活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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安藤忠雄 仕事をつくる

安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
(2012/03/10)
安藤 忠雄 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:20

日本を代表する建築家、安藤忠雄さんの半生記。

日本経済新聞の朝刊に2011年3月1日から31日まで連載していた
「私の履歴書」をまとめたものです。

安藤さんは、「独学の建築家」としてメディアで紹介されるため、
「本当に独学なのですか?」と聞かれることも多いそうです。

この質問に、何も好きで独学の道を選んだわけではないと、
そのいきさつを説明しています。

  「家庭の経済的理由と何より学力の問題から大学進学を
  あきらめざるを得なかった私は、独学で建築を学んだ。
  しかし、独学といっても勉強の仕方が分からない。
  京大や阪大の建築科に進んだ友人がいたので相談し、
  教科書を買ってもらった。それをひたすら読んだ。
  彼らが4年間かけて学ぶ量を1年で読もうと無我夢中で取り組んだ。
  朝起きてから寝るまで、ひたすら本に向かった。
  1年間は一歩も外に出ないくらいの覚悟で本を読むと決めて、
  やり遂げた。」

更に、安藤さんは実際に建築の仕事をするようになってからも、
学歴がないので建築士の受験資格を満たさなかったため、
苦労して実務経験を積みながら勉強し、建築士の試験に合格しました。

そして、空き地を見つけると、勝手に空想の建築をデザインし、
所有者が分かれば、自らそのデザインを手に売込みに。

まさに、「仕事をつくる」という考えで行動しています。

ある程度経験を積んでからも、安藤さんはコンペで闘い連戦連敗。

しかし、その連敗を続ける中でも、しつこく挑戦を続け、
不安と緊張感の中でしか得られない、創造力を磨いていったようです。

私が本書の中で印象的だったのは、安藤さんの代表作
「光の教会」を見に、ロックグループU2のボノさんが、
はるばるアイルランドからやってきたときの短いエピソード。

一流の芸術家同士の魂のふれあいが、その場にいた人たちに、
生涯忘れられないような感動を与えます。

  「ボノは遠い国にいても、私の建築を通して私を知っていた。
  私も彼の歌を身近に聴いて、彼の存在のすごさを瞬時に認識した。」

本書は、あまり文字数の多い本ではありませんが、
安藤さんの誇り高き建築家としての姿勢から多くを学べます。

また、本書の中盤には、安藤さんの代表作の写真が、
40ページほど掲載されていています。

これがまた、溜息が出るほど美しい。

この本から何を活かすか?

本書を読んで写真だけでなく、実際にこの目で、
安藤さんの作品を見てみたくなりました。

私の住む北海道で、安藤さん設計の建築物を探してみると、
次の2つがありました。

  ・渡辺淳一文学館(札幌)
  ・水の教会(トマム)

今度ドライブがてら、トマムに行ってみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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