活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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MBAの誓い

MBAの誓い‐ハーバードビジネススクールから始まる若きビジネスリーダーたちの誓い
MBAの誓い‐ハーバードビジネススクールから始まる若きビジネスリーダーたちの誓い

(2011/11/07)
マックス・アンダーソン、ピーター・エッシャー 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

  「私はなしうるかぎり誠実に行動し、倫理にかなった形で仕事を行う。
  自分自身の行動が誠実さの規範となるようにし、
  公に支持した価値観にふさわしいものにする。」

この誓約の他に、8つの誓約からなる「MBAの誓い(The MBA Oath)」。

「MBAの誓い」は、2009年5月にマックス・アンダーソンさんや、
ピーター・エッシャーさんらの学生達が中心となって、
ハーバード・ビジネス・スクールで立ち上げたプロジェクトです。

彼らは、卒業を間近に控え、大きな不安を抱えていました。

それはMBAに向けられる、世間からの非難の目。

エンロンやワールドコムの不正事件からはじまり、
リーマンショックにバーナード・マドフ事件・・・

一連の事件や金融危機を引き起こした犯人として、
MBAは悪の権化のように言われることさえありました。

  「たとえ善意や拠りどころとなるモラルがあろうとも、
  卒業証書をもらった瞬間、ビジネスの世界では
  ダース・ベイダーの役を割り振られるとわかっていたからだ。」

著者達のグループは考えました。

MBAが自らのあるべき姿や責任に対する見方を
変えることはできないだろうかと。

そして、スタートしたのが本書の「MBAの誓い」を立てるプロジェクト。

ハーバード・ビジネス・スクールで必須科目となる
「リーダーシップと倫理」の授業をベースに、
医者が立てるヒポクラテスの誓いや、法律に関する誓い、
大統領の就任宣誓といった他の誓いと比較して作られました。

本書はそのプロジェクトと、その背景にある考え方をまとめたものです。

こういった倫理を問うものは、普段読むと、
当たり前過ぎるほど、当たり前のことが書かれています。

問題は、危機的な状況や、厳しい経営判断を迫られる時に、
判断軸として、「誓い」が使われるかどうかです。

欧州には、ノブレス・オブリージュの文化があると言われますが、
そういった文化的背景のない米国では、
「MBAの誓い」が必要だったのかもしれません。

これは日本のビジネスリーダーにも言えることですが・・・

本書は、自分がビジネスリーダーの立場でなくとも、
自分の拠って立つ行動指針は何かを考えさせられます。

この本から何を活かすか?

  「公正さのテスト」

  「金物店がシャベルを15ドルで売っていた。
  猛吹雪の翌朝、20ドルに値上げした。
  この行動をどう思うか。」

このテストを一般の人々に行うと、「完全に公正である」または、
「許容できる」と答えた人の割合は18%だったそうです。

いかにも、足元を見るような行動ですから、大半の人は
この金物店の行動を公正だと感じなかったのでしょう。

一方、MBAで「完全に公正である」または、「許容できる」と
答えた人は75%にも達したそうです。

これは、どちらが良く、どちらが悪いということではありません。

一般の人は「消費者」視点でモノゴトを考え、
MBAは「経営者」視点でモノゴトを考えると、
本書では解説されています。

この視点、1人の中で「消費者」と「経営者」の両方を持ち、
自在に切り替えられるようにしたいものですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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