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数字でちゃんと考える日本経済の「未来」

数字でちゃんと考える日本経済の「未来」
数字でちゃんと考える日本経済の「未来」

(2011/08/25)
小宮一慶 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

東日本大震災によって、日本はどれだけの経済的損害を被ったのか?
そして、その影響で日本の未来はどうなってしまうのか?

漠然と考えていても、不安は募るばかりです。

そこで、震災前と震災後の景気指標を比較して、
数値やデータから私たちが置かれている状況を
客観的に把握することが必要です。

  「本書の目的は、読者の皆さんに政治や経済を的確に判断する
  目を養っていただくことです。
  本書では、震災前後の日本経済の状況を、短期的、中期的に
  分析した上で、日本経済に起こる良いシナリオと悪いシナリオを
  解説し、その処方箋を説明しています。」

数字を扱う著書を、過去にも多く執筆している小宮一慶さん。

本書でも数多くのデータをもとに、冷静な経済分析を行っています。

そもそも震災がなくても、日本経済は苦しい状況が続いていました。
失われた20年の中で起こった震災。

小宮さんはこの震災によって、
日本の「予想されていた未来」が早まったと言います。

その早まった未来とは、次の3つのシナリオです。

  1. 大震災によって加速する空洞化
  2. ますます膨らむ財政赤字
  3. 転換を迫られるエネルギー政策

しかし、これらのシナリオも舵取りの仕方によって
日本はピンチを大きなチャンスに変える事が可能です。

つまり、脱原発を果たした日本が世界一のエコ国家となり、
低コストオペレーションを確立し、更には食料自給率のアップ
を実現することなどです。

そして、本書の最終章で小宮さんは、日本が震災から立ち直り、
あるべき姿になるための処方箋を示しています。

その鍵となるのが政治のリーダーシップ。

過去の著書では、経済についての言及に留め、
それほど政治について語るイメージのなかった小宮さんですが、
本書では積極的に政治についても発言してるのが印象的でした。

  「私たち一人ひとりがあるべき日本の姿をしっかりと認識した上で、
  どの政党に、そして誰に、この難局を乗り切りながら
  日本のより良い将来を託すべきかを真剣に考えなければ
  ならないことは言うまでもありません。」

この本から何を活かすか?

本書を読むと、小宮さんもそろそろ政治家への転身も
考えているのではないかと思わせます。

アメリカでは、リボルビング・ドアと呼ばれるくらい、
産業界から政治家、そしてまた産業界へと戻るパターンで、
様々な人材が政界に入ってきます。

個人的には、小宮さんのような人材が、
もっと日本の政界にも入って欲しいと思います。

ただ、大前研一さんの例を考えると、
優秀過ぎる経営コンサルタントの方は、
一般庶民の「情」に訴えることは苦手なのかもしれませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 06:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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