活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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数字のカラクリを見抜け!

数字のカラクリを見抜け! (PHPビジネス新書)
数字のカラクリを見抜け! (PHPビジネス新書)

(2011/09/17)
吉本 佳生 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

ちょっとした頭の体操です。次の問題を考えてみてください。

1. あるスーパーで、4割引のセールを行っています。
  同時に会員カードを提示すると1割引になります。
  先に4割引を適用して後から1割引するのと、
  先に1割引を適用して後から4割引するのでは、どちらが得でしょうか?

2. 同じ株価のA社とB社があります。
  A社の株価は、これから40%アップしてから、そこから40%ダウンします。
  B社の株価は、これから40%ダウンしてから、そこから40%アップします。
  このようの未来が分かるなら、どちらの株を買ったほうが得でしょうか?

3. ある会社の売上げが前年の200%アップになりました。
  これは前年の売上げの何倍でしょうか?
  また、ある会社の売上げが前年の30倍になりました。
  これは前年の売上げの何パーセントアップでしょうか?

4. ある有名私立小学校のお受験では、女の子なら、
  髪の毛を三つ編みにすると合格しやすいという話を聞きました。
  実際に女の子の合格者の8割は、三つ編みにしていたそうです。
  あなたの子どもが女の子で、この小学校を受験するなら
  受験日に髪の毛を三つ編みにしますか?

これらは、本書で紹介されていた問題やエピソードに
私が少し手を加えたものです。

吉本佳生さんが講演会でクイズとしてし出題すると、
意外とまちがえる人が多いそうです。

吉本さんは、本書で誰もが思わずひっかかってしまいがちな、
数字に関する19のポイントから、
数字のカラクリを見抜くコツを伝授します。

吉本さんの講演のネタのなかでは、
数字やデータについての話しが、一番ウケるそうです。

ですから、もしかすると本書は吉本さん自身が書きたくて
選んだテーマではないのかもしれません。

しかし、一番ウケるということは、
講演を聞く側からすると最も聞きたくて、
満足感の高い話しだということです。

それだけ、ビジネスパーソンの間では、
数字やデータに強くなりたいとか、
グラフを読みこなしたいというニーズが高いということですね。

本書は、19のテーマについて、数字に強い上司と、
数字に弱い部下の2人会話が導入として使われ、
その後に吉本さんの解説が続くという構成です。

吉本さんは、表面から見えにくい裏側のカラクリを
説明するのが得意ですから、本書でもデータやグラフの
読み解き方を非常に分かりやすく解説しています。

数字に苦手意識がある方には、ぜひ読んで欲しい一冊。

ダルフ・ハフさんの名著「統計でウソをつく法」を
あわせて読むと、もっといいですね。

この本から何を活かすか?

さて冒頭のクイズの回答です。

1. 掛け算は、順番を変えても答えは変わりません。

  0.6×0.9でも0.9×0.6でも結果は同じなので、
  どちらの割引が先でも結果は同じです。

2. これもA社の株価もB社の株価も同じになります。

  例えば元の株価を100円とすると、
  A社は100×1.4×0.6=84円
  B社は100×0.6×1.4=84円

  ただし、元の株価より0.4の2乗だけ安くなるので、
  未来が分かるなら、どちらも買わない方が得ですね。

3. 200%アップは、元の売上げ100%に200%上乗せされますから、
  合計300%、つまり3倍です。

  30倍は3000%ですが、そこから元の売上げ100%を引くので
  2900%アップです。

4. これは三つ編みにすると合格するという噂を聞きつけ、
  8割の女の子は三つ編みにして受験したという話し。

  プラシーボ効果はあるのかもしれませんが、
  それを除けば、不合格の女の子も8割は、
  三つ編みにしていたということです。

  これは、「よく当たる宝くじ売り場」と同じカラクリ。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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