活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈

成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈
成毛眞のスティーブ・ジョブズ超解釈
(2012/02/25)
成毛 眞 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

偉大な功績をあげた人が、若くして死ぬと神格化が進みます。

音楽の世界で言うとマイケル・ジャクソンさんや
ホイットニー・ヒューストンさんなども、誰もが生前の偉大さを称え、
亡くなる前の奇行には目をつぶりました。

その神格化が進む、最たる例がスティーブ・ジョブズさんです。

幾多の雑誌ではジョブズさんの仕事術に関する特集が組まれ、
ジョブズさん関連本も次から次へと出版されています。

そのジョブズブームに一石を投じるのが、
元マイクロソフト日本法人社長の異才、成毛眞さん。

  「ジョブズに憧れ、ジョブズ関連本の類を読みあさる人たちも、
  さすがに自分がジョブズになれると本気で思っている人は
  ほとんどいないだろう。
  その一方で、彼から“クリエイティブ”で創造性に溢れた生き方や
  仕事術を学ぼうとしている人というのは一定数いるはずだ。
  しかし、ここで残念なお知らせがある。
  あなたは、決してジョブズのようにはなれない。
  それどころか、彼の生き方からヒントを得て、
  自分の新しい可能性を導き出そうとすればするほど、
  じつは成功から猛スピードで遠ざかってしまうのだ。」

なぜ、このようなパラドックスに陥ってしまうのでしょうか?

そもそも、創造性がある人とは、他の人と違う発想ができる人。

だから、誰もがジョブズさんを神と崇める昨今の状況において、
ジョブズさんを真似ることは没個性であり、
ジョブズさん流に考えることは、常に他の誰かと
同じ発想をすることを意味します。

  「ジョブズに憧れて創造的になろうとする行為は、
  自分の競合を100万人増やしているだけなのだ。
  ジョブズの英雄譚を読めば読むほど、創造性とは真逆の方向に
  暴走するというのはじつに皮肉な話である。」

私は、ジョブズさんのような超個性は、猛烈な崇拝者がいる反面、
大嫌いなアンチの人も一定数いて、その中間層があまりいないのが
正常な状態だと思います。

つまり、評価が両極端に分かれるのが、ひとつの才能。

その意味では、成毛さんの本も評価が真っ二つに分かれますから、
ジョブズさんに通じる才能があるのかもしれません。

本書は、他のジョブズ本にはない成毛さん流の解釈を与え、
目から鱗と感じる人もいるでしょう。

一方、ジョブズさんの才能を持ち上げながらも、
元マイクロソフトの人間としては、どこかでジョブズさんを
自分の下に置いておきたいという思惑もうかがえます。

[ジョブズさん] < [マイクロソフトの人間] < [ビル・ゲイツさん]

この成毛さんが考えるこの序列が、鼻につくと感じる人も多いでしょう。

しかし、私は、その成毛さんの尊大なところも
ジョブズさんに近いものを感じました。

この本から何を活かすか?

  「ジョブズに憧れ、ジョブズ関連本の類を読みあさる人たちも、
  さすがに自分がジョブズになれると本気で思っている人は
  ほとんどいないだろう。」

ジョブズさんの本を読む人が、創造的になれないとするなら、
関連本を読むからではなく、私はこの部分が、
その理由に当たるのではないかと考えます。

つまり、本気でジョブズさんになれないと感じる
「常識的な判断」が、他の人と違う発想ができないない理由。

自分はジョブズさんの生まれ変わりだと本気で信じたり、
ジョブズさんを超えると根拠のない自信を持てる人の方が、
クリエイティブな発想ができるのではないでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 06:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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