活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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人を魅了する

人を魅了する 一流の職業人であるための技術
人を魅了する 一流の職業人であるための技術
(2012/03/01)
ガイ・カワサキ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

米アマゾンで、ベストブックオブ2011に輝いた
話題の本「Enchantment」の邦訳版。

著者のガイ・カワサキさんは、アップル社の
元チーフ・エバンジェリスト。

エバンジェリストとは、いわゆる宣伝・広報を担当する職種で、
最初は外部のソフト会社にマック用のソフト開発を
説得するために用意されたポジションです。

カワサキさんは、アップルに入社する前は、
小さな宝石メーカーで営業を担当してました。

しかし、1983年の夏、当時アップルで働いていた
友人のマイク・ボイチさんに発売前のマッキントッシュを見せられて、
一瞬でそのクールさに魅了され、すぐに転職を決めました。

それは、カワサキさんにとっては、人生で2番目に強く
魅了された出会いでした。(1番目は奥さんとの出会い)

  「“魅了する”とは、人を思いどおりに操作することではない。
  操作以上に、人を動かすことができるものだ。
  “魅了”は人を動かすだけでなく、その場の状況や人間関係をも
  変化させる。敵意が礼儀に、礼儀が親近感に変わる。
  懐疑主義者や皮肉屋が、信奉者になっていくのだ。」

本書には、カワサキさんが持つ「魅了する」ための
あらゆる経験とテクニックが詰め込まれています。

魅了する相手は、「人」です。では、魅了させる主体は何なのか?

それは、人として相手を魅了する場合も、商品やサービスが
人を引きつける場合もあります。

ですから本書では、魅了できる人になる秘訣だけでなく、
魅力ある商品の開発の仕方、宣伝やマーケティングの方法、
プレゼン方法や、テクノロジーを使ったプッシュ技術まで、
広範囲に解説されています。

また最終章では、あなたの利益を第一に考えないアブない人が、
魅了するテクニックを使って、あなたを説得しようしてきたときに、
それに対処する方法も説明されています。

負の魅了に抗う術を知っていれば、自分が魅了する側に立っても、
その技術に磨きがかかるようです。

  「この章を読めば、アップルの製品すら拒めるかも・・・」

巻末には、本書を読んで、どの程度「魅了する技術」を
身につけられたかを測定する「GREATテスト」が掲載されています。

ちなみに、GREATは「ガイのリアルな魅力理解テスト」の頭文字。

本書は写真などもふんだんに使われた、ノリのいい本です。

カワサキさんは、アップルに在籍していたので、
アップル時代のエピソードも紹介されていますが、
スティーブ・ジョブズさんのことにはあまり触れられていません。

ひょっとすると、それほどジョブズさんのことを
快く思っていなかったのではないかと勘繰ってしまいますね。

この本から何を活かすか?

カワサキさんは、モスクワのある会合で講演したときに、
同じ講演者の中に、ヴァージン・グループの会長、
リチャード・ブランソンさんがいたそうです。

講演者控え室で、カワサキさんはブランソンさんに、
ヴァージン航空で旅行したことがあるかと尋ねられました。

この質問に、カワサキさんは、いつもユナイテッド航空を
使っているのでヴァージンには乗ったことがないと答えました。

これを聞いて、ブランソンさんは、どんな行動をとったのか?

驚くべきことに、ブランソンさんは、いきなりひざまずき、
自分の上着でカワサキさんの靴を磨いたそうです。

本書にそのときの写真が掲載されていることからも、
お2人がユーモアをもって、このやり取りをしたことが窺えます。

しかし、ブランソンさんのこの行動が、カワサキさんを魅了し、
ヴァージン航空の生涯の顧客にさせたことは間違いありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| マーケティング・営業 | 06:34 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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