活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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思考ツールの教科書

思考ツールの教科書
思考ツールの教科書

(2011/09/23)
下村芳弘 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

最近は、ビジネス書や雑誌などで、
思考ツールの使い方を目にする機会が多くなりました。

ロジックツリー、マトリックス、MECE、SWOT・・・

しかし、実際にビジネスの現場で使ってみようとすると、
本で読んだ通りには使えなかったり、
どんな場面で使ったら良いかさえ、分からない人も多いようです。

なぜ、思考ツールが使いこなせないのか?

その理由を、本書の著者下村芳弘さんは、次のように指摘します。

  「それは、これらの思考ツールを単なるテンプレートとして
  箱を埋めることが目的になって、
  本当に考えることをしていないからです。」

確かに、本当に思考ツールを使いこなしている人は、
フレームワークを小手先で利用しているのではなく、
考えを広げたり、深めたりするために、
思考ツールでアウトプットしている感じがします。

本書では、思考のプロセスを大きく2つに分けて考えます。

  1つは、考えるときは「言葉」にすること。
  もう1つは、理解するときは「絵」にすること。

左脳の得意な言語化と右脳の得意なイメージ化を
交互に使うことで、思考の質を高めていきます。

更に本書では、この2つの思考プロセスを
具体的な次の4ステップで解説します。

  1. テーマに網をかけて「違和感」を作り出す
  2. 違和感を「言葉」に発して考える
  3. 考えや事実を「絵」に描いて理解する
  4. プレゼンフォームにまとめ、分かりやすく伝える

実際に本書で紹介される思考ツールは、
類書でよく見かけるものばかりです。

しかし、下村さんの説明にはコンサル系の本のような
敷居の高さはありません。

難しい例をほとんど使わず、読者に歩み寄って、
かなり親しみやすく書かれています。

そこが簡単と感じてしまう人もいるかもしれませんが、
今までのフレームワーク本を読んでも、
身につかなかった人には、再入門書としていいかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「ある値を意味のある2つの要素のかけ算に分解する」

本書では、陸上競技の100メートル走を使って解説していました。

  走力=ストライド(歩幅)×ピッチ(脚の回転の速さ)

2009年のベルリン世界陸上でのタイソン・ゲイ選手と、
ウサイン・ボルト選手の比較です。

  ゲイ選手は、ストライド2.2mでピッチ4.65回/秒で、
  タイム9.71秒の2着でした。

  ボルト選手は、ストライド2.45mでピッチ4.3回/秒で、
  タイム9.58秒の世界記録を出し優勝しました。

ゲイ選手は脚の回転数で稼ぎ、
一方、ボルト選手は歩幅で稼いでいるようです。

下村さんの試算では、仮に、ボルト選手が今のストライドで、
ゲイ選手並みのピッチで走ると、
8.81秒という驚異的なタイムが生まれるそうです。

スポーツも、こういった視点で見ると面白いですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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