活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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実戦ボトムアップ・マーケティング戦略

実戦ボトムアップ・マーケティング戦略
実戦ボトムアップ・マーケティング戦略

(2011/11/23)
ジャック・トラウト、アル・ライズ 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

「戦略」と「戦術」。

この2つは、どちらが上位にある概念でしょうか?

こんな質問に答えるのもバカバカしいと思うくらい、
私たちは、最初に何をしたいのか(戦略)を決め、
次にどのようにするか(戦術)を決めるものだと
思い込んでいます。

しかし、本書が提案するのは思考のプロセスを逆にする、
戦術が戦略を決めるアプローチ。

  「戦術とは、顧客の心の中で競合に対して
  優位性と知覚される斬新な切り口である。」

現場に足を運び得た斬新な切り口の戦術から、
戦略を構築するのが、本書のボトムアップ・マーケティング。

著者は、マーケティング界では、フィリップ・コトラーさんと
並び称される巨匠のアル・ライズさんとジャック・トラウトさん。

彼らの名著「ポジショニング戦略」や「マーケティング戦争」を
教科書としてマーケティングを学んだ方も多いでしょう。

本書は彼らの三冊目の著作。

  「本書『実践ボトムアップ・マーケティング戦略』は
  最初の二冊と異なり、テキストではない。
  第一線で活躍したいビジネスパーソンを対象にした
  現場で使うための実践書と言える。」

原書が書かれたのは、実は今から10年以上前。

その日本語版が満を持して刊行されました。

従来、この手の海外の巨匠の書く本には欠点がありました。

それは、紹介される事例のほとんどが海外のものなので、
私たち日本人には、分かりにくいということです。

しかし、本書ではトラウトさんが、親交のあった訳者の
丸山謙治さんに日本の事例を加えて翻訳することを提案。

その結果、丸山さんの手によって、
日清食品、本田技研工業、アサヒビールなどの
15の日本の事例が追加され、
私たち日本人にも理解しやすい本に仕上がっています。

これらの事例は、本文中にある米国の事例を削って加えたのではなく、
各章末にコンパクトに追加されていますから、
原書の持つ流れを乱すことなく、読み進めることができます。

また、この日本のマーケティング事例の追加は、
「国」という枠を超えるだけでなく、
同時に「時間」の枠も超えていますから、
原書が10年以上前に書かれたことを忘れさせて、
今読んでも古さを感じさせない本になっています。

この本から何を活かすか?

  「プロセスを逆にしてみると重要な発見ができることがある。」

本書の戦術から戦略を構築するのは、まさにその実例。

他にも、プロセスを逆にすることで、
今までにないアプローチができるものがあるかもしれません。

例えば、教育。

これも全体のカリキュラムがあって、
各段階で学ぶべき内容を決めていますが、
発想を逆にしてみる。

そうすることで、今までの平均的な日本人ではなく、
世界に通用する尖がった人材が生み出されるかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マーケティング・営業 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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