活かす読書

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中国、インドなしでもびくともしない日本経済

中国、インドなしでもびくともしない日本経済
中国、インドなしでもびくともしない日本経済

(2011/03/23)
増田 悦佐 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「さてそのBRICs諸国だが、本当に経済的な離陸を果たして、
  国民の生活水準が着実に上昇をつづける国になりおおせるのだろうか。
  私は、不可能ではないが、奇跡に近い変化が起きなければ
  だめだろうと見ている。」

著者の増田悦佐さんは、米国の大学で助教授を務めた後、
日本に帰国して証券アナリストに転向した異色の経歴の持ち主。

現在は、金鉱山会社経営の松藤民輔さんとタッグを組んでいます。

完全に日本経済を礼賛するところで、松藤さんと馬が合っているのでしょう。

本書では、サブタイトルに「新興国市場の虚構を暴く」とある通り、
中国、インド、ロシア、ブラジルの持つネガティブな部分に注目し、
徹底的にこき下ろします。

しかし、増田さんが本当に批判したい相手は、BRICs諸国ではありません。

  「本当の敵は、すぐにケツの割れる張りぼてサイボーグ体型を
  ひけらかしながら、虚勢を張って肩で風切ってのし歩いている
  アンちゃんたちではない。
  一見ジェントルマン風のものごしで、二枚舌をあやつる
  先進国の知的エリートたちだ。」

なんとも激しい表現ですね。

増田さんは知的エリートに権力が集中する欧米諸国を
これでもかというぐらいに批判しています。

彼らが、「日本没落」を喧伝していると。

それでは、なぜ、欧米の知的エリート達は、
日本を陥れようとしているのか?

日本を肯定することは、自身の存在意義を否定するものだから。

日本は知的エリートが弱く、大衆が主導する国。

つまり、知的エリートが国を導かなくても、
大衆主導でより良い国が築けることが知れ渡ると、
各国で大衆社会への転換を起こす革命が起きかねないと。

だからこそ、欧米のエリート達は、
大衆主導の日本は没落する運命だと、必死に洗脳しているそうです。

ここまで極端だと、逆に冷静に読むことができますね。

思考の幅を広げるには、両極端まで一度振り切ることが
必要ですから、その意味では、最適の本かもしれません。

この本から何を活かすか?

  「NY金、最高値更新

これは、2011年4月28日の時事ドットコムの記事より。

増田さんが所属する株式会社ジパング・ホールディングス
松藤民輔さんが経営する金鉱山をビジネスとする会社。

金価格がどんどん高値を更新しているので、
さぞかし会社の経営状況も良いのかと思いきや、
現実はそう簡単にはいかないようです。

松藤民輔より皆様へ(UPDATE 2011.02.09)
当社の大株主所有株式の状況について(2011年2月8日)

最近、松藤さんの著書が冴えないのは、このせいでしょうか?

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  


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