活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ザ・サンキュー・マーケティング

ザ・サンキュー・マーケティング
ザ・サンキュー・マーケティング
(2012/01/31)
ゲイリー・ヴェイナチャック 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

ワイン・ライブラリィTV」というサイトをご存知でしょうか?

ゲイリー・ヴェイナチャックさんが、かなりのハイテンションで
ワインの紹介をする有名サイトです。

私は「Facebookをビジネスに使う本」で紹介されていたので、
このサイトとヴェイナチャックさんの存在を知りました。

本書は、そのヴェイナチャックさんによる
ソーシャルメディアを使ったマーケティング本です。

ヴェイナチャックさんは、実家の酒屋の売上げを
ソーシャルメディアを活用することで15倍にしました。

  「うちの店はビジネスにファーストクラスの哲学を取り入れた。
  するとお客が絶賛してくれた。お客はまた買い物に来て、
  さらに褒めてくれた。その友達も確かめにきて、気に入ってくれた。
  すばらしいサービスと口コミのおかげで、
  店はたくさんのひいき客をつかんだ。」

すべてのお客さんに敬意を払い、自分を重要な存在と感じてもらう。

そんな心遣いのある1対1の対応をソーシャルメディアを駆使して
行うのがサンキュー・マーケティング。

もちろん実業の腕があってこそのメディア活用ですが、
ソーシャルメディアでつながることで、
口コミの途方もないパワーを呼び起こすことができます。

  「ソーシャルメディアを利用する企業のトップは基本的に、
  小さな町の商店主のような考え方をしなければならない。
  (中略)お客一人ひとりを世界一大切なお客さまのように扱って
  口コミで評判が広がるよう奮闘する。
  要するに、曾おじいちゃん世代が当然と考えてビジネスに
  取り入れていた理念や手法を学んで、採用するわけだ。」

実例を挙げると、靴を中心としたアパレル通販サイト
として有名な「ザッポス」のような対応です。

確かに、ソーシャルメディアを使うことで、
広範囲のお客さんに1対1の対応ができるようになりました。

しかし、いくらソーシャルメディアを使ったとしても、
お客が100人いたら、100人への対応が必要ですし、
1万人いたら1万人への対応が必要です。

それでも、一人ひとりにファーストクラスの対応をして、
採算はとれるのでしょうか?

この点について、本書の監訳を担当した
金森重樹さんが解説をしています。

ポイントは、ソーシャルメディアでの「可視化」にあります。

飛行機のファーストクラスの対応を見ているのは、
その機の乗客だけですが、ソーシャルメディアでは、
企業の顧客への対応を、その他大勢の参加者が共有しています。

  「実際に対応した相手と同時に、潜在的に同じ問題を
  抱えている顧客、企業の対応を見ている顧客に対する
  プロモーションにもなっているわけです。」

だから、1対1の対応をしても採算が取れますし、
逆に衆人監視の元でいい加減な対応をしてしまうと、
あっという間に悪評が広まってしまうというわけです。

また、金森さんは本書でソーシャルメディアの
可視性による「危うさ」も指摘しています。

冒頭25ページほどの金森さんの解説は、かなり存在感があり、
この部分だけでも、本書を読む価値が十分にありました。

この本から何を活かすか?

金森さんとヴェイナチャックさんは、
本を出版するなどして自分のブランド化したところまでは
同じ道を歩んでいたようですが、
その後の展開では違う道を選択しているようです。

ヴェイナチャックさんは、そのままマーケティングの
コンサルタントになりました。
一方、金森さんはマーケティング技術を使って
実業を拡大していきました。

だから、最近の金森さんは以前ほど、
本の執筆に力を入れていないんでしょう。

そんな金森さんの近況や考えを知ることができるのが、
メルマガ「回天の力学」です。

私は、このメルマガ、ここ1年ぐらい読んでいなかったので、
久しぶりに、まとめて読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 

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| マーケティング・営業 | 07:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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