活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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幸福の商社、不幸のデパート

幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~
幸福の商社、不幸のデパート ~僕が3億円の借金地獄で見た景色~

(2011/10/28)
水野 俊哉 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:18

  「実感として、借りている額が大きいほど貸し手が弱くなる傾向がある。
  1千万円以上の負債だと、貸したほうも無闇に追い込めない。
  なぜなら返済不能になった際に被る被害が大きいからだ。」

さすがに、3億円もの借金を背負ったことのある方の言葉は、
説得力があります。

本書は、現在、著述家として活躍する水野俊哉さんの私小説。

水野さんは、27歳ときに会社を興し、2000年代初頭には、
あと一歩で上場というところまで会社を大きくしました。

しかし、事業の拡大と共に会社の負債も増えます。

そして、上場直前に起きたクーデター。

水野さんは、この内紛をきっかけに会社から追放され、
社長として個人保障を入れていた3億円の借金だけが残りました。

人は、億単位の借金をすると、いったいどんな風景が見えるのか?
そして、そのどん底の状態から、どのように復活することができたのか?

実際のところ、億単位の借金をすると、
個人で地道に返済していくことは、ほとんど不可能です。

特に、水野さんのように会社から追い出されて、
仕事もない状態では、月々500万円もの返済ができるわけがありません。

  「水野君。世の中、知っているか知らないかで
  天と地ほどの差が出るよね」

これは、水野さんが借金を背負ったときに相談していた
事業再生コンサルタントの川原愼一さんの言葉。

水野さんは、川原さんに次のようにアドバイスされます。

  「まずはすべての支払いをストップして、少ししてから各金融機関に
  利払いだけの返済にしてもらうように条件変更の交渉をする」

そして、最終的に金融機関はサービサーに債権を譲渡するので、
そこで減額や債権放棄の最終交渉をするという戦略です。

簡単に言うと、踏み倒せるところは、
徹底して踏み倒すという方法。

これが中途半端な金額だったら、簡単に債権放棄はできませんが、
それが億単位の借金になると、逆に債権放棄しやすいようです。

実際に水野さんの負債の多くは、
サービサーに回ってから債権放棄され、
借金も貯金も仕事もない状態で、水野さんは再スタートを切ります。

残されたのは膨大な時間だけ。

そこで、水野さんは以前だったら見向きもしなかった
成功本をむさぼるように読みはじめます。

そして、自らが成功実験のモルモットとして、
成功本に書いてある、成功法則をすべて実践してみました。

その後、『成功本50冊「勝ち抜け」案内』を執筆してからの
水野さんのご活躍は、周知のとおりです。

水野さんの人生は、3億の借金があったどん底の時も、
作家として成功した現在も、一つにつながっています。

それは、その時々の選択が創り上げた人生です。

そして、水野さんは、本書を次のように締めくくっています。

  「世の中には幸せも不幸も存在しないと僕は思っている。
  それを決めているのは結局は君自身の心なのだから。」

この本から何を活かすか?

本書は、堀江貴文さんの「拝金」と、
金森重樹さんの「お金の味」、
それに水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」を
加えたような魅力があります。

今までの著書で明かされていなかった
心の闇の部分も書かれています。

しかし、意外とドライに書かれているという印象があるので、
個人的には、もう少し生々しさを出して欲しかったですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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