活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)
FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)

(2011/05/13)
広瀬 隆 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

私はこれまで、原子力発電について
賛成でも反対でもありませんでした。

というより、自分で意見がもてるほど
真剣に考えたことがなかったというのが本当のところです。

賛成派の主張を聞けば、そうかと思い、
反対派の意見を聞けば、なるほどと思っていました。

せいぜい、原発がある町に行った時に、
バラ撒かれているお金の多さから、どれだけのリスクを受け入れて、
このお金が流れてきているのかと考える程度でした。

さすがに今回の東日本大震災で起こった福島原発の事故で、
いままで考えることを避けてきた原発の必要性について、
自分の頭で考えてみようと思いました。

そこで、最初の一冊に選んだのが本書です。

著者の広瀬隆さんのことを最初から知っていたわけではなく、
私がいつもチェックするAmazonランキングの
科学・テクノロジーのカテゴリーで上位になっていたのが、
本書を選んだ理由です。

広瀬さんは、以前から原発反対の立場で警鐘を鳴らし、
2010年には「原子炉時限爆弾」という、
まさに今回の事故を予言するような本を出版していました。

本書の序章でも、次のように書いています。

  「私のことを“狼少年”だと思ってください。
  本書に嘘はありません。明日には狼がやってこないかもしれない。
  でも、それは狼がこないのではなく、
  くるまでに時間がかかっているだけです。
  最後に必ず狼は襲ってきます。」

私が馴染みのある投資の世界でも、
100年に一度の危機は、意外と頻繁に起こります。

ですから、東京電力が今回の震災について、
「1000年に一度」と説明していましたが、これもまた確率論を超えて、
実際には普通に起こりえることなのでしょう。

ただし、金融危機と違って原発事故は人命に関わりますから、
リスクの許容量だけで考えてはいけないということです。

本書は、専門的な知識がなくても読めるよう、
平易に今回の事故の真相や日本の原発の現状が
解説されています。

私が、今まで原発関係の情報に触れていなかったので、
初めて聞く話がいくつもありました。

思ったほど、扇動するような書き方はしていません。

ただし、データの出典や参考文献がほとんど記されていないので、
どの程度信頼性のある情報なのかは、
本書を読んだだけでは判断がつかない部分がありました。

それでも、私にとって、初めて読む原発本としては、
十分な役目を果たしてくれたと思います。

この本から何を活かすか? 

次はもう少し、科学的根拠のある原発反対論者の本を
読んでみようと思います。

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの
本あたりが良さそうでしょうか?

  ・隠される原子力・核の真実  
  ・放射能汚染の現実を超えて
  ・原発のウソ

共著も含めると、今年に入って5冊以上の原発関連本を
刊行しているようですね。

まずは、新書版の「原発のウソ」を読んでみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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