活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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イラン人は面白すぎる!

イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
イラン人は面白すぎる! (光文社新書)
(2012/04/17)
エマミ・シュン・サラミ 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

イスラム教では、ラマダンという断食月があります。

この期間は日の出から日没まで、食べ物だけではなく、
飲み物も一切口にしてはいけません。

ですから、ラマダンの時期にイランで放送される
テレビ番組では、食事のシーンが全てカットされるそうです。

それは、アニメも例外ではありません。

  「当時イランで放送されていた日本のアニメ
  『それいけ!アンパンマン』では、アンパンマンの顔に
  モザイクをかけられてしまった。

  顔にモザイクがかかっているヒーローという斬新さ。

  バイキンマンと闘っているヒーローのほうにモザイクがかかり、
  どっちが悪者なのかわからない不思議なアニメになってしまった。」

このようにイランに住んでいた当時を振り返るのは、
本書の著者、エマミ・シュン・サラミさん。

サラミさんは、1980年にイランの首都テヘランで生まれ、
10歳のときに日本に来た在日イラン人。

現在は、武井志門さんと漫才コンビ「デスペラード」を組む、
吉本のお笑い芸人さんです。

私は、サラミさんのことも、コンビ名のデスペラードのことも、
本書を読むまで、全く聞いたことがなかったので、
失礼ながら、あまり売れていない芸人さんなのでしょう。

そもそも、私はこの本を芸人さんが書いた本だとは知らずに、
手にしました。

私たちが、普段、イランについて耳にするのは、
核問題だったり、近隣国との戦争だったり、
イスラム過激派の報道など、あまり良い話は伝わって来ません。

その他では、多くのイスラム教徒が集まって土下座をするように
祈っているシーンは、ニュースで見かけることはあります。

果たして、私たち日本人には、イランの人たちやイスラム教のことが、
正しく伝わっているのでしょうか?

私たちのイランに対する認識は、日本をよく知らない欧米人が、
サムライと芸者と富士山の国だと思い込んでいるのと、
大差はないのではないでしょうか。

本書は、私たちが知らない、本当のイラン人がわかる本。

  「みなさんがこの本をきっかけにイスラム文化やイスラム教に抱く
  ネガティブなイメージを少しでもやわらげてほしい。
  それが僕の一番の願いだ。」

サラミさんは、私たちの持つイランやイスラム教に対する
イメージを根底から覆します。

イラン人が面白いのか、サラミさんが面白過ぎるのか分かりませんが、
とにかく笑えます。

本書を読んでいる時に、私は知り合いから
「ひとりで本読んで笑って、気持ち悪い」と言われたほど。

笑いながら、イランのことを知ることができ、
気がつくと、イランの人たちとの距離が縮まる素敵な本です。

この本から何を活かすか?

イスラム教で最大のタブーとされるのは、豚肉を食べることです。

不幸なことに(ひょっとすると幸運?)、サラミさんが、
父親と一緒にイランから来日して住んだのが、
イスラム教徒が日本で一番住んではいけない町でした。

それは、北海道の帯広市。

実は私の出身地でもありますが、ここは「豚丼」で有名な町です。

いかにして、サラミさんは天国に行くことをあきらめ、
脱イスラム宣言をしてまで、豚を食べることになったのか?

このくだりも面白いので、ぜひ本書でお楽しみください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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