活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2011年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年07月

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知性誕生

知性誕生―石器から宇宙船までを生み出した驚異のシステムの起源
知性誕生―石器から宇宙船までを生み出した驚異のシステムの起源

(2011/03/24)
ジョン・ダンカン、John Duncan 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

人間の知能は、どんな作業をするときも共通して働く
一般因子(general factor、略してg因子)と、
ある能力に特有のもので、他の分野の活動にほとんど影響しない
特殊因子(specific factor、略してs因子)からなる。

これは今から100年以上前にイギリスの心理学者、
チャールズ・スピアマンさんによって提唱された
人間の知能に関するモデルです。

例えば、将棋の駒の配置をどれだけ覚えていられるかを
測定する場合、どんなテストでもうまくやる一般能力gと、
将棋の駒の配置に関する特殊能力sの2つの因子が結びついて、
総合的な成績が決まります。

gが高いと、いわゆるIQが高いということです。

本書には、gの正体を突き止める研究が中心に書かれています。

gは脳のどの部位に由来するのか?

著者のジョン・ダンカンさんは、ケンブリッジ大学および
バンガー大学の認知神経科学名誉教授。

30年にわたり、人間の心と脳の関係を研究しています。

  「この本では、ある種の冒険譚をしようと思っている。
  つまり、人間の行動や思考、知能の基本原理を探索する話だ。
  この冒険では多くの場所を訪れる。」

  第1章 「知」は力なり
  第2章 能力差はどこで生じる?
  第3章 モジュール性の脳と心
  第4章 知識と行動を結ぶもの
  第5章 人工知能から「思考」を探る
  第6章 前頭葉で起きていること
  第7章 「理性」は何でも合理化する
  第8章 「知」の生物学的限界

確かに、ダンカンさんは、人間の知の源泉に迫る
大テーマに挑み、最先端の科学を駆使して、
この謎に迫っています。

ただし、一般的な事例の紹介よりも、
専門的な実験データを元にした説明が多いので、
この分野に興味がない人には、敷居の高い本になっています。

本書を読んで、明日からこれを実践して、
「できる人」に変わることは難しいでしょう。

また、現代の科学では解明されていないことも多く、
読んでスッキリするものでもありません。

しかし、本書で示された方向性により、
今後の知の起源に迫る研究のさらなる進歩が、
ますます期待できる感じがしました。

この本から何を活かすか?

日本経済新聞の茂木健一郎さんの書評を読んで、
本書を手にした方は多いはず。

茂木さんは「多くの人がこの本を有益だと
感じることだろう」と書いていました。

茂木さんが、本書を賞賛するのは、
ダンカンさんと同じ脳科学の研究者なので、
十分理解できます。

ただ、多くの人に有益かどうかは少々疑問。

一般の人に受け入れられる「general book」と
特殊な人に受け入れられる「specific book」が
あるとするなら、本書は間違いなくs bookだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「ビミョーな人」とつきあう技術

「ビミョーな人」とつきあう技術  ことごとく期待を裏切る「あの人」の正体 (アスコムBOOKS 11)
「ビミョーな人」とつきあう技術  ことごとく期待を裏切る「あの人」の正体 (アスコムBOOKS 11)

(2011/03/17)
小倉広 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

「ビミョーな人」とは、相手の期待に応えようとしながらも、
相手の期待とはズレた頑張りをしている人。

彼らの多くは、エネルギーに満ち溢れ、一見魅力的。

しかし、相手の期待を読み違え、ズレて受け取り行動する。

小倉広さんが、本書で紹介する「ビミョーな人」は、
山崎将志さんの「残念な人」とほぼ同類。

  「本書は、僕が周囲で出会った“ビミョーな人”たちの
  エピソードを元に、論を展開する構成となっている。
  まったくダメ人間でもない。しかし、僕の期待通りでもない。
  どこかズレてしまった頑張り屋さんを取り上げ、
  その原因を探ってみた。」

小倉さんは、プロローグでこのように書いていますが、
実際には、それ程「ビミョーな人」中心の構成にはなっていません。

それもその筈、本書は小倉さんが毎日配信するメルマガ
「人と組織の悩みが嘘のように晴れるコラム」からの
傑作選だからです。

550本ものコラムの中から、本書には、
選りすぐりの38本が掲載されています。

もちろん、「ビミョーな人」は随所に登場しますが、
それは後付で「ビミョーな人」になっているだけ。

「ビミョーな人」とつきあう技術を期待せずに、
最初からビジネスコラムとして、読む方がいいと思います。

傑作選というだけあって、内容は濃密。
感動する場面もある、ためになるコラム集です。

一部、アマゾンのレビューで、小倉さんには妹しかいなかった筈なのに、
姉が登場することを指摘する書き込みもありますが、
私には得るものがあったので、さほど気になりませんでした。

本書の「あとがき」には、このように書かれています。

  「相手に矢印を向けている限りは何も解決しない。
  すべての問題の原因は自分にある。
  たとえ、相手が理解不能なほどに理不尽な行動を取ったとしても、
  相手との関係がそうなってしまったのは自分に原因があるのだ。」

つまり、相手がビミョーな人でも、残念な人でも、
相手を変えるのではなく、自分を変えることだけを
考えるようにするということです。

この本から何を活かすか?

本書には、小倉さんが妹家族をカウンセリングする
コラムが掲載されています。

妹さんには、2人の年頃のお子さんがいます。

母子家庭のようで、思春期の子供とのコミュニケーションが
うまく取れずに、妹さん(母親)は悩んでいました。

そこで小倉さんが行ったのは、企業の研修をアレンジした
プログラムです。

我が家でも、子供が成長して、最近では
妻と激しく口論するシーンを見ることもあります。

大きな溝ができる前に、
一度、このプログラム試してみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 09:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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営業の神さま

営業の神さま~営業が進化する9つの問いかけ~ (HS/エイチエス)
営業の神さま~営業が進化する9つの問いかけ~ (HS/エイチエス)

(2011/05/11)
中村 信仁 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

感動を呼んだ、中村信仁さんの「営業の魔法」の続編。

ストーリーは本書単体でも、充分に分かる内容ですが、
できれば「営業の魔法」を先に読んだ方がイイ。

理解度と感動の深さが違います。

  「営業は誰でも就ける職業ではありません。
  神さまに選ばれた者のみが就ける職業です。
  今、あなたが営業職に就いているのは、
  間違いないなく“選ばれた人”だからです。」

本書の主人公は、コピー機販売会社に勤める、
30代半ばの営業職男性の早田。

もともと技術職で採用され、8年間メンテナンスを担当した後、
会社の経営難から、突然、営業職へと配置換えされました。

それ以来2年間、まったく契約が取れない日々が続き、
あと2ヶ月で結果を出さなければ、
会社を去らなければならない状況に追い込まれていました。

思い詰めた早田は、海の見えるベンチに腰をおろし、
自殺を考え、家族に別れのメール送信しようとします。

その瞬間、どこからともなく早田のもとに、
1枚の白い紙切れが飛んできます。

そこには、今のやりきれない早田の心情を
理解するような文章が書かれていました。

それを読んで、涙する早田。

ふと見るとメモの最後に、メルマガのアドレスが書かれています。

なんとか自殺を思い止まり、早田はそのメルマガに登録しました。

そこから、早田の人生が少しずつ変わり始めます。

その後、「営業の魔法」で主人公だった小笠原と出会い、
早田と小笠原は共に、ある営業セミナーに参加するというストーリー。

そのセミナーで講師から参加者に投げかけられたのが、
次の9つの質問です。

  1.あなたは何を売っていらっしゃいますか?
  2.お客さまは何を買ってくださっていますか?
  3.あなたが売っているものとお客さまが買っているものは同じですか?
  4.あなたは何屋さんですか?
  5.あなたのお客さまは誰ですか?
  6.お客さまにとって本当に価値あるものは何か?
  7.お客さまは何にお金を払って下さっていますか?
  8.お客さまから見てあなたは誰ですか?
  9.なぜあなたは営業という生き方を選んだのですか?

本書の後半は、このセミナーでの講義が大半で、
この9つの質問の答えを講師が解説する内容です。

全体のストーリー構成よりも、各パートで紹介される、
エピソードが秀逸。

本書で語られているのは、テクニックではありません。
営業職として、そして人としての心。

営業に関わる人、あるいは将来営業職に就くであろう人には、
是非読んで欲しい一冊です。

この本から何を活かすか?

  「丁度良かったを口癖に」

誰の本だったか忘れましたが、他の本でも、
「丁度良かったを口癖に」というのは、
読んだことがあります。

それを読んだ時は、イイなと思いましたが、
私の口癖にはなっていませんでした。

本書で、これが出てきたのも何かの縁。

私に、もう一度、「丁度いい」を口癖にする
チャンスをくれたのでしょう。

本書を読んで、丁度良かった。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| マーケティング・営業 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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[実況]ロジカルシンキング教室

[実況]ロジカルシンキング教室 (グロービスMBA集中講義)
[実況]ロジカルシンキング教室 (グロービスMBA集中講義)

(2011/05/18)
グロービス、嶋田 毅 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「ロジカルシンキングはパソコンでいえばCPUに相当し、
  MBAの基礎科目がOS、応用科目がアプリケーションに
  相当するというものです。
  どれだけよいOSやアプリケーションを入れようとしたところで、
  CPUの処理能力が低くては、結局パソコン全体としての
  能力は上がりません。」

かつて、ロジカルシンキングはビジネス上の武器でしたが、
今や備わっていないと困る、当たり前のスキルになりました。

ロジカルシンキングは、ビジネスにおける
共通の言語といってもいいでしょう。

しかし、学校でロジカルシンキングの授業はありませんから、
どこかの時点で学ばなければなりません。

本当はスクールに行って、体系的にロジカルシンキングを学びたい。
でも、時間がない。近くにスクールがない・・・

そういった悩みを解決してくれるのが本書です。

グロービス経営大学院でのクリティカルシンキングの授業を
書籍化していますから、基本的な考えから、
応用し使いこなしていくコツまでが解説されています。

  第1章 筋道を立てて論理的に考える
  第2章 思考のスピードを加速させる考え方
  第3章 フレームワークで時間も労力も節約する
  第4章 説得力ある主張を作る
  第5章 問題の本質をとらえ、解決策を導く

本書は、過去のロジカルシンキングの名著のエッセンスが
うまくまとめられている感じがします。

例えば、バーバラ・ミントさんの名著
考える技術・書く技術」は、言い回しが難しい面もあるので、
読むのを挫折する方もいるようですが、
本書ではピラミッドストラクチャーの使い方を
噛み砕きながらも、コンパクトに説明しています。

本書は、グロービスの「実況」MBA集中講義シリーズとしては、
ファイナンス教室」に続く第2弾。

グロービスの本では、ダイヤモンド社から刊行されている
「MBA」シリーズが有名ですが、それに比べると、
あまり硬い語り口ではないので読みやすいです。

何より、「MBA」シリーズは3000円近くしたので、
価格が半額以下になって購入しやすくなったのが
嬉しいところでしょうか。

しいて、本書の難点を挙げれば、演習問題がないこと。

その点は、同じグロービスで講師を務める渡辺パコさんの
論理力を鍛えるトレーニングブック」などで
練習を積んだ方がいいかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の第3章で紹介されるフレームワークは、
3C、SWOT、ポジショニング・パーセプションマップ、
バリューチェーン、5フォースなど、本当に代表的なものです。

ところで、「3C」を世に送り出した当の大前研一さん自身は、
「戦略の3Cは通用しなくなった」と言っています。

しかし、ロジカルシンキングを学ぶ上で、3Cは欠かせない
フレームワークになっているようですね。

その意味では、大前さんのデビュー作である「企業参謀」は、
私は今でも読む価値のある名著だと思っています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)
学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)

(2011/04/15)
木暮太一 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

本書を読めば、あなたも、自分の専門分野・得意分野で
「世界一やさしい○○の本」が書けるようになる。

本書は、「落ちこぼれでもわかる」経済学シリーズや、
今までで一番やさしい経済の教科書」などが好評の
小暮太一さんが、ずっと書きたかった本。

過去の著作を読む限り、小暮さんは、
難しいことを分かりやすく伝える達人です。

本書では、小暮さんが長年追求してきた、
分かりやすく説明するための秘訣が、
41のルールとして公開されています。

  「なぜ、あの人の説明は分かりづらいのか?
  どうすれば、分かりやすい説明ができるようになるのか?

  本書は、この2つの質問に答える本です。」

まず、「分かりにくい」とは、どういう状態か?

小暮さんは、分からないには、2種類あると説明します。

1つは、知らないから分からない。
もう1つは、理解できないから分からない。

日本語で「分からない」と表現すると、
この2つが混同されてしまいます。

しかし、分かりにくい表現に陥らないためには、
知らない状態と、理解できない状態の
それぞれに対処しなければならないうことです。

その点を踏まえて、小暮さんは、
分かりやすい説明に必要な要素として、
次の3つを挙げています。

  1. 何のテーマについて話しているかが分かる
  2. 説明に使われている日本語が分かる
  3. 説明の中の論理が分かる

この3要素を押さえて、分かりやすく説明するには、
頭の良さやセンスは必要ありません。

重要なのは、「相手に理解してもらいたいと思う意識」と、
「相手に合わせて表現を変える」こと。

なぜなら、分かりやすさとは、相手が評価するものだからです。

いくら自分が、一生懸命分かりやすく説明したつもりでも、
相手にとって説明不足だったり、冗長だったりしては、
ただの自己満足に終わる可能性があります。

本書は、単にルール説明に止まらず、
演習問題も掲載されていますから、
本気で分かりやすい説明ができるようになりたい人には、
ピッタリな一冊です。

タイトルがロングセラーとなっている藤沢晃治さんの
分かりやすい」シリーズとかぶっているのが、
唯一残念なところでしょうか。

この本から何を活かすか?

  「カタカナ語は使わない」

  「カタカナ語を使うと、聞き手がなんとなく分かった気に
  させるものの、本当のところは理解されないことが多いからです」

私も、うまい表現が思い浮かばなくて困った時は、
カタカナ語に逃げてしまう時があるので、
それは相手にとっては、分かりにくいということですね。

以下、本書に「頭の柔軟体操」として掲載されている、
カタカナ語から日本語への言い換え問題です。

  (1) アイデンティティ
  (2) アクセシビリティ
  (3) コミット/コミットメント
  (4) モニタリング
  (5) ユニバーサルサービス

もともと日本語に概念がないカタカナ語ものもあるので、
ちょっと難しいですね。

辞書的に訳すのではなく、相手に意味の分かる言葉で
説明するのがポイント。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ドラッカーが教える 問題解決のセオリー

ドラッカーが教える 問題解決のセオリー
ドラッカーが教える 問題解決のセオリー

(2011/05/10)
長田 周三、早嶋 聡史 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

なぜ、ドラッカーさんが「問題解決」なのか?

  「ドラッカーと言えば、マネジメント。これは誰もが
  思い浮かべることです。そして、マネジメントにおいて、
  意思決定は重要な位置を占めています。
  と言うより、意思決定こそがマネジメントにおける
  最大の仕事ではないでしょうか。(中略)

  そして、“意思決定”は“問題解決する”ことと
  切っても切り離せません。」

本書のイントロダクションには、このように説明があります。

本書は、「ドラッカーが教える」シリーズ第3弾。

第1弾は、長田周三さんの「営業プロフェッショナルの条件」。
第2弾は、早嶋聡史さんの「実践マーケティング戦略」。

そして第3弾となる本書は、長田さんと早嶋さんの共著です。

個人的には、ドラッカーさんが問題解決を語ることに
なんら違和感はありません。

むしろ、営業やマーケティングよりも、
問題解決の方が、しっくりくる感じさえあります。

本書は、問題解決のためのロードマップを描き、
その手順を分かりやすく説明しています。

  <問題解決の手順>
  1.問題を確認する  具体的に何が起きているか?
  2.原因を見つける  問題を起こしている原因は何か?
  3.課題を設定する  問題解決のためにすべきことを決める
  4.解決策を探す  どのような手段で解決するか?
  5.計画・実行  何をどれだけ行うか?
  6.フィードバック  実行したか? 達成したか?

各手順の解説では、マトリックスやツリーで図解され、
とても理解しやすくなっています。

ただし、ドラッカーさんの言葉を多く引用している分、
具体的な事例説明が少し手薄になっているのが、
もったいない感じがしました。

実際のところ、著者お2人のビジネス経験が豊富なので、
あえてドラッカーさんを引っ張り出さなくても、
いいような気がします。

しかし、「もしドラ」が映画化され、
まだまだドラッカーさんブームが続いていますので、
ドラッカーさんを前面に出すのは、
販売戦略上やむを得ないところでしょうか。

個人的には、そろそろドラッカーさんに乗かった本は、
お腹いっぱいなってきました。

この本から何を活かすか?

小学生が、ドラッカーさんを知る時代

ドラッカーさんブームというより、AKBブームの勢いで、
私の小学生の娘が、映画「もしドラ」を見てきました。

最近、娘が高学年になるにつれ、
共通の話題が少なくなりつつありましたが、
この映画のおかげで、1つ共通の話ができましたね。

これまで見向きもしなかった私の書棚に、
ドラッカーさんなどの本が並んでいることにも、
娘は初めて気がついたようです。

そして、私が気がついたのは、私がAKBに興味を持てば、
もっと娘との共通の話題が増えるということでした。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 12:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ホワイトスペース戦略

ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ
ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ

(2011/03/29)
マーク・ジョンソン 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

どんな優秀な企業でも、既存の顧客のニーズを満たす
コアビジネスの拡大だけでは、成長の限界が訪れます。

次なる成長の原動力になるのは、
コアビジネスに隣接する分野。

しかし、その隣接分野でも、いずれ限界がきます。

コアビジネス・隣接分野で、成長の限界が訪れたらどうするのか?

その時こそ、更なる成長を持続するために、
「ホワイトスペース」で、ビジネスモデルの
イノベーションを起こす必要があります。

ホワイトスペースとは、既存のビジネスモデルでは
活動の対象としていない領域。

そこは、コアスペースと隣接スペースの外にあり、
新しいビジネスモデルを確立しないと生かせない領域です。

本書では、経営者の才能やひらめきに頼らず、
ホワイトスペースで、イノベーションを起こす方法を、
再現可能なプロセスとして提示します。

そのために必要なのは、ビジネスモデルの「4つの箱」。

これは、「顧客価値提案」、「利益方程式」、
「主要経営資源」、「主要経営プロセス」からなる
フレームワークです。

本書では、このフレームワークを使って、
新しいビジネスモデルを設計し、導入する方法が、
豊富な事例と共に解説されています。

著者は、名著「イノベーションのジレンマ」の
クレイトン・クリステンセンさんの盟友である
マーク・ジョンソンさん。

2008年にジョンソンさん、クリステンセンさん、
ヘニング・カガーマンさんの3人は、
ハーバード・ビジネス・レビュー誌に
「ビジネスモデル・イノベーションの原則」という
論文を発表しました。

この論文は、優秀な論文に送られるマッキンゼー賞を受賞。

本書は、その論文を発展させたものです。

正直、実用性という面では厳しいかもしれませんが、
企業のイノベーション研究としては、面白い一冊です。

この本から何を活かすか?

当然、本書の事例で登場するのは主に欧米の企業。

  アップル、アマゾン、IKEA、ホールフーズ、P&G、
  サウスウェスト航空、ダウ・コーニング・・・

日本の企業は、ほとんど出てきません。

ならば、自分の手でホワイトスペース戦略の事例に
当てはまりそうな日本企業を探してみようと思います。

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| 経営・戦略 | 09:34 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本

イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本
イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本

(2011/02/04)
山口拓朗 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:14

どうしたら、初対面の人と仲良くなれるのか?

本書が用意した答えは、性格プロファイリング。

著者の山口拓朗さんは、もともと内向的で
人見知りするタイプでした。

社会人になって雑誌記者兼編集者として職を得た後も、
山口さんは、コミュニケーション下手で悩んでいたそうです。

その悩みを克服するために考え出したのが、本書で紹介する
性格プロファイルを行い、タイプ別に会話を展開する方法。

本書では、相手の顔の表情、視線、仕草、距離、行動、
声の大きさ、テンポ、調子から3カテゴリー12タイプに分類し、
タイプ別にコミュニケーションのとり方を解説します。

  <積極会話派>
   ・盛り上げタイプ(島田紳助さん)
   ・大阪おばちゃんタイプ(明石家さんまさん)
   ・自信家タイプ(小泉純一郎さん)
   ・お山の大将タイプ(ジャイアン)

  <消極会話派>
   ・ねちねちタイプ(野村克也さん)
   ・サムライタイプ(市原隼人さん)
   ・日和見タイプ(ココリコ田中さん)
   ・人見知りタイプ(つぶやきシローさん)

  <バランス会話派>
   ・番組司会者タイプ(タモリさん)
   ・仏様タイプ(美輪明宏さん)
   ・切れ者タイプ(イチローさん)
   ・天然タイプ(上地雄輔さん)

本書は、「イチローともジャオンアンとも・・・」という、
タイトルがいいですよね。

実際に、本書の中でイチローさんやジャイアンについて
書かれている訳ではありませんが、
このタイトルだけで、かなり難しいタイプとも
会話ができる印象を与えています。

タイプ分類は、学術的な裏付けはないようですが、
山口さんの1500件もの取材経験をべースにしているので、
それなりに活用できると思います。

初対面恐怖症の人は、占いの本でも読むぐらいの
軽いノリで本書を開いてみるのがいいかもしれません。

イラストも豊富なので、肩肘張らずに読むことができます。

この本から何を活かすか?

私は人見知りするタイプなので、
誰とでもすぐに仲良くなれる人をうらやましく思います。

本当なら、本書のプロファイリングを
どんどん活用したいところですが、
最近では、初対面の人と無理に仲良くならなくてもイイと
自分に言い聞かせています。

そうすると、変なプレッシャーもかからず、
仮にあまり会話がなくても、
無言の状態を楽しむことさえできるようになりました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| コミュニケーション | 09:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「しきる」技術

「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ
「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ

(2011/04/28)
克元 亮 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

オバマ大統領やスティーブ・ジョブズさんのような
カリスマになる必要はありません。

本書が解説するのは、普通の人のための、リーダーシップ論。

リーダーには、2つのタイプがいます。

自分が主体になり、チームを引っ張っていく「指示型」。

卓越した能力を持つリーダーは、
時として驚異的な成果を上げることがあります。

しかし、それは一時的。

なぜなら、リーダーの能力だけに頼ってしまい、
メンバーが育っていかないから。

一方、メンバーが主体でチームを育てる「支援型」。

こちらのリーダーは、目標を達成するために、
メンバーの意見やよい部分を引き出しすことに徹します。

目標達成の暁には、メンバーが自分たちで
成し遂げたという自信を持つことができます。

いわゆる、サーバント・リーダーシップですね。

本書が目指すのは後者。

「しきる」技術を駆使し、メンバーを巻き込みながら、
ゴールを目指す。

本書は、IT業界でプロジェクト・マネージャとして活躍する
克元亮さんが、どんな業界やチームでも使える
体系化した「しきる」技術を解説します。

  第1章 「しきる」とはどういうことか
  第2章 「しきる」ためにはゴールにこだわる
  第3章 気弱でも身につけられる「しきる」マインド
  第4章 決定も行動もスピードが大切
  第5章 フェアな精神で会議をしきる
  第6章 ゴールまでのシナリオとリスクを想定する
  第7章 メンバーを巻き込むコミュニケーション力

克元さん自身が、理論から入ったというより、
現場での経験から叩き上げている感じなので、
かなり実践的な内容になっています。

自己顕示欲が強い人には向かないかもしれませんが、
自分にリーダーとしての自身が持てない人には
最適のチーム・マネジメントだと思います。

欧米型のリーダーシップ本より、日本人の特性に
合っていますから、すぐに現場で使えそうです。

この本から何を活かすか?

  「イメージしてください。仕事はできるが好感度の低い人と、
  さほど優秀というわけではないがとても好感のもてる人が
  いたとして、あなたはどちらの人と仕事をしたいと思いますか。」

克元さんは、いろいろな人に聞くと、後者の人気があるそうです。

時と場合によりますが、
私も、やっぱり後者を選ぶことが多いと思います。

克元さんは、人のタイプを「能力」と「魅力」の
2軸で分けています。

  ①能力も魅力も高い人
  ②能力はないけれど魅力のある人
  ③魅力はないけれど能力のある人
  ④能力も魅力もない人

「しきる」ためには能力より魅力。

私も、どうしたら自分の魅力を高められるのか、
考えてみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| リーダーシップ | 09:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リスクマネーの威力

リスクマネーの威力~ヘッジファンドの投資行動に学ぶ乱高下市場に打ち克つ勝利の法則~
リスクマネーの威力~ヘッジファンドの投資行動に学ぶ乱高下市場に打ち克つ勝利の法則~

(2011/05/14)
草野 豊己 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:26

  「ヘッジファンドなどが、市場で動いていることは知っている。
  現物市場以外に先物やオプションなどのデリバティブが
  あることもわかっている。

  しかし、“リアルマネー”や“プレインバニラ金融”を
  翻弄するまでになった“リスクマネー”や“エキゾチック金融”の動きを
  正確に理解せず、すべてを無視して投資分析、
  投資判断を下しているのが現状だ。
  
  そして、残念ながら、それは個人投資家だけではない。
  金融のプロと呼ばれる市場専門家でさえも“リスクマネー”と
  “エキゾチック金融”を結果的に軽視しているのだ。」

このように、本書の著者、草野豊己さんは指摘します。

草野さんは、ロスチャイルド家の対日アドバイザーを務め、
ヘッジファンドと長く深い関わりを持ってきた方。

本書は、リスクマネーやエキゾチック金融の全貌を解き明かし、
その中での資産防衛術を指南する本です。

ちなみに、リスクマネーとは、ヘッジファンドなどが、
レバレッジをかけハイリスク・ハイリターンで動かす
足の速いお金。

また、エキゾチック金融とは、先物・オプションなどの
デリバティブやデリバティブを駆使して組成する証券化商品などの
複雑怪奇な金融です。

市場で暴落や急騰など激しい動きがあるたびに、
そのウラでリスクマネーが動いたと喧伝されますが、
本当の動きが伝えられることは稀です。

ともすると、見えない影に怯えることで、
実態以上にヘッジファンドを巨大化してしまい、
リスクマネーの動きを加速させているかもしれません。

東日本大震災で、実際にヘッジファンドはどう動いたのか?

震災後、日経平均は2820円安、為替は最高値を更新して
1ドル76円25銭をつけました。

ヘッジファンドは、阪神・淡路大震災のときと
同じシナリオを描きました。

そそて、グローバル・マクロとCTAと呼ばれる
ロボット売買で動きを加速させ、
阪神・淡路大震災後に3ヶ月かけて起こった市場の変動を、
わずか3日間で起こしました。

市場のメインプレーヤーの動きを知って、資産運用に活かす。

これからの時代、将来の年金なども当てにできませんから、
自らの手で資産を守り、更には資産を増やす必要があります。

本書を読んだだけで、簡単に資産を増やせる訳ではありませんが、
最後にババを引かないための、資産防衛術が理解できます。

この本から何を活かすか?

  「ヘッジファンドの動きを知る」

本書では、いくつかのヘッジファンドの動向を
伝えるサイトが紹介されていました。

  ●バークレイ・ヘッジ(英語)
  ●ヘッジ・ファンド・リサーチ(英語)
  ●ユーリカヘッジ(英語)
  ●リッパー・ヘッジワールド(英語)
  ●ヘッジファンド・クルーグ(日本語)

私はこれらのサイトには今までアクセスしたことがなかったので、
本書をもとに、もう少しじっくりヘッジファンド情報を
読み解いてみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 投資 | 06:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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敗者の錯覚

敗者の錯覚―あなたの努力が実らない40の理由
敗者の錯覚―あなたの努力が実らない40の理由

(2011/04/04)
鈴木 信行 商品詳細を見る

満足度★★
付箋数:14

平凡な経営者と名経営者は、いったい何が違うのか?

一部の天才を除けば、人間の努力や能力の量は
そう大きくは変わらない。
仕事で勝者と敗者に別れるのは、「運」次第。

著者の鈴木信行さんは、当初、このように考えていたそうです。

しかし、経済誌の編集者として、
数多くの経営者に会う内に、徐々に考え方は変わりました。

  「人生のさまざまな局面で成否が分かれるのは、
  『運の差』ではなく『考え方の差』にあるのではないか」

本書は、鈴木さんが経営者と面談して気付いた、
平凡な経営者と名経営者の「考え方の差」をまとめた本です。

経営者向けの月刊誌「日経トップリーダー」に
2009年4月号から2011年1月号までに掲載されていたコラム、
「敗者の錯覚」に加筆・再編集したもの。

  ・「ギリギリまで考える」と「ギリギリになって考える」は違う
  ・「仏の顔」で失敗の報告を受け、「鬼の形相」で再発を防止
  ・経営者は「すぐ検討」ではなく、「すぐ検証」する
  ・致命的なのは「嫌われること」ではなく、「がっかりされること」
  ・「新しいこと」をするより「違うこと」をする

本書は、こういった言葉の対比が非常にウマイ。

何気なく仕事で使っている言葉も、
こうして対比して、違いを意識することは大切です。

しかし、本書は個別の具体例ではなく、
一般論として語られているので、
リアルに感じ取りにくいところがあります。

また、文字数が少なめで図解も多いので、
手軽に読めてわかりやすい反面、
密度が薄く感じられます。

オーナー経営者のための「日経トップリーダー」誌に
掲載されたコラムだったので、
想定した読者層は経営者だったのかもしれませんが、
そのレベルの方が読むには、
少し物足りなさを感じるように思えます。

どちらかというと、経営者向けではなく、
部下や後輩を持ち始めた頃の
若手のビジネスパーソン向けの内容だと思います。

この本から何を活かすか?

  「平凡な経営者ほど、できることしかやらない」

本書では、極めたいことがあれば、「できること」でなく、
「できないこと」から始めるのが基本と説明されています。

その例として、英語をマスターしようと思えば、
英単語を毎日1つずつ覚えるようなことはせず、
薄くてもかまわないので洋書を1冊読み通する方がいいと。

なんかこの例、違うような気がしますね。

平凡な人にとって大事なのは、続けること。

だから、いきなり難しいことに挑んで挫折するより、
モチベーションが持続するように、
「できること」と「できないこと」をバランスよく
織り交ぜることがポイントだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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入社1年目の教科書

入社1年目の教科書
入社1年目の教科書

(2011/05/20)
岩瀬 大輔 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

遅刻はするな、メールは24時間以内に返信せよ、
あいさつはハキハキと、質問はメモを見せながら、
仕事は盗んで真似る、目上の人を尊敬せよ・・・

本書では、社会人として働くには、
比較的当たり前のことが多く語られています。

それでは、当たり前のことを、普通にやれば
本書の著者、岩瀬大輔さんのようになれるのか?

ちなみに、岩瀬さんは出口治明さんと共にネット生保、
ライフネット生命保険を立ち上げ、
現在は同社の副社長を務める方。

1976年生まれで、東京大学在学中に司法試験に合格。

卒業後はボストン・コンサルティング・グループに就職、
その後、数社の転職を経て、
2004年に米ハーバード・ビジネス・スクールへ留学。

そこでは、成績上位5%の優秀者に与えられる
ベイカー・スカラーの表彰を得ています。

あまりにも輝かしい経歴。本当のスーパーエリートですね。

しかし、岩瀬さんが説いている仕事のやり方の1つ1つは、
恐らく普通に働いていれば、何度か聞いたことがある助言、
あるいは、すでに自分が実践していることも多いと思います。

岩瀬さんと一般のビジネスパーソンの違いは何か?

もちろん、岩瀬さんがもともと優秀だったという
事実はあるのかもしれません。

しかし、実際にやっているのは同じこと。

それなのに、異なる結果になるのは、
次の3つの違いがあると考えられます。

それは、「徹底度」と「スピード」と「視点」です。

はからずも、岩瀬さんは、本書の前書きで、
所属する組織が変わっても自分の中で死守してきた
3原則を紹介しています。

  原則1. 頼まれたことは、必ずやりきる
  原則2. 50点で構わないから早く出せ
  原則3. つまらない仕事はない

この原則は、仕事を始めてから固まったものだと思いますが、
きっと岩瀬さんは、学生の頃から、
他の人と「徹底度」と「スピード」と「視点」の面で、
違ったのではないでしょうか。

本書は、1年目以外の社会人の方にも、
いろいろと参考なることが書かれています。

特に、岩瀬さんにテレビ出演の依頼が来て、
収録までの5日間で行った、徹底した取り組みは必見です。

この本から何を活かすか?

  「何はともあれ貯蓄せよ」

岩瀬さんは、社会人になるときに1つだけ
父親から言われたことがあります。

  「1つだけお前にアドバイスしたいことがある。貯金しろ」

しかし、若い頃の岩瀬さんは実行に移せなかった。

そして、自らの反省を踏まえて本書では、
次のようにアドバイスしています。

  「いま僕がみなさんに言えるのは、
  やはり貯蓄してくださいということです。」

ビジネス書などでは、さかんに自己投資が勧められます。
それはそれで必要なこと。

だからといって、貯蓄が不要なわけではありません。

私も、岩瀬さん同様、若い頃からの貯蓄は
絶対にした方がイイと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 12:20 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン

FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)
FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)

(2011/05/13)
広瀬 隆 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

私はこれまで、原子力発電について
賛成でも反対でもありませんでした。

というより、自分で意見がもてるほど
真剣に考えたことがなかったというのが本当のところです。

賛成派の主張を聞けば、そうかと思い、
反対派の意見を聞けば、なるほどと思っていました。

せいぜい、原発がある町に行った時に、
バラ撒かれているお金の多さから、どれだけのリスクを受け入れて、
このお金が流れてきているのかと考える程度でした。

さすがに今回の東日本大震災で起こった福島原発の事故で、
いままで考えることを避けてきた原発の必要性について、
自分の頭で考えてみようと思いました。

そこで、最初の一冊に選んだのが本書です。

著者の広瀬隆さんのことを最初から知っていたわけではなく、
私がいつもチェックするAmazonランキングの
科学・テクノロジーのカテゴリーで上位になっていたのが、
本書を選んだ理由です。

広瀬さんは、以前から原発反対の立場で警鐘を鳴らし、
2010年には「原子炉時限爆弾」という、
まさに今回の事故を予言するような本を出版していました。

本書の序章でも、次のように書いています。

  「私のことを“狼少年”だと思ってください。
  本書に嘘はありません。明日には狼がやってこないかもしれない。
  でも、それは狼がこないのではなく、
  くるまでに時間がかかっているだけです。
  最後に必ず狼は襲ってきます。」

私が馴染みのある投資の世界でも、
100年に一度の危機は、意外と頻繁に起こります。

ですから、東京電力が今回の震災について、
「1000年に一度」と説明していましたが、これもまた確率論を超えて、
実際には普通に起こりえることなのでしょう。

ただし、金融危機と違って原発事故は人命に関わりますから、
リスクの許容量だけで考えてはいけないということです。

本書は、専門的な知識がなくても読めるよう、
平易に今回の事故の真相や日本の原発の現状が
解説されています。

私が、今まで原発関係の情報に触れていなかったので、
初めて聞く話がいくつもありました。

思ったほど、扇動するような書き方はしていません。

ただし、データの出典や参考文献がほとんど記されていないので、
どの程度信頼性のある情報なのかは、
本書を読んだだけでは判断がつかない部分がありました。

それでも、私にとって、初めて読む原発本としては、
十分な役目を果たしてくれたと思います。

この本から何を活かすか? 

次はもう少し、科学的根拠のある原発反対論者の本を
読んでみようと思います。

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの
本あたりが良さそうでしょうか?

  ・隠される原子力・核の真実  
  ・放射能汚染の現実を超えて
  ・原発のウソ

共著も含めると、今年に入って5冊以上の原発関連本を
刊行しているようですね。

まずは、新書版の「原発のウソ」を読んでみます。

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| 科学・生活 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明
私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明

(2011/02/24)
高城 剛 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

このブログでは過去に2冊の高城剛さんの著書を紹介しました。

  ・70円で飛行機に乗る方法(2008.07.18)
  ・サバイバル時代の海外旅行術(2009.10.01)

高城さんのイメージは、世間ではマスコミの報道などで、
「沢尻エリカさんの胡散臭い夫」と認識されていますが、
著書で見る高城さんは、全く違った方に見えます。

どんな人物なのか、もっと知りたい。

本書は、そんな私の欲求に答えてくれた一冊。

しかし、人物像を知りたくて読むと、
今度は、もっと高城さんの「考え」を知りたい
という新たな欲求を生む本でもあります。

本書を読み進めると、はじめに持っていた
高城さんってどんな仕事をしてるの?
なんていう疑問は、どうでもよくなってしまいます。

それよりも、高城さんが、今、どこで何を見て、
時代の潮目をどう捉えているのか、
そして、これからの時代をどのように考えているかを、
もっと詳しく知りたくなります。

本書はQ&A形式で、高城さんが144の質問に答えます。

  Q13. なぜこの本を書こうと思ったのですか?

  A. 僕も含めて、みんな自分のことを意外とわかっていないと
    思ったからです。だから、情報やモノに向き合うのではなく、
    自分と真摯に向かい合うことがいま一番重要だと思います。

  Q19. アイディアはどうやったら出るのですか?

  A. ずっと言っていますが、アイディアと移動距離は比例します。
    日常から離れれば離れるだけ、俗と欲がなくなり、
    自身が活性化してアイディアが湧き出ます。

  Q136.これから、どんなモノが流行ると思いますか?

  A. 哲学。もしくは哲学みたいなモノだと
    ここ数年ずっと発言しています。
    自分は何をすべきなんだ、何が正しいんだっていうことを
    考える方向に向かっていくはずです。

離婚騒動の真相を期待して読むと、当てが外れます。

しかし、過去1年で30ヶ国以上を移動し、
世界を見てきた高城さんの考えに触れると、
それ以上のものが得られると思います。

この本から何を活かすか? 

  「周りの情報に左右されずに、いかにして、
  自分と徹底的に向き合うか?
  深く向き合えば深く向き合うほど、
  目的地へと向かう人生の地図は、より明確なものになる。
  その時間を、毎日10分持っているかどうかが、
  とても大事だと思う。」

あまり長時間、自分と向き合っていても
辛くなりますから、毎日10分というのは
ちょうどいい目安かもしれません。

私も本書の144の問いを、自分にぶつけて、
もっと自分と真剣に向き合いたいと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 09:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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突破する力

突破する力 (青春新書インテリジェンス)
突破する力 (青春新書インテリジェンス)

(2011/02/02)
猪瀬 直樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

将来に明るい展望を描けない。

特に、今の若い世代は、こういった閉塞感を
持っている人が多いのかもしれません。

作家にして、東京都副知事。

いつも自信にあふれるたたずまいの猪瀬直樹さんも、
20代の頃は、将来の展望は何も見えていなかったそうです。

  「本気で仕事をしよう。
  孤独を自分の友にしよう。
  出来合いの希望を蹴り飛ばして、自分の手で希望をつくろう。
  未来は、その先につながっている。」

実は、60歳を過ぎた現在も、猪瀬さんにとって
いまだ未来は不透明だそうです。

だからこそ、今も仕事と真剣に向き合う猪瀬さんがいる。

そして、自分の手で希望をつくりながら、
徹底的に仕事と対峙してきた結果、
猪瀬さんは、さまざまな壁を突破してきました。

一匹狼でありながら、組織を、政治をも動かす。

本書は、そんな猪瀬さん流の仕事論が語られています。

  Ⅰ 壁を打ち破るには“頭”を使え
    ―不安な時代を「図太く生きる」章
  Ⅱ 自分の最大の武器は、弱点の中にある
    ―「自分らしさ」を磨き込む章
  Ⅲ 成果につながる努力、無駄に終わる努力
    ―人生を面白くする「本気の仕事力」の章
  Ⅳ 10人の知人より、1人の信頼できる味方
    ―「本物の人間関係」を築く章
  Ⅴ いくら稼いだかなんて、二流の発想
    ―「人生」と「仕事」の究極の目的の章

本書は、雑誌「月刊BIG tomorrow」に猪瀬さんが連載した
「サル知恵 ワル知恵 ヒトの知恵」に加筆・再構成したものなので、
1つ1つは非常に読みやすく書かれています。

190ページ弱の新書なので、
1~2時間でサラッと読めてしまいます。

しかし、その経験に裏打ちされたアドバイスは、
たとえ他の人と同じ内容の助言であっても、重い。

仕事や人生で行き詰まりを感じたときに、
前に進む力を与えてくれる一冊です。

この本から何を活かすか?

  「問題を解決する思考力は、頭の良し悪しではなく、
  頭の持久力で決まります。
  斬新な発想がなくてもいい。
  壁にぶち当たったら別の方法を考え、また行き詰ったら、
  さらに他の方法を試してみる。
  その繰り返しこそが、新しい道を拓きます。」

最近、問題解決のノウハウやロジカルシンキングを
解説する本を目にする機会が増えましたが、
それはあくまで「道具」の話。

結局、どんな道具を使おうとも、あきらめずに
最後まで自分で思考し続けることが、
本当の思考力ということですね。

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| 仕事論 | 08:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フェイスブック時代のオープン企業戦略

フェイスブック時代のオープン企業戦略
フェイスブック時代のオープン企業戦略

(2011/05/06)
シャーリーン・リー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

  「かつては組織のトップには、重役室に閉じこもり、
  必要と判断したときだけ情報を発信するという贅沢がゆるされていた。
  だが、今日では、情報はあらゆるところから漏れていく。」

ここ数年のフェイスブックやツイッターといった
ソーシャルテクノロジーの発達で、
消費者も、顧客も、社員も、取引先も
大きな発言力や影響力を持つようになりました。

この流れに、逆行することはできません。

それでは、ソーシャルテクノロジーをうまく活用している企業と、
活用できていない企業との差はどこにあるのでしょうか?

成功した企業と失敗した企業に、
外見上の違いは、ほとんどありません。

企業の規模も、業種も関係ありません。

更には、ソーシャルテクノロジーの習熟度さえ、
あまり関係ないようです。

  「私が調査した限りでは、最大の成功要因はオープンな姿勢にある。
  言い換えれば、リーダーがしかるべき場所で
  コントロールをやめられるか、大事なのはそこである。」

こう語るのは、本書の著者、シャーリーン・リーさん。

コントロールを手放すと同時に、相手から献身と責任感を引き出す。

これがソーシャルテクノロジーの時代に
必要とされる新しいリーダーシップ。

本書では、ソーシャルテクノロジーの大波が押し寄せる中、
どうすれば企業はオープンになり、
リーダーはオープンになれるのかについて解説します。

リーさんが2008年に著してベストセラーになった
グランズウェル」の続編。

本書で提案されるリーダーシップのルールは、次の5つ。

  1.顧客や社員が持つパワーを尊重する
  2.絶えず情報を共有し信頼関係を築く
  3.好奇心を持ち、謙虚になる
  4.オープンであることに責任を持たせる
  5.失敗を許す

本書では、企業のオープン戦略とそれを推進する
リーダーシップのあり方を同時に見ていきます。

ケーススタディとして紹介されるのは、ユナイテッド航空、
シスコ・システムズ、リッツ・カールトン、マイクロソフト、
ウェルズ・ファーゴ、グーグルなど。

本書は直接的なフェイスブックなどの活用法が
解説されているわけではありません。

本書は、オープン企業戦略をを考えるときのガイドラインであり、
同時にオープン・リーダー育成の手引書となっています。

この本から何を活かすか?

  「上手に失敗する」

本書では、第9章で上手に失敗するには
どうしたらいいかが、取り上げられています。

失敗の後の対処方法さえも、オープンにせざるを得ない
昨今の状況ですから、失敗の仕方も重要です。

失敗したときこそ、その企業の真の姿勢が出てきますから。

本書で解説される、失敗を受け入れ、
成功に結びつけるプロセスは個人的にも学びたいところです。

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| 経営・戦略 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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マイケル・サンデルが誘う「日本の白熱教室」へようこそ

マイケル・サンデルが誘う「日本の白熱教室」へようこそ
マイケル・サンデルが誘う「日本の白熱教室」へようこそ

(2011/03/02)
SAPIO編集部 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

国際情報誌「SAPIO」に連載された
『「ハーバード白熱教室」が日本にもあった』に
加筆し、再構成した本。

この連載では、日本の大学でおこなわれている
「対話型講義」がレポートされていました。

きっかけは、2010年にNHK教育テレビで放送された、
ハーバード大学教授マイケル・サンデルさんの
「ハーバード白熱教室」。

この放送やサンデルさんの著書
これからの「正義」の話をしよう』が大反響を呼び、
日本でも対話型の講義が注目を集めるようになりました。

探せばあるんですね。
日本の大学でも、対話型の素晴らしい講義が。

本書では、慶応大、横浜市立大、早稲田大、千葉大などで
行われている対話型講義の様子が紹介されています。

実際のところ、誰もサンデルさんにはなれません。

しかし、本書に紹介される先生方は、独自の工夫を重ね、
日本の学生に合った対話型の講義を実践しています。

それぞれの方法で対話を繰り返し、議論を深めていく様子は、
本家のサンデルさんの講義に迫るものがあります。

このレポートを見る限り、日本で対話型講義を行っても、
積極的な意見が出ず、どんよりとした講義になるのではないか
という心配は、十分に解消できている感じです。

「ハーバード白熱教室」を見たときは、
ハーバードの学生は、さすがにすごいなと思いましたが、
本書に登場する日本の学生だってぜんぜん負けていません。

むしろ、本家より白熱している場面さえあります。
日本の将来を担う、若者の様子に期待が持てました。

また、本書の冒頭の「序に代えて」は、
白熱教室の解説も担当した
千葉大学教授の小林正弥さんが書いています。

  「率直に言うと、『SAPIO』は政治的に右派的な言説が多く
  掲載されていることが有名なので、私は取材を受けるかどうかを
  若干躊躇し、掲載に同意するかどうかは、記者に合って
  取材の意図を確かめてから決めようと思っていた。」

確かに、小林教授の心配はごもっとも。

しかし、本書は特に右に偏ったこともなく、
対話型の講義の実際の様子とそのウラ舞台がレポートされた
知的好奇心を刺激する本になっています。

この本から何を活かすか?

本書は、どちらかというと、講義をする側の人、
あるいは講義を受ける人、または大学関係者が
読むべき本という感じです。

もう少し、一般のビジネスパーソンが参考にするには、
サンデル教授の対話術」の方がいいかもしれませんね。

私は、こちらは未読なので、
あわせて読んでみようと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 09:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最強の「ビジネス理論」集中講義

最強の「ビジネス理論」集中講義 ドラッカー、ポーター、コトラーから、「ブルー・オーシャン」「イノベーション」まで
最強の「ビジネス理論」集中講義 ドラッカー、ポーター、コトラーから、「ブルー・オーシャン」「イノベーション」まで

(2011/04/23)
安部 徹也 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

  「皆さん、こんにちは。1時間目を担当するドラッカーです。
  私の講義では、ビジネスを開始するにあたって、
  正しいスタートを切り、期待する成果をあげるための
  基本的な考え方を学んでいきます。」

本書は、最強の講師陣によるビジネス理論やフレームワークを
講義形式で学ぶ本。

  「もしも超一流の教授陣が、ビジネスで成功を収めるために
  欠かすことのできない、体系化された理論を教える
  夢のようなビジネススクールがあったら・・・・」

このようなコンセプトで、著者の安部徹也さんは
とっつきづらいと思われがちな5大ビジネス理論を
分かりやすくまとめました。

  1時間目 ドラッカー教授に学ぶ「ビジネスの基本」
  2時間目 ポーター教授に学ぶ「競争に勝つための戦略」
  3時間目 コトラー教授に学ぶ「売れる仕組みの構築法」
  4時間目 キム教授とモボルニュ教授に学ぶ「競争のない市場の開拓法」
  5時間目 ロジャーズ教授とムーア氏に学ぶ「イノベーションの普及法」

確かに、これは最強の布陣。

よくある「まとめ本」では、サマリーだけが書かれていますが、
本書ではそれぞれの理論の関連を考え、
一貫性をもって講義されているのが特徴です。

きっと、本当にドラッカーさんやポーターさんが
一堂に会し実際に講義を行ったとしても、
ここまで整合性のある内容にはならないでしょう。

中でもポーターさんの「競争の戦略」と
キムさんらの「ブルーオーシャン戦略」が一緒に学べるのは
なかなか画期的だと思います。

まさに、ビジネス理論の大家を集めたオーケストラで
安部さんが指揮棒を振っている感じでしょうか。

さすがに本物が講義をしている雰囲気までは
再現されていませんが、馴染みのある日本企業の例で
解説されているので、より理解しやくすなっています。

本書は、ある企業に勤める普通のサラリーマンが
仕事でビジネス理論を学ぶ必要を迫られ、
「夢」を見たという設定になっています。

それで、「ドリーム・ビジネススクール」。

個人的には、このサラリーマンの語りや
夢を見ているという設定自体は、
あまり必要がないように感じました。

この本から何を活かすか?

  「本書で取り上げた教授陣は各分野の第一人者であり、
  そのエッセンスを私なりにかみ砕いた内容をお届けしましたが、
  ビジネスに携わる者であれば、ぜひ原著でより深く
  “本物”に触れていただきたいと思います。」

あとがきで、安部さんはこのように書いています。

私も同感。

本書は、各理論の一貫性を重視してまとめられていますから、
逆に言うと一貫していないオリジナルの部分は、
省略されていることになります。

最初から原著を読むのは、少しハードルが高いと感じる方は、
本書を足がかりにステップアップしていくといいですね。

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| 経営・戦略 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アマゾン、アップルが日本を蝕む

アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む (PHPビジネス新書)
アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む (PHPビジネス新書)

(2011/03/19)
岸 博幸 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「ネットの専門家が書く書籍や記事が常にネットや
  米国ネット企業を絶賛するのと比較して、
  本書の内容は正反対となっています。本書をお読みいただくと、
  私はネット否定論者のように見えるでしょう。」

確かに、一般のネットユーザーの立場からすると、
本書の主張は受け入れがたいものがあります。

著者の岸博幸さん自身も、個人の立場としては、
パソコンはアップルを愛用し、アマゾンのサービスも
頻繁に利用しているそうです。

しかも、ネットの持つ可能性には、十分に期待している。

それでは、なぜ、アマゾンやアップルを批判する本を書いたのか?

それは、日本の「国益」のため。

岸さんは、ネット上で支配的な地位を築いた
米ネット企業のやり方をそのまま受け入れていては、
日本の国益が損なわれると考えています。

ネットの世界で素晴らしいとされる部分解は、
本当に日本の社会全体の最適解になっているのか?

本書では、普段、ユーザーの立場ではなかなか見えない視点で、
日本にとっての「電子書籍」やネットのあり方を考察します。

  第1章 電子書籍バブルとネットの隆盛
  第2章 ネット上のビジネスの実態
  第3章 日米の出版文化の大きな違い
  第4章 日本が目指すべき電子書籍
  第5章 ネット帝国主義の新たな進化
  第6章 独自の道を歩むための視点

かつて、馬車から車へと、人の移動手段が変わったときに、
右肩上がりで栄える自動車メーカーの影に、
衰退していく産業や企業がありました。

同様にネットや電子書籍という新しいサービスが
普及する裏には、当然、負の側面もあります。

光が強ければ強いほど、その影も暗さを増す。

そして、本書のように負の面を強調する
反対意見が出てくるのも、光の強さゆえだと思います。

しかし、時代の流れには抗えません。

個人的には、米国企業主導のネットの流儀が
日本の国益に反するからといって、
検閲する中国の姿が正しいとは思えませんでした。

この本から何を活かすか?

  「電子書籍の先進国である米国では、
  図書館への電子書籍の導入もかなり進んでいます。
  たとえば、約6000の公共図書館では、紙の書籍と同様の方法で
  電子書籍の貸し出しを行っています。」

岸さんは、図書館は知の拠点としての役割も認めながら、
民業圧迫になると、電子書籍の図書館貸し出しには否定的。

ただそれを言い出すと、紙の本でも
民業圧迫には変わりありません。

私は、図書館の知の拠点としての役割を重視した方が、
国益の観点から考えても良いように思います。

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希望をはこぶ人

希望をはこぶ人
希望をはこぶ人

(2011/04/15)
アンディ・アンドルーズ 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:20

本書は2009年にアメリカで刊行された「The Noticer」の翻訳本。

世界20カ国で翻訳が決まった話題の自己啓発小説です。

著者のアンディ・アンドルーズさんは、
高校卒業後、両親を相次いで失い自暴自棄になっていました。

そして、数年のうちに桟橋の下で暮らすホームレスに。

しかし、23歳のときに不思議な老人と出会います。

その老人の名は、ジョーンズ。
ジョーンズさんではなく、ただのジョーンズです。

年齢不詳で、65歳から80歳くらいに見え、
船渠の管理人にジョーンズのことを聞くと、
「おれがガキだった時分から、ジョーンズはもう老人だったよ。
今、おれは52歳だ。」との答え。

アンドルーズさんは、この老人から「ものの見方」を教わります。

例えば、お腹をすかせたアンドルーズさんに、
ジョーンズが、イワシとソーセージを差し入れし、
2人で一緒に食べるシーンで。

  「君は、砂の上に腰を下ろしてイワシとソーセージを
  食べていると言ったね。
  私は浜辺で海の景色を眺め、潮の香りを満喫しながら
  ごちそうをいただいていたよ」

アンドルーズさんは、ジョーンズからものの見方を教わり、
人生を前向きに考えるようになります。

その後、アンドルーズさんさんはコメディアンとして成功し、
後に作家に転身。

現在は、ニューヨーク・タイムズ誌で
「アメリカで最も影響力のある人物の1人」と
称されるまでになりました。

本書は、そのアンドルーズさんの体験を織り込んだ、
アラバマ州オレンジビーチを舞台にした物語。

第1章は、ほぼアンドルーズさんが体験した実話。
第2章以降、町の人々が謎の老人ジョーンズによって
救われるストーリーは、創作のようです。

和田裕美さんの「陽転思考」をストーリー形式にしたら、
本書のようになるのかもしれませんね。

  「5羽のカモメが防波堤にとまっている。
  そのうち一羽が飛び立つことを決意した。
  残っているのは何羽だい?」

  「四羽です。」

  「そうじゃない。5羽だよ。
  飛び立とうと決意することと、
  実際に飛び立つことはまったく別物だからね。」

ストーリーは、多少ベタなところがありますが、
ジョーンズの含蓄のある言葉が散りばめられていて、
素直によい本だと思います。

この本から何を活かすか?

日本でアンドルーズさんの本は、今のところ
2冊しか刊行されていません。

本書と「バタフライ・エフェクト 世界を変える力」。

しかし、米アマゾンを覗いてみると、
数多くのレビューが書き込まれている本は他にもあるので、
原書でがんばって読んでみたいですね。

  ・The Traveler's Gift
  ・The Final Summit
  ・The Heart Mender

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事で成長し続ける52の法則

仕事で成長し続ける52の法則
仕事で成長し続ける52の法則

(2011/05/03)
和田裕美 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

私が和田裕美さんに対して持つイメージは、
一生懸命だけど自然体、
そして、周りの人に元気を与える方というものです。

それは、和田さんがライフワークとして伝える
陽転思考」が与えるイメージなのでしょう。

  「事実は1つ、考え方は2つ。悲しいことも辛いことも、
  なかったことにはできないので、その事実から『よかった』を探し、
  明るい方に切り替えていこう」

陽転思考と良い面だけを考えるポジティブシンキングは異なります。

どんなに苦しいことがあっても、まずは事実として受け止め、
そこからプラスになることを見つけていくのが陽転思考。

本書は、その陽転思考を元に仕事や人生で
役に立つヒントを52の法則としてまとめています。

もともとは、和田さんが「日経ビジネスアソシエ」に連載する
「和田裕美のキャリアを磨くコミュニケーション作法」
の記事として書かれたものです。

本書は、その記事の中から、仕事で成長し続けるために
必要なテーマのものを選び、再編集したようです。

このアソシエでの連載は4年以上も続き、2010年10月に
和田裕美 「陽転」コミュニケーション』として、
既に最初の1冊が書籍化されていています。

本書はそれに続く第2弾。

和田さんの本はどれもそうですが、本書は読みやすく、
読み終えると前向きで幸せな気持ちにさせてくれます。

本書の中で目を引くのは、法則51
「もっと強くなりたい時、元気になりたい時、
自分を成長に導くアイテムを持つ。」
で写真付きで紹介されていた和田さんご愛用の「7つの習慣」。

いわずと知れたスティヴン・コヴィーさんの名著ですが、
ここまでボロボロになるまで、使い込んでいる人は少ないと思います。

ページの角を折り、付箋を貼り、線を引き、
たくさんの書き込みをしながら、和田さんが学んでいる様子が
ありありと伝わってきますね。

私の「7つの習慣」も少し傷んできていますが、
和田さんのに比べると、新品同様に感じてしまいます。

この本から何を活かすか?

同じく和田さんが、勇気がなくなりそうな時に見る映画として
紹介していたのが「ルディ」。

1993年に製作されたアメフト映画です。

スポーツ映画をあまり見ない和田さんは、
この映画を部下から薦められて見て、
ビックリするほど号泣したそうです。

私は見たことのない映画なので、
今週、家族で見てみようと思います。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 10:03 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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冗長性から見た情報技術

冗長性から見た情報技術 (ブルーバックス)
冗長性から見た情報技術 (ブルーバックス)

(2011/03/23)
青木 直史 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

2011.06.04に紹介した、ガー・レイノルズさんの
シンプルプレゼン」では、余分な情報を削り取った、
メッセージを絞り込んだプレゼンが提唱されていました。

そのプレゼンは、冗長性がなく、
シンプルに言いたいことを伝えるお手本です。

重ね言葉、蛇足、冗長、リダンダント・・・

これらは一般に、なくした方がいいものと考えられます。

一方、同じ記事の最後にYouTube映像を紹介した、
スティーブ・バルマーさんの熱のこもったプレゼンは、
無駄に飛び跳ねたり、
ひたすら同じ言葉を連呼するシーンが登場します。

こちらは冗長性を極めることで、逆にメッセージを強めています。

冗長性にも役割がある。

本書は、このように先日読んだ本についても、
新たな視点を与え、考え直させてくれる一冊。

冗長性というキーワードを切り口に、
情報技術での基本的な考えを紹介してくれます。

まずは、圧縮技術。

必要な情報のやり取りに支障がないところまで、
データに含まれる冗長性を削り取っていくのがポイント。

しかし、冗長性を削り取ってしまった情報には
重要な情報しか残っていないため、何らかのエラーが発生してしまうと、
情報を復元することが難しくなってしまうようです。

そのため安全性を確保するために、あえて冗長性を加える。

実はこれ、情報技術や工業製品だけでなく、
生物のDNAにおいても同様な仕組みで、
イザという時に損傷の修復が行われているようです。

「冗長性を削り取る」、「冗長性をつけ加える」、
「冗長性に意味をもたせる」

本書ではこの3つの視点で、情報の圧縮、インターネット、
ステガノグラフィ、電子透かし、情報の互換性などについて
分かりやすく解説しています。

個人的に注目したいのは、著者の青木直史さんが提案する
高付加価値通信という技術。

これはステガノグラフィ(音声や画像などのデータに
秘密のメッセージを埋め込むデータ隠蔽技術)の新しい使い方で、
表面的情報に補助情報を埋め込むことで、
データ量を増やすことなく、従来の通信に新しい機能を追加する
技術のようです。

この本から何を活かすか?

本書の第11章では、「生体の冗長性」がテーマでした。

その中で扱われているトピックに「ロバストネス」があります。

これは、何らかの障害があったときに、
それをカバーするように働く生命維持の仕組み。

私は、生物のロバストネスについて、
以前から一冊本を読んでみようと思っていましたが、
なんとなく読みそびれていました。

これを機に、北野宏明さんと竹内薫さんの共著、
したたかな生命」を読んでみたいと思います。

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| IT・ネット | 09:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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シンプルプレゼン

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン
ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

(2011/03/31)
ガー・レイノルズ 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:20

ガー・レイノルズさんといえば、「プレゼンテーションzen」が、
世界17カ国で発売され、ベストセラーになったプレゼンの第一人者。

当ブログでは、その続編の「プレゼンテーションzenデザイン
も以前に紹介したことがあります。

本書は、そのレイノルズさんのプレゼンを
映像付きで学べるビジュアルブック。

DVD映像80分+本140ページという構成で、
プレゼンの極意がレクチャーされています。

最初は80分もの映像を見る時間を確保するのが、
ハードルが高いように感じましたが、
やはり、プレゼンの本ですから、
実際のプレゼンを見ながら学べるのが最高でした。

  PART1 INTRODUCTION(導入)
  PART2 PREPARE(準備)
  PART3 DESIGN(ビジュアル)
  PART4 DELIVERY(話し方)
  PART5  Q&A(質疑応答)

映像も本も同じ構成になっていて、DVDで最高のプレゼンを
体感してから、本でじっくりと理解を深めます。

箇条書きを多用した複雑なスライドを用いたプレゼンを
「パワーポイントによる死」と呼ぶそうですが、
レイノルズさんのプレゼンは、その対極にあるもの。

メッセージはシンプルに絞り込まれ、
理論と感情の両面に訴え、聴衆を魅了します。

問題は、どうしたら、レイノルズさんのような
メッセージ性の高いプレゼンができるようになるのか?

もちろん話し方も大切ですが、
やはり一番カギとなるのは、「準備」のパートです。

  ・So Whatでメッセージを絞り込む
  ・Arc(円弧)のコンセプトを起点にプレゼンを考える
  ・構成を「4コマノート」に付箋を貼って練る
  ・ストーリーの根幹をなすのは「衝突」

本のページ数では、わずか30ページ程度の
「準備」のパートですが、正直、この部分を読むだけでも、
いままでと違ったプレゼンができそうです。

アマゾンでは、DVDの映像を一部公開していますから、
興味がある方は、まずそちらをご覧ください。

また、「The Naked Presenter」の邦訳版、
裸のプレゼンター」は2011年7月に刊行予定で、
こちらも楽しみです。

この本から何を活かすか?

プレゼンと言えば、スティーブ・ジョブズさん。

でも、私はもう一人のスティーブ、
マイクロソフトCEOスティーブ・バルマーさんの
プレゼンも好きです。

本書でも、「話し方」の章・「情熱の雄叫び」の項で、
バルマーさんパフォーマンスが紹介されていました。

なかなか真似できるものではありませんが、
そのプレゼンにかける気持ちは見習いたいところです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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7つの制約にしばられない生き方

7つの制約にしばられない生き方
7つの制約にしばられない生き方

(2011/04/23)
本田 直之 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「もし、今のあなたの生活に何の制約もなければ、
  どんなライフスタイルを送っていると思いますか?」

このような本田直之さんのツイッターでの
問いかけがきっかけで、本書は企画されました。

  「常識とは他人がつくったもの」

本書では、「7つの制約」から開放され、
本田さんのようなしばられないライフスタイルが
可能であることが提案されています。

本田さんが考える7つの制約とは、
「時間・場所・人間関係・お金・働き方・服装・思考」です。

制約のない、しばられない生き方は、誰にでもできる。
ただし、一足飛びにできるものではなく、準備が必要。

覚悟をして、スキルを磨き、やり方を身につける。

  第1章 7つの制約にしばられない生き方とは?
  第2章 7つの制約にしばられないための考え方は?
  第3章 7つの制約にしばられないためのスキルは?
  第4章 7つの制約にしばられないための実践方法は?

この章立てからも明らかなように、
7つの制約はすべて並列関係ではありません。

最も重要かつ根幹をなすのが「思考」です。

制約のない「思考」をすることが、他の制約からも解放される
はじめの一歩になっています。

しかも、他の制約と大きく違う点は、
準備期間を必要とせず、思ったその時点からできることです。

ですから、まず本書を読んで、すぐにできることは、
制約のない生き方ができると、思考を切替えることですね。

本田さん自身は、東京とハワイでの
デュアルライフを実践しています。

誰もがデュアルライフを理想とするわけではありませんが、
自分の理想のライフスタイルを実現するために、
本田さんの考えは十分参考になると思います。

この本から何を活かすか?

思考の次に大きな制約、「お金」

本書では、「給料以外のいろいろな収入源を持つ」としか
言及されていませんので、もう少し具体的に考えてみましょう。

いくらあったら、自分のしたい生活ができるのか?

ここでやってはいけない過ちは、
漠然と1億円とか2億円と考えてしまうこと。

私は、次の順で考えるべきだと思います。

1.必要な月収額を算出する
   例えば、控えめに考えて月30万円としてみましょう。

2.次にその月収額を得る方法を研究し、決めます
   例えば、FX運用を考えて、マネースクウェア・ジャパンの
   トラップリピートイフダンを行うとします。

3.その月収額を得るための必要元本額を計算します
   例えば、トラップリピートイフダンの利回りを月1.5%とすると、
    30万÷1.5%=2千万円
   税金なども考えて1.5倍の資金を用意すると必要元本額は3千万円。

ちょっと低めの理想でシミュレーションしてみましたが、
なんとなく億単位の金額を考えるより、現実的だと思います。

肝心なのは、ストックではなくフローで考え、
それに向けて、節約&投資することです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ウラ目の法則

いやでも人生が好転する! ウラ目の法則 ピンチを成功に変える?テク
いやでも人生が好転する! ウラ目の法則 ピンチを成功に変える?テク

(2011/05/18)
西田文郎 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

本書は、徳間書店・高島さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

こんなハズではなかった・・・

人生には、しばしばよかれと思ってやったことが、
逆によくない事態を引き起こしてしまうことがあります。

なぜ、そのようなことが起きてしまうのか?

  「じつは、人生には“ウラ目の法則”というものがあるからなのです。
  よかれと思ってやったこと、一生懸命考え、努力してかやったこと、
  間違いないと思ってやったこと、そういったことが、
  不思議なくらい“ウラ目”に出てしまうのです。」

今回、西田文郎さんが説くのは、人生の「ウラ目の法則」。

思わぬところで、出てしまうウラ目。

しかし、本書の大原則さえ知っていれば、
まるでオセロゲームのように、
すべてをひっくり返すことができるというもの。

「ウラ目の法則」には次の7つの特徴があります。

  1.ウラ目は、“正しい”ことを“真剣”にやったときに出る
  2.ウラ目は、ひっくり返せば、“幸福”に変わる
  3.ウラ目は、克服してもまたやってくる
  4.ウラ目は、完璧に近づく一里塚
  5.ウラ目は、“進歩”ではなく“進化”を招く
  6.ウラ目は、“真実の友”を授ける
  7.ウラ目は、何歳からでもひっくり返せる

この法則を知っていれば、どんな過酷なウラ目が出たとしても、
ポジティブに考えることができます。

ウラ目をひっくり返すことができると強く信じることが、
わずかなチャンスでも見逃さず、
成功をつかみとる事につながるのかもしれません。

また、本書の最終章は「序章」となっています。

なぜ、最後の章が序章なのか?

それは、現在の日本が大きなウラ目に遭遇しているので、
この章から日本が復興に向けて立ち上がって欲しいという
西田さんの願いが込められているから。

本書は西田さん流の復興支援でもあります。

西田さんは、今までにも「かもの法則」、「10人の法則」など
様々なメンタル理論を提唱してきましたが、
本書はまさに、今必要とされる心をケアする本です。

この本から何を活かすか?

  「結婚は、“ウラ目の法則”の極み」

西田さんは、結婚は誰を選んでもウラ目が出るので、
それを知っておくことが夫婦円満の第一歩と説きます。

私も結婚生活が10年以上経ちますので、
オモテ目もウラ目も、どちらも受け入れられるようになりました。

そかし、その後に訪れる「子育てのウラ目」は、
まだ私の中で受け入れる準備ができていません。

すべてがウラ目になる、子どもの思春期に、
本書をもう一度読み返したいと思います。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:16 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイデアを形にして伝える技術

アイデアを形にして伝える技術 (講談社現代新書)
アイデアを形にして伝える技術 (講談社現代新書)

(2011/04/15)
原尻 淳一 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

  『アイデアを形にして伝える技術』 企画書
  
  (1)目的/目標
    「目的:アイディアが溢れる仕組みづくり/インプットから
    アウトプットまで、一貫した方法論とテクニックを提供する」
    「目標:○万部以上の販売数」

  (2)現状の問題と課題
    「1970年代に流行った『知的生産の技術』の焼き直し書は
    たくさんあるが、インプットとアウトプットの両方を体系的に網羅した
    決定版書籍が欠落していること。
    ウェブ技術に偏りすぎて、現場感が欠落した書籍の飽和。
    現場の情報を収集するフィールドワークの技法を取り入れ、
    新しさを出す。インプットとアウトプットのバランスのよい
    ウェブ時代の知的生産書の必要性」

  (3)コンセプト
    「フィールドワーク×ウェブ先端技術×データベース=優れたアウトプット」

  (4)顧客
    「メイン:若手ビジネスマン/サブ:大学生&大学院生」

  (5)コンテンツ
    「インプット編:情報収集①フィールドワーク/
    情報収集②ウェブの世界知/情報の整理法、
    アウトプット編:情報編集/文章作成/企画作成/プレゼンテーション」

  (6)作業工程
  (7)スケジュール
  (8)予算/収支予測/市場へのインパクト
  (9)コンテンジェンシー・プラン/シナリオ・プランニング

これは原尻淳一さんが、本書で示した「企画書の型」に
本書を例として当てはめたもの。

当たり前のことですが、あまりにも本書の特徴を捉えていたので、
そのまま引用させていただきました。

このように型に流し込めば、あっという間に企画書ができます。

それと同様に、「仕組み」を作ってしまえば、
恒常的にアイディアを生むことができるようになる。

それが、本書で公開されている原尻さんの知的生産の技法。

小山龍介さんと共著だった「IDEA HACKS!」では、
アイディアを生むための「コツ」が紹介されていましたが、
本書ではもう少し掘り下げて、「仕組み」が示されています。

ですからHACKSのように細切れではなく、体系的。

アイディアを生む技法を順を追って習得するには、
学びやすい本になっています。

  「やるか、やらないかは個人の選択次第。
  情報感度の高さと収集力に加えて、アイディア発想力と行動力があれば、
  人生を簡単に左右してしまう時代です。」

本書によってツールも技法も揃いましたら、
あとはやるしかありませんね。

この本から何を活かすか?

  ツイッターで「アイディア・ブレーン」をフォロー

原尻さんはツイッターを「アイディア創造の刺激装置」として
機能させているそうです。

  1.ツイッターのリスト機能で
   「アイディア・ブレーン」というリストを作成

  2.このメンバーの情報を常にチェックする

メンバーの選定基準は、異分野のエキスパートであること、
つぶやきが適度に多いこと、世界に通じている人物であることの3つ。

自分のアイディア内閣のボードメンバーという感じで
活用するようです。

私も、早速リストを作成して、メンバーの選定にあたりたいと思います。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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