活かす読書

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東日本大震災、その時企業は

東日本大震災、その時企業は (日経プレミアシリーズ)
東日本大震災、その時企業は (日経プレミアシリーズ)

(2011/07/09)
日本経済新聞社 商品詳細を見る

満足度★★
付箋数:15

昨日の記事は、橘玲さんが東日本大震災を機に
人生論をどう考えたかの本でした。

本日は、日本の企業が東日本大震災に直面して、
どのように復旧へ向けて戦ったのかの記録。

日本経済新聞及び日経産業新聞に連載されたルポルタージュ
「大震災 企業はどう動いた」、「東日本大震災、その時企業は」、
経営者インタビュー「大震災と企業 復興への道を聞く」
などの記事をもとに再構成されたものです。

紹介される企業は33社、トップインタビューは30人。

ホンダ、トヨタ、新日本製鉄、キヤノン、アルプス電気、
日立製作所、全日空、日本IBM、オリエンタルランド、
太平洋セメント、大和ハウス、グーグル日本法人などなど。

いずれも日本を代表する大企業です。

工場は破損し、システムはダウン。部品や原材料の調達も不能。

サプライチェーンが寸断されるなか、
企業は何を考え、現場ではどのように動いたのか?
そして、トップは何を決断したのか?

震災後の製造業の至上命題が「復旧」であるならば、
新聞社の使命は、未曾有の災害に企業が対応した様を
徹底して「記録」することです。

その意味では、本書のようなルポルタージュは貴重です。

阪神・淡路大震災の経験が、今回生かされたように、
このルポは、必ず次への備えとなります。

ただし、本書は良くも悪くも新聞的。

各企業の初動を追ったレポートは、いずれも数ページの内容で、
サマリーとしてさっと読める程度です。

あまり深く追っていませんし、内容もけっこう断片的。

元が新聞の特集記事だから止むを得ませんが、
現場の緊迫感が、伝わってくるものではありませんでした。

感動の物語を伝えるより、連載の記事にするために、
数多くの被災企業の現場を軽く取材したという感じです。

個人的には、こうして新書で読むには、
もう少し数を絞って詳細にレポートして欲しかったですね。

この本から何を活かすか?

本書には、震災後に賢明な判断と現場の努力で、
見事に混乱から立ち直った企業しかレポートされていませんが、
実際には、いまだに復旧の道が見えない企業もあります。

イザという時の対応で、その企業が本当に大事にしていることや、
本来持っている実力が現れます。

本書にレポートされている緊急時の対応力は、
今後の企業の成長を占う上でのヒントとなります。

震災から半年がたち、各企業の明暗も分かれてきているので、
私は、震災時の対応とその後の株価の動きの相関を
調べてみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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