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本物のリーダーとは何か

本物のリーダーとは何か
本物のリーダーとは何か

(2011/05/26)
ウォレン・ベニス、バート・ナナス 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

リーダーシップの研究は、この1冊から始まりました。

本書は1985年に刊行された「Leaders」の第2版翻訳本。

原書は第1版が出てから12年後の1996年に刊行されています。

日本では、第1版が「リーダーシップの王道」として
1987年に新潮社から出版されていました。

著者は、リーダーシップ研究の第1人者であるウォレン・ベニスさんと、
リーダーシップに関する著書が多数あるバート・ナナスさん。

それまで、誰もが存在を知っていながらも定義しえなかった
リーダーシップを、はじめて定義した記念碑的な一冊。

名著「リーダーになる」も本書があってこそ生まれました。

  「マネジャーはものごとを正しく行い、
  リーダーは正しいことをする。」

第1版が刊行された当時、リーダーシップとマネジメントの役割は
混同されていたため、本書はその違いを明確に示しました。

マネージするとは、何かを引き起こし、成し遂げ、
義務や責任を引き受け、実行すること。

それに対して、リードするとは、人を感化し、
方向や進路、行動、意見などを導くこと。

つまり、マネジャーは実務思考であり、
リーダーはビジョン思考であるという違いです。

本書では90人のリーダーにインタビューを行い、
優れたリーダーに必要な4つの戦略をまとめました。

  戦略1. 人を引きつけるビジョンを描く
  戦略2. あらゆる方法で「意味」を伝える
  戦略3. 「ポジショニング」で信頼を勝ち取る
  戦略4. 自己を創造的に活かす

本書が示すリーダー像は、人の行動を促し、
フォロアーをリーダーに変えるだけでなく、
リーダーを変化の媒体にします。

これを本書では、「変革的リーダーシップ」と呼びます。

第2版では、新しい情報を盛り込んで改訂を行い、
最終章には新しいセクションが加えられ、
「これからのリーダーに求められること」として、
リーダーシップの未来についても語られています。

この本から何を活かすか?

本書の核となるのは、90人のリーダーへのインタビューです。

内訳は成功している企業経営者60人と、
公共セクターの卓越したリーダー30人。

有名どころでは、マクドナルド創始者のレイ・ロックさんや、
月面に降り立った初の人類であるアメリカの英雄、
ニール・アームストロングさんなどがいます。

ところで、企業経営者の60人は、ほとんどが白人男性でした。

この点については、第1版の1985年当時だけでなく、
1996年前後の第2版の執筆時点においても、
実業界で女性や黒人のリーダーを見つけるのは、
かなり苦労したと述べられています。

それから10年、アメリカでは黒人が大統領に就任し、
女性も大統領選を戦う時代になりました。

本書の第3版が執筆される頃には、インタビューを受ける
女性や白人以外のリーダーも、もっと増えることでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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