活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2011年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年01月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

世界史をつくった最強の三〇〇人

世界史をつくった最強の三〇〇人 (星海社新書)
世界史をつくった最強の三〇〇人 (星海社新書)

(2011/09/22)
小前 亮 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

面白いし、一読の価値はある。
ただし、フラストレーションは残りました。

本書は、歴史小説家・小前亮さんの作った人物列伝。

歴史の教科書には載らない切り口で、
324人もの偉人を紹介したユニークな人物事典です。

  「本書は高尚な人物事典ではないので、人物の事績よりも、
  性格やエピソードやゴシップに重きをおいています。
  なにしろ性格が悪いと評判の著者ですから、あら探しだったり、
  揚げ足取りだったり、偉人を揶揄するような記述が
  多くなります。たまに嘘を書くかもしれません。」

いくら尊敬される歴史上の人物といっても、
やはりひとりの人間です。

偉大な功績の影には、あまり知られていない欠点があるもの。

功績と欠点の両面を知ってこそ、人間性が伝わり、
年号と一緒に暗記しただけの人物名から、
生きたキャラクターへ変わるというものです。

例えば、本書で「野口英世」は次のように紹介されています。

  「野口英世(1876~1928 日本)
    いろいろな意味でゴッドハンド 

  こんな人物の伝記を子供に読ませていいのだろうか。 
  借金をして女遊びを繰り返す。約束は守らない。すぐ嘘をつく。
  勤勉な努力家という面は確かにあったが、その背景には
  極端な名誉欲があった。医学者としての実績のいくつかは
  現在でも評価されているが、多くは否定されている。
  ほとんどは「病原体発見」→「追試不能、後に否定
  (実はウィルスで、当時の技術では見えない)」のパターンであり、
  性急に結果を追い求める姿勢が招いたミスだと思いたい。」

この例は、少し極端ですが、
小前さんは、どんな人物の紹介であっても、
少なからず毒を吐いていますから、
読んでいて、1ページごとにニヤリとさせられる文章があります。

しかし、新書280ページの本で、324人を掲載しているので、
1人分の紹介は5~10行程度の分量なのが少し残念。

歴史小説家の小前さんの狙いとしては、
本書の人物伝を読んで、気に入った偉人がいたら、
歴史小説に手を伸ばして欲しいと考えているようですが、
それにしても1人分の内容が少なすぎるように感じました。

できれば、1冊で紹介する人物は30人程度に絞って、
1人当たり10ページ前後のエピソードを紹介して欲しかったですね。

そうすると、シリーズ化も可能だと思います。

この本から何を活かすか?

本書を読んで、私が興味を持った人物は「武則天」。

小前さんの解説は、以下の通りです。

  「美貌と権謀術数を駆使して唐の高宗の皇后となり、
  政治の実権を握ると、ついにはみずから即位して
  中国史上唯一の女帝となった。残忍で疑い深い性格であり、
  苛烈な粛清をおこなったため、悪女と称される。
  しかし、高い政治力とバランス感覚の持ち主でもあり、
  すぐれた人物を登用し、国を富ませたのは確かである。
  後の玄宗の治世の繁栄は、彼女の遺産によるところも大きい。」

調べてみると、けっこう前の本ですが、
原百代さんの「武則天」という歴史小説がありました。

年末にでも、ゆっくり読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 人生論・生き方・人物・哲学 | 10:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |