活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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生命はなぜ生まれたのか

生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)

(2011/01)
高井 研 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:29

難しいけど、面白い。

それは、本書の問いが科学的に根源的な問題であるから。

生命は、どこで、どのように生まれたのか?

本書が支持するのは「熱水起源説」。

最初に混沌があった。

その混沌とは、40億年前の原始地球の深海で
マントルと海水が化学反応を起こしてつくられた熱水。

そこは、まさにエネルギーのるつぼ。

その熱水の中でエネルギー代謝を持つ微生物として
誕生したのが「好熱メタン菌」。

これこそが、地球上のすべての生物につながる共通の祖先。

もちろん、これもひとつの有力な説に過ぎませんが、
苛酷な環境の中でメタン菌が生態系を築き、
私たち人類につながったと考えると、なんとも感慨深いですね。

著者は、爆笑問題と「ニッポンの教養」シリーズで
共著も出している地球微生物学者の高井研さん。

本書は、メインとなる熱水起源説をはじめ、
最新の学説や研究結果を、一応素人でも読めるレベルまで
噛み砕いて解説した科学読本です。

私の学生時代の専攻は生化学でしたから、
この分野について100%門外漢というわけではありませんが、
そんな少しかじった程度の知識では、
スッと入ってこない専門的な内容も多く含まれていました。

しかし、高井さんの研究から得た知的興奮が
躍動感を持って伝えられているので、
難しい内容ながらもグイグイ引っ張られ、
最後までノンストップで読み切れてしまいます。

また、生命の誕生を研究する科学者が、
どのような環境で調査や実験を行っているかも
克明にレポートされているので、
その道に興味がある学生さんには参考になる一冊です。

高井さんは、最近の日本では「理科離れ」ではなく、
逆に「空前の理科ブーム」が到来している
と考えているようです。

私の周りを見渡しても、そういった実感はありませんが、
本書が「理科ブーム」の一端を担うことを切に願います。

この本から何を活かすか?

高井さんが所属するのは、独立行政法人海洋研究開発機構。
通称JAMSTEC(ジャムステック)。

私は、今まで海底探査にあまり興味がなかったので知りませんでしたが、
JAMSTECのサイトを見ると、面白うそうなことをやっていますね。

高井さんが登場する、沖縄トラフ研究航海のインタビュー映像はこちら。



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