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350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略

350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略
350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略

(2012/01/27)
ローランド・ベルガーグリーンビジネス・コンピタンス・センター 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:24

「3.11福島」以降、私たちはエネルギー問題について、
真剣に考えなければならない状況に立たされました。

原子力に代わる、再生可能なエネルギーは何なのか?

風力、水力、太陽光、バイオマス、地熱、潮力・・・

これらの中には、古くからから利用され、
技術的にも成熟している再生可能なエネルギーもあります。

問題はコスト。

利用する側から考えるのはもちろんのこと、
これらの再生可能エネルギーを供給する企業から考えても、
ビジネスとして成立しなくてはなりません。

そして、国のエネルギー政策としても、
いまだ明確な方向性は打ち出されず、
表面的な議論に終始している感があります。

「3.11福島」の影響があまりにも大きすぎたゆえに、
ドメスティックな視点に偏っているのかもしれません。

しかし、こんな時に参考にすべきは、
再生可能なエネルギー先進国、
そしてこの分野で先行する企業の事例です。

本書は国際的経営戦略コンサルティングファームの
ローランド・ベルガーが 「グリーンビジネス」についてまとめた本です。

ローランド・ベルガーは、欧州を自出とするだけあって、
欧州の主要なグリーンビジネス関連企業に関する
コンサルティング実績が、かなりあるようです。

本書が扱うのは「グリーンビジネス」全般で、
再生可能エネルギーだけではありません。

市場セグメントとしては、発電・蓄電、エネルギー効率化、
材料効率化、廃棄物マネジメント、ウォーターマネジメント、
e-モビリティの6つ。

そして本書では、時代背景として、
人類の歴史上、産業革命、情報革命に匹敵する、
「第3の革命」が進行していると言います。

それが、量から質へのパラダイムの転換をはかる「グリーン革命」。

本書では、これをビジネスチャンスと捉え、
世界のグリーンビジネス市場に日本企業が
打って出るための戦略を示します。

放っておくと、何でもかんでもガラパゴス化してしまう日本。

これは、グリーンビジネスも例外ではありません。

今後のマーケットの大きさを考えると、
中国・インド・ブラジルなどの
新興国でこそ、グリーンビジネス発展の可能性があります。

ですから、グリーンビジネスにおいては
最初から世界を標準を考えて展開したいところです。

本書では、日本企業がグローバル市場で勝ち残る方法として
次の3つの戦略が提言されていました。

  1.Made by Japan
   日本のものづくりにおける技術力・開発力を研ぎ澄まし、
   グローバル市場でも技術性優位で差別化を図る戦略。 

  2.Global Orchestrator
   新たなビジネスモデルを編み出し、グローバルのパートナーと
  最強チームを組みトータルソリューションを提供する戦略。

  3.Global Service Provider
   日本の強みを最大限発揮し、高付加価値の拡大再生産を
   目指す戦略。

この本から何を活かすか?

本書は、グリーンビジネスの全体像がわかり、
日本企業がどうすべきかが示された良書だと思います。

しかし、個人的には、本書のタイトル、
「350兆円市場を制する」という部分に少し違和感がありました。

本書が示していたグリーン革命の本質の一つには、
企業間でも産学官でも協業することがあります。

もしそうであるなら、「制する」という発想は、
少し前時代的な考えのように思えます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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