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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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評価経済社会

評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

(2011/02/25)
岡田 斗司夫 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

岡田斗司夫さんの3社から3冊同時刊行プロジェクト、
別名ジェットストリーム計画のうちの1冊。

以前に紹介した「あなたを天才にするスマートノート」と
あとがきは共通しています。

また本書は、岡田さんが1995年に刊行した
ぼくたちの洗脳社会」の加筆・改定版でもあるようです。

今起きている1000年に一度のパラダイムシフト。

それはネット社会という表面的な変化ではなく、
貨幣経済が終焉し、評価経済社会へと変わる本質的な転換です。

貨幣経済社会では、「貨幣」を仲介にして
「モノ」「サービス」が交換されました。

一方、評価経済社会では、「評価」を仲介にして、
「モノ」「サービス」、そして「カネ」が交換されます。

この評価経済社会で大切なのは、イメージ。

本書では、明暗を分けたSONYとAppleについても、
この切り口で説明されています。

SONYは、評価資本で稼いだお金を、金融資本獲得のために使った。

その結果、持っていたブランドイメージは失墜し、
金融資本すら獲得できなくなりました。

これに対してAppleは、評価資本で稼いだお金を、
更なるイメージアップ、評価資本獲得のために再投資した。

その結果、評価とお金の両方を得ることになりました。

こう考えると、スティーブ・ジョブスさんは、
時代の変化を感じ取る先見の明があり、
逆に、SONYに限らず日本の企業は、この経済の仕組みを
あまり理解していないように思えます。

そんな中で、企業としての活動ではありませんが、
堀江貴文さんは、評価資本の獲得に成功している一人と
考えられますね。

堀江さんが凄いのは、金融資本を集めるとみせかけて、
評価資本を獲得し、結果として金融資本も得ているところです。

まさに評価経済社会の申し子なのでしょう。

ここで興味深いのは、評価経済を提唱する岡田さんは、
「科学は死んだ」として、私たちを幸せにしてくれる技術ではない
と考えているのに対し、堀江さんは、科学は金儲けの道具
儲けたいなら科学なんじゃないの?)として考えているところ。

結局それさえも、堀江さんは評価資本獲得につなげています。

話は逸れましたが、本書は時代の転換点を鋭く読み解き、
私たちの生活の変化にまで言及する現代社会論です。

この本から何を活かすか?

  「素人でも“影響力”さえあればお金を生むことができる。
  素人の“影響力”に金銭的価値が生じている」

岡田さんは、アフィリエイトを評価経済社会における
「影響力」のモノサシであり、換金装置であると評しています。

とすると、アフィリエイトで収入を得るには、
世に溢れるHow To本に従ってテクニックに走るよりは、
本人の「影響力」を高めることにフォーカスした方が、
良いということなのでしょう。

何にせよ、評価経済社会で生きていくためには、
評価を高めるには地道な努力が必要で、
それを失うのは一瞬という、昔ながらのルールが
生きていることを肝に銘じておく必要がありそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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