活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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科学嫌いが日本を滅ぼす

科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか (新潮選書)
科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか (新潮選書)
(2011/12/22)
竹内 薫 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「日本が科学技術を軽視し、国際社会の中で長期低落の坂を
  転げ落ちようとしているのに、このまま手をこまねいて
  見物しているわけにはいかない。そこで、科学のお手本である、
  『ネイチャー』と『サイエンス』という2大科学誌を分析することにより、
  日本の科学の“あるべき姿”を描き出そうと、と考えたのである。」

竹内薫さんは、サイエンスライター歴20年の節目を迎え、
「日本の科学はこのままでいいのか?」という
強い疑念を持っていました。

その想いをもとに月刊誌「新潮45」の2010年5月号~2011年7月号に
連載したのが「科学の興亡 ネイチャーVS.サイエンス」。

本書はその連載コラムに大幅に加筆修正をしたものです。

ネイチャーは、イギリスの民間会社が発行する科学専門雑誌。
1869年創刊で、発行部数は約5万部。

歩く百科事典と呼ばれた、博物学者・生物学者である南方熊楠さんも
51本の論文をネイチャーに発表しています。

一方、サイエンスは全米科学振興協会が発行。
創刊はネイチャーより古い1848年で、発行部数は約13万部。

今上天皇の明仁様も1992年にサイエンスへ論文を寄稿しています。

どちらの科学誌も、同じ分野で活躍する科学者が
厳格な査読した後に、論文を掲載するピアレビュー制度を持ちます。

このピアレビューは狭き門で、掲載率は7%程度。

従って、ネイチャーかサイエンスのどちらかに論文が掲載されれば、
科学者として「一流」と認められた証にもなる羨望の科学誌です。

本書では、そんな科学界を代表する2誌を解剖し、
今後の日本の科学の在り方について考えます。

  第1部 ネイチャーVS.サイエンス
  第2部 科学誌の事件簿
  第3部 日本の科学を考える
  特別鼎談 科学の役割を問い直す

  「本書を通じて、ひとりでも科学好きの読者が増えますように!」

このように竹内さんは書いていますが、もともと科学嫌いの人が
本書を興味を持って読めるかどうかは、ちょっと疑問。

ネイチャーだ、サイエンスだと言っても、
それは理系の人には憧れの雑誌で、
科学嫌いの人には「何マニアックなこと言ってるの」と
一蹴されるかもしれません。

むしろ、本書のメイントピックではない
第2部や第3部の方が一般受けするように感じました。

個人的には、最近の「はやぶさ」や「宇宙兄弟」のブームような
科学に関するストーリーが、科学嫌いをなくす大きな役割を
果たすことに期待しています。

この本から何を活かすか?

本書の特別鼎談には、粘菌の研究で有名な
中垣俊之さんが参加しています。

中垣さんは2000年に「粘菌が迷路の最短ルートを解く」
という論文をネイチャーに発表。

この研究で「イグ・ノーベル賞」も受賞しています。

私は、粘菌に興味があり、中垣さんの本
粘菌 その驚くべき知性」を読みたいと思ってましたが、
ころっと読むのを忘れていました。

これを機に、読んでみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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