活かす読書

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やりきる

やりきる
やりきる

(2011/06/25)
上村春樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

ユナイテッド・ブックス松尾さんより、献本いただきました。
ありがとうございます。

最初に著者名を見たときに、一瞬、村上春樹さんかと思いましたが、
そんな訳がないと思って見直すと、上村春樹さんでした。

つまり、私は本書を読むまで上村さんのことを
まったく知らなかったということです。

上村さんは、1976年モントリオールオリンピック、
男子柔道・無差別級の金メダリスト。

現在は全日本柔道連盟会長にして、講道館の第5代館長を務めます。

ちなみに、講道館は1882年に嘉納治五郎師範によって
創設された柔道の総本山。

4代にわたり嘉納家の血筋の方が館長を務め、
嘉納家以外の人が館長を務めるのは上村さんが初とのことです。

ここまで書くと、上村さんは柔道会では、
ずいぶん輝かしい経歴をお持ちのように感じます。

それでは、なぜ、私は上村さんのことを知らなかったのか?

柔道をやっている人ならいざしらず、
失礼ながら一般の方では、私のように上村さんを
知らない人も多いのではないでしょうか。

上村さんの一般的知名度が、あまり高くない理由は、
少し下の世代の天才柔道家の陰に隠れていたから。

その天才柔道家とは、山下泰裕さん。

本書は、1978年の第1回嘉納治五郎杯決勝で、
上村さんが6歳下の山下さんに屈辱的な負け方をして、
引退を決意した回想シーンから始まります。

  「大切なのは、勝つしろ、負けるにしろ、“やりきる”
  という点です。負けるときも言い訳ができないほど
  “負けきった”とき、必ず後に続く道が生まれます。」

柔道選手としては、あまり恵まれた才能がなかった上村さん。

それでも、オリンピックで金メダルを獲得し、
引退してからも後進の指導に当たり、
日本柔道会のトップにまで上り詰めました。

それを可能にしたのは、常に「やりきる」ことを目指していたから。

  「本書は、私のこれまでの人生を振り返りながら、
  柔道を通して培ってきた私なりの思いや考えをお伝えします。
  試合で無様な負け方も多々経験していますが、
  やりきり、考えきったという点だけは自分でも誇りに思います。」

最近は、サッカーの長谷部誠選手の「心を整える。」が
ベストセラーになっているように、本書からもスポーツ選手の
心の鍛錬法などが参考にできると思います。

この本から何を活かすか?

  「春樹、人並みにやっていたら人並みにしかならんぞ。
  まして素質のないものは人の2倍、3倍やらなきゃ
  チャンピオンになれないんだ」

これは、上村さんが明治大学の柔道部に入って、
最初の大会で“気絶して”負けるという、
大きな屈辱を味わった時に、師匠にかけられた言葉。

そこで、上村さんはどうしたのか?

上村さんは2つのことを考えました。

1つは、2倍、3倍努力すれば、チャンスがあるということ。

もう1つは、、2倍、3倍の稽古を続けることは、ムリだということ。

そこで、上村さんが実際に行ったのが、
1日20分長く稽古すること。
そして、それを絶対に続けること。

この現実的な調整力こそが、上村さんの強みですね。

できる努力に調整してから長く続ける。
それが、成功を収める秘訣なのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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