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「日本経済ダメ論」のウソ

「日本経済ダメ論」のウソ - 日本が絶対に破産しない、これだけの理由 (知的発見!BOOKS)
「日本経済ダメ論」のウソ - 日本が絶対に破産しない、これだけの理由 (知的発見!BOOKS)

(2011/10/28)
三橋貴明、上念司 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「一部というか、全般的に過激で、ややエキセントリックな
  表現が多かったことについて、不快に思われた方もいると思います。
  その点については、何とぞご容赦ください。
  むしろ、それほど怒りをこめて糾弾しなければならない“敵”が、
  この国を滅ぼそうとしている現状について、
  危機感を共有していただけるとうれしいです。」

本書は、データ分析に定評のある三橋貴明さんと、
勝間和代さんのブレーンを務める上念司さんの対談本。

日本経済のダメ論さえ撃退すれば、日本は復活するという主張です。

いわく、日本は2011年6月末時点で341.4兆円の対外負債があり、
594.7兆円の対外資産がある。

つまりこの差の253.3兆円が日本の対外「純」資産で、
これだけの資産を持つ国は他にないので、
日本は世界一のお金持ち国家とのことです。

しかし、マスコミで流布される日本経済の悲観論により、
国民の社会的認識が歪められ、結果としてデフレの深刻化と、
経済の低成長をもたらしていると書かれています。

  第1章 経済ニュースの「ウソ」を見破れ!
  第2章 これが、本当に正しい「経済常識」だ!
  第3章 ギリシャが破産しても、日本経済は破産しない!
  第4章 この政策で、日本は復興する!

お2人の主張では、日本経済が低迷する最大の原因は、
悲観論を撒き散らすマスコミや識者がいること。

ですから、本書の目的は、冒頭に引用した上念さんの言葉にある通り、
この国を滅ぼそうとする「敵」を叩くことです。

それでは、この国を滅ぼそうとしている敵とは、誰を指すのか?

本書では、実名を挙げて批判が繰り返されます。

与謝野馨さん、藤巻健史さん、辛坊治郎さん、浜矩子さん、
野口悠紀雄さん、伊藤元重さん、川本裕子さん、
竹中平蔵さん、藻谷浩介さん、大前研一さんなどなど。

特に、与謝野馨さんに対して三橋さんは、
「さん」づけしないと公言し、呼び捨てで批判しています。

気の合うお2人の対談で盛り上がるのはいいのですが、
私には、ちょっと放言が過ぎるように感じました。

こういった傍若無人な発言が、
お2人のファンには支持されるのかもしれません。

しかし、私にはネットの掲示板的なノリのように感じ、
せっかくまともな議論をしていても、
発言の趣旨より、批判の方が気になってしまいました。

日本経済の楽観論が語られているはずなのに、
本書を読んでも、あまり前向きな気持ちになれない感じがします。

この本から何を活かすか?

私は、本書ではじめて上念さんを知りました。

勝間さんと共同で株式会社「監査と分析」
設立している方なんですね。

この会社のサイトを見る限り、勝間さんのブランドを
うまくビジネスに利用している感じがします。

それはさておき、本書では三橋さんと話しが盛り上がりすぎて、
いまひとつ上念さん自身の主張が見えてきませんでした。

上念さんの単著も読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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