活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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国家は破綻する

国家は破綻する――金融危機の800年
国家は破綻する――金融危機の800年

(2011/03/03)
カーメン・M・ラインハート、ケネス・S・ロゴフ 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

  この世の中に新しいものなど存在しない。
  新しく見えるのは、忘れているからだ。
                ― ローズ・ベルダン

本書は、世界中で過去に起きた金融危機を
数字で綴る歴史の本。

66カ国、800年におよぶ世界の金融危機が
体系的かつ定量的に分析されています。

素晴らしい大著です。

でも、実物を見ないでオンラインで注文するのは、
ちょっと待ったほうがイイ。

まずは、この情報を知ってから。

本書は圧倒的な分厚さで、
一般的なビジネス書の約3倍ものページ数があります。

トータル608ページ。

巻末資料、参考文献、索引だけでも100ページ超。

通勤や通学時など、机のないところで読むのは至難の業です。

重さを量ったら、840グラムありました。

私は、外出するときは必ず本を1、2冊持っていきますが、
この本が読みかけでも、さすがに持っていきたくはないですね。

しかし、見た目の威圧感とは異なり、
本書は意外なほどサクサク読めてしまいます。

文字がそれほど小さくないことと、
村井彰子さんの日本語訳が読みやすいからでしょう。

本書の原題は「This Time Is Different(今回は違う)」。

これは、金融危機が起こるたびに政府や投資家が、
今の環境においては、過去のルールは当てはまらないと
主張してきたこと。

しかし、本書のように長期間、広範囲のデータを
分析して分かることは、毎回の金融危機が、
「これはいつか来た道」だということ。

  「“今回は違う”シンドロームの本質は、ごく単純である。
  この症状は、金融危機はいつかどこかで誰かに起きるもので、
  いまここで自分の身に降りかかるものではない、
  という強固な思い込みに根ざしている。」

私たちは、本書のような労作があるおかげで、
金融危機の前例や類似性を知ることができます。

そして、「めったに起きないこと」が、
実は、しょっちゅう起きていることも。

本書は、冷静で客観的な視野を私たちに与えてくれます。

この本から何を活かすか? 

600ページ超もあり、4200円もするので、
本書を買うかどうか迷っている方は、
原書「This Time Is Different」を読んでみてはいかがでしょうか。

こちらは、496ページで価格は2,634円(2011年4月13日現在)。

まずは「なか見!検索」でご覧ください。

最近は、「サプライズミー」という、クリックするたびに
違うページが表示される ランダム表示機能もありますから、
けっこうたくさんのページを確認することができますね。

ちなみに、オーディオブックも出ているようです。
This Time is Different (Audiobook,CD)

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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