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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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池上彰の「ニュース、そこからですか!?」

池上彰の「ニュース、そこからですか!?」 (文春新書 850)
池上彰の「ニュース、そこからですか!?」 (文春新書 850)
(2012/03/16)
池上 彰 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「2011年1月27日、アメリカの格付け会社スタンダード&プアーズ
  (S&P)が、日本の国債格付けを、それまでの“AA”から
  “AAマイナス”に一段引き下げたと発表しました。
  これについて感想を問われた当時の菅直人首相が、
  “そういうことには疎いので”と答えたのには、愕然とした人も
  多いのではないでしょうか。
  そこで、こういうことに“疎い”人にも理解できるように
  解説することにしましょう。」

これは本書の「格付け会社」の説明の導入です。

本書は池上彰さんが、最新の時事ネタ50項目
について解説する本です。

わかりやすくニュースを解説することに関しては、
池上さんの右に出る者はいないと言われますが、
 本書の「わかりやすさ」には、一定のパターンがあります。

それは、知りたい内容の説明に入る前に、一歩下がって、
その前提になっている定義や背景をしっかり解説していること。

例えば、「尖閣諸島」の問題について知りたいときは、
その問題に登場する「海上保安庁って何?」というところから
解説が始まります。

池上さんは、一般の時事解説がわかりにくい原因は、
常識として説明が飛ばされる「前提」が、
実は多くの人はわかっていないからと考えています。

ですから本書では、問題の背景や名前の由来、
そもそもの用語の定義などから詳しく解説されています。

これが、わかりやすく伝えるひとつのコツなんですね。

池上さんは、本書のタイトルがなぜ、「そこからですか!?」に
なったのかについてまで、「まえがき」で解説しています。

この徹底ぶりがスゴイ。

ちなみに、タイトルの由来は、池上さんが出演していたテレビ番組
「池上彰の学べるニュース」で、共演するタレントさんたちが、
「そこからですか!?」と、あまりにもやさしいレベルから始まる解説に、
ツッコミを入れることが、よくあったからだそうです。

それが、週刊文春のコラム「池上彰のそこからですか!?」になり、
同誌の2010年10月21日号~2011年12月1日号に掲載された
コラムをまとめて、最新情報を加えたものが本書になりました。

本書は新鮮な時事を扱っていますから、
できるだけ早い時期に読んだ方がいいタイプの本です。

もちろん、すべてについて詳しく解説することは無理なので、
さらっとしか説明がないこともあります。

例えばアメリカ保守系の市民運動である「ティーパーティー」に
ついては、「共和党の税金大嫌い派」と一言の説明で終わっています。

メイントピックではないところの説明ですが、
わかりやすく単純化することが、誤解を招く場合もありそうです。

この本から何を活かすか?

  “アラブの春”革命と紛争の「そこからですか!?」

    ・チュニジア  なぜ北アフリカから始まったのか?
    ・リビア  暴れん坊・カダフィ大佐はなぜ「大佐」?
    ・シリア  なぜ欧米はシリアだけ放っておくのか
    ・バーレーン  スンニ派とシーア派どう違うのか?

これは本書、第4章の前半の見出しですが、
このあたりが私の最も苦手なところ。

そもそも、私はどこがチュニジアで、どこがリビアかわかっていません。

理解を深めるために、白地図に国名を書き込みながら、
もう一度、池上さんの解説を読んでみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:50 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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