活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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キュレーションの時代

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

(2011/02/09)
佐々木 俊尚 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

  「グローバルなプラットフォームの上で、
  コンテンツやキュレーター、それに影響をうけるフォロアーなどが
  無数の小規模モジュールとなって存在する。

  その関係はつねに組み替えられ、
  新鮮な情報が外部からもたらされていく。

  そういう生態系の誕生。」

本書は、人のつながりを介して情報をやり取りする時代の
新しい情報社会論。

著者は、「電子書籍の衝撃」などで知られる
ITジャーナリストの佐々木俊尚さん。

本書で使われる表現は、かなりITジャーナリスト的。

佐々木さんの主張をまとめると、次のようになります。

ネットワークのプラットフォーム上にある無数の情報ビオトープ。

そのビオトープに接続し、アンビエント化されたコンテンツの中から、
独自のコンテキストを付与して、
視座を提供する数多くのキュレーターたち。

フォロアーは、キュレーターにチェックインすることで、
「マルコビッチの穴」を体験することができる。

そして、セマンティック・ボーダーは常に組みかえられていく。

もちろん本書の中には、用語の説明は書かれていますが、
こうして並べてみると、ちょっと浮世離れした感がありますね。

難しい表現を使わずに話を簡単にすると、こうなります。

無数にある情報の中から、これは面白いと思ったことを
記事にするブロガーがいます。

書かれた記事には、そのブロガーならではの意味付けがなされます。

その記事をフォロアーが読むことによって、
ブロガーの見た世界を垣間見ることができる。

ちょっと、単純化し過ぎたでしょうか。

この情報の流れが変わることによって
一番影響を受けるのが、広告業界。

今まさに、テレビなどの旧来型のマスメディアは
広告収入が減り、岐路に立たされていますね。

本書は、単にIT環境に関する言及にとどまらず、
芸術家の例や歴史的な例などを引用しつつ、
佐々木さんらしい深い洞察が示されています。

情報社会の未来が、社会論として語られる力作。

この本から何を活かすか?

本書に出てくる難しい用語をまとめてみました。

・キュレーション、キュレーター
  キュレーターとは学芸員、
  キュレーションとはキュレーターが与える視座。
  本書では、無数の情報の中から価値ある情報を拾い上げ、
  新たな意味を与え、共有するこのとをキュレーションと表現。

・情報ビオトープ
  ビオトープとは、生息空間。
  本書では、情報を求める人が存在している
  細分化された圏域の意味で使われます。

・アンビエント化
  アンビエントとは「周囲の」を意味する形容詞。
  本書では、さまざまなコンテンツが流動化して、
  すぐに手に入る一面に漂っている状態を指します。

・セマンティック・ボーダー
  意味上の壁。

・ホロニックループ
  調和の環。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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