活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2011年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年02月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

心を上手に透視する方法

心を上手に透視する方法
心を上手に透視する方法

(2011/08/25)
トルステン・ハーフェナー 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

「この本は読まない方がいいだろう。
この本はあなたにとって、あまり面白くないからだ。」

これは、本書で紹介されていた、
好奇心をかき立てる“否定の言葉”を効果的に使うテクニックの
例文をちょっと変えたもの。

最初の否定的な2行を読んで、好奇心をくすぐられたとしたら、
本書に書いていることは本当です。

  「このような文を僕が提示すれば、書いてあることとは
  正反対の効果があり、読者はむしろ好奇心をそそられる。
  違いますか?」

本書はマインド・リーダーのトルステン・ハーフェナーさんによる、
人を観察する力を磨くための本です。

マインド・リーダーとは読心術師。

マインド・リーディングでは、相手の表情や仕草、
行動、身につけているものから、相手の心理を読解します。

実際のところ、いくら観察力を磨いても、
当然それだけでは読み取れないこともあります。

読み取れなかったとき、あるいは相手の心理を間違って
読解したときにマインド・リーダーとして最も大切なことが、
外れたと悟られないこと。

ですからマインド・リーダーは、占い師などが使う、
誰にでも当たっていると思わせるトークのテクニックや
暗示の技術を組み合わせて使います。

ハーフェナーさん自身は、マインド・リーダーになる前は、
マジックを勉強していたそうです。

YouTubeでのハーフェナーさんのショーの映像を見る限り、
ドイツ語だったので、細かいところはよくわかりませんが、
マジックのショーと見分けが使いものもありました。

もし、次のような宣伝文句があったらどうでしょうか?

「このメガネをかけたら、相手の心が透けて見える!」

そんな商品が売られていても
信用するのは、せいぜい小学生まででしょう。
まともな大人が聞くと、胡散臭さしか感じません。

本書も、「心を上手に透視する」というタイトルで、
逆に損をしている印象を受けます。

「一言も話さなくても、相手の考えていることがわかる」
などと煽らずに、もっとおとなしく、
観察力を磨く本として売り出した方が、
日本では受けが良かったかもしれません。

冷静に読めば、本書は心理学やNLP(神経言語プログラミング)の
知識を紹介した、日常生活をちょと豊かにさせてくれる
本だということがわかります。

この本から何を活かすか?

私が本書で最も気に入ったのは、次のエピソードです。

  コペンハーゲン大学での物理学の試験で、
  「気圧計を一台使って、一棟の高層ビルの高さを算出する方法を
  説明しなさい」という問題が出されました。

  ある学生はこう答えました。

  「気圧計に長いひもを結びつけて、高層ビルの屋上から地上に垂らす。
  ひもの長さが高層ビルの高さである」

  試験管はこの独創的な答えに立腹し、学生を落第させましたが、
  学生はこの解答は正しいと異議を唱えました。

  結局、大学側は、この学生が物理の基礎知識を習得しているかを
  確認するために、同じ問題での6分間の口述試験を
  追加で行うことにしました。

ここからの口述試験の様子が、秀逸。

そして、この独創的な解答をした学生とは・・・・

私はこのエピソードだけで、本書を読む価値がありました。
続きは是非、本書でお読みください。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| コミュニケーション | 09:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |