくスイスイと読むことができるのです。

  「マクロ経済学の2大目標は、経済成長を説明すること、
  ・・・そして経済崩壊を説明すること。

  長期的に見ると、経済は時計仕掛けで動いているようだ。
  あるいは競走馬みたいに。
  あるいは古典派経済学者が言う、円満な家族みたいに。

  短期的だと、経済は丸ごと壊れた時計に見えることもある。
  あるいは暴れ馬みたいに。
  あるいはケインズ派経済学者(ケインジアン)の言う、
  崩壊家族みたいに。」

本書では、このマクロ経済学の2大目標について、
16の講義で軽快に説明します。

ミクロ経済学では、個人が行動を最適化しようとします。

一方、マクロ経済学では、国や世界全体の経済に関わる問題を見て、
短期的な安定性と、長期的な成長をどう実現すべきかを考えます。

「ミクロ」編と「マクロ」編と通して読むと、
この違いがわかると同時に、
マクロはミクロで構成されていることもわかります。

経済学の概要をザックリつかみたい人にとっては、ちょうど良い本。
大爆笑はしませんが、ニヤリと笑いながら読むことができます。

この本から何を活かすか?

前作の記事で、ヨラム・バウマンさんの
「Principles of Economics, Translated」の動画を紹介しましたが、
日本語字幕付きバージョンも公開されているので、
あらためて紹介します。

やっぱり、字幕付きってありがたいですね。


また、グレディ・クラインさんのマンガはこちら

先にこちらのサイトでクラインさんの絵柄に慣れておいた方が、
よりスムーズに本書を読むことができるでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 経済・行動経済学 | 06:30 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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しつもん仕事術

しつもん仕事術
しつもん仕事術
(2012/06/07)
松田充弘 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

2012年4月、ある地方新聞に次のようなニュースが掲載されました。

  「十勝バスの運送収入 40年ぶり前年増」

北海道帯広市のバス会社、十勝バス。

「黄色のバス」として市民に親しまれていましたが、
地方ローカルバスの宿命で、モータリゼーションの影響をもろに受け、
利用客は減少の一途をたどっていました。

土地が余っている地方の田舎町では、郊外に大型店が出店し、
車でショッピングに出かけるライフスタイルが定着。

十勝バスに限らず、利用客の減少はローカルバス会社にとって
簡単に解決できる問題ではありません。

人口密度の低い十勝で、バス会社を経営していく以上、
利用客の減少は、避けることはできないのか?

しかし、高齢化社会の進行で、公共交通機関の意義は
見直されているはず。

何とか利用客を増やす方法はないのだろうか?

十勝バス社長の野村文吾さんは、このような考えを持ちつつ、
藁にもすがる思いで、あるセミナーに参加しました。

そのセミナーでは、自社のお客様を知るための
8つの質問が用意されていました。

  Q お客様はどんな方ですか?
  Q お客様の趣味は何ですか?
  Q お客様の家族構成は?
  Q お客様は、休みの日には何をしていますか?
  Q お客様はどんなものから情報を得ていますか?
  Q お客様がお金を払ってでも解決したいことは?
  Q お客様が気になるキーワードは?
  Q お客様は買うときに、何をもとにして決断していますか?

この質問を受けて、野村さんは初めて重大なことに気がつきます。

  「自分はお客様のことを知っているつもりでいたが、
  実は全然知らなかった」

この事実に気がついた野村さんは、バス路線の近くに住みながら、
バスを利用しない人たちに、実際に聞いて回ることにしました。

  「なぜバスを利用しないのですか?」

この質問に対し、多くの人から返ってきた答えは、
野村さんをはじめ、バス会社の人間の誰もが、
予想もしていないものでした。

  「乗り方がわからないから」

前乗りか後乗りか、料金はいくらか、整理券はいつ取るのか、
どこのバス停で乗ってどこで降りるのか・・・・

普段、バスを使っている人には、当たり前の動作が、
実はバスを使っていない人にとっては、予想外にハードルが高く、
バスは「難しい乗り物」になっていました。

この事実を知った野村さんは、停留所周辺の家にバスの乗り方を
説明しに行ったり、市と協力してバスマップを改定したりするなど、
普段バスを利用しない人の目線で情報発信を強化しました。

その結果、地方ローカルバス路線では異例の
利用客数が前年を上回るという快挙を成し遂げました。

きっかけは、「質問」でした。

本書は、ビジネスで気づきを得るための、「質問術」を解説します。

人から教わったものは、身につかなくても、
自分で気づいたことは、納得して行動することができます。

そのためには、「いい質問」をする術を身につける必要があるのです。

この本から何を活かすか?

本の紹介より、エピソードの紹介で終わってしまいました。

それは、私が帯広市の出身ため、
地元のニュースが紹介されていて、力が入ってしまったからです。

社長として登場した、野村文吾さんも小学校時代に
知っていた方。

今度、里帰りした際には、十勝バスがどう変わったか、
自分の目で見てきたいと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと

自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
(2012/07/12)
四角大輔 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

サンクチュアリ出版 高山さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

知の巨人・立花隆さんは8万冊の蔵書があると言います。

あなたの蔵書数は、どれくらいでしょうか?
数十冊でしょうか? それとも数百冊? 数千冊?

私は、正確に数えたことはありませんが、近くの倉庫に50万冊、
遠くの倉庫には、数百万冊を所蔵しています。

  「あらゆる店を “外部倉庫”とイメージし、本当に必要に
  なったときだけ取りに行く。 “買っておかなきゃ” という
  強迫観念から自由になり、今まで収納と探し物に奪われていた
  エネルギーと時間のロスがなくなる。」

本書の著者、四角大輔さんは、ストックという概念を捨て、
「必要なときに取りに行く」発想に、切替えるようススメています。

この考えに習ったのが、先ほどの私の蔵書数。

実は、近くの倉庫というのは、家に近い図書館のことで、
遠い倉庫と表現したのはアマゾンのことです。

だから誰でも考え方を少し変えるだけで、
何百万冊もの本を持っていることになるんですね。

さて、本書はタイトルの通り、不必要なものを捨てることを
勧める本です。

しかし、整理や片付け、断捨離を謳った本ではありません。

ベースにあるのは「集中と選択」。

目標を実現させるためには、人脈だって捨ててしまいます。

20代から「身に付ける」べきことを書いたビジネス書は多くありますが、
本書ではあえて「捨てること」にフォーカスしています。

なぜなら、知らず知らずのうちにものは増え、
気がつくと捨てられないものだらけになってしまうから。

それらはやがてノイズとなり、あなたが本当にやりたいことを
曇らせてしまいます。

  「大好きな釣りをきわめるために湖のほとりで生活すること。
  水ぎわに立ち、一日中ただひたすら魚のことだけを考える。
  庭からまっすぐ歩き、湖面に突きだした桟橋の上に立ってみる。
  下をのぞくと、透き通った水、美しいニジマスが泳いでいる。
  深呼吸する。見あげれば、ちぎれ雲が浮かんでいる。
  日が落ちれば幻想的な朱色が、空と湖面という
  二つのスクリーンに広がる。」

こらが四角さんが子どもの頃から思い描いた夢でした。

四角さんは、15年間のサラリーマン生活を経て、
ニュージーランドに移住し、この夢を実現させました。

そのためには、常識に流されず、
生き方を徹底的にシンプルにしました。

四角さんが夢を実現するために必要だったのが、
本書で紹介されている、「捨てるべき50のこと」だったのです。

20代の人は、これから自分らしい人生を送るために。
30代以降の人は、現在の自分の人生を見つめ直すために。
四角さんの生き方は、大いに参考になります。

この本から何を活かすか?

  「衝動買いを捨てる」

  「街は今、モノを買わせる仕組みにあふれている。
  外からの刺激で反射的に “欲しい” と思わされたモノは、
  だいたいすぐにいらなくなる。時間とこだわりを投入し、
  語れるほど愛せるモノだけを所有しよう。」

英語で衝動買いを「impulse buying(インパルス・バイイング)」
と言います。

一方、四角さんほど徹底していなくても、
目的のモノを事前にインターネットで調べて、
店では必要なモノだけをサッと買う賢い消費者のことを
「mission shopper(ミッション・ショッパー)」と言います。

ミクロの視点で考えると、ミッション・ショッパーになった方が
いいように思えますが、逆にマクロの視点で考えると、
インパルス・バイイングがないと、景気は上向きません。

この矛盾を乗り越えることが、
これからの経済が発展するカギだと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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土井英司の「超」ビジネス書講義

土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)
土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)
(2012/05/29)
土井 英司 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「この本は、毎年およそ5000冊出されているビジネス書の
  約2割、1000冊を読んでいる僕が、ビジネス書を使って
  “時代の潮目を読む” 技術を紹介した本です。」

アマゾンの元カリスマバイヤーにして、
書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」で知られる、
ビジネス書評界の重鎮、土井英司さん。

圧倒的な読書量を誇る土井さんは、目利きとして優良本を発掘し、
時代が求めるビジネス書をプロデュースしてきました。

土井さんは、一体、どのようにして「時代の潮目」を読んでいるのか?

  「未来予測は意味がない。これが僕の結論です。」

土井さんは、これからの流行を予測しているわけではありません。

ベースにしているのは、「振り子理論」。

加熱しすぎたマーケットは、必ず揺り戻しがあります。

  「予測するのではなく潮目を読むためには、
  すべての物事を“対義語”で考えることをお薦めします。」

つまり、今のブームと反対方向に振り子は振れる。

例えば「個人主義」が流行ったら、次は「全体主義」へと。

これが、土井さんのマーケティング手法でもあり、
投資法でもあるそうです。

この理論で考えると、現在、一つの場所に留まって仕事をしない
「ノマドワーク」というスタイルが流行りつつありますから、
次は「会社の決まった席で仕事をしよう」と主張する
ビジネス書が出るかもしれません。

また、本書は最強のビジネス書のガイドブックにもなっています。

280ページの本の中で、280冊ものビジネス書が
紹介されていますから、1ページに1冊の割合にもなりますね。

時が経ってもほとんど陳腐化しない定番本から、
今の時代にあった旬の本まで、幅広く紹介されています。

付加価値のある本の見つけ方、書店での本の選び方、
悪文の本の読みこなし方など、
達人らしい実用的なアドバイスも掲載されています。

ビジネス書の本選びで迷ったら、頼りになる一冊だと思います。

ちなみに1700冊ものビジネス書を読み倒してきた
土井さんが、「著者買い」する11人のリストが
本書に掲載されていました。

その11人は、以下の通りです。

  アル・ライズさん : 「ポジショニング戦略」など
  ガイ・カワサキさん : 「人を魅了する」など
  クレイトン・クリステンセンさん  :「イノベーションのジレンマ」など
  ジェームズ・C・コリンズさん : 「ビジョナリー・カンパニー」など
  マイケル・ルイスさん : 「ライアーズ・ポーカー」など
  ダニエル・ピンクさん : 「モチベーション3.0」など
  エイドリアン・スライウォツキーさん : 「ザ・プロフィット」など
  塩野七生さん : 「海の都の物語」など
  梅棹忠夫さん : 「知的生産の技術」など
  本多静六さん : 「私の財産告白」など
  松下幸之助さん : 「道をひらく」など

この本から何を活かすか?

誤りではありませんが、本書で正確ではない記述が
ありますので、指摘させていただきます。

1つ目は、「アイディアと移動距離は比例する」という言葉を、
本田直之さんの言葉として紹介していること。

確かに、本田さんも「ノマドライフ」の中で言っていますが、
これは高城剛さんが昔から主張している考えです。

2つ目は、本多静六さんの「私の財産告白」を
節約本としても使えると紹介していること。

こちらは私の座右の書でもあるので、あえて言わせていただきます。

本多さんは質素な生活を好み、節約によって
雪だるまの芯を作りました。

しかし、40歳で当時のお金にして100億円もの資産を
作ることができたのは、「投資」をしたからです。

決して「節約」だけでは、100億の資産は作れませんでした。

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| 読書法・速読術 | 06:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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重力とは何か

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)
(2012/05/29)
大栗 博司 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:22

  「本書を書くときに思い浮かべたのは、卒業以来会っていない
  高校の同窓生でした。私とは違う道に進み科学からは
  遠ざかっているものの、好奇心は相変わらず旺盛で、
  道筋だてて説き起こしていけば理解してくれる。
  そんな友人に30年ぶりに再開して、私が大学で勉強し、
  大学院で研究を始め、今日まで考えてきたことを
  語るつもりで書きました。」

本書は「重力」をガイドとした最新の「宇宙論」にいたる物語。

身近な重力の話から始まり、相対論、ビックバン理論、
量子論、超弦理論からホログラフィー原理までを解説します。

私は、たびたび宇宙論の一般向け解説書を読みますが、
「本書を最初に読んでおけば、もっと理解できたのに・・・」
と思えるぐらい、圧巻の説明力でした。

その説明力は、池上彰さんにも匹敵します。

社会や政治に関する説明の達人が池上さんなら、
宇宙論に関する説明の達人は本書の著者・大栗博司さん
と言ってもいいレベルだと思います。

例えば、「事象の境界線」は次のような例で説明されています。

  「宇宙のどこかにあるブラックホールを、宇宙飛行士である私が
  調査しに行くとします。私の上司であるあなたは、地球を出てから
  ブラックホールに入るまで1日に1回、必ずEメールで状況を
  報告するように命じました。」

この設定では、ブラックホールに近づくにつれ、
メールでの報告は、どうなったでしょうか?

宇宙飛行士は、決められた通り、必ず1日1回メールをします。

しかし、届くメールは1日1回だったものが、2日に1回、1週間に1回、
1月に1回と徐々に回数が減り、やがて全く届かなくなります。

それは、強い重力を持つブラックホールに近づくにつれ、
外から見た時間は遅れてゆっくり進むからです。

そして、光が脱出できなくなるシュワルツシルト半径に入ると、
メールも出ていけなくなります。

この様子を外から望遠鏡で観測すると、
宇宙船は次第に動きが遅くなり、シュワルツシルト半径の外側で、
ほとんど止まっているように見え、その内側に入った途端、
(光が脱出できないので)忽然と姿が消えます。

それは、あたかも地平線の向こうに消えてしまったかのように。

このシュワルツシルト半径で区切られた境界線のことを
「事象の境界線」と呼ぶそうです。

本書は後半の、特に大栗さんの専門である超弦理論や
多次元宇宙のパートになると、抽象的な概念も多くなり、
読んですぐに理解できない部分も出てきます。

しかし、文系の人でも理解できるように、最大限丁寧に
説明されていますから、きっと最後まで読み通せるはずです。

必要なのは、ほんの少しの好奇心。

宇宙論に興味はある。でも難しそうだから・・・
と考えていた人にとっては、うってつけの一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

2011年に国際研究チーム「OPERA」が、
ニュートリノが光速を超えたとの実験結果を発表しました。

しかし、2012年になってから実験ミスだったと、
その発表を撤回しました。

また、2012年7月には欧州合同原子核研究機関「CERN」が、
万物に質量を与えると考えられてきた「ヒッグス粒子」とみられる
新粒子を発見したと発表しました。

ここ1、2年、宇宙論が熱く、
新たなステージに入ったことを予感させますね。

かつてアインシュタインさんの意に反するように
量子論の研究が進みました。

今度はホーキングさんが期待しなかった方向へ、
最新の宇宙論は進もうとしているのかもしれません。

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| 科学・生活 | 06:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロの資料作成力

プロの資料作成力
プロの資料作成力
(2012/05/25)
清水 久三子 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

あなたは、社会人になってから資料作成の方法を体系的に学びましたか?

もし、資料作成の技術を基礎からキチンと学んでいないのなら、
本書を教科書にすることをおすすめします。

資料作成の技術=ドキュメンテーションは、
どんな会社、どんな業種で働いていても、
ビジネスパーソンにとって必須のスキルです。

しかし、ビジネスの成果を左右する大切なスキルであるにも関わらず、
見よう見まねやで資料を作っていたり、自己流であったり、
あるいは、ごく簡単な研修でしか学んでいない人も多いようです。

本書では、「プロを教えるプロ」と呼ばれる清水久三子さんが、
ドキュメンテーションの技術を、基礎からわかりやすく教え、
自分の武器と呼べるレベルにまで引き上げてくれます。

  第1章 プロフェッショナルの資料に求められるもの
  第2章 「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
  第3章 資料の構成を考える
  第4章 情報の質と量を最適化する
  第5章 ビジュアルオブジェクトのテクニック
  第6章 ビジュアルエフェクトのテクニック
  第7章 資料のクオリティを高めるヒント

一般的に外資系コンサルタントは、資料作りやプレゼンがうまいと
言われますが、なぜ彼らはうまいのでしょうか?

パワーポイントの使い方に長けているからでしょうか?
それとも、たくさんのフレームワーク知っているからでしょうか?

そういった理由も、うまい一つの要素に含まれるでしょう。

しかし、それらは根本的な理由ではありません。

  「より本質的な理由は、彼らが、資料の目的、相手、内容について、
  ロジカルに考え尽くしているからです。
  私が新人コンサルタントに最初に教えるのもこの点です。」

では、どうしたら、資料の目的、相手、内容について
ロジカルに考え尽くすことができるのでしょうか?

清水さんは、その前に、まず「わかる」状態が
どんなものなのかを解説します。

「わかる」には、そもそも2つの意味があると。

1つは、「意味」が理解できるという「わかる」。

この場合の「わかる」は、情報の量と質が適切で、
脳内に収めやすく、必要な場合に引き出して使える状態を指します。

もう1つは、「意義」がわかるわかるという意味の「わかる」。

こちらは言われた内容が腑に落ちて、アクションをとることが
可能な状態を指します。

「わかる」「伝わる」資料とは、この2つを同時に満たす状態。

私たちが、資料を作る場合、見た目だけにとらわれすぎて、
この「意義」の部分を、欠いてしまうことがあります。

しかし、意思決定者を動かす資料を作るためには、
「意味」よりも「意義」を最初に考えなくてはなりません。

資料の目的、相手、内容についてロジカルに考え尽くすとは、
この「意義」を徹底して追求すること。

本書では、2つのフォーマットを用い、
資料作りの最初に「意義」を明確化します。

清水さんが、資料作りが自分の強みだと認識したのは、
あるエクゼクティブから「一目見れば理解できるから説明不要」と
言われたことがきっかけだったそうです。

それ以来、話すことがあまり好きではなかった清水さんは、
説明不要で、一目見てわかる資料作りに磨きをかけ、
「ビジュアルクイーン」とまで呼ばれるようになりました。

本書には、そんな清水さんのノウハウが、
惜しみなくつぎ込まれています。

この本から何を活かすか?

「意義」を伝えるために、本書が用意したフォーマットは、
次の2つです。

1つは伝える「相手」を明確化するための「プロファイリングシート」。

これは相手の「期待」と「理解」を把握し、
何をどのように伝えると効果的かという「仮説」を導き出すもの。

このフォーマットで資料作成の方針を決めます。

もう1つのフォーマットは「ストーリーボード」。

これは訴求すべきメッセージを決め、それをどのような流れで
伝えるかの構成、資料の章立てを考えるものです。

これがあると、資料の全体像が見えてきます。

清水さんの経験上、このストーリーボードまでは
手書きで書いてから、パソコン作業に入る方が、
スピードは圧倒的に早いと言っています。

この2つのフォーマット、便利そうなので使わせてもらいます。

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| ノウハウ本 | 06:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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橋下徹のかけひきで負けない話し方の技術

橋下徹のかけひきで負けない話し方の技術
橋下徹のかけひきで負けない話し方の技術
(2012/05/23)
松本 幸夫 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

今、ビジネス書で最も注目を集めるのが「橋下本」。

橋下徹さんご本人の著書もあれば、人物伝や政策の解説本から、
その手法をビジネスに応用する関連本まで、
様々な内容の本が出版されています。

2012年7月16日現在、アマゾンで「橋下徹」をキーワードに
検索すると136件がヒットしましたが、
まだブームは始まったばかりですから、関連本の数は今後、
2倍にも3倍にもなることが予想されます。

ちなみに、最近ブームになった方や過去の政治家をキーワードに
同じくアマゾンの和書で検索してると、ヒット数は次の通りでした。

  ・「スティーブ・ジョブズ」 : 240件
  ・「ピーター・ドラッカー」 : 584件
  ・「小泉純一郎」 : 469件
  ・「田中角栄」 : 643件

さて、本書はコミュニケーション術を主なテーマに、
年間200回以上の研修や公演を行う松本幸夫さんが、
橋下さんの「話し方と交渉術」について解説した本です。

  「橋下氏の交渉力は、天性の勘の良さに加えて、弁護士として
  示談交渉をこなしてきた、実践の裏付けがある。
  私たちは、そんな橋下徹の実践で使いこなされてきた話術・交渉力を、
  あくまでも最後は相互満足になる人間関係を目指し、
  駆使していきたいものだ。

  本書は、橋下氏の話し方、交渉力に的をしぼり、
  活用していくことが主眼だ。したがって、氏の政治的スタンスを
  直接問うものではないことは、あらかじめお断りしておく。」

本書では橋下さんの過去の発言を例に、どのようなレトリックを用い、
それがどのような効果をもたらし、私たちはそれをどのように
ビジネスで応用すればよいのかが説明されています。

例えば、答えに詰まったときの対処法。

橋下さんは、2011年12月19日の市長会見で、ほんの一瞬、
答えに詰まったことがあるそうです。

  記者 : 生活保護または国直轄金など以外にも、
       国に対していろいろ思いがあるんですか?

  橋下 : ありますよ。

  記者 : 例えばどんな部分ですか?

  橋下 : (ここで一瞬詰まる)いや、例えばというよりも、
       このまんまやったら日本沈没しますよってことですね。
       だから、生活保護行政どうすんですかということもね、
       何ひとつ決まらない。

この場面で橋下さんは、「例えば」が咄嗟に思い浮かばなくても、
大義名分を持ち出し、質問者の「生活保護以外」に関係なく
さらりと答えています。

この例から松本さんは、私たちがビジネスで答えに詰まった場合、
「もう一度、質問を言ってもらう」、「質問をくり返す」、
「大義名分、キーワードを持ち出す」の3つの方法を使いながら、
時間を稼ぎ、その間に答えを考えることを勧めています。

松本さんは、自分の研修講師の仕事の中で、
実際に「橋下式」を使い、効果が高かったと言っています。

書き言葉より、口にだす方が効果的な「橋下式」。
自分の主張を通すためには、身につけたい技術です。

この本から何を活かすか?

  「二者択一でせまる」

「する、しない、どっち?」と迫ると、本当は別の方法があるのに、
あたかも選択肢が2つしかないように思わせる効果があります。

これを応用し、自分の主張を通したい時は、
二者択一の言い方をして、自分で選ぶ話法を使います。

  「やらなければ実行力がないと言われ、
  やれば独裁者と言われるなら、やって批判を受けるほうがいい」

この例では、本当はやる方法の問題なのに、
やるか、やらないかの二択にして、自分を正当化していますね。

この方法を自分で使うのもアリですが、
逆に相手に使われた場合は、冷静に第三の選択肢を考えて、
相手のペースに乗らないようにしたいですね。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 07:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分でやった方が早い病

自分でやった方が早い病 (星海社新書)
自分でやった方が早い病 (星海社新書)
(2012/05/25)
小倉 広 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

誰でも、程度の差はあれ、一度はかかる病気、
「自分でやったほうが早い病」。

私が、この病にかかったのは20代後半の頃でした。

本書の著者、小倉広さんは、この病気にかかるには
2パターンあると言います。

  「ひとつは、まわりよりも自分がデキてしまうから、
  自分でやった方が早い。
  もうひとつは、相手に悪いし、お願いが下手だから、
  自分でやった方が早い。」

本書がメインとして扱うのは、最初のパターン。

「いやいや、自分はそこまでデキないからこのパターンじゃない」
と思うかもしれません。

事実、過去の私も完全にはこのパターンにはマッチしていません。

目の前に迫る期限。
その期限を守るためには、他の人にやり方を教えている時間もない。

こんなシチュエーションが多かったように記憶しています。

でもこれも、本来の能力としてデキるかどうかに関係なく、
その仕事を遂行するスキル上、自分の方がデキているわけですから、
やはり最初のパターンに分類されるのでしょう。

手伝ってもらったり、部下に任せてしまった方がいいのは、
わかってるんです。

でも、任せられない。

それは自分の方がデキるという驕りではなく、
任せることにかかる労力とその成果が予測できないから。

  「“自分でやった方が早い”という状態は、プレイヤーとしては
  優秀だけれど、リーダーとしては失格です。
  いつまでたってもプレイヤー1人分の仕事しかできない状態が
  永遠に続きます。」

1人で仕事を全て抱え込んでいては、リーダーは務まりません。

仕事も権限も移譲して、部下やチームを育て、
全体をマネジメントしてこそのリーダーです。

「自分でやった方が早い病」を克服しなければ、
決してリーダーの責務を果たすことはできません。

本書では、この病気が悪化するとどうなるか、
克服するとどうなるか、病の原因、処方箋、再発防止策が
各章ごとに解説されています。

私の場合は、幸いにして環境の変化によって
この病気が治りました。

そもそも、「自分でやった方が早い病」が出るのは、
無理な残業をしてでも、自分でやってデキる範囲だからです。

どんなに徹夜して頑張ろうとも、自分1人ではできないことが、
火を見るより明らかな場合や、
多くの人の協力と連携の上に成り立つ規模の大きな
プロジェクトの場合は、他の人を頼らざるを得ません。

ですから、「自分がやった方が早い病」は、
誰でもかかる可能性があり、長く患ってはいけない病気ですが、
環境やポジションによって、半強制的に治る病気でもあると
言えるでしょう。

この本から何を活かすか?

  「よく “優しい人が好き” という女性がいますが、
  本音は“自分に対して優しい人が好き”であって、他の女性に
  優しくされると嫌で仕方がないのではないでしょうか。
  ましてや、ほとんどの人は “世界中のすべての人に対し
  優しい人が好き” ということでもないと思います。
  そう考えると、世の中には自己愛にあふれた人ばかりのように思えます。
  自分大好き人間だらけです。」

これは女性だけでなく、人間だったら誰でも当てはまること。
しかし、これに続けて、小倉さんは次のように述べています。

  「自分が幸せになるための一番の近道は、
  誰かに幸せを分け与えること、もしくは誰かを幸せにすることです。
  自分の幸せと他人の幸せは一緒であって、
  別々に考えること自体が間違っているのです。」

これも「自分でやった方が早い病」が、
突き抜けた環境で治ってしまうのと同じく、
家族を持つなど環境の変化で実感できることだと思います。

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| リーダーシップ | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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媚びない人生

媚びない人生
媚びない人生
(2012/05/25)
ジョン・キム 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

私は、本書を通じて貴重な体験をしました。

以下、私の認識の変化です。

1. 「媚びない人生」が売れていることを知る
2. 本書を入手して読む → 刺さる言葉の多い本だと感じる
3. 著者のジョン・キムさんについて調べる → 経歴詐称を知る
4. 本書を再読する → 刺さったはずの言葉が陳腐に感じられる

今まで、誰かの経歴詐称のニュースを聞いても、
あまりリアルに意識できず、だから何が変わるの?
という感覚がありました。

しかし、実際に本書で体験してみると、
経歴詐称は驚くほど影響が大きいことがわかりました。

ジョン・キムさんは、ハーバード大学客員「研究員」のところを、
ハーバード大学客員「教授」と名乗っていたそうです。
やまもといちろうさんのブログ参照

そもそも、私が読んだ本書の経歴には、
ハーバード大学法科大学院visiting scholarと書かれていますから、
別に私自身が騙されたわけではありません。

ところが、最初に読んだ時に、あれだけ刺さった言葉が、
経歴詐称の事実があったことを知った後で読み返すと、
見事なまでに刺さらなくなっています。

更に、無意識のうちにアラ捜しまでしていて、
最初はスルーしていた表現が、がぜん気になるようになりました。

  「もとより本当に権威のある人は、権威を振りかざしたり
  することはしない。権威がない人が、自分の職位なり何かによって、
  それを頼りにとりわけ権威に弱そうな人たちをうまく見つけて
  振りかざす。権威を振りかざす人は自身が権威に弱いので、
  自分に似た人たちを見つけるのは、実にうまいのである。」

この文章も、最初は全く気になりませんでしたが、
読み返してみると、キムさん自身のことを言っているようにも
感じました。

  「周りに評価されたり形容されたりする中で、
  社会的に生きやすい自分を作り上げていくのだ。
  私はそれを、ペルソナと呼んでいる。」

これも、キムさん自身がペルソナ(仮面)を被っていたんだ、
と妙に納得。

本書は、慶応大学のキムゼミ最終講義「贈る言葉」をまとめたもの。

自分を強くするための「内面からの革命」が語られています。

  「社会に革命を起こすことは難しく、時間がかかるものだ。
  しかし、内面の革命は今この瞬間にスタートできる」

別に私自身が、キムさんに騙されたわけではありませんが、
できれば、本書を読んだ後も、経歴詐称のことなど、
何も知らなかった方が幸せだったかもしれません。

この本から何を活かすか?

子どもが幼稚園の頃、よく感じたことがあります。

ウチの子は、女の子なのに、ぜんぜん喋らない。

それに対し、友だちの子は、次から次へと言葉が出てきて、
大人でも驚くような表現を使って喋っていました。

ウチの子と比べて、よく喋る子をすごいなと感心しながらも、
あることに気がつきました。

5歳前後の年齢の子は、よく喋るほどウソをつく。

ひとつでもウソがあると、言葉すべての信頼性がなくなります。

キムさんの経歴詐称で、そんな懐かしいことを思い出しました。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:43 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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あなたの中のリーダーへ

あなたの中のリーダーへ
あなたの中のリーダーへ
(2012/05/08)
西水 美恵子 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

女性としても、日本人としても初めて世界銀行の
地域担当副総裁になった西水美恵子さん。

本書は世銀副総裁として、長年、途上国の貧困と闘い、
組織の改革に取り組み、女性差別に挑戦してきた
西水さんの経験や思いを綴ったコラムです。

電気新聞の「時評ウェーブ」に2008年4月から2012年3月まで
掲載された西水さんのコラムをまとめたもの。

世銀はワシントンD.C.に本部がある国際連合の専門機関の1つです。

「貧困のない世界を創る」ことが使命であっても、
そこで働く職員のほとんどは、貧困を知らない
経済的に恵まれた家庭の出身者です。

だから西水さんは、本気で貧民の目線に立つために、
部下全員に担当国の貧村で、1~2週間のホームステイをすることを
義務付けました。

務めている方は、いわゆるエリートですから、
そんな電気も水もない不衛生な環境で、短期間とはいえ暮らすことに、
すいぶん抵抗があったようです。

しかし、西水さんは部下から陰口を叩かれようとも
その指示を貫き通しました。

それは、西水さん自身の、自分の中に潜んでいた
偏見と戦いの経験があったから。

  「パキスタンで付き合いのあったNGO会長に勧められて
  貧村ホームステイをした。ホストファミリーに荷を解いた途端、
  心の片隅に潜んでいた偏見が幽霊のごとく現れた。
  非識字の貧民をアパ(父)アマ(母)と呼び、
  自分の生きる術を託すことに、大きな抵抗を感じた。
  無意識にでも貧しい人々を見下していた自分を見て、ぞっとした。」

西水さんは、ホームステイをして初めて、
自分が無意識のうちに偏見を持っていることに気づきました。

西水さんは言います。

「国民の目線」を標榜する政治家にも、1円も無駄にできない
本当の生活苦を体験してもらいたいと。

そうでなければ、口ではどんなに立派なことを言おうとも、
本気で改革などできないと。

本書にはブータン王国・雷龍王との交流をはじめ、
各国の為政者と築いた信頼関係、そして世銀内での組織改革などの
経験を綴った38篇のコラムが収録されています。

かなり古いものもありますが、深い洞察があり、
心を動かすものばかりです。

解説の藤沢久美さんが書いている通り、
西水さんは自身の経験を語っているだけで、
読者を扇動したり、何かを強制しているわけではありません。

しかし、西水さんの言葉は、読んでいると自然と心が洗われ、
本気で行動しなくてはと思わせる力を秘めています。

この本から何を活かすか?

西水さんが交流のあるブータンでは、国民総幸福量と呼ばれる
公共哲学を国づくりに実践していることで知られています。

2011年に国王夫妻が来日して話題にもなりましたね。

ところで、その国の幸福度を測る指標として、
地球幸福指数(ハッピー・プラネット・インデックス/HPI)
なるものがあるようです。

これはイギリスのNew Economics Foundationが公表する指標で、
「生活に対する満足度」と「平均寿命」と「環境への負担」
の3つの要素から計算されます。

2012年度のHPIを見ると、日本は47.5ポイントで45位です。

経済的にも豊かで、長寿な日本がこの順位ということは、
いくらエコが叫ばれても、まだまだ環境への負担が
高いということなのでしょう。

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| 心に効く本 | 06:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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未来を発明するためにいまできること

未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II
(2012/05/31)
ティナ・シーリグ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

  「よく晴れた日に、ふたりの男性がゴルフをしています。
  最初の男性がボールを打とうとした時、葬儀の列が通りかかり、
  隣の墓地に入っていきました。

  男性は帽子をとり、一礼します。
  
  連れの男性は、『ずいぶん慎み深いんだね』と言います。
  
  すると最初の男性はこう言ったのです。
  『せめて、これぐらいはしないと。25年も連れ添ったんだから』」

いかにもありそうなジョークですが、本書ではこのジョークからも
創造性を学びます。

リフレーミングとは、ある枠組みで捉えている物事を
枠組みを外して、違う枠組みで見直すこと。

ジョークを解説するのは野暮な話ですが、このジョークでは、
最初、男性は慎み深く見えましたが、最後の1行でリフレーミングされ、
亡くなったのが四半世紀連れ添った妻だとわかった途端、
非人間的になることが面白さです。

  「視点の転換を楽しみながら(世の中を異なるフレームで見る方法を)
  学べる方法は、いくつかあります。
  私が気に入っているのは、ジョークを分析する方法です。
  面白いジョークというのは、こちらが予想もしない時に
  話のフレームが転換されるから笑えるのです。」

このように語るのは、NHK「白熱教室」シリーズので知られる、
ティナ・シーリグさん。

スタンフォード大学のエグゼクティブ・ディレクターです。

本書は、ベストセラーになった前著
20歳のときに知っておきたかったこと」に続く
スタンフォード大学集中講義シリーズの第2弾。

今回のテーマは「創造性とクリエイティビティ」です。

前著は原題「What I Wish I Knew When I Was 20」に対して、
素直に邦題は「20歳のときに知っておきたかったこと」でした。

今回は原題「inGenius(独創性)」に対して、
「未来を発明するためにいまできること」ですから、
ずいぶんひねってきた感じがしますね。

本書でシーリングさんは、「イノベーション・エンジン」という
モデルを使い、個人やチーム、組織のクリエイティビティを
引き出す方法について講義します。

一応モデルは提示されているものの、堅苦しい講義ではなく、
先のジョークのような親しみやすい身近な例を使って、
日常的にクリエイティビティを高めるヒント示してくれます。

それでいてシーリングさんがスタンフォード大学で教える
クリエイティブ・コースのように、人間の内側と外側の
両面から創造性を引き出すように書かれていますから、
本書は模範的な「クリエイティビティの教科書」と言えます。

この本から何を活かすか?

  「モンティ・パイソンのコメディ映画
  『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル』は、
  制約が創造性を生み出した好例だと思います。

  低予算で作られたこの映画に、濃霧のなかを馬が駆け寄ってくる
  音が聞こえる場面があります。近づいてくるにつれ、
  それが馬ではなく、兵士が二つのココナッツを叩いて、
  馬のひづめらしき音を出していることに気づきます。」

私も大好きなコメディのモンティ・パイソン

ここで紹介されているホーリー・グレイルを含め、
私は何度も見ていますが、「どこにクリエイティビティがあるか?」
という視点で見たことはあリませんでした。

本書読んだ後、このシリーズを見直してみると、
今まで気づかなかった新たな発見があるかもしれません。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスに活かす「論語」

『ビジネスに活かす「論語」』
『ビジネスに活かす「論語」』
(2012/05/10)
北尾吉孝 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

今、日本でも中国でも「論語」ブームです。
「論語」関連のビジネス書が、数多く出版されるようになりました。

ただし、日本では中国ほどの大ブームという状態ではなく、
静かにじわじわとブームななっているという印象を受けます。

ところで、なぜ、「論語」ブームなのか?

北尾吉孝さんは、時代の潮流に対するアンチテーゼとして
「論語」の教えに光が当てられ、自然発生的にブームが起こったと
解説しています。

それは物質主義や拝金主義、社会道徳の乱れに対する反定立。

もちろん論語は、ブームになる以前から永く読み継がれています。

なかでも日本の資本主義の父といわれる渋沢栄一さんが、
「論語」の精神を重んじ、各種産業の育成と、
多くの近代企業の確立に努めたのは有名です。

論語と算盤」で、利潤と道徳を調和させる道を示し、
他の明治の財閥創始者と異なり、財閥を作りませんでした。

  「『論語』は長い間東アジアの人たちにとって教養の根幹とも
  いえるものでした。今日なお世界中の多くの人が読み続けています。
  なぜなら人間が生きていくうえでのエッセンスとなる珠玉の
  片言隻句がそこにちりばめられているからです。」

北尾さんは、自分を励まし行動を促すような片言隻句を
どれだけ持っているかで、その人の人生は大きく変ると言っています。

  「好きな片言隻句が多ければ多いほど、人生の転機に、
  あるいは絶体絶命の危機を迎えたときに、
  自分を鼓舞するような言葉が頭に浮かんできます。」

そして大切なのは、知識として理解するだけでなく、
渋沢さんのように、それを血肉化して実践すること。

本書は、「論語」を人生の指針にしてきた
北尾さんによる「論語」入門書です。

純粋に「論語」の解説ではなく、いかに仕事や人生に
役立てていくかが書かれています。

また前著「何のために働くのか」の姉妹編とも位置づけられています。

  プロローグ ビジネスマンよ「論語」を読みなさい
  第1章 できるビジネスマンは「論語」に学ぶ
  第2章 「論語」が教える仕事上達のヒント
  第3章 いかにして会社を発展させていくか
  第4章 組織づくりは「考」から始まる
  第5章 成果を上げるために「正しいことをする」
  第6章 孔子に学ぶ対人交渉術
  エピローグ 人生に後悔しないよう「今」を懸命に生きる

私は特段、論語について学んだことはありませんでしたが、
意外と聞いたことのある言葉もありました。

「あっ、これも論語の言葉だったんだ」と思うこともしばしば。

今まで知っていた言葉も、本書の解説で理解が深まり、
判断に迷った時の拠り所にできそうです。

この本から何を活かすか?

私が北尾さんを知ったのは、ライブドアの
ニッポン放送買収騒動の時でした。

あれから7年以上経ちますが、いまだに北尾さんと言えば、
堀江貴文さんを連想してしまいます。

本書でもオリンパス事件や東京電力の問題に関連して、
堀江さんの言動にも触れています。

北尾さんの判断基準は、いずれの場合にも「直(公平公正)」。

論語の精神に拠れば、ライブドアもオリンパスも東京電力も
上場廃止が筋であると述べられています。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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海に癒される。

海に癒される。 働く大人のための「海時間」のススメ
海に癒される。 働く大人のための「海時間」のススメ
(2012/06/21)
高橋啓介 清水浩史 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:18

草思社さんより献本いただきました。ありがとうございます。

送られてきた包を開けてみると、白い砂と青い海。
表紙を見ただけで、ゆったりとした気分にさせてくれました。

  「学生時代の日々。誰にでも懐かしい海の思い出が、きっとある。
  仲間や好きな人と出かけた夏の海。あるいは、ひとりで物思いに
  ふけった秋の海。しかし。社会人になって歳を重ねるにつれて、
  海から遠ざかる人は多い。(中略)
  でも、大人になって海に行かないなんて、もったいない。」

海のある町に住んでいない限り、海まで出かけるのは一苦労です。

仮に近くに海があったって、仕事や家庭が忙しかったり、
なかなか海に行く時間はとれません。

水着になるのが恥ずかしい、自分の体型を晒したくない、
日焼けがヤダ、海に入った後のまとわりつく砂がイヤ、
海水のベトベトが苦手・・・

海へ行かない理由を考えると、いくらでも出てきそうです。

でも、海にはそれ以上の魅力がある。

そして、一度海に行ってしまうと、今まで行けないと考えていた
理由はどうでもよくなってしまいます。

何歳になっても、海は楽しい。

寄せては返す波を見ているだけで、ストレスから開放されます。

本書は、「海」の魅力を思い出させてくれる本です。

タイトルに「癒される」とあるように、
ゆっくりとした語りが心地よい、
リラクゼーション効果のあるエッセイです。

著者は、早大水中クラブ(ダイビング部)OBで、40代になっても
働きながら海へ通い続ける、高橋啓介さんと清水浩史さん。

同じく早大水中クラブOBの写真家・宇津孝さんの写真が、
すべてを包み込んでくれる優しい海へ、あなたを誘います。

  「海外のビーチに行くと気がつくことがある。
  それは老若男女が等しく海水浴を楽しんでいるということ。
  ついつい、すらりとしたビキニ姿に目がいってしまうが、
  よくよく眺めてみると、ビキニ姿のお婆さんがいたり、
  とんでもないお腹を露わにした中年男性が、愛犬とともに
  はしゃぎ回っていたりする。人の目を気にせず、
  誰もが思い思いに海辺の時間を慈しんでいる。」

私は結婚した当初、オーストラリアのビーチで、
体型や年齢を気にせず海辺を楽しむ現地の人を見て、
「何歳になっても、あんなふうに海に通いたいね」
と妻と二人で話しました。

それから15年。

40代半ばになっても、私は妻と娘と海へ通っています。

北海道の夏は短いので、通う回数は知れています。

娘だって、もう少し成長したら、
親と一緒に、海なんか行かなくなると思います。

それでも私は、妻と海へ通い続けるでしょう。

そんな海へ思いを馳せる、私にはピッタリの本でした。

個人的には、混雑した海は好きではありません。

だから本書を読んで、誰も彼もが海に行くようになると困りますが、
大人こそ、もっと海に癒されるべきだと思います。

この本から何を活かすか?

  「もし車で海へ出かけるなら、シャワー代わりにペットボトルを
  持参しよう。2リットルの空のペットボトルにお湯を詰めて、家を出る。
  自分の場合は、海を眺めるときは2本、
  サーフィンのときは4、5本をトートバッグに詰めて持っていく。」

私がいつも海に持って行くのは、ホウキでした。
だから、砂は払えても、ベタベタ感は残っていた。

大掛かりなポータブルシャワーなんかを持っていかなくても、
ペットボトルを持参すればいいんですね。

今週末、海へ行くときは本書のアドバイスに従い、
ペットボトルを持って行きます。

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| 旅行・アウトドア | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第四の消費

第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
第四の消費 つながりを生み出す社会へ (朝日新書)
(2012/04/13)
三浦 展 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「私は今年、2012年4月で、社会に出てちょうど丸30年が経ちました。
  その間、ほぼ一貫して消費社会を研究してきました。
  その個人的な経験を踏まえて、これまでの日本の消費社会を概観し、
  かつ最新の消費社会の状況を論じようというのが本書の狙いです。」

1970年代にパルコのテナントオーナーに向けた、
ファッションビジネス情報誌として創刊した、
マーケティング雑誌「月刊アクロス」。

三浦展さんは、80年代にパルコに入社して、この雑誌の編集に携わり、
以来、定点観測しながら消費社会を研究してきました。

いつの時代も人は消費をします。
そして、消費の動向は時代とともに変化します。

つまり、消費を見ることで、社会を知ることができるのです。

私たちは、どこから来て、どこへ向かおうとしているのか?

本書は、今までの三浦さんの研究の集大成。

三浦さんは20世紀初頭から現在に至るまでの消費の歴史を、
4つの時代に分けています。

第一の消費社会は1912年~1941年まで。

大正から昭和初期にかけての時代で、文化的モダンが消費のテーマ。
モタンガール、モダンボーイと呼ばれる若者が登場します。

第二の消費社会は1945年~1974年まで。

戦後の高度経済成長の時代で、三丁目の夕日的な昭和の時代。
マイカー、マイホームが憧れの的で、
洗濯機・冷蔵庫・テレビが三種の神器として家庭に普及しました。

第三の消費社会は1975年~2004年まで。

この時代はオイルショックから、バブルを経て、平成の小泉改革まで。
個人が重視され、ウォークマンに代表されるように一人一台の所有へ。

消費は多様化され、あらゆるものが所有されました。
人々は自分探しを始め、何が欲しいのかさえわからない時代でした。

第四の消費社会は2005年~2034年まで。

リーマンショックの少し前から始まった、少子高齢化の時代。
この時代は現在進行形で、キーワードはシンプル、シェア。

個人志向から社会志向へ、利己主義から利他主義への
変化が始まり、私有からシェアへの流れが起こります。

マイカーの販売台数が減り、シェアハウスが注目される
「共費」の時代へ。

また、第三の消費社会まで中央へ一極集中していた流れが、
地方へ分散する兆しも見られます。

そして、時代は第五の消費社会へ向かいます。

三浦さんは、はっきりと予想はつかないと言いながらも、
私たちがこれから、どのような準備をすべきなのかを提言しています。

今後の予想はさておき、本書は今までの消費の歴史を
振り返ることができる、資料として価値のある本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書には、コミュニティーデザイナー山崎亮さんへの
インタビューも掲載されています。

三浦さんは、このインタビューで、
全国のまちづくりに携わる山崎さんへ質問を投げかけ、
リアルタイムで実際に起こっている、
中央から地方への流れについて詳しく話を聞いています。

私は、山崎さんの本、「コミュニティデザイン」が
気になってはいたものの、
タイミングが合わず読めずじまいでした。

これを機に、やはり読んでみようと思います。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ニッポンのココロの教科書

ニッポンのココロの教科書 (日本にある世界一幸せな法則38)
ニッポンのココロの教科書 (日本にある世界一幸せな法則38)
(2012/05/23)
ひすい こたろう、ひたか みひろ 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

「I love you」

日本人がいくら英語が話せないと言われても、
さすがに、今の時代、この意味がわからな人はいません。

子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、
アイ・ラブ・ユーで十分に通じます。

しかし、英語が今ほど一般化していない時代には、
こんな簡単な英文でさえ、わざわざ日本語に訳さないと
意味が伝わりませんでした。

さて、あなたは「I love you」をなんと日本語に訳しますか?

この言葉が入ってきた当時、文豪・夏目漱石さんは、
英語の先生をしていました。

漱石さんは、「私はあなたを愛してます」なんて
無粋な翻訳はしませんでした。

登場人物の気持ちをそのまま言葉にするのではなく、
情景描写から、心理を読み取らせるのが作家の心得ですから。

漱石さんは「I love you」を
「あなたといると月がきれいですね」と訳したそうです。

素敵です。パッと絵が浮かびますね。

  「世界一幸せな法則12
     気持ちは、言葉で絵にして伝えよう」

人を動かすのは、言葉。

本書の著者、コピーライターのひすいこたろうさんは、
まさに言葉で人を動かす名人です。

そして、ひすいさん自身も、言葉によって動かされています。

先ほどの夏目漱石さんの話しと同じパートに、
ひすいさんが言葉によって動かされた
エピソードも紹介されていました。

ひすいさんの周りには、マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」を、
面白いという人が10人以上いたそうです。

だから読めば絶対に面白いのはわかっていた。

しかし、ひすいさんは手元に、まだ読んでいない本が何百冊も
あったので、決してONE PIECEを手に取ろうとしませんでした。

ところが、友人のある一言で、ひすいさんは、
30巻まとめて大人買いしてしまったそうです。

その友人は、一体、ひすいさんに何と言ったのか?

ひすいさんの友人は、面白いとは言わず、
漱石さんのように、絵が浮かぶ一言を伝えました。

  「ONE PIECEを読むと、友だちを命がけで守りたくなる」

このマンガが持つ熱い気持ちが、イメージで伝わる一言ですね。

本書には、日本人のルーツ(歴史)から解き明かされた、
「幸せになる38の法則」がまとめられています。

歴史が好きになると同時に、日本人としての誇りを取り戻し、
そして何より、自分に自身が持てるようになる一冊です。

私は、「心にズドン!と響く運命の言葉」を読んで、
ひすいさんの「ファン」になりましたが、
本書でひすいさんの「信者」になりました。

この本から何を活かすか?

  「絶対に彼だけには負けたくない。
  密かにそう思っているライバルがいます。

  ひすいが誰をライバルに思っているかというと・・・・、
  木村拓哉です。

  ええ? もうずいぶん負けてますか(笑)?
  だって、木村拓哉はこんな発言をしているんです。

  『手を抜くほうが疲れる』

  名言家のひすいこたろうとしては、
  こんなすごい名言をサラリと言われると、
  嫉妬してしまうわけです(笑)。」

この木村さんのセリフ、カッコ良すぎです。
今度使ってみよう・・・

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| 心に効く本 | 06:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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竹中式 イノベーション仕事術

竹中式 イノベーション仕事術
竹中式 イノベーション仕事術
(2012/05/11)
竹中 平蔵 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

  「前作『竹中式マトリクス勉強法』は、お陰さまで多くの方々に
  読んでいただくことができました。この本は、勉強法から
  さらに視野を広げて、みなさんが仕事や人生に対しいかに挑戦し
  人生を豊かに生きるか、そのきっかけになればいいという思いで
  書いたものです。」

本書で竹中平蔵さんが示すのは、チャレンジングな人生を
送るために必要な、次の12の力です。

  プロデュース力、熱心力、基本力、判断力、情報力、洞察力、結合力、
  徹底力、切り捨て力、健康力とリリース力、サポーター力、達観力

これらは、楽に生きられなくなってしまった今の日本で、
日々の安易な生活に流されず、闘うために必要な力です。

竹中さんが本書で求めるのは、勝つために闘うこと。

しかし、一面的な勝ち負けの結果だけに
こだわってはいけないとも言っています。

大切なのは、安易な勝ち負け論に屈せず、
勝てない場合があっても、自分で納得できる挑戦を続けることです。

本書で竹中さんが説いているのは、自己啓発の王道です。

いいたい、どこがイノベーション仕事術なの?
と思えるぐらい、基本に忠実なことが繰り返し書かれています。

そこが本書の良いところですね。

基本を徹底して足腰を鍛え、リスクを取って闘うことが、
イノベーションを生むことにつながるのでしょう。

思い返すと、「マトリクス勉強法」も非常にわかりやすく
書かれていましたが、その点は本書も同じです。

竹中さんくらいの知識があれば、
書こうと思えば、難しい内容の話はいくらでも書けると思います。

本書では、そこをあえて平易に書き、
誰にでもわかるような具体的な例を挙げ、
中学生でもわかるように噛み砕いて説明しています。

昨日紹介したケン・シーガルさんの本では、
シンプルであることの重要性と、シンプルでいることの難しさを
強調していましたが、本書はまさにその見本。

本書を読みながら、昨日の本の内容を振り返ってみると、
私の頭には、スティーブ・ジョブズさんと日本のある人物の
共通点が浮かび上がって来ました。

その人物とは、元内閣総理大臣の小泉純一郎さん。

小泉さんは、「ワンフレーズ」と批判されることもありましたが、
核心をついたシンプルな一言は、多くの国民に届きました。

ジョブズさんも小泉さんも、軸をブラさずに、
シンプルであることに徹底的にこだわりました。

そして、共に我が道を行く変人でした。

だからこそ他の人にはない、求心力があったのだと思います。

この本から何を活かすか?

竹中さんは、健康維持のため小さな努力として、
寝る前にダンベル体操をしているそうです。

また、ラジオ体操についても、
よく考えられた素晴らしい運動だと絶賛しています。

ここで私は、新しい提案をします。

「ダンベルを持ってラジオ体操をする」

ただラジオ体操をするだけだと、体への負荷が少なすぎるので、
両手にダンベルを持って、ラジオ体操をするのです。

ちなみに私は、YouTubeで映像を流しながら、
3㎏のダンベルを持ってラジオ体操をします。

短時間ですが、ラジオ体操第2までやると、けっこうな負荷です。

試してみる方は、手を回す時には、
ダンベルを離さないようしっかり握り、
周りにぶつけないよう細心の注意を払ってください。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Think Simple

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
(2012/05/23)
ケン・シーガル 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

  「シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしい。
  物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭に
  しなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。
  なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。
                           ― スティーブ・ジョブズ」

いかにも原題をそのまま持ってきたような本書のタイトル
「Think Simple」ですが、実は原書のタイトルは異なります。

原題は「Insanely Simple(狂信的にシンプル)」。

邦題をあえて変えたのは「Insanely」より「Think」の方が、
日本人に馴染みがあることと、他にもう一つ理由があります。

それは、著者のケン・シーガルさんが、アップルの
「Think Different」キャンペーンの言葉をまとめあげた人物だから。

またシーガルさんは、最初の「i」シリーズ、
「iMac」を命名したことでも知られています。

シーガルさんは、広告のクリエイティブ・ディレクターとして、
ジョブズさんが亡くなるまでの最後の12年を共に働きました。

ですから、本書で描かれているのは、
アップルの完全なインサイドストーリーというより、
パートナーから見たジョブズさんの仕事ぶりです。

ジョブズさんは、いかにして「シンプルの杖」を振るったのか?

  「アップルの革命はすべてシンプルであることへの
  忠誠から生まれた。(中略)インテルやデル、IBM、
  そしてアップルのためにマーケティングをおこなってきた
  私がたしかに言えることは、シンプルさを追求するアップルの姿勢は、
  ほかの企業では見られないということだ。
  それはたんなる熱中や情熱をはるかに超え、
  熱狂の域にまで達している。」

シーガルさんはアップルの社員ではありませんから、
クリエイターとして他のIT企業とも仕事をしています。

ですから、ジョブズさんの徹底的にシンプルさにこだわる
製品作りが、どれくらい他の企業と違って特異なことだったかが、
客観的にわかります。

本書には、随所にインテルなどシーガルさんが実際に
一緒に仕事をした企業とアップルとの違いが書かれています。

人間はシンプルなものを好む。

これはジョブズさんでなくても、誰もが知る事実です。
インテルだって、マイクロソフトだって、デルだってわかっています。

しかし、それがわかっていても、狂信的なまでに
シンプルを目指さない限り、複雑化の罠に陥ってしまう。

シンプルは、一見、安易に見えてしまうので、
つい余計なものを付け足してしまうのです。

結局シンプルの持つパワーを正しく理解し、
それを実現するために、どのくらいのエネルギーが必要かを
把握していたのはジョブズさんだけだったのでしょう。

本書では、シンプルという武器を手に入れると、
どんなクリエイティブなことが実現できるかが、
ジョブズさんの洞察と共に紹介されています。

ただし、ちょっとエピソードを詰め込み過ぎの感じがします。

その意味では、シンプルさを訴える本書もまた、
複雑化の罠に陥ってしまったのかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「疑わしきは、ミニマル化」

本書では、判断に迷ったときは、
ミニマル化することが勧められています。

ところで、「ミニマム」と「ミニマル」の使い分け、
正しくできていますか?

私は名詞と形容詞の違いぐらいにしか考えていませんでしたが、
調べてみると使う時のニュアンスも異なるようです。

  ミニマム : 法律などで決められた最小限
  ミニマル : かろうじて必要条件を満たす最小限

詳しくは、「OK Wave」のこちらの回答をご覧ください。
minimumとminimalの違いを教えてください

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| マーケティング・営業 | 06:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
(2012/05/19)
ちきりん 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

有名ブロガー「ちきりん」さんの3冊目の著作。

前作の「自分のアタマで考えよう」より、読者のターゲットを
絞ったため、私にはかなりストライクだった一冊です。

ちなにみ、本書のターゲットは、
自分の頭で考えることが足りないと感じる「旅行好き」の人です。

  「本書では、学生時代から20年以上にわたって訪れた様々な国で
  私が感じた、“おお、そう来たか!”という海外での常識や
  ものの見方、日本での考え方との違いをまとめています。
  中には俄には信じられないような話や、“それは考えすぎだろう?”
  と思われることもあるかもしれません。けれどこれがまさに、
  世界を歩きながら、“社会派ブロガーちきりん”が
  “自分のアタマで考えた!”ことでもあるのです。」

ちきりんさんは、今まで先進国から発展途上国まで、
50カ国以上を旅行しました。

旅行のスタイルは常に固定せず、バックパックでの1人旅から
家族や友人と行くパッケージ旅行まで、様々なタイプの旅行を
経験しているようです。

しかし、本書は純粋な旅行記ではありません。

異国の地の空気感や、現地の人々の息遣いを
リアルに伝えるような種類の本でもありません。

本書でちきりんさんが示すのは、旅を感動で終わらせるのではなく、
そこから一歩踏み込んで、その国や文化の背景にある
目に見えない社会の仕組みまで考えることです。

旅には「非日常」があると言われますが、その「非日常」が
私たちの「日常」とどうして違うのかを考えます。

また逆に、現地の人の「日常」の視点から、
私たちが普段生活する「非日常」についても考察します。

例えば、最近日本でも話題になる「格差問題」。

これは日本が豊かな国であるからこそ、格差が認識されると
ちきりんさんは指摘します。

格差があたりまえに存在する社会では、
格差問題自体が当事者には認識されることはないと。

それは、私たちが、普段、空気の存在を意識しないのと同じです。

更に、ちきりんさんは数多くの国々を回っているので、
一つの尺度で各国を比べる試みも行なっています。

興味深かったのは、「コカ・コーラ」でその国の経済指標を測ること。

  最も豊かな国 : コカ・コーラが自国の飲み物として定着
  次に豊かな国 : コカ・コーラは現地でライセンス販売され大人気
  3番目の経済レベルの国 : ローカル・コーラと本物が併存
  4番目の経済レベルの国 : 自国では生産できなく輸入する国
  最も経済レベルの低い国 : ボトル飲料自体が入手できない国

各国の経済力を測る「ビッグマック指数」というのがありますが、
ちきりんさんのように、自分で定義した尺度で考えるのも
面白いですね。

この本から何を活かすか?

  「ユーロ危機で取りざたされる国には、ギリシャ、ポルトガル、
  スペインなど南欧の国が多いのですが、実はこういった国々は、
  すばらしく豊かな国ばかりなのです。」

ちきりんさんは、食べ物や気候などに恵まれ過ぎていると、
人は努力せず、危機感を持ちにくいという仮説を立てています。

神からのギフトと言われるような、美しい海や島々を持つ
ギリシャが財政破綻の危機にあるのは、必然かもしれないと。

この仮説で考えると、私たちの住む日本も、
美しい四季を持つ島国ですから、
危機感が希薄なのも納得できます。

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| 旅行・アウトドア | 06:45 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる

リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる はじめて部下を持った君に贈る62の言葉
リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる はじめて部下を持った君に贈る62の言葉
(2012/05/18)
酒巻 久 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

  「課長の役割を一言で言うなら、現場の指揮官として、
  部下の力を最大限に引き出し、適材適所で動かすことで、
  組織として成果を上げることだ。実はこの役割は、課長であろうと、
  部長であろうと、あるいは社長であろうとも基本的には変わらない。
  違うのは率いる組織の規模が大きくなることだけだ。」

キヤノン電子社長の酒巻久さんは、課長として10人の部下を
動かすことができれば、社長業も務まると言っています。

部長になれば、10人の課長を動かし、
社長になれば、10人の部長を動かせば良いと。

だから、最初に10人の部下を持った課長時代に、
部下と徹底的に向き合い、リーダーシップに磨きをかけることが、
大切であると説明されています。

課長も社長も変わりないというのは、少々オーバーな感じもしますが、
サラリーマンとして、課長は社長になるための第一歩であることは、
間違いないと思います。

酒巻さんは、課長として気をつけるべきことの優先順位を、
「1に自分」、「2に上司」、「3に部下」、「4に同僚や他部署」、
「5に外部の取引先」としています。

まず、最も大切なのは自分自身の実力を上げること。
これは上からでも、下からでも、信頼を得るために必要なことです。

そして、本書で注目したいのが、「部下」の優先順位よりも、
「上司」の優先順位の方が上にあること。

課の目標を、部長の方針をよく理解し、支持されやすいものに
設定すれば、実質的に部長権限の範囲まで仕事が広がるようです。

  「上司には、道具として愛されよ」

これは、上司のゴマをすったり、ご機嫌取りをするという
意味ではありません。

仕事以外の個人的なつきあいを排したところで、
純粋に仕事のできる部下として評価、信頼されること。

そうすることで上司を巻き込んで、
大きな仕事が実現できると説明されています。

また、部下への接し方でも、最近はきちんと「叱る」ことが
できないリーダーも増えているようです。

どんな場合に、どういうタイミングで部下を叱れば良いのか。
部下を叱って、信頼関係は崩れてしまわないのか。

はじめて課長になった人は、こういった部下との接し方
ひとつにしても、迷いが生じることがあるでしょう。

  「人がいいだけの上司は、残酷である」

部下に嫌われることを恐れてはいけません。

部下に甘いだけの上司は、部下を育てることも、
実績を残すこともできず、課全体をダメにしてしまう。

だから、叱るべきときには、叱れる上司であることがなの必要です。

本書は、はじめて現場のリーダーになる人への
実践的なアドバイスが満載されています。

課長でなくとも、係長、主任クラスの方でも参考になるでしょう。

この本から何を活かすか?

  「かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め」

信州上田にある真言宗智山派のお寺、前山寺

この言葉は、その参道にある石碑に刻まれているもので、
誰の言葉かはわからないと、本書で紹介されていました。

人は、かけた情はいつまでも覚えているくせに、
受けた恩は忘れてしまいがちです。

そうしないために、この言葉は心に刻んでおきたいですね。

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| リーダーシップ | 06:42 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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