活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義

[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)
[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)
(2012/03/16)
藤巻 健史 商品詳細を見る

満足度★★★★★
付箋数:9

私は、金融について、この本で勉強しました。

  「この本は2003年刊行の『藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』
  の改訂版です。旧版は、光文社の会議室で一般の方を前に、
  6日間にわたって講義したものをまとめたものでした。
  そしてその後、私の大学での講義だけでなく、多くの金融関係の会社で、
  新入社員用のテキストとして使われてきました。」

正確に言うと、「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」は、
最初に赤い表紙の上巻と青い表紙の下巻の分冊で、
単行本として光文社より刊行されていました。

私が学んだのは、このオリジナルのハードカバーです。

その後、上下巻をまとめて新書版として刊行されたのが2003年。
本書は、その2003年新書版の改訂版です。

初版から10年以上経過して、新しい金融商品も登場し、
市場の環境も大きく変わったので、現状に合わせた大幅改定。

藤巻健史さんが、一橋大学で13年間、早稲田の大学院で6年間、
国際金融の授業を担当する際に、教科書として使っていたのが本書です。

世界のマーケット関係者の中では超有名人、
藤巻さんの長男ケンタさん(今は成人して金融機関勤務)でさえ、
他の藤巻さんの本はバカにして読まないのに、
本書だけは1週間かけて読破したそうです。

元々が一般の方を対象に講義した内容をまとめたものなので、
非常にわかりやく、他の藤巻さんの著書とは異なり、
煽動的な文章は少なくマジメです。

いくらマーケットの予想が外れ続けても、
あるいは私生活でズッコケて頼りなさそうに見えても、
この本があるから、私は藤巻さんを信頼している
と言っても過言ではありません。

  「私は、学者でもコメンテーターでもなく、
  自他ともに認める市場人間です。(中略)
  本書で取り上げた金融商品を、
  私はプロとして、すべて使いこなしてきたのです。

  したがってこの本は、人から聞いたことや、
  他人の書いたものをまとめたものではありません。

  私自身の経験から“金融市場でいきていくには、
  これだけの知識が必要だ、資産運用をするつもりなら
  これだけの知識が必要だ”と思ったことだけを書きました。」

本書を読むと、経済学者の書く本と違って、
世間的は悪いイメージの「投機家(スペキュレーター)」が
マーケットに必要な存在であり、同様に「先物取引」が、
なくてなならない取引方法であることがわかります。

これから金融を学びたい人には、おすすめの一冊。

私の満足度が高いのに、貼った付箋の数が少ないのは、
それだけ旧版を何度も読み込んでいたことの証しです。

旧版から市場データが刷新されているだけでなく、
説明の内容もよりわかりやすく改定されています。

この本から何を活かすか?

藤巻さんと言えば、「Mr.円安」と自称するぐらい
円安誘導論者として有名ですが、
もう一つ、ずいぶん前から一貫して主張していることがあります。

  「ユーロは固定相場制の壮大なる実験である。
  固定相場制がいつまでも持つわけがない」

藤巻さんは、ユーロができた当初からこう言っていましたが、
当時は誰もこの主張に耳を貸しませんでした。

しかし、最近のギリシャ危機で、
この主張が、やっと世間に理解されるようになりましたね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マネー一般 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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