活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
(2012/04/12)
エリック・リース 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

新しくできた会社は、1年以内に過半数が倒産し、
5年以内に80%が消え、10年以内に95%が倒産するといわれます。

きっと、この割合は日本でもアメリカでも、大差はないでしょう。

どうして、こんなに高い割合でスタートアップ(起業)は
失敗するのでしょうか?

本書の著者、エリック・リースさんも、
かつてスタートアップで失敗した経験を持ちます。

リースさんが、本書でアントレプレナーが
スタートアップで失敗する理由として挙げたのが次の2つ。

1つ目は、優れた計画やしっかりした戦略、
市場調査の活用に、アントレプレナーが目を奪われてしまうから。

不確実性の高いスタートアップ時には、
このような指標で、成功の可能性を測ることがでません。

つまり、旧来のマネジメント手法は、
スタートアップでは役に立たないということです。

2つ目の理由は、旧来のマネジメント手法で対処できないと気づき、
方法論をあきらめ「とにかくやってみよう」と管理することを
放棄するアントレプレナーがいるから。

スタートアップは勢いがありますから、
ある程度のところまでは、勢いだけで行くことができます。

ただし、それが通用するのも最初のうちで、
管理されない組織は、すぐに壁にぶつかってしまいます。

そこで、リースさんが本書で解説するのが、
イノベーションを継続的に生み出す、
起業に適した新たなマネジメント手法の「リーン・スタートアップ」。

「リーン」とは、リーン生産方式の「lean」で、
細身のとか無駄のないという意味です。

リーン生産方式は、トヨタ生産方式を体系化したもの。

この製造業の管理手法の概念を用い、
無駄を排除してリーンな考え方をスタートアップ時の
イノベーションに応用します。

本書では、リーン・スタートアップの5原則を3部構成で説明します。

  1. アントレプレナーはあらゆるところにいる
  2. 起業にとはマネジメントである
  3. 検証による学び
  4. 構築-計測-学習
  5. 革新会計(イノベーションアカウンティング)

簡単に言うと、仮説を立て、必要最小限の製品を作り、
検証しながらも、スピード重視で前に進む起業時の経営です。

最初は「トヨタ生産方式」や「5回のなぜ」が
スタートアップに応用されるのがけっこう意外でしたが、
読んでみると納得できます。

個人的には、起業後の戦略の方向転換(ピボット)について
考察している点が興味深かったですね。

読んで損のない本でした。

この本から何を活かすか?

リーン・スタートアップはちょっとしたムーブメントに
なっているので、様々な情報源があります。

  ・「リーン・スタートアップ公式ウェブサイト
  ・「スタートアップの教訓」(リースさんのブログ)
  ・「リーン・スタートアップ・ミートアップ
  ・「リーン・スタートアップ・ウィキ
  ・「リーン・スタートアップ・サークル

他にも、リーン・スタートアップに関するブログなど、
数多くの情報源があるようです。

まずは、リースさんのブログが読みやすそうなので、
読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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