活かす読書

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清貧と復興 土光敏夫100の言葉

清貧と復興 土光敏夫100の言葉
清貧と復興 土光敏夫100の言葉

(2011/08/03)
出町 譲 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

日本は、かつてない危機を克服するために新しいリーダーを求めています。

それは昨日の記事で紹介した本、
大前研一さんの『「リーダーの条件」が変わった
でも書かれていました。

大前さんの理想のリーダー像とは、少し違うかもしれませんが、
土光敏夫さんは、まさに有事に力を発揮するリーダーです。

  「総理大臣が毎年のように代わり、リーダーの言葉が信頼できない時代。
  バラマキ政策を吹聴し実現した政権交代。
  そんな中、日本は東日本大震災に見舞われた。
  未曾有の危機の克服、さらに復興が求められている。
  また日本中が原発事故に起因する過酷な節電を強いられている。
  そんな状況だからこそ、土光のような執念をもった生き方、
  そしてその生き方が刻み込まれた土光の言葉の力が必要だと切に思う。」

土光敏夫さんは、エンジニア出身で石川島播磨重工業社長、
東芝社長を歴任し、経済団体連合会の会長も務めた方。

その後、1981年には臨時行政調査会の会長を引き受け、
JR、NTT、JTの民営化を打ち出すなど、「行革の鬼」と呼ばれました。

また、モーレツな経営手腕、厳しい行革への姿勢を持ちながらも、
私生活は清貧そもので、「めざしの土光さん」と呼ばれることもありました。

本書は、そんな土光さんの100の言葉をヒントに、
これからの日本が進むべき道を見つけようとする一冊。

著者はテレビ朝日「報道ステーション」ニュースデスクの出町譲さん。

土光さんの金言と、その人生を振り返りながら、
今、日本には、そして私たちには何が必要なのかを探ります。

  「壁を毎日破れ」
  「自分の火種は、自分で火をつけよ」
  「社員は3倍、役員は10倍働け、僕はそれ以上働く」
  「個人は質素に、社会は豊かに」
  「総理をやる覚悟は、自分の命を捨ててかかる」

私は、「土光臨調」時代のニュースが、
かすかに記憶にある程度だったので、
本書を読むことで、はじめて土光さん知ったようなものです。

活躍した分野や性格こそ違いますが、
私がこのブログで何度も紹介する本多静六さんに
共通したものを感じました。

  「大震災後のニッポンが復興に向かい今こそ、“土光敏夫”のような
  目標を設定して突き進むリーダーが必要だと強く感じた。
  また、節電パニックがこの国を覆っているが、今こそ、
  土光の清貧の精神に光を当てるべきだとも考えた。」

出町さんのこの言葉に、まさに私も同感です。

そして、嬉しいことに出町さんは、
土光さんのDNAを受け継ぐリーダーが今の日本にもいると
本書の最後で言っています。

それは、日本電産の永守重信さん、コマツの坂根正弘さん、
農業を営む岡本重明さん、鹿屋市柳谷の公民館長の豊重哲郎さん、
セブン銀行の安斎隆さんなど。

実は、本書で紹介された5人は岡本重明さん以外は、
皆70歳前後の年齢の方ばかりです。

そのような年齢の方が、日本を引っ張っていく力になるのか?

一瞬、私はそう考えましたが、大丈夫だと確信しました。

なぜなら、土光さんが臨調の会長に就き、
行革の鬼として活躍したのは80歳を超えてからだからです。

この本から何を活かすか?

年齢のことで言うと、土光さんの母親もまた凄い。

土光さんの母親、土光登美さんは、
昭和41年のご主人の一周忌の時、
当時70歳の年齢で「学校を建てたい」と言い出しました。

  「子どもを育てるのは母親。女子教育をしっかりやることが
  国をつくる基礎になる」

この理念の下、お金も土地もない中からスタートし、
その翌年には「橘女学校」を新設しました。

よく遅咲きの起業家として、ケンタッキー・フライドチキンの
カーネルサンダースさんの例が挙げられますが、
時代背景なども考えると、それに勝るとも劣らない偉業ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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