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レジーム・チェンジ

レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想 (NHK出版新書 373)
レジーム・チェンジ―恐慌を突破する逆転の発想 (NHK出版新書 373)
(2012/03/08)
中野 剛志 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

TPP亡国論」が大きな話題を呼んだ気鋭の論客、
中野剛志さんの野心的な一冊。

日本の経済政策へ大転換を迫ります。

本書のタイトルとなっている「レジーム」とは、
政治や経済の「体制」のことを言います。

それでは、中野さんは一体どんなレジームから、
どんなレジームへチェンジすべきと訴えているのでしょうか?

そもそも戦後の日本経済の中で、常に潜在的なリスクとして
認識されていたのは、「インフレ」リスクでした。

従って、過去に何度も「改革」と呼ばれて行われたのは、
インフレを抑制するための、デフレを誘導する政策でした。

小さな政府を目指す新自由主義。そして消費税の増税。

中野さんは、これら過去に日本が行ってきた政策を
「デフレ・レジーム」と呼びます。

しかし、現在の日本経済が停滞する原因は逆にデフレにあり、
今や日本が取り組むべき最優先課題はデフレ脱却になりました。

そして、これからますます少子高齢化が進む日本にとって
本当に必要なのは構造的なインフレです。

ですから、今までの「デフレ・レジーム」から、
デフレを脱しインフレを誘導するための
「インフレ・レジーム」へ経済政策を反転すべきと、
中野さんは強く主張しています。

  「インフレ退治のためにデフレ圧力をかける政策レジーム
  (デフレ・レジーム)とは、過剰な需要を抑制し、
  供給を強化するものになります。
  これに対して、デフレ退治のためにインフレ圧力をかける
  政策レジーム(インフレ・レジーム)とは、需要を増大し、
  過剰な供給を削減するものになるはずです。」

大きな政府、TPPへの不参加、更なる公共投資、国債の発行の増額・・・

本書では、今までの経済の常識では、
異端とも思えるような中野さんの日本改革論が展開さています。

しかし、これらの主張が異端と感じるのは、
私たちが戦後レジームに毒されている証拠。

既存の改革路線で、これだけ長くデフレを脱することができないと、
レジーム・チェンジが必要だという点には非常に説得力があります。

最近は、何冊か共著での中野さんの本を読んでいましたが、
やはり主張がスッキリし、明快なロジックで書かれている
単著の方がいい感じがしますね。

この本から何を活かすか?

そう、いえば「売国奴に告ぐ!」で、中野さんの共著者だった
三橋貴明さんが、経済小説を出していますね。

  ・「コレキヨの恋文

三橋さんが小説を書くって、かなり意外な感じがします。

いつものデータを元にして、理路整然と主張する
三橋さんの著書からは、まったく想像ができません。

興味をそそられるので、こちらも読んでみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 10:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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