活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ビジネスモデル・ジェネレーション

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
(2012/02/10)
アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

最初に断っておくと、本書はデカくて、重くて、
持ち歩くのに適していません。

288ページある横型の本で、厚さ2.4センチ、重さは780グラムも
ありますからiPadよりも重い。

しかし、それでも現場にもって行きたくなる本です。

本書は、ビジネスモデルを作り上げるための本。

ビジュアルに訴える大型本なので、一旦、現場でこの本を
広げてしまえば、弱点だった大きさは、逆に強みになるでしょう。

  「どうすれば体系的に、強力な新しいビジネスモデルを発明、
  設計、実装することができるのでしょうか。
  どうすれば、古い時代遅れのモデルに対して疑問を投げかけ、
  挑戦し、変革できるのでしょうか。
  現場にいながら、先を見通すようなアイディアをもとに、
  ゲームのルールを変えるビジネスモデルを生み出すには
  どうすればよいのでしょうか。
  本書はその答えを示すことを目指しています。」

多くのビジネス書では、今までの成功事例に対し、
これはこういうモデルですと解釈を加え分析を行います。

しかし、それは後知恵に過ぎず、同じようにやっても、
新しいビジネスモデルを作り上げることはできません。

一方、本書は、新しいビジネスモデルを生み出すための、
ツールを示し、実用的なガイド役を務めます。

ちなみに、ビジネスモデルは、本書では次のように定義されています。

  「ビジネスモデルとは、どのように価値を創造し、
  顧客に届けるかを論理的に記述したもの。」

この定義を前提に、本書では9つの構築ブロック(CS:顧客セグメント、
VP:価値提案、CH:チャネル、CR:顧客との関係、R$:収益の流れ、
KR:リソース、KA:主要活動、KP:パートナー、C$:コスト構造)
からなるフレームワークを示します。



これが、ビジネスモデルを記述、ビジュアライズし、
評価、変革するための共通言語となる「キャンバス」。

チームでビジネスモデルについてブレストする時は、
このキャンバスをホワイトボードや模造紙に大きく描き、
そこにポスト・イットを貼ったり、イラストを書き込み
ビジュアライゼーションしていきます。

また本書は、著者のアレックス・オスターワルダーさんと
イヴ・ピニュールさん以外に、470人の共著者がいる
オンラインコミュニティから生まれたユニークな本でもあります。

文章が面白い本ではありませんが、読んで試してみたくなります。

こういうタイプ本なら、日本語版ではなく、
原書(Business Model Generation)を
手に入れてもいいかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書のフレームワークである「キャンバス」は
iPadのアプリが発売されているようです。

しかし、個人的にはアプリ上で1人で考えていても、
あまりいいアイディアが出てこないような気がします。

やはりワークショップなどで、キャンバスを大きく描き、
そこに手や体を使って、ワイワイと話し合いながら書き込むことが、
ビジネスモデルを創造する過程で必要と感じます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 経営・戦略 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本経済の真相

日本経済の真相
日本経済の真相
(2012/02/15)
高橋 洋一 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

高橋洋一さんは、テレビや新聞などのマスコミが流す情報は、
真実の「97%」が隠されていると言います。

例えば、政府の予算。

官僚がつくる予算書は約2000ページあるそうです。

しかし、マスコミの記者はこんな膨大な資料に
目を通している時間はありません。

だから、記事にするときに使うのは、
2000ページを約50ページにまとめた要約資料。

これが、ページ数にすると全体の3%に相当します。

この要約資料をつくるのも、もちろん官僚です。

ですから高橋さんは、官僚は自分たちに不都合な情報は載せずに、
やりたいことが必然であるかのように思える、
ごく一部のわかりやすい部分だけをまとめていると指摘しています。

だから、真実の「97%」は隠されているという訳です。

元財務官僚であり、今でも2000ページの予算書に
目を通している高橋さんだからこそできる指摘ですね。

実際に、高橋さんが霞ヶ関にいた頃、

  「マスコミの脳は“小鳥の脳”だから、
  これくらいの情報を食わせておけばいい」

というフレーズを、よく耳にしたそうです。

本書では、マスコミが流す22個の「俗論」に対し、
その「真相」を暴き、解説します。

それでは、本書からいくつか「俗論」と「真実」を紹介します。

  1. 「俗論」 異常なまでの円高、打つ手なし
     「真相」 解決は簡単。円を刷れば円安になる

  7. 「俗論」 ユーロ崩壊を防ぐにはギリシャを救済すべし
     「真相」 破綻は当然。ユーロ離脱が建て直しの条件

  11.「俗論」 日本国債がデフォルト、暴落する
     「真相」 CDSを見よ。10%の下落は十分ありえる

  12.「俗論」 復興財源の確保に増税もやむなし
     「真相」 増税は愚策。100年国債を発行せよ

  19.「俗論」 公務員改革、大阪都構想には高い壁
     「真相」 改革は大阪から始まる

例えば、日本はよくギリシャと比較されて、
明日のギリシャとならないために、
増税すべしという論調が多く見受けられます。

しかし、高橋さんは、その国の破綻の可能性は、
国債の格付けではなく、マーケットからの評価である
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を見よと言います。

日本国債のCDSは1.4%程度。
フランスより低く、ドイツや英国と同程度です。

これは70年に1度程度、日本国債がデフォルトする
確率があるという市場の評価です。

一方、ギリシャのCDSは90%以上で、本当に破綻に近い状態。

そして、日本をギリシャと同じ状態と喧伝する裏には、
官僚の増税へ誘導したい思惑があると高橋さんは指摘しています。

本書での高橋さんの解説は、非常にシンプル。

問題の核心を衝いていますから、長々と説明していなくても
非常にわかりやすい解説となっています。

この本から何を活かすか?

ニュースにダマされず、本当の経済が読めるようになれば、
お金持ちになれるのか?

高橋さんが、本書で真相を暴くのは、
あくまでも世の中の情報を「新しい視点で見る作法」を示すため。

  「お金に換算しづらいが、知的な話しを楽しんで、
  自分で考えるという習慣をつけたほうが、
  はるかに人生は豊かにできる」

ですから、高橋さん自身も、経済の知識を
資産運用に活かすことは難しいと考えているようです。

だからと言って、私は、なにも投資をしなくて
いいとは考えません。

経済理論と実際のマーケットがどう違うのかは、
身銭を切って市場の中に入っていかなければ、
いつまでたってもわからないと思います。

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| 経済・行動経済学 | 06:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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目利き力

目利き力 (PHPビジネス新書)
目利き力 (PHPビジネス新書)
(2012/02/17)
藤巻 幸大 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

藤巻幸大さんが、今の日本人に必要だと感じのが「目利き力」。

それは、自分にとって本当に必要なものは何かを認識し、
その上で本当にそれにふさわしいものを選び抜く力。

  「絶え間なくもたらされる大量の情報や、あっという間に変化する
  ビジネス環境のなか、多くの人が他人の意見や風潮、宣伝、流行に
  押しながされがちな現代。だからこそ、自らの基準で判断できる力
  ― “目利き力”が必要とされるのではないだろうか。」

一人ひとりが、平均的なものの見方を脱し、 目利きになれば、
人生が豊かになり、日本はもっと元気になる。

本書では、藤巻さん流の目利き力の磨き方が紹介されています。

  第1章 自分を壊すことが「目利き」への道
  第2章 「目利き力」はこうして磨く
  第3章 僕の「目利き力」実践編!
  第4章 「目利き力」を身に付けて世の中を変えよう

目利きの人は、自分の軸がハッキリと決まっています。
それでいて、選ぶもや考え方が固定化されていません。

逆に、振り幅のある選択をするのも目利きの特徴。

自分の軸が決まっているからこそ、
思い切った選択ができるようです。

それでは、どうしたら、目利きになれるのか?

勿論、一朝一夕で目利きになれるわけではありません。

  「“目利き力”は情報を集めたり分析したりするだけでは
  到底身に付かない。大切なのは実際に自分の目で見ること。
  失敗や成功を繰り返す中で、体で覚えていくことである。」

経験と言われてしまうと、どうにもならない部分がありますが、
重要なのは、普段からどういう意識でものごとを見て、
実際に行動するかということです。

また、本書には、藤巻さんが今もっとも買いたいものが、
紹介されていました。

それは、別荘だとかクルーザーといった類のものではありません。

藤巻さんが真剣に欲しいのは、「学校」、「病院」、「百貨店」の3つ。

実は、藤巻さんは普段からこの3つが、
あまりにもつまらない空間だと感じていました。

だからこそ、これらを「美しくて楽しい学校」、
「美しくて楽しい病院」、「美しくて楽しい百貨店」に変えたい。

いかにも藤巻さんらしい発想ですね。

目利きとは、玉石混交の中から、良いものだけを選ぶ能力だけでなく、
良くないものをどのように良いものへ変えるか、
具体的にイメージできる能力を持っているようです。

「本」の例で考えると、単に良い本を選ぶ能力がある人を
目利きとは呼ばず、例えつまらない本のがあったとしても、
その本から、自分にとって良い面を引き出して活用できる人こそ、
真の目利きということでしょう。

この本から何を活かすか?

目利き力を高めるには、知っている人に聞くことも重要。
そして、聞く時には仮説を立て質問する。

例えば、「◯◯がお好きなのでは?」と、
相手の関心のありそうな領域はどこか仮説を立てて聞くと、
そこから話しが展開するようです。

まずは、相手に関心を持ってコミュニケーションをとることが、
目利き力を鍛える第一歩なのかもしれません。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あきらめない生き方

あきらめない生き方 ~小さな一歩を踏み出すための55のメッセージ~
あきらめない生き方 ~小さな一歩を踏み出すための55のメッセージ~

(2012/03/28)
軌保 博光、てんつくマン 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:27

サンクチュアリ・パブリッシングさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

私は、はじめて、てんつくマンさんこと軌保博光さんの本を読みました。

今の日本には、こんな人が必要だと実感。

政治の世界では、橋下徹さんが台風の目となっていますが、
てんつくマンさんは、政治以外のところで、
日本を変える可能性を持っているように感じます。

私のように、あまりてんつくマンさんのことを知らない方のために、
簡単にプロフィールを紹介します。

  1988年 お笑いコンビ「TEAM 0」を山崎邦正さんと結成
  1994年 映画監督を目指し吉本興業を退社
  1998年 インスピレーションで言葉を書く、路上詩人となる
  2003年 念願の映画「107+1~天国はつくるもの~」を製作
  2004年 NGOを設立してカンボジア支援開始
  2009年 中国、ブラジル、南アフリカ、日本で植林活動を広げる
  2011年 東日本大震災の発生3日後に被災地で復興支援を開始
       日本復興チーム「め組JAPAN」を設立

かなり、端折って書きましたが、決して平坦な人生を歩まず、
現在では、多くの人に「希望」を与える活動をしています。

ボランティアやNPOの活動をしていますが、
てんつくマンさんは決して、聖人君子ではありません。

判断基準は、「正しいこと」ではなく、「楽しいこと」をする。

ですから、ボランティアやNPOはこうでなくてなならない
という固定観念を持っている人から、
批判を受けることもあるかもしれません。

しかし、てんつくマンさんのようなやり方が
あってもいいと思いますし、なにより大切なことは、
実際に行動を起こすことだと思います。

例えば震災直後も、てんつくマンさんは、
本当にすぐに現地へ行くべきかどうかを迷い、
最終的には自分を信じて行動しました。

そのリアルな姿は、かえって人として信頼できる感じがします。

実際にてんつくマンさんが、震災の3日後に、被災地入りしたのも、
ツイッターがきっかけでした。

以下、本書からの引用です。
<>はツィート、()はてんつくマンさんの心の叫び、
「」はダイレクトメッセージ。

てんつくマンさんは、震災直後、様々な情報が錯綜する中、
リアルな情報源として、ツイッターを眺めていたそうです。

その時、膨大なタイムラインの中に、自分の名前を発見。

  <こんなとき、てんつくマンはどうするんだろうか?>

  (おい、何、勝手につぶやいてんの?)と携帯に突っ込んだ!
  そう思って見ていると、さっきのツィートに
  続々と反応が集まり始めている。

  <そりゃ、てんつくマンは行くでしょう>
  <そうですよね>
  <みんなで応援しよう>
  
  (おい~~なに勝手に盛り上がってるの!)
  そして、今度はダイレクトメッセージが次々に届き始めた。

  「東北に行くと聞きました。がんばって下さい!」
  (誰がやねん!)
  「必要なものがあったら言ってくださいね」

このように、てんつくマンさんは、
自分でどう行動するかを迷っていた時に、
背中を押されるようにして、現地へ行くことを決断しました。

本書は、そんなてんつくマンさんの、
小さな一歩を踏み出すためのメッセージ集。

55のメッセージは、きっとあなたの何かを変えてくれます。

この本から何を活かすか?

  「お金は預かりもの」

本書の中で、私のお気に入りのメッセージを1つ紹介します。

過去のてんつくマンさんは、お金に罪悪感が残っていたそうです。

吉本の芸人時代、給料が上がっても、
「こんなにいらんわ。贅沢するつもりもない。」
と言ったことがあるそうです。

そう言ったのは、心のどこかにお金に対する罪悪感があったから。

また、路上詩人時代に、熊本の路上で書いた一言に、
3万円も払うと言われたそうです。

この時も、お金に対する罪悪感から、
「いやいや、こんなにいらんよ」と言ったそうです。

しかし、今のてんつくマンさんは、
誰かに「10億円やる」と言われれば、喜んで受け取ります。

それは、カンボジアに行って考えが変わったから。

2万円あれば、井戸が掘れ、人々の生活を
変えられるという現実を目の当たりにしたからです。

つまり、お金に罪悪感を感じたのは、
自分のことしか考えていなかったから。

  「お金に罪悪感を持つ必要なんてまったくない。
  預かれる人がたくさん預かって、世の中のために使えばいい。
  世の中には、お金があれば助かる人がいっぱいいる。
  だからお金は“愛”であり“エネルギー”なのだ。」

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| 心に効く本 | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宇宙はなぜこんなにうまくできているのか

宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)
宇宙はなぜこんなにうまくできているのか (知のトレッキング叢書)

(2012/01/26)
村山 斉 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:26

  「宇宙は人間が存在するようにつくられている」

私たちの地球は、そして私たち人類は、
いくつもの偶然が積み重なって、今ここに存在しています。

例えば、重力の強さがちょっと違うだけで、
太陽と地球の距離は異なり、生命は誕生しませんでした。

また、その他の条件もわずかに違うだけで、
生命どころか地球さえも誕生しなかったはずです。

しかし、さまざまな条件や基本法則は、
現実として、地球や人間が生まれてくるのに、
ありえないぐらい、ちょうどよくなっています。

  「どう考えても人間が誕生しない可能性のほうが高いのに、
  私たちはこうして存在している。偶然にしてはできすぎです。」

ひょっとして、宇宙は私たち人間を存在させるために
つくられているのではないでしょうか?

実際に、科学者の間でもそのように考える人もいて、
これを「人間原理」といいます。

では、仮に人間原理が正しいとするなら、
なぜ人間が存在するようにつくられたのでしょうか?

ここで、神様を持ち出してしまっては、科学になりません。

神様抜きで、人間原理を説明するのが、「マルチバース」という考え。

マルチバースとは、は唯一の宇宙、ユニバースに対する言葉で、
たくさんある宇宙という意味です。

宇宙がひとつしかなくて、今の地球の条件が揃うのは、
神様の仕業としか思えないくらい確率の低いことです。

しかし、無数に宇宙が存在し、そのうちのひとつが、
私たちの宇宙であるなら、確率的に起こりえないことではありません。

  「まるで宇宙が人間のためにつくられているように思えることを、
  “神様抜き”に説明する方法は、マルチバース以外にありえません。
  無数に生まれた宇宙の中で、この宇宙だけが人間をつくり出す
  条件を揃えていた。人間の生まれなかった宇宙は
  誰にも観測されないので、存在そのものが認識されない。
  したがって、そこでどんな物理法則が働いているのかも
  調べられません。」

本書では、このように「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」
について説明されています。

本書の著者は、「宇宙は何でできているのか」で
新書大賞2011を受賞した、理論物理学者の村山斉さん。

個人的には、最近、宇宙ブームが起こっていると感じています。

その宇宙ブームを牽引する、中心人物が村山さんです。

このブームは、「はやぶさ」効果や、「宇宙兄弟」の映画化で、
人々の関心が、宇宙へ向いたことがきっかけです。

しかし、その裏で本書のような宇宙論について
わかりやすく解説した良書がブームを下支えをしています。

本書は、「この本はなぜこんなにうまくできているのか」
と思わせるぐらい、よくできた一冊です。

この本から何を活かすか?

本書では、私たちの身の回りの自然現象の話しが、
うまく導入として使われています。

その中のひとつ、たぶん中学の理科で習うこと。

  「1年に夏と冬があるのは、どうしてでしょうか?」

昼と夜がある理由を地球の自転で説明できる人でも、
意外とこの質問には答えられないようです。

村山さんが、ハーバード大学の学生にこの質問をしたところ、
ほぼ全員から間違った答えが返ってきたとか。

例えば、夏は地球が太陽に近づき、冬は遠ざかる
といったような誤回答が多かったようです。

私は、たまたま正解を知っていました。

そこでハーバードの学生に勝ったと満足せず、
池上彰さんバリに、これを小学生でも分かるように
説明できるようにしたいですね。

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| 科学・生活 | 06:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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どんな問題もシンプルに解決する技術

どんな問題もシンプルに解決する技術 (DO BOOKS)
どんな問題もシンプルに解決する技術 (DO BOOKS)

(2012/02/17)
車塚 元章 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

  「MSGに陥らないように」

MSGとは、問題に直面したときの、
私たちがよくとりがちな行動パターン。

  M=無視する
  S=先送りする
  G=我慢する

問題が発生しても、それを見て見ぬふりをする。

それが今すぐ解決しなければならない問題とわかっていても、
後回しにしてしまう。

そして、何か問題があってもそれを我慢することが、
日本人の美徳として語られることさえあります。

しかし、MSGは問題を避けているだけですから、
いつまでたっても問題は解決しません。

本書は、MSGから脱却して、シンプルに問題を解決する
方法を解説する本です。

著者は、研修講師などの経験が豊富な車塚元章さん。

それでは、なぜ、問題解決は、
シンプルな方法でなくてはならないのでしょうか?

  「難しい問題を、難しい手法で解決することほど
  たいへんなことはありません。解決が難しい問題だからこそ、
  わかりやすくシンプルな手法でなければならないのです。
  そのため、本書では事例を交えながら、
  問題解決の基本をわかりやすく解説しています。」

そもそも、私たちの日常では、仕事でもプライベートでも、
解決しなければならない問題がたくさんあります。

問題とは、「あるべき姿と現状のギャップ」。

ですから、生きていれば、どうしても問題だらけに
なってしまいますし、それが人として生きている証でもあります。

それらの日々発生する数多くの問題を
複雑な方法で、時間をかけて解決に当たることは、
あまり現実的ではありません。

ですから、本書で示される問題解決方法はシンプルなのです。

  「問題解決はセロ込みプランで!」

まずは、一見、解決できなそうだったり、
複雑に見える問題を「問題解決の3要素」で考えます。

  1. ゼロベース思考(固定観念にとらわれず)
  2. コミュニケーション力(人と協力して意思疎通をはかり)
  3. 問題解決の手順(3ステップで解決する)

この3要素をまとめて、「ゼロ込みプラン」と言うそうです。

そして、問題解決の3ステップとは、
問題を特定し、その原因を究明し、解決策を決めるという
これまた極めてシンプルなものです。

だだし、シンプルな方法であればあるほど、
実際にやってみると、意外と難しく感じることもあります。

そこで本書では、「問題解決シート」を9種類掲載して、
それに書き込むことで問題解決ができるようサポートしています。

また、主要なフレームワークも紹介されていますから、
問題解決法を、スッキリと体系的に学ぶことができます。

この本から何を活かすか?

問題は解決して終わりではありません。

本書では最終章の「問題解決した後は、これをやる」で、
その後のフォローについても言及されています。

まず、やるべきことは問題解決の効果の測定。

完璧な問題解決策はありませんから、PDCAサイクルを回し、
その後も改善を重ねます。

そして、次にやるべきは、問題を発生させない予防策を打つこと。

予防策を別の機会に行うと、それはまた大変ですから、
一連の流れの中で、一気にやってしまう方が得策です。

最後にやるべきことは、問題解決マニュアルの作成。

組織としては、マニュアルまで作っておけば、
今後も暗黙知が形式知として活用されます。

個人では、マニュアル作りまでの大袈裟なことはしなくても、
チェックリストまで落とし込んでおけばいいと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロフェッショナルの働き方

プロフェッショナルの働き方 (PHPビジネス新書)
プロフェッショナルの働き方 (PHPビジネス新書)

(2012/01/19)
高橋 俊介 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

  「抽象的なメッセージを受け取った場合、
  必ずそれを具体的な事例で確認すること。
  そのうえで再び抽象化を試みるということをやるなら、
  それが普遍性の高い学びになる可能性は高いといえます。」

例えば、本書のタイトルにもなっている「プロフェッショナル」。

この抽象的な言葉の本質を考えるために、
類義語や反対語を考えてみます。

まず、類義語で思い浮かぶのが、「スペシャリスト」。

ここで、プロフェッショナルとスペシャリストの違いを考えることが、
プロフェッショナルの本質を捉えるひとつの鍵となります。

そして次に、反対語を考えてみます。

一般的には、「アマチュア」が思い浮かぶかもしれません。

しかし、仕事をして対価を得るという範囲で、その働き方で考えると、
プロフェッショナルの反対語は「サラリーマン」となります。

すると、サラリーマンの働き方の対極にあるのが、
プロフェッショナルの働き方としてイメージすることができます。

さて、本書で人事・キャリアの第一人者である
高橋俊介さんが解説するのが、これからの時代に求められる
プロフェッショナルとしての働き方。

一般には、専門性の高い仕事に従事している人を
プロフェッショナルと呼びます。

しかし、本書では単に職種で分けるのではなく、
専門性の高い技術以外に、高い倫理観を持ち、
自律的に行動し、創造的に価値を生み出す
働き方をする人をプロフェッショナルと呼びます。

それでは、なぜ、これからの時代、
プロフェッショナルな働き方が求められるのでしょうか?

それは、私たちを取り巻く仕事環境や経済環境において、
パラダイムシフトが起こっているから。

想定外のことが、当たり前に起こる時代において、
従来型の働き方が通用しなくなりました。

  「長期的かつ具体的なキャリア目標を定め、そこに向かって
  一歩一歩進んでいくような、かつての計画経済的な
  キャリア理論や手法は、二十一世紀では機能しないどころか、
  むしろ弊害のほうが大きいことはたしかです。」

そして、本書で示されるのが、
次のプロフェッショナルになるための10の条件です。

  条件1 顧客と提供価値を自分で定義する
  条件2 仕事をプロフェッショナル化する
  条件3 ヨコ型リーダーシップを発揮する
  条件4 普遍性の高い学びをする
  条件5 専門性と動向にコミットする
  条件6 キャリアの背骨をつくる
  条件7 行動と成長をセルフマネジメントする
  条件8 多様で開放的な人間関係をつくる
  条件9 自分らしいキャリアに落とし込む
  条件10 ワークとライフを統合する

本書は、これからのキャリアパスを考えるうえで、
大いに参考になる本だと思います。

どのような時代の変化が起こっても、自分の価値を陳腐化させず、
生涯にわたって第一線で活躍したいと考えている人にとって、
よい指針となります。

この本から何を活かすか?

本書では、プロフェッショナルの事例として、
たびたび航空機のパイロットが紹介されています。

鉄道の運転士と比べて、不測の事態が起こることが多いため、
機長自身が判断して、独自の裁量で臨機応変に対応することが
求められると説明されています。

確かに、専門性や自律的に行動するところは、
まさにプロフェッショナル。

一方、アメリカのある人材サービス企業が毎年発表している
リストによれば、2011年の最もストレスの大きい職業は、
民間航空会社のパイロットでした。

この結果から考えると、プロフェッショナルであるほど、
仕事によるストレスが高いのかもしれません。

ですから、プロフェッショナルになるためには、
高橋さんの挙げた10の条件には入っていませんが、
大きなストレスをうまくコントロールする術も、
必要だということです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略

350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略
350兆円市場を制するグリーンビジネス戦略

(2012/01/27)
ローランド・ベルガーグリーンビジネス・コンピタンス・センター 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:24

「3.11福島」以降、私たちはエネルギー問題について、
真剣に考えなければならない状況に立たされました。

原子力に代わる、再生可能なエネルギーは何なのか?

風力、水力、太陽光、バイオマス、地熱、潮力・・・

これらの中には、古くからから利用され、
技術的にも成熟している再生可能なエネルギーもあります。

問題はコスト。

利用する側から考えるのはもちろんのこと、
これらの再生可能エネルギーを供給する企業から考えても、
ビジネスとして成立しなくてはなりません。

そして、国のエネルギー政策としても、
いまだ明確な方向性は打ち出されず、
表面的な議論に終始している感があります。

「3.11福島」の影響があまりにも大きすぎたゆえに、
ドメスティックな視点に偏っているのかもしれません。

しかし、こんな時に参考にすべきは、
再生可能なエネルギー先進国、
そしてこの分野で先行する企業の事例です。

本書は国際的経営戦略コンサルティングファームの
ローランド・ベルガーが 「グリーンビジネス」についてまとめた本です。

ローランド・ベルガーは、欧州を自出とするだけあって、
欧州の主要なグリーンビジネス関連企業に関する
コンサルティング実績が、かなりあるようです。

本書が扱うのは「グリーンビジネス」全般で、
再生可能エネルギーだけではありません。

市場セグメントとしては、発電・蓄電、エネルギー効率化、
材料効率化、廃棄物マネジメント、ウォーターマネジメント、
e-モビリティの6つ。

そして本書では、時代背景として、
人類の歴史上、産業革命、情報革命に匹敵する、
「第3の革命」が進行していると言います。

それが、量から質へのパラダイムの転換をはかる「グリーン革命」。

本書では、これをビジネスチャンスと捉え、
世界のグリーンビジネス市場に日本企業が
打って出るための戦略を示します。

放っておくと、何でもかんでもガラパゴス化してしまう日本。

これは、グリーンビジネスも例外ではありません。

今後のマーケットの大きさを考えると、
中国・インド・ブラジルなどの
新興国でこそ、グリーンビジネス発展の可能性があります。

ですから、グリーンビジネスにおいては
最初から世界を標準を考えて展開したいところです。

本書では、日本企業がグローバル市場で勝ち残る方法として
次の3つの戦略が提言されていました。

  1.Made by Japan
   日本のものづくりにおける技術力・開発力を研ぎ澄まし、
   グローバル市場でも技術性優位で差別化を図る戦略。 

  2.Global Orchestrator
   新たなビジネスモデルを編み出し、グローバルのパートナーと
  最強チームを組みトータルソリューションを提供する戦略。

  3.Global Service Provider
   日本の強みを最大限発揮し、高付加価値の拡大再生産を
   目指す戦略。

この本から何を活かすか?

本書は、グリーンビジネスの全体像がわかり、
日本企業がどうすべきかが示された良書だと思います。

しかし、個人的には、本書のタイトル、
「350兆円市場を制する」という部分に少し違和感がありました。

本書が示していたグリーン革命の本質の一つには、
企業間でも産学官でも協業することがあります。

もしそうであるなら、「制する」という発想は、
少し前時代的な考えのように思えます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 06:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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突き抜ける人材

突き抜ける人材 (PHPビジネス新書)
突き抜ける人材 (PHPビジネス新書)

(2012/01/19)
波頭 亮、茂木 健一郎 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

本書は、経営コンサルタントの波頭亮さんと、
脳科学者の茂木健一郎さんによる対談本。

互いに、同胞と呼ぶだけあって、お二人の考え方は似ています。

波頭さんと茂木さんは本書で、若い人たちに、
「突き抜ける」人材になることを勧めています。

それでは、なぜ、今の日本に「突き抜ける」人材が必要なのか?

それは、日本の現状が、もはや正攻法の改革では
変えられない状況まで硬直しているからです。

  「考えてみると、小泉改革も民主党への政権交代も、
  政治を変え、政策を転換し、新しく社会の仕組みをつくり直そうという、
  よくも悪しくも極めてまっとうな正攻法のアプローチであった。
  しかし、二度のまっとうな改革のアプローチがいずれも
  不発に終わった現実を見るに、こうしたアプローチで刷新が
  実現するほど現行社会の制度も構造もやわではないようだ。」

だから、若い人たちが常識や既得権に縛られず、
それぞれのやり方で突き抜けていくアプローチが、
日本を変えるための唯一の方法だと。

しかし、横並びを好み、目立つ人間が真っ先に潰される日本。

この国において、突き抜ける人材になることは難しい。

茂木さんも、フェイスブックの創始者、
マーク・ザッカーバーグさんを例に挙げ、次のように語っています。

  「ザッカーバーグは日本にいたら、かなり初期の段階で絶対に
  潰されていたでしょう。彼は社会的スキルは必ずしも高くなかった。
  しかしフェイスブックがあることで、
  アメリカがどれだけ助かっているかを考えると、
  彼のような人を排撃するのは、国家に対する罪です。」

よく、出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれないと言われます。

しかし、現状の日本では最初に出た段階で見事に打たれるので、
なかなか出過ぎた杭になることはできません。

それでは、どのようにしたら、日本で突き抜ける人材が育つのか?

本書では、日本に突き抜ける人材が必要なことと、
現状ではそういった人材が育ちにくい環境であることが、
お二人の共通認識として語られていますが、
この問いに対しては、明快なソリューションは示されていません。

一応、最終章「私塾のパワーで日本人を変える」で、
松下村塾のような私塾を20も30もつくるという案はありますが、
あくまで待望論であって、それほど具体的な話になっていない印象です。

  「文部省の認可とは無関係に、“茂木先生が教えてくれるなら
  行きたい”と思う優秀な人が集まってくればいいのです。
  この“優秀”というのは、逆説的にいえば、その気になれば
  東大にも十分入れる学力の持ち主であることが大事です。
  ビル・ゲイツやジョブズや伊藤穣一さんがそうであったように、
  “突き抜ける人材”になるには、それぐらいの基礎力が必要です。」

波頭さんの話も、茂木さんの話も、
非常に興味深く読むことができますが、
私は、本書から衝き動かされるようなエネルギーを
感じとることはできませんでした。

この本から何を活かすか?

その気になれば東大に行けるような“優秀な人”は茂木塾へとして、
“優秀でない人”は、どうしたらよいのでしょうか?

そもそも、優秀な人も、そうでない人も
平等に道が示されるべきと考えるのが、
日本人的な発想なのかもしれません。

お二人が論じているのは、日本のエリート教育についてであり、
エリートになれなかった人については、触れられることはありません。

だからといって、“優秀でない人”には、
自分にまったく関係ない話ではありません。

私が考える、“優秀でない人”が取るべき行動は、
“優秀な人”を自分の位置まで引き摺り下ろすのではなく、
“優秀な人”に「投資する」ことだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術

同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術
同業の弁護士から「どうしてそんなに仕事ができるの」 と言われる私の5つの仕事術

(2012/02/01)
谷原 誠 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

本書の著者の谷原誠さんは、多くの仕事を同時にこなし、
そして結果を残しています。

弁護士18人を擁する法律事務所の経営者としてマネジメントしながら、
自らも弁護士として年間で250もの案件を担当し、
その他に書籍の執筆、メルマガの発行、
ブログ・ツイッター・フェイスブックでの情報発信、
更にはマスメディアへの出演も数多くこなしています。

まさに、絵に描いたような「スーパー弁護士」ですね。

この仕事ぶりを見て、同業の弁護士から、
「どうしてそんなに仕事ができるの?」と聞かれることがあるそうです。

しかし、谷原さんは一瞬で仕事ができるようになる方法もなければ、
一瞬で効率よく仕事を片付けるテクニックも存在しないと言います。

それでは、一体どうやって谷原さんは、
他の弁護士の3倍もの結果を出しているのか?

  「それは“習慣の違い”です。仕事に対する考え方の習慣、
  思考法の習慣、まず行動をしてみる習慣、諦めないで工夫し、
  努力する習慣、それらの正しい習慣を身につけた者が成功し、
  怠惰な習慣を身につけた者は、落ちぶれてゆく。
  そして、その差はどんどん拡大してゆくのです。」

現在の谷原さんがあるのも、今まで何かを犠牲にして、
目標達成に向けて常に行動してきたからに他なりません。

  第1章 すぐに結果を出せる「行動力」
  第2章 ライバルに差をつける「先見力」
  第3章 自分の力を何倍にもする「相手力」
  第4章 ピンチをチャンスに変える「危機管理力」
  第5章 自分を売り込む「ブランディング力」

本書で説明される5つのスキル、50の仕事術は、
ほとんどが過去の成功法則本に書かれている内容です。

ですから、ビジネス書をよく読む方なら、
他の本で見かけた内容も多いことでしょう。

それは、谷原さんが巻末で紹介している推薦書籍の
ラインナップを見ても想像がつくと思います。
7つの習慣思考は現実化する仕事の流儀人を動かす
「原因」と「結果」の法則バビロンの大富豪

しかし、それを実際にやっている人は少ない。

知っているけれど、忙しいなど、もっともらしい理由をつけて、
やっていない人がほとんどです。

  「本書に書いてあることは、実はほとんどの人は
  実行できていないはずです。ただし、その人自身は“できていない”
  とは思っておらず、自分を正当化するために“やる気がしない”
  “他のことがあるから、そこまではしない”などど言っているでしょう。
  だから、あなたが実行すれば、必ずや他の人と差別化でき、
  一歩リードし、成功への階段を昇れます。」

効果のほどは、谷原さん自身が実証済み。

本書を読んだ後は、愚直に行動を起こすことが、
成功するための唯一の方法ということです。

この本から何を活かすか?

  「危険を察知できる人は伸びる」

谷原さんは、リスクの兆しを感じ取れる人は、
次の3つの習慣を積み重ねていると説明しています。

  1.あらゆることを想定する - 次に何が起こるか?
  2.小さな変化に目を向ける - 変化を見過ごしていないか?
  3.過去の失敗を生かす - 自分の立場に置き換えたらどうか?

私がこの中で、いつもできないのは、3つ目の習慣。

さすがに自分の失敗は、教訓としていますが、
他人の失敗を我が事として捉えることが難しい。

「自分の立場に置き換えたら?」が口グセになるように、
声に発して言うことで、習慣化を図りたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book

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| 成功哲学 | 06:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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地雷語!

地雷語!社会人が決して使ってはいけない42の言葉
地雷語!社会人が決して使ってはいけない42の言葉

(2012/01/31)
中山マコト 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「社会人として、上を目指す“あなた”には、
  決して使ってはいけない言葉があります。
  言葉の使い方を間違えたら、その瞬間、“地雷”を踏みます。
  怖いことに、本人は“地雷を踏んだ”という自覚がない。
  だから、いつまでも延々と“地雷”を踏み続けます。」

地雷語とは、本書の著者、中山マコトさんが命名した、
社会人が迂闊に使ってしまうと致命傷になる可能性がある言葉。

中山さんは、コピーライターとしても活躍しているだけあって、
非常にうまいネーミングですね。

  「言葉は“多面体”です。
  見る角度によって受け取り方が変わります。」

本人は、良かれと思って使った言葉でも、他人から見ると、
おかしな言葉として受け取られることがあります。

また、誰もが普通に使う言葉なので、深く考えずに使ってしまうと、
何も考えていない、軽い言葉として捉えられる場合もあります。

例えば、「いつもお世話になっております」。

これは、本書で挙げられていた42個の地雷語の中のひとつです。

  「この"いつもお世話になっております!"という言葉・・・。
  かなりの地雷語です。」

これは、私もよく使う言葉でした。

この言葉、いったい何がダメなのでしょうか?

中山さんは、この言葉には、何も考えずに使っている
「手抜き感」があると指摘します。

確かに、誰にでも使える無難な言葉に違いはありません。

では、この言葉を使わずに、何と言ったら良いのでしょうか?

相手と自分だけが共有した事象を言葉にする。

  「この間の会議室、窓が無くて息苦しかったですね~」

といった、共有感を生む言葉を使うとよいようです。

他にも、本書では次のような地雷語が紹介されていました。

  ・お手伝いできることがあったら、なんでもお申し付けください
  ・今日はとても勉強になりました!
  ・WINーWIN
  ・その日は先約がありまして・・・
  ・「差別化」
  ・今度、飲みましょうよ~
  ・頑張ります!

私は本書の42個の地雷のうち、実に13個の地雷を踏んでいました。

中山さんと面識がないから良かったものの、
どこかでお会いする機会があれば、
かなり呆れられていたかもしれません。

個人的には、本書に挙げられていた地雷語を
絶対に使わないように、気をつける必要はないと思います。

ただし、やはり使う相手と場面によっては、
NGとなる場合もあるので、「相手を慮る気持ち」を
常に大切にしなくてはいけません。

この本から何を活かすか?

  「なんか面白い本、ありませんか?」

これも本書で紹介されていた地雷語のひとつです。

中山さんは、こう訊かれると次のように答えるそうです。

  「面白いかどうかは、読んだ人次第。
  私が好きな本なら答えられますが、面白いかどうかはわかりません」

これは、聞くほうの気持ちも、聞かれる方の気持ちも分かりますね。

私の場合は、誰かに面白い本は?と問われれば、
相手がいつも読むカテゴリの中で面白い本を探しているのか、
あるいは、今まで読んだことがないカテゴリの中で、
面白い本を探しているのかを見極めて、答えるようにしています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| コミュニケーション | 15:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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宇宙に外側はあるか

宇宙に外側はあるか (光文社新書)
宇宙に外側はあるか (光文社新書)
(2012/02/17)
松原 隆彦 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:26

現代宇宙論は、近年、目覚しい進歩をとげています。

宇宙望遠鏡や巨大地上望遠鏡の建設、
そしてニュートリノの観測などにより、
今まで知らなかった宇宙の真実が次々と明らかになっています。

それでは、いまだ解明されていない「宇宙の謎」は
少なくなっているのでしょうか?

実は、「宇宙の謎」は以前よりも多くなっているのです。

  「宇宙の真実が明らかになることは、その分だけ謎が
  少なくなることではありません。むしろその逆です。
  ひとつの謎が解けると、それはさらなる新しい謎を呼びます。」

例えば、ビッグバン理論が確立したことで、
宇宙に「始まり」があることがわかりました。

すると、今度は次のような疑問が湧いてきます。

  ・宇宙はどうして始まったのか?
  ・宇宙が始まる前は、いったいそれは何だったのか?
  ・宇宙に始まりがあるなら、終わりもあるのか?
  ・もし、宇宙に終わりがあると、その後には何があるのか?
  ・そもそも、始まったり終わったりする宇宙はどこに存在するのか?

新たな知識は、次から次へと新たな謎を呼びます。

このような状態を、「知識の球」に例えて、本書では説明されています。

それは、知識を増やすとともに、だんだんと膨らんでいく球。

  「球の内部は私たちの理解している範囲です。
  球の外部はまだ私たちに理解できない未知の領域です。
  ちょうど球面にあたるところは、私たちの知識のフロンティアです。
  私たちの理解はそこで未知の領域に接しています。
  私たちが謎だと思う未知の領域は、この球面付近に限られます。
  球の外側でも球面から離れたところについては、
  私たちはそれが謎であるということさえもわかりません。」

要するに、知識が増えて球の表面積が増えれば増えるほど、
新たに謎と認識できることが増えるということです。

さて、本書は松原隆彦さんによって、現代物理学で解明された宇宙像と、
何が解明されて、何がわかっていないのかが説明された本です。

「知識の球」で言うと、球の中心から球面までが
どのような順番で解明され、そして球の少し外側には、
どんな謎が存在するかが、本書ではわかりすく解説されています。

  第1章 初期の宇宙はどこまで解明されているか
  第2章 宇宙の始まりに何が起きたのか
  第3章 宇宙の形はどうなっているのだろうか
  第4章 宇宙を満たす未知なるものと宇宙の未来
  第5章 宇宙の外側はあるか

「外側はあるか?」という疑問については、
何をもって「ある」と考えるかによってその答えは違ってきます。

目に見えるものを「ある」とするのか?、
観測できる可能性があるものを「ある」とするのか?、
論理的に存在可能なものを「ある」とするのか?、
更には、論理的に存在不可能なものも「ある」と考えるのか?

最後は、ちょっと哲学的な疑問にもつながりそうですが、
このように次々と考え続けることによって、
人類は進歩続けるのだと思います。

この本から何を活かすか?

  「人間というものは、現在起きていることがそのまま
  未来へと繋がっていくものだと予想する傾向にあります。
  専門的な言葉で言えば“線形外挿”です。
  例えばいま何か成長しているものがあるとして、
  その成長の速さが未来にもずっと同じように続くと考えることです。
  このような単純な未来予測がお粗末なものであることは、
  歴史が証明しています。」

私が、このくだりを読んで思い出したのが、
ナシーム・タレブさんの「ブラックスワン理論」。

ブラックスワン理論とは、確率論や従来からの知識や経験からでは
予測できない極端な事象が発生し、
人々に多大な影響を与えることを総称したものです。

科学でも経済でも、今の延長だけで考えてはいけないということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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快感回路

快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
(2012/01/20)
デイヴィッド・J・リンデン 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

  「非合法な悪習であれ、エクササイズ、瞑想的な祈り、
  慈善的な寄付行為といった社会的に認められた儀式や習慣であれ、
  私たちが生活の中で“日常から外れた”と感じる経験は
  ほとんどの場合、脳の中の、解剖学的にも生化学的にも
  明確に定義される“快感回路”(報酬系)を興奮させるものである。」

私たちは、ある意味、快感に導かれて生活しています。
快感は、人を導く羅針盤「The Compass of Pleasure」。

私たちは、この快感をうまく使って勉強や仕事において、
目標を達成に向けて動機付けすることも可能です。

しかし快感は、あまりに求め過ぎ、ある一線を越えてしまうと、
自分では引き返せない「依存症」に陥るという
ダークサイドを持っています。

この両面があるので、私たちは無意識のうちに、
快感に背徳を感じてしまうのかもしれません。

人は快感を求めると、脳内でどのような変化が起こるのか?

そして、それが行き過ぎて依存症となってしまったとき、
脳の快感回路は、どのように変わってしまうのか?

本書は科学的に「快楽」と「依存」の正体を探る本。

著者はジョン・ホプキンス大学医学部教授で、
神経学者のデイヴィッド・J・リンデンさん。

  第1章 快感ボタンを押し続けるネズミ
  第2章 やめられない薬
  第3章 もっと食べたい
  第4章 性的な脳
  第5章 ギャンブル依存症
  第6章 悪徳ばかりが快感ではない
  第7章 快楽の未来

よく知られるところでは、ドーパミンなどの快楽物質が
分泌されるとき、私たちは幸福を感じます。

しかし、これほどまでに私たちが快感を求めるのは、
ドーパミンの増加だけで、単純に終わる話しではありません。

  「快感が私たちにとってこれほど力を持つのは、
  快感回路と脳の他の部分との相互関連によって、
  記憶や連想や感情や社会的意味や光景や色や匂いで
  飾り立てられているからだ。脳の回路レベルでもモデルは、
  快感を生じさせるのに必要な条件を教えてくれるが、
  それだけでは十分ではない。
  快感が持つ非日常的な感覚や感触は、快感回路と関連する
  感覚や感情がつながりあった網の目の中から生じる。」

快感回路は経験と学習を通じて変化を起こします。

つまりは、快感を人生の糧にするのも、
人生を破滅に追いやるのも、遺伝によるものではなく、
私たち次第ということだと思います。

本書では、科学書らしい専門的な話しも登場しますが、
私たちの生活とは切っても切り離せない、
馴染みあるトピックが数多く紹介されています。

この本から何を活かすか?

本書は、ダイエットしたくでもできない人にとって、
いい「言い訳」を与えてくれます。

もう意志が弱いから、ダイエットできないとは言わせません。

そもそも、体の仕組みはダイエットに抵抗するようにできています。

動的平衡に基づく食欲コントロール回路は、
失われた体重が大きければ大きいほど、
食欲を強くし、運動を抑制するように働くと。

そして、ダイエットできない言い訳の決め台詞としては、
次のリンデンさんの言葉を引用するといいでしょう。

  「現代の人類が体重を大幅に落としてそれを維持しようとするとき、
  その努力は、数百万年積み重ねられてきた
  進化の選択圧に抗うことにほかならないのだ。」

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| 科学・生活 | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ザ・サンキュー・マーケティング

ザ・サンキュー・マーケティング
ザ・サンキュー・マーケティング
(2012/01/31)
ゲイリー・ヴェイナチャック 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

ワイン・ライブラリィTV」というサイトをご存知でしょうか?

ゲイリー・ヴェイナチャックさんが、かなりのハイテンションで
ワインの紹介をする有名サイトです。

私は「Facebookをビジネスに使う本」で紹介されていたので、
このサイトとヴェイナチャックさんの存在を知りました。

本書は、そのヴェイナチャックさんによる
ソーシャルメディアを使ったマーケティング本です。

ヴェイナチャックさんは、実家の酒屋の売上げを
ソーシャルメディアを活用することで15倍にしました。

  「うちの店はビジネスにファーストクラスの哲学を取り入れた。
  するとお客が絶賛してくれた。お客はまた買い物に来て、
  さらに褒めてくれた。その友達も確かめにきて、気に入ってくれた。
  すばらしいサービスと口コミのおかげで、
  店はたくさんのひいき客をつかんだ。」

すべてのお客さんに敬意を払い、自分を重要な存在と感じてもらう。

そんな心遣いのある1対1の対応をソーシャルメディアを駆使して
行うのがサンキュー・マーケティング。

もちろん実業の腕があってこそのメディア活用ですが、
ソーシャルメディアでつながることで、
口コミの途方もないパワーを呼び起こすことができます。

  「ソーシャルメディアを利用する企業のトップは基本的に、
  小さな町の商店主のような考え方をしなければならない。
  (中略)お客一人ひとりを世界一大切なお客さまのように扱って
  口コミで評判が広がるよう奮闘する。
  要するに、曾おじいちゃん世代が当然と考えてビジネスに
  取り入れていた理念や手法を学んで、採用するわけだ。」

実例を挙げると、靴を中心としたアパレル通販サイト
として有名な「ザッポス」のような対応です。

確かに、ソーシャルメディアを使うことで、
広範囲のお客さんに1対1の対応ができるようになりました。

しかし、いくらソーシャルメディアを使ったとしても、
お客が100人いたら、100人への対応が必要ですし、
1万人いたら1万人への対応が必要です。

それでも、一人ひとりにファーストクラスの対応をして、
採算はとれるのでしょうか?

この点について、本書の監訳を担当した
金森重樹さんが解説をしています。

ポイントは、ソーシャルメディアでの「可視化」にあります。

飛行機のファーストクラスの対応を見ているのは、
その機の乗客だけですが、ソーシャルメディアでは、
企業の顧客への対応を、その他大勢の参加者が共有しています。

  「実際に対応した相手と同時に、潜在的に同じ問題を
  抱えている顧客、企業の対応を見ている顧客に対する
  プロモーションにもなっているわけです。」

だから、1対1の対応をしても採算が取れますし、
逆に衆人監視の元でいい加減な対応をしてしまうと、
あっという間に悪評が広まってしまうというわけです。

また、金森さんは本書でソーシャルメディアの
可視性による「危うさ」も指摘しています。

冒頭25ページほどの金森さんの解説は、かなり存在感があり、
この部分だけでも、本書を読む価値が十分にありました。

この本から何を活かすか?

金森さんとヴェイナチャックさんは、
本を出版するなどして自分のブランド化したところまでは
同じ道を歩んでいたようですが、
その後の展開では違う道を選択しているようです。

ヴェイナチャックさんは、そのままマーケティングの
コンサルタントになりました。
一方、金森さんはマーケティング技術を使って
実業を拡大していきました。

だから、最近の金森さんは以前ほど、
本の執筆に力を入れていないんでしょう。

そんな金森さんの近況や考えを知ることができるのが、
メルマガ「回天の力学」です。

私は、このメルマガ、ここ1年ぐらい読んでいなかったので、
久しぶりに、まとめて読んでみようと思います。

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| マーケティング・営業 | 07:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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誰が、なぜ? 加来耕三のまさかの日本史

誰が、なぜ? 加来耕三のまさかの日本史
誰が、なぜ? 加来耕三のまさかの日本史

(2012/03/07)
加来 耕三 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

さくら舎の三浦さんより献本いただきました。ありがとうございます。

  「ことほどさように、史実の人物は
  伝えられるイメージと大きく異なっていた。
  どうやら日本人には、一度創られた人物像を、
  後生大事にかかえて、守ろうとする癖があるようだ。
  異なる解釈にでも出会おうものなら、むきになり、
  つっかかってくる人も少なくない。」

私たちが知る、歴史上の人物の有名なエピソードや物語。

その中には、ほとんど史実に基づいていないものや、
英雄伝として語り継がれるうちに、尾ひれはひれがついて、
まったく別の話しになっているものもあるようです。

  「彼らは日記や手紙など、生きていた痕跡は残していたものの、
  己が全人格を後世に残すというような、ぎょうぎょうしい作業は
  しておらず、今日の人と同じように、ある日突然、この世を去った。
  それでいつしか、出来上がったイメージ、衣をまとっていた。」

人々がヒーローを求めるのは、いつの時代も一緒。

そのヒーローを求める心が、人物像をを創作し、
そして、多少の現実味を含む面白いエピソードが、
後生に語り継がれているのでしょう。

本書は、日本の歴史の第一人者である加来耕三さんによる、
英雄たちの真の姿を語る本です。

  ・聖徳太子は蘇我氏の飾りだった?
  ・紫式部が同性愛者だったという理由
  ・信長の言葉を唯一理解し、通訳した明智光秀
  ・じつはかなりの暴れん坊だった光圀
  ・年寄りの佐々木小次郎を二時間半も待たせた宮本武蔵
  ・「奥の細道」は収入を考えた旅だった?
  ・「忠臣蔵」の英雄・大石内蔵助の驚くべき実像
  ・英語も通じず、何も売るものがない使節団
  ・「みだれ髪」の作者は、私生活もすごかった

本書は、加来さんが10年間担当したラジオ番組で、
使用したメモなどをもとに、テーマと人物を整理しまとめたもの。

加来さんがテーマにするのは、歴史的に正しく評価されていない
人物や組織の復権ですから、本書では、私たちが知らない
歴史上の人物の真の姿が語られています。

もちろん本書の中にも、加来さんの推測が含まれています。

しかし、それは完全な創作ではなく、
あくまで史実や当時の時代背景を考えたうえでの想像です。

また、加来さんは、歴史を日常生活や仕事に活用することも
推奨していますね。

歴史の本を読みたいと思っても、なかなか手が出せなかった
私にとっては、本書は歴史を学ぶきっかけになりそうです。

この本から何を活かすか?

加来さんは、テレビ歴史番組の監修や解説を担当しています。

現在放送中の番組は以下の通りです。

  ・ザ・今夜はヒストリー(TBSテレビ)
  ・BS歴史館(NHK BSプレミアム)
  ・THEナンバー2~歴史を動かした影の主役たち~(BS-TBS)

私は、いずれも見たことがない番組ばかりです。

この中から、「THEナンバー2」を見てみようと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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円高の正体

円高の正体 (光文社新書)
円高の正体 (光文社新書)

(2012/01/17)
安達誠司 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

  「結論から言いましょう。
  現在の日本にとって、円高は明確に“悪”です。
  その意味では、“良い円高”も“悪い円高”もありません。」

簡単な話し、円高では海外から安くものが買え、
円安では輸出産業が儲かります。

立場によって、円高はメリットにもデメリットにもなる。

ですから、庶民の味方を装うマスコミは、
御用経済学者を使い、円高は生活者とって
歓迎すべき状況であると喧伝します。

しかし、一番重要なのは、日本全体にとって
円高は良いのか、あるいは悪いのかを判断する視点です。

本書の著者、安達誠司さんは、円高が日本にとって良いのか、
悪いのかを、たった1つのグラフによって明快に説明します。

それは、日本国全体の収入の合計を示す「名目GDP」と
ドル円レートの推移を示すグラフです。

このグラフでは、円高が進むと見事なくらいに連動して、
日本の名目GDPが下がっていることが読み取れます。

つまり、円高は日本全体への正の効果より、
負の効果が大きいということです。

本書は、いろいろな立場の人が、自分に有利になることを言って、
いったい何が本当なのか分かり難くなっている為替について、
全体的な視点から、非常にわかりやすく解説した本です。

本書の結論は、非常にシンプルです。

  「現在、日本の企業や人々を苦しめている円高ならびに
  デフレを食い止めるには、日銀によるマネタリーベースの供給を
  さらに増大させることしかありません。
  具体的には、1ドル=95円なら28.8兆円、1ドル=115円なら78.8兆円の
  お金を日銀が追加で投入することです。」

本書は誰にでも理解できるように、初歩レベルの為替の解説から入り、
一歩一歩論を進め、この結論に至ります。

途中の論理の組み立ては見事で、非常にスッキリしたものです。

また、安達さんは本書のコラムで、カリスマと呼ばれる
「伝説のディーラー」は始末が悪いと批判しています。

  「実際、彼らが中長期的な見通しを披露するのは、
  引退後か、もしくは逆に大勝負で負けてクビになった後
  という場合が多いものです。」

これ、どう読んでも藤巻健史さんの批判ですね。

しかし、実は本書で主張されている内容は、藤巻さんの主張と同じ。

どちらも円安が日本を救うというものですし、
かつて「1ドル200円で日本経済の夜は明ける」という
藤巻さんの本がありましたが、本書でも1ドル=200円になったら、
日本の景気は回復するしかないと述べられています。

個人的には、冷静に為替のロジックを学びたいなら安達さんの本、
面白さを求めるなら藤巻さんの本という使い分けをしたいと思います。

この本から何を活かすか?

アーティストが一瞬にして、「6倍儲かる」方法

本書では、2011年に話題なった某民法テレビ局の
「韓流推し」について、為替レートの問題が関っていると
指摘しています。

テレビ局側が、2007年以降の円高ウォン安で
安く韓国のコンテンツを買い付けることができたので、
韓国の番組を推しまくったと。

これは、売る側の韓国の番組やアーティストから見ると
もっとオイシイ状況です。

例えば、韓国のアーティストが日本でデビューすると、
マーケットは人口比で考えると、3倍になります。

そして為替レートは2007年頃にKRW/JPY=1.3だったのに対し、
2012年ではKRW/JPY=0.7なので、日本での売上げを
韓国での売上げに換算すると、約2倍に相当します。

つまり、韓国アーティストが日本でデビューし、
うまく人気が出れば、韓国内だけで活躍するよりも
2倍×3倍=6倍儲かるということですね。

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180日でグローバル人材になる方法

180日でグローバル人材になる方法
180日でグローバル人材になる方法

(2012/01/27)
天野 雅晴 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

日本企業のグローバル化は、あまりうまくいっていないようです。

なぜなら、日本企業で働く人材が、
グローバル化にうまく対応できていないから。

日本企業で働く人材とは、ほとんどの場合、
それは日本人を指します。

それでは、なかなかグローバル化できない日本人は、
他の国の人に比べて能力が劣っているのでしょうか?

本書の著者、天野雅晴さんは、全くそんなことはないと言います。

  「米国で長年暮らしてみて、日本人はとても優秀だと感じます。
  日本人はとにかく誠実で一生懸命。何をやるにも深いこだわりがあり、
  そのための努力を惜しみません。(グローバル人材に)
  他の国の人になれて日本人になれないはずはないでしょう。」

それでは、なぜ、日本人はなかなかグローバル人材になれないのか?

そこには2つの壁があると、天野さんは指摘します。

1つ目は、「言葉の壁」。

これは昔から言われていることなので、特に驚くことはないでしょう。

しかし、天野さんは実際の日本人の英語力は、
他の非ネイティブの国の人と比べて、それほど低くないと言います。

では、なぜ他国の人に遅れをとっているかというと、
それは目に見えない2つ目の壁があるからです。

2つ目の壁とは、「ネットワークの壁」。

これは、日本人と海外の人の会社や組織に対する、
考え方の違いによるものです。

日本の企業は、よく「縦社会」という言い方をされます。
これは、上下関係が明確な秩序ある組織です。

これに対して、グローバル社会でのつながりは「横社会」。
個人レベルの人脈ネットワークで社会全体とつながります。

横社会の仕事のルールは、縦社会のものとは全く違います。

そして、横社会は一見とてもオープンのようで、
実は意外とクローズな仕組みになっているそうです。

「言葉の壁」と「ネットワークの壁」は、
スキルとしては別物ですが、強い相関があり、
グローバル人材になるためには、
どうしても乗り越えなければならない課題のようです。

本書では、この2つの壁を乗り越える方法と、
MBAに代わる新しい時代の海外研修について語られています。

  PART1 ネットワークの壁をどう越えるか?
  PART2 言葉の壁をどう越えるか?
  PART3 180日でグローバル人材になる方法

本書のタイトルにもなっているPART3では、
米国での実際の研修プログラムが示されています。

このパートは、海外研修を考えている人にはすぐに欲しい情報ですが、
当面の間、日本でスキルアップを目指す人には、
必要になってから読んでもいい部分だと思います。

この本から何を活かすか?

本書で「言葉の壁」を超える基礎トレーニングとして、
挙げられていたのは、次の3つです。

  1. 発音矯正訓練(英語の発音がよくなる本
  2. 英語脳訓練(カランメソッド
  3. 単刀直入訓練(瞬時に出てくる英会話フレーズ大特訓

この中で私が興味を持ったのは、英語脳訓練のカランメソッド。
イギリスで考案された「話す」ことが中心の英語学習法です。

はじめて聞いた方法なので、もう少し詳しく調べてみようと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人生を変える 朝1分の習慣

人生を変える 朝1分の習慣
人生を変える 朝1分の習慣

(2012/01/23)
後藤 勇人 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

  「人生は目の前の1分の積み重ね。
  その1分をいかに過ごすかで、将来が決まってくる。
  とにかく朝の1分は、その日を決める大事なひと時。
  だからみんな、朝をうまく使っている。
  早起きが苦手?
  早起きなんてする必要なし。大事なのは、過ごし方だから。
  いつもの朝をちょっとだけ変えれば、あなたの人生は上り調子。
  いつもの朝の1分を、ちょっと変えてみませんか?」

本書の著者は、後藤勇人さん。

以前、このブログでも「成功したければ目標は立てるな」を
紹介したことがありますが、後藤さんは、
グレコで有名な世界一のギター会社フジケン会長の
横内祐一郎さんの総合プロデューサーを務めている方です。

本書は、早起きをススメる本ではありません。

また、1分で仕事や勉強を完結させる本でもありません。

何をやるにせよ、最初に全体像をイメージすることが大事です。

それは1日の仕事であっても、人生であっても同じ。

本書で後藤さんが説くのは、最初の1分のマインドの持ち方です。

1分で1日を計画し、1分でアイディアをメモし、
1分でアフェアメーションする。

もちろんその1分で、すぐに結果が出るわけではありません。

しかし、たかが1分。されど1分。

この1分の積み重ねで、1日を、そして人生を
コントロールするのが本書のメソッドです。

  第1章 ベッドの中で1分
  第2章 朝食で1分
  第3章 朝シャワーで1分
  第4章 通勤電車で1分
  第5章 始業時間前に1分
  第6章 「1分」でチャンスをつかむ思考法7
  第7章 「1分」をよりハッピーにできるマインド7

実は、本書で紹介される「1分でできること」は、
各章の中に何個もあります。

いくら1分といっても、はじめから全部やろうとするのは
ちょっと無理がありますね。

実際にやってみると、慣れないうちは1分で終わらず、
10分ぐらいかかるかもしれません。

ですから、最初の1つを習慣化してから、
次の1分に着手して、少しずつ増やしていくのがよさそうです。

個人的には、「1分」を意識し過ぎるのは良くないと思います。

大切なのは、1分という時間ではなくて、
何をするかということです。

本当にできるかどうか迷っているうちに、
1分はすぐに過ぎてしまいますし、意外にやってみると、
本当に1分足らずでできることもありますから。

この本から何を活かすか?

  「決断は1分だけ本気で考えればいい」

仕事でも、プライベートでも、
決断に迷うことは毎日の生活の中で、いくつもあります。

悩んで、悩んで、何日も考えても、
結局、最初の直感に従った方が良かった
という事もよくありますね。

  「迷う時間と、決定する時間とは別なのです」

だから1分だけ、本気で考えて決断を下すというわけです。

その時は、次の3つの判断基準で考えます。

  1.根本的視点
  2.多面的視点
  3.長期的視点

私も、この3つの視点で1分で判断が下せるよう、意識してみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:35 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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偶然の科学

偶然の科学
偶然の科学

(2012/01/25)
ダンカン・ワッツ、Duncan J. Watts 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

スティーブ・ジョブズさんに率いられたアップルの成功は
本当に「自明」のことだったのでしょうか?

ジョブズさんが存命中だった頃は、
その才能や功績が賞賛されながらも、
一方でその独裁的なやり方に批判する人もいました。

しかし、故人となってしまったい今、
以前のようにジョブズさんを悪く言う人は少なくなりましたね。

ハロー効果もあり、ジョブズさんが亡くなってから、
その功績は一層神格化し、アップルの成功は、
ジョブズさんなくしては成し遂げられなかったと誰もが考えています。

しかし、iPodやiPhoneの戦略は、失敗に終わるだけの要素を
いくつも持っていました。

仮に、iPodやiPhoneが失敗に終わっていたら、
ジョブズさんは、どのように批判されていたのでしょうか?

恐らく、ジョブスさんの負の側面が強調され、
「こんな傲慢で市場のニーズに注意を払わないやり方では、
失敗するのも当たり前」と言われていたかもしれません。

そして、ジョブズさんの跡を継いだティム・クックさん。

ジョブズさんのカリスマ性を失ったアップルが、
クックさんの手によって、更なるイノベーションを成し遂げたなら、
その時も、必ずもっともらしい成功要因が語られるはずです。

つまり私たちは、どんな結果であっても、
それを元からの知識と折り合いをつけ、納得できるのです。

たとえ、それがまったく正反対の結果であっても。

それでは、なぜ、私たちは正反対の結果までも
「自明」だったと思ってしまうのでしょうか?

  「本書でわたしが論じるのは、この矛盾の鍵は“常識”そのものに
  あるということだ。ここで言っておかなければならないが、
  常識はほぼ例外なく好ましいものだと見なされているだけに、
  それを批判するのはなかなかやりにくい。
  だがこの本でわたしはたびたび言うつもりでいる
  -“常識を用いるな”と。」

本書の著者は、スモールワールド理論の提唱者である
ダンカン・ワッツさん。

原題「Everything Is Obvious: *Once You Know the Answer
の通り、一度答えを知ってしまったら、
すべては自明と思えることについて考察した本です。

邦題だけを見ると、「科学」とありますから、
自然科学(natural science)の分野から「偶然」を
解説する本のように思えますが、
内容は社会科学(social sciences)の本です。

社会科学は、物理学者リチャード・ファインマンさんによって、
「科学に値しない」と批判されたこともあります。

そして、ワッツさん自身も、物理学から社会科学の世界へ転身し、
社会科学の有用性を問われることがよくあるそうです。

そんなワッツさんが、社会科学の存在意義を問いながら、
本書では常識に囚われることの危うさを示します。

300ページを超える早川書房らしい、ちょっと硬派な翻訳本でした。

この本から何を活かすか?

  「人間に未来予測はできない。リアルタイムで偶発性に対処せよ。」

これは本書の見返しに書かれている言葉ですが、
本文中で、ワッツさんはここまでハッキリと断言してはいません。

個人的には、正確に予測ができないからといって、
未来予測をしなくていいとは思えません。

私は「予測と対処」について投資やトレードにおいては、
次のように考えています。

「未来予測をせよ、その上でリアルタイムで偶発性に対処せよ。」

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| 経済・行動経済学 | 07:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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深夜の赤信号は渡ってもいいか?

深夜の赤信号は渡ってもいいか? いま使える哲学スキル
深夜の赤信号は渡ってもいいか? いま使える哲学スキル

(2012/03/06)
富増 章成 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

さくら舎の松浦さんより献本いただきました。ありがとうございます。

あなたは、「哲学」についてどんなイメージを持っていますか?

世間では哲学を「生き方を説く学問」と考えている方も多いようです。

それも道徳哲学や倫理学と呼ばれる哲学の一分野で、
間違いではありません。

しかし、哲学が扱う分野はもっと多岐に渡ります。

本書の著者、富増章成さんは、次のように説明します。

  「哲学とは、“あらゆる学問の土台についていろいろ考えること”です。
  “あらゆる”というのがポイントです。」

つまり哲学とは、何についても考えることができる思考の技術。

そして本書の目的は、哲学とう万能の思考ツールを手に入れることです。

しかし、「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル教授のように、
「1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、
あなたはその1人を殺すべきか?」といった究極の問いで
哲学を考えるのは、ちょっと現実離れしている感があります。

私たちには、もっと身近な日常生活レベルで、
悩んだり、迷ったりすることがたくさんあります。

  ・深夜の赤信号は渡るべきか、待つべきか?
  ・タバコを吸うべきか、やめるべきか?
  ・宝くじが当たったら、仕事をやめる、それとも続ける?
  ・車内の携帯電話は、どんな場合でも本当にダメなのか?

本書では、こういった誰でも実際に体験したことのある
悩みを切り口に、哲学の思考法を学びます。

私たちにとって初めての悩みでも、人類の長い歴史の中では、
過去の誰かが同じように悩み、その答えを問い続けてきました。

哲学を学ぶということは、その過去の思考の蓄積を
利用するということです。

ただし、哲学は「○○すべき」といった
白黒ハッキリした答えを教えてくれるわけではありません。

例えば、本書の中で紹介されている「ゴミ分別の事例」。

カント的に道徳哲学で考えると「常にゴミを正確に分類すべし」
となりますし、ベンサム的に功利主義で考えると
「臨機応変に対応すべし」となります。

あくまで、ものの見方や考え方の「観点」を与えてくれるものです。

ですから、過去の哲学の理論体系を利用しながらも、
答えには自分で考えて到達しなければなりません。

自分で考えるのをやめ、分かりやすい単純な結論を
誰かに与えて欲しいなら、怪しい新興宗教に入るか、
占い師に相談するしかないということです。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には「ひと目でわかる哲学キーワード」という
哲学の体系がまとめられた年表が掲載されています。

あまり哲学に詳しくない私でも、この表を見ると、
過去から現在まで、人はどんなことを考えてきたかがわかります。

この表には、親切なことに、
本文内で言及しているページが記されています。

今度は、この年表を参照しながら、
本書を読み直してみたいと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「見えてる人」になるたった1つの法則

「見えてる人」になるたった1つの法則
「見えてる人」になるたった1つの法則

(2012/01/28)
セス・ゴーディン 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:17

  「物事を始める人は少ない。だからこそ、価値が高い。」

本書は、今すぐ行動を起こすことに対して、
徹底して背中を押してくれます。

何十回と「新しく始めること」の重要性が繰り返され、
極端に言い方をすると、本書はそれしか語っていません。

本書の著者は、世界的なマーケッターのセス・ゴーディンさん。

当ブログでゴーディンさんの著書を紹介するのは、
2007年の「ダメなら、さっさとやめなさい!」以来ですから、
約3年半ぶりとなります。

  「これまでビジネスで重要だった事柄が
  どんどん価値を失っている今、何がいったい必要なのか。
  それは、自ら新しく、何かを始める力にほかならない。」

事例として登場するのは、グーグル、スターバックス、ナイキ、
ゼロックス、ピクサー、TEDなどなど。

それでも、結局、ゴーディンさん言っているのは、
「始めることの重要性」だけです。

言葉を変え、事例を変え、ひたすら「行動を起こせ」、
「今すぐ始めよ」と何度でも訴えます。

同じメッセージを繰り返している点では、
本書はかなり突き抜けていますね。

これだけ同じメッセージが繰り返されると、
本書を読み終わる頃には、
プチ洗脳状態になっているかもしれません。

本書の原題は「Poke the Box(箱を突っつけ)」です。

  「この箱は、コンピュータのときもあれば、
  マーケットそのものや顧客、あるいはあなたの上司かもしれない。
  箱を知る方法はただ一つ。
  しっかり突いて、何が入っているか、その中身を確かめることだ。」

あまりゴーディンさんは詳しく語らないので、
正直ちょっと、何を言っているかわかりにくい部分もあります。

しかし、何度失敗してもいいから、
今すぐ始めて突き抜けよというメッセージは非常に明快。

いつも始めることに躊躇して、結局始められない人には、
一歩前に踏み出す勇気を与えてくれます。

また、本書の監修はクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。

  「深く深く物事を突き詰めていくと、
  ある瞬間に、ぽんと突き抜ける瞬間があります。
  まるで雲の上から首が出るような状態で、視界が一気に開けます。」

この状態を佐藤さんは「見えている」と呼んでいます。
本書の邦題は、そこからきているようです。

この本から何を活かすか?

私は、以前は毎日「腹筋」をする習慣がありましたが、
いつの頃からか、その習慣がなくなっていました。

まったく新しいことではありませんが、
本書をきっかけに今日から「腹筋」の習慣を復活させます。

新たな習慣を身につける王道は、今ある習慣とセットにすること。

私の場合は、このブログの記事を書くことが習慣ですから、
その前後で「腹筋」をするのがよさそうですね。

   「Go、実行あるのみ!」

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 08:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる

ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる
ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる
(2012/01/25)
マイケル・ルイス 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

テキサス州ダラスにあるヘッジファンド、
ヘイマン・キャピタルを経営するカイル・バスさん。

彼は2008年に投資界では、ちょとした有名人になりました。

それはバスさんが、米国のサブプライム・モーゲージ債市場が
崩壊する側に巨額の賭け金を注ぎ込み、大儲けしたからです。

バスさんが、サブプライム・モーゲージ債の次に
注目したのが、「国家」の破綻でした。

  「2008年末の時点で、バスは、おそらくギリシャが
  真っ先につぶれて、もしかすると、それがユーロ崩壊の
  引き金になるかもしれないと思っていた。」

そして、バスさんが買ったのが、ギリシャ、アイルランド、
イタリア、スイス、ポルトガル、スペインなどの
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)でした。

2011年にバスさんの買ったギリシャのCDSは、2年半経過して
11ベーシスポイントから、2300ベーシスポイントまで跳ね上がりました。

そのバスさんが、次のターゲットと考えている国はどこでしょうか?

  「現在、われわれが最も多くの金を破綻の側に賭けているのが、
  日本とフランスです。今の状況で、もしドミノが倒れたら、
  最悪の目に遭うのはフランスでしょう。」

幸いなことに、本書で日本が登場するのは、序章のみでした。

しかし、サブプライム危機、欧州危機を見通していた
バスさんが今賭けているのが、日本のデフォルトという点は、
ちょっと聞き流すことはできませんね。

さて、本書は傑作ノンフィクション「世紀の空売り」の著者、
マイケル・ルイスさんの最新作。

原題は「Boomerang: The Meltdown Tour」。

欧州危機がブーメランのようにアメリカに返ってくるという意味で、
ルイスさんは、世界のデフォルトした国や自治体を取材し、
その真相を探求します。

  序章  欧州危機を見通していた男
  第1章 漁師たちは投資銀行家になった
  第2章 公務員が民間企業の三倍の給料をとる国
  第3章 アイルランド人は耐え忍ぶ
  第4章 ドイツ人の秘密の本性
  第5章 あなたの中の内なるギリシャ

特に、第2章のギリシャや、第5章のアメリカの破綻した自治体の様子が
生々しく描かれていて、なかなか興味深いです。

しかし、前作の「世紀の空売り」が良過ぎたために、
それと比較すると物足りなさを感じました。

各章それぞれは面白く、反面教師にすべきところがありますが、
それがブーメランが弧を描くような一本線でつながってる
印象がありませんでした。

この本から何を活かすか?

藤巻健史さんのように、円と国債がバブルの極限で、
はじける寸前だと主張する人もいれば、
三橋貴明さんのように、日本の破綻はありえないと
主張する方もいます。

どちらが正しいにせよ、ギリシャで起こったことを
対岸の火事と考えてはいけません。

  「手に入るものを、手にはいるからという理由で手に入れ、
  もっと大きな社会的影響を考えようとしない人々の問題」

私も、自分の胸に手を当てて考えてみる必要がありそうです。

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| マネー一般 | 06:52 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか
なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

(2012/01/27)
藤巻 健史 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

さすが、藤巻健史さん、今回も書いている内容は同じでした。

それでも私が藤巻さんの本を読む理由は、
藤巻さんが評論家ではないからです。

  「ちなみにドルとか株とかが予想通りに動いたといって
  “だから私はドルが下がると言ったでしょう。
  あの時、私の言うことを聞いておけばよかったでしょう”と、
  のたまう輩にはヘドが出そうになります。
  “予想をする”のと“その予想に基づいてアクションを起こす”
  ことの間には、思案橋という橋がかかっていて、
  これを渡るのには非常に大きなガッツが必要だからです。」

最近の藤巻さんと言えば、講演会をやって本を出すことが
仕事のように見えますが、やはり根っからのリスクテイカー。

どんなに予想が外れ続けようとも、
藤巻さんはリスクをコントロールしながらポジションをとっています。

その上で、自分のポジションに都合のイイことを発言します。

昔からの藤巻さんファンの方はよくご存知だと思いますが、
藤巻さんの発言には、多分にポジショントークが含まれています。

藤巻さんがモルガン銀行の支店長時代、当時「Mr.円」と呼ばれた
榊原英資さんが行うマスコミ入室禁止の講演会を聞きに行ったそうです。

講演内容を取材したいマスコミは、
出口で参加者から話を聞こうと待ち構えていました。

多くの人がマスコミから逃げるように出て行く中、
藤巻さんだけは自分からにじりより、インタビューに答えたそうです。

  「“どんな内容でしたか?”という質問に対して正直に答えました。
  繰り返しますが、正直に、です。
  榊原さんがおっしゃったことを間違いなく伝えました。
  しかし、正直に答えたのは、私の勝負に都合のいいことだけで、
  都合の悪いことは“忘れました”と答えました。」

藤巻さんの本をはじめて読む方は、
この藤巻さんの習性を前提に読んだほうがいいでしょう。

さて、本書で藤巻さんは、「2012年」に、
国債・円・株が大暴落することを予想しています。

  「私は、(日本の)財政破綻が2012年に起きても、
  全くおかしくないと思っています。
  もし2012年に起きなくても、数年以内には起きると思っています。
  だからこそ、円の暴落は近いと言っているのです。」

藤巻さんが「円安、円安!」と叫び続けたこの10年、
ずっと円高が続きました。

本を出すたびに「オオカミおじさん」がまた円安と叫んでいると言われ、
誰も藤巻さんの予想には耳を貸さなくなっています。

しかし、オオカミは誰もが信じなくなった時にこそやってくる。

あくまでも、自分では十分なオオカミ対策をとった上で、
「なんだ、また藤巻さんの言うこと外れてるよ~」と
愚痴らなければなりません。

ひょっとすると、本当にオオカミがやってくる前の、
そうやって愚痴っている時が、一番幸せな時なのかもしれません。

この本から何を活かすか?

最近(2012年3月6日時点)の為替の動きでは、
藤巻さんの期待するほどではないにせよ、
少し円安方向のトレンドが出ています。

ドル円は2012年1月末の76円台から、
わずか1ヶ月程度で82円目前まで上昇しています。

77円台後半にあった壁を越えて、がらりと雰囲気が変わりました。

かなり相場のエネルギーが溜まっていますので、
今回の円安トレンドはもう少し続く可能性がありますね。

私も評論家にならないように、ポジションをとっています。

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| 投資 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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君を成長させる言葉

君を成長させる言葉
君を成長させる言葉

(2012/01/21)
酒井 穣 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:23

私は、本書をバスの中で読んでいました。

すると向かいの席に座っていた、
60代後半とおぼしき女性から声をかけられました。

「お兄さん、イイ本読んでるね」

私は公共の場で、本を読むことはよくありますが、
こんな風に声をかけられることは、滅多にありません。

さすがは、人生の先輩。
本書の良さが、タイトルや表紙から伝わったのかもしれません。

  「本書のテイストは、これまで僕が書いてきた本とは
  かなり違っています。ですが、他の著書と共通点もあります。
  それは、人生の先輩である賢人の言葉を、
  つねに自分流に解釈して届けるということ。
  テクニカルな面では、よりよく伝えるために、
  言葉の量ではなく質にこだわったというところが、
  僕にとって大きなチャレンジでした。」

このように語るのは、本書の著者の酒井譲さん。

酒井さんといえば「はじめての課長の教科書」以来、
常に冷静で客観的な語り口が印象的でしたが、
本書はこれまでの本と違って、熱い想いが全開。

若い編集者と飲んだときに、
「(酔った時の)酒井さんの説教話をまとめて本にしたい」
という提案を受けて、本書は誕生したようです。

右ページには、過去から現在までの賢人の言葉。

左ページには、その言葉を酒井さん流に掘り下げた
解説というか、熱いメッセージが語られています。

賢人の言葉として選ばれているのは、
本当に多種多様な分野の方々の言葉です。

ウィンストン・チャーチルさんや、ベンジャミン・フランクリンさん
といった歴史に名を残した人物から、
現代を生きる経営者の柳井正さんや三木谷浩史さん、
そして変わったところでは、しずかちゃんのパパ、
パブの看板、2ちゃんねるのコピペまでの
88の名言が掲載されています。

そして、左ページの酒井さんの解説では、
その言葉が心の奥底に届くように、読者の心をグッと押し広げ、
更に熱い酒井さんの想いをのせて語っています。

その中から1つ、大前研一さんの言葉と、
それに対する酒井さんの言葉を紹介します。

<大前研一さん『時間とムダの科学』より>
  「人間が変わる方法は三つしかない。
  一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、
  三番目は付き合う人を変える、
  この三つの要素でしか人間は変わらない。」

<酒井さんの言葉>
  「引っ越そうぜ!できるだけ遠くに。
  まあ、子供の学校とかいろいろ問題もあるけどさ、
  引越しは、変化への適応力を高めるために、
  最も簡単で効果のある手段だから。
  引っ越したら、そこの地域活動に参加して、
  新しい人に出会うことが大事。
  こういうのは全部ストレスだけど、このストレスに耐えられないと、
  社会の変化にも耐えられないよね。」

大前さんの言葉から、ずいぶんテンションが上がっていますね。

この本から何を活かすか?

酒井さんはメルマガ「人材育成を考える」を発行しています。

  「ほぼ週刊で、人の成長について考えることを
  テーマとしたメルマガです。
  その先で、ご縁があれば、ぜひ、飲みに行きましょう!」

メルマガでも、熱い酒井さんが見られるのでしょうか?

私は、最近、読んでいるメルマガが少なくなったので、
酒井さんのメルマガに登録して、読んでみようと思います。

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| 心に効く本 | 06:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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40歳からの記憶術

40歳からの記憶術 (ディスカヴァー携書)
40歳からの記憶術 (ディスカヴァー携書)

(2012/01/21)
和田 秀樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

私は現在40代ですが、もっともっと以前から、
「記憶力が落ちたな」と実感することがよくありました。

それは、覚えていたはずの人の名前やモノの名称が、
パッと出てこなかった場合などです。

私たちが、このように「記憶力が落ちた」と表現するとき、
本当に記憶ができなくなっているのでしょうか?

  「最近の研究では、人間の脳は、これまで考えられてきた以上に
  かなりのキャパシティがあり“覚えられない”とか
  “記憶力が悪くなった”という場合、多くは、
  ほんとうはなんらかの形で書き込めているのに、
  うまく引き出せなくなってしまっているからだろうと言われています。」

このように説明するのは、かつて受験の神様として名を馳せ、
現在では精神科医として活躍する和田秀樹さん。

単に「記憶力」と表現しても、
それは「入力」→「保持」→「引き出す」の
3つの段階に分かれています。

この中で、入力系の記憶力を「記銘力」、
出力系の記憶力を「想起力」というそうです。

若い頃は、そもそも記憶の蓄積が少ないですから、
どんどん入力され、そして入力した情報も
脳から引き出しやすい状態にあるのでしょう。

それに対して、ある程度年齢を重ねると、
さまざまな経験から記憶された情報量は膨大になり、
本当は入力されているのに、手がかりがつかめないと、
うまく引き出せない状態になっているということです。

一般の記憶術の本は、インプット系である「記銘力」強化の
ノウハウを説明したものがほとんどです。

一方、和田さんが、本書で紹介するのは、
アウトプット系の「想起力」を重視した記憶術です。

私たち大人が記憶力を高めたいと考える場合、
今さら円周率を何桁も暗記するわけではありませんし、
一部の人を除いて、受験勉強をするわけでもありません。

記憶力を強化して何をしたいかと言えば、
仕事でもプライベートでも価値あるアウトプットをしたい
というのが本当のところです。

ですから、本書の「想起力」に注目した記憶術は、
非常に理にかなった、私たちに大人に必要なノウハウです。

だからと言って、本書には特殊な記憶術が
紹介されているわけではありません。

  「脳科学を使って記憶をよくしようなどというのは、
  じつに甘い幻想で、現時点で最低限、再現性のある理論といったら、
  睡眠時間が短くなると記憶が悪くなるとか、
  そのレベルのことしかないのではとさえ思います。」

本書の記憶術は、あくまでも現実的。

「想起力」を高める20のヒントが紹介されていますが、
突飛なことが書かれていない分、信頼できる内容です。

タイトルに「40歳からの」とついていますが、
20代、30代の方が読んでも損のない内容だと思います。

この本から何を活かすか?

  「試験がしょっちゅうある中学高校時代と比べて、
  社会人は復習を怠りがちなので要注意です。
  年をとって記憶が落ちたのではなく、子どものころと比べて
  復習が少なすぎるという現実もあるのです。」

大人にとって必要な「復習」とは、
アウトプットのためのリハーサル。

つまり、講演やプレゼン、議論や交渉の事前練習です。

記憶力が悪くなったと嘆く前に、
十分な練習を積む必要があるということですね。

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| ノウハウ本 | 06:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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25歳からのひとりコングロマリットという働き方

25歳からのひとりコングロマリットという働き方 ~仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.~
25歳からのひとりコングロマリットという働き方 ~仕事も肩書きもひとつじゃなくていい.~

(2012/01/25)
おち まさと、本田 直之 他 商品詳細を見る

満足度★★
付箋数:12

  「激動の時代を生き抜くために、私たちがあなたに
  目指して欲しいのは、“ひとりコングロマリット”
  というワークスタイルです。」

さすが、おちまさとさんと本田直之さん。
はじめて聞いても、パッとイメージできる秀逸なネーミングですね。

コングロマリットとは、相互に関連のない異業種の
事業を多角経営する複合企業のこと。

それを個人に当てはめ、一つの会社や一つの仕事に
しがみつかず、異なる分野の複数の仕事をするのが、
「ひとりコングロマリット」という働き方。

それは、従来の「本業」に対して「副業」を持つ
という考えではなく、複数の仕事を持ち、
それぞれを「本業」と考えます。

ですから、「副業」ではなく、「複業」。

「副業」は、本業の収入を補完する足し算の仕事。

それに対して、「複業」はそれぞれの仕事が
相乗効果を生む掛け算の仕事です。

本書は、冒頭の4ページのおちさんと本田さんの対談で始まり、
本文は、お2人のリレー式共著というスタイル書かれています。

確かに、「ひとりコングロマリット」は理想的ですし、
私もこれからの時代を生きるための、ひとつの選択肢だと思います。

投資でも、分散してリスクを低く抑えるのが王道ですから。

しかし、すぐに理想の働き方は実現しません。

1つの分野も極めないうちに、別の分野に手を出すと、
すべてが中途半端に終わってしまう危険性があります。

本書では企業のコングロマリットの成功例として、
LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)が紹介されていますが、
中小企業の場合は、そのほとんどが多角経営に失敗している
事実も忘れてはなりません。

もちろん、おちさんも本田さんも、
最初は会社員としての仕事を軸に、スキル面でも経済面でも
しっかりと足固めすることを強調しています。

あくまでも、コアの仕事ができてからデュアルへ、
そしてデュアルができてからマルチへという
ステップを踏む必要があるのです。

おちさんだって、本田さんだって、最初はひとつの仕事を
トコトンやり切ることからスタートしたはずです。

その先にあるのが、「ひとりコングロマリット」という働き方。

本書は若手のビジネスパーソン向けに書かれていて、
「ひとりコングロマリット」というコンセプトは
非常にキャッチーなので、表面的に受け取られてしまう
可能性があることが、少し心配です。

この本から何を活かすか?

  「お金を稼ぐ以前にお金の使い方が分かっていないと、
  どんなに稼いでもお金に翻弄されてしまうのです。
  あなたも、できるだけ早いうちにお金をコントロールできるように、
  使い方をトレーニングすることが必要です。
  ためしに一ヶ月、これまでの半分の生活費で暮らしてみましょう。
  月10万円の生活費だったら5万円でやってみる。
  いろいろ工夫してやりくりできれば、
  これが自然に使い方のトレーニングとなります。」

私はこの提案に大賛成です。実際に私もやっていました。

自分の、あるいは家族の最低生活費を知ることもできますし、
生活全体をダイエットすることで、
本当に自分に必要なものがわかります。

そして何より、今後投資していくための
「雪だるまの芯」を作ることができるのです。

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| 仕事論 | 06:25 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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モノを捨てよ世界へ出よう

モノを捨てよ世界へ出よう 
モノを捨てよ世界へ出よう
(2012/01/23)
高城 剛 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

私には、海外で長く仕事をしたり、海外に移り住んでいる友人がいます。

そんな友人に限って、日本に対しての想いを熱く語ります。

それは単に日本が懐かしいという想いではなく、
今の日本現状、あるいは日本人の不甲斐なさへの憤り。

海外で、日本の代表として世界と伍して戦っているからこそ、
日本人としてのプライドや愛国心が強くなっているのでしょう。

そして、海外から日本を客観的に見て、気づいたことも多いと思います。

私が好きなビジネス書の著者で言うと、長野慶太さんの本を読むと、
それと同じようなスピリットを感じます。

さて、本書は、高城剛さんの2007年刊行『「ひきこもり国家」日本』と
2008年刊行『70円で飛行機に乗る方法』の続編です。

高城さんのメッセージは極めてシンプルです。

  「洋行を経験した者こそが、自分を、そして日本を変えていけるのだ。」

まさに、本書のタイトル通り。

タイトルについて言えば、本書は、寺山修二さんの啓蒙的エッセイ
書を捨てよ、町へ出よう』を意識しているんでしょうね。

高城さんが勧めるのは、海外旅行ではなく海外居住。
期間にすると、最低1ヶ月以上。

そうして一度「日本式システム」を離れ、現地で暮らすことで、
世界と日本を見比べる視座を手に入れ、
同時に自分の立ち位置も確認できるようになると。

高城さんは現在の日本の状況を、
江戸幕府が機能不全に陥った幕末とそっくりだと指摘します。

当時、幕末に維新の志士たちが、日本の未来のために海を渡り、
異国の文化を学んだことを「洋行」と呼びました。

高城さんは、維新の志士と同じく、新しい視座を手に入れ、
自己の成長を実現させるために海外に出ることを
本書では、あえて「洋行」と表現しています。

高城さん自身は、過去の著作でも書いていたとおり、
2008年に自分の財産の9割以上を処分し、
「ハイパーノマド」としての生活をスタートさせました。

以来、活動のベースを海外に移し、年間30カ国以上を訪れ、
これまでの総移動距離は地球100周以上のノマド生活をしています。

  「アイデアと移動距離は比例する」

私がこうして、高城さんの発言に耳を傾けるのも、
地球を100周以上して世界を見ている
高城さんの着想がユニークだからです。

しかし、実際に1ヶ月以上海外に住むとなると、
いくら円高になった、ローコストキャリア(LCC)が
使えるようになったとはいえ、
仕事、家族、お金、語学力など様々な不安があります。

それでも、そういった様々問題をなんとか乗り越えて、
海外に渡るからこそ、得られるものが大きいのだと思います。

この本から何を活かすか?

私自身は、今まで海外留学や海外で仕事をした経験はありませんが、
1ヶ月程度の海外渡航の経験は3度あります。

1回目は、独身の学生時代にオーストラリアへ約1ヶ月。
2回目は、結婚後、転職する狭間でアジアへ約1ヶ月。
3回目は、子どもができてからハワイへ約1ヶ月。

いずれも旅行に毛が生えた程度の渡航なので、
高城さんが言うような、世界を見渡す航海地図を
手に入れられたかどうか分かりません。

しかし、それぞれの渡航は、私の人生を決める
大きな経験になっていることは間違いありません。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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