活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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勝手にモチベーション

勝手にモチベーション
勝手にモチベーション

(2011/01/24)
平本 あきお 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

私たちは、自分がやる気が出ないように手を尽くしている?

もともと私たちの中には、決して取り除くことができない
「やる気」や「モチベーション」が必ずあるそうです。

ならば、どうして「やる気」が出ないのか?

それは、やる気が出ないことを一生懸命やり続けているから。
やる気が起きない方法で、頑張っているから。

つまり、やる気を出すための一番良い方法は、
今、頑張っていることをやめること。

すると、自分の中に持っていたモチベーションが
勝手に上がっていく。

このように、本書のプロローグで語るのは、
株式会社チームフロー代表取締役の「平本あきお」さん。

この会社、以前はピークパフォーマンスという社名で、
平本さん自身も「平本 相武」という名前で
本を執筆されていました。

読み方は一緒なのですが、私は「平本 相武」さんと
「平本 あきお」さんが同一人物だと、最初は気づきませんでした。

本書は、非常に読みやすく書かれた自己啓発本。

どうしたら、自分の中のモチベーションに気づけるのか?
どうしたら、やりたいことや夢が見つけられるのか?
どうしたら、人間関係がうまくいくのか?
など、自分の「人生のレシピ」を作っていくための本。

平本さんは、私たちの思い込みを一度なくして、
イメージの力で本当にやりたい事を探っていきます。

行間が広いので、あまり読む時間はかかりません。

本を読むのが億くうだったり、時間がない人でも、
サラサラと手軽に読める内容です。

平本さんのセミナー映像(90分)のDVDが付いていますから、
極端にな話し、本を読まずに映像を見るだけで、
本書の内容が理解できるようになっています。

平本さんの話はテンションが高く面白いので、
通勤や通学時に、この特典映像の音声だけ聞いても
いいかもしれませんね。

YouTubeにも平本さんの映像がありますから、
興味のある方は、こちらをご覧ください。

平本さんのライブセッション1~5

http://www.youtube.com/watch?v=NNkYeZ7UkNg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=ec4m_0fONWk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=KsIi74b8Ml4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=6IHyHu-aZqE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=HBBWpCF0Urw&feature=related

※6番目の映像はYouTubeにはないようです。

この本から何を活かすか?

  「できたこと」じゃなく「やっていること」へのご褒美

平本さんは、筋トレをやろうと思いつつも、
苦しいことや同じことの繰り返しが嫌いなので、
なかなか続かなかったそうです。

道具から入ろうと考えて、ネットでいろいろ買っても、
どれも3日で飽きた・・・

そこで、考えたのが行動と「快」を結びつけること。

腹筋するときに、足元に「ほしのあき」さんの写真集を置いて、
身体を起こしたときに見えるようにする。

普段は見ないようにして、腹筋のときだけ
ページを開いたそうです。

ポイントは、出した結果についての褒美ではなく、
行動に対しての褒美にしたこと。

これにより、始めるハードルも下がり、
続けるモチベーションも維持できたようです。

私も最近、腹筋をしなきゃいけないな~という状態なので、
平本さんの方法、使ってみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「大発見」の思考法

「大発見」の思考法 (文春新書)
「大発見」の思考法 (文春新書)

(2011/01/19)
山中 伸弥、益川 敏英 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:20

タイトルに「思考法」とつきますが、
思考法のノウハウを伝える本ではありません。

こういう良書がもっと読まれれば、
学生の「理工系離れ」にも歯止めがかかるのに・・・
と思わせる素敵な対談本です。

対談したのは、既にノーベル賞を受賞した理論物理学者と
将来、ノーベル賞の受賞が確実視される生命科学者。

お一人は益川敏英さん。

2008年に「CP対称性の破れ」の起源の発見により、
ノーベル物理学賞を受賞しました。

分かりやすく言うと、クォークが自然界に少なくとも
6種類以上ある事を予言した「小林・益川理論」での受賞です。

受賞の感想を求められ「大してうれしくない」と
へそ曲がりなコメントをして話題になっていましたが、
本書を読む限り、非常に気さくな感じの方です。

もう一人は、山中伸弥さん。

iPS細胞の生みの親で、アメリカのノーベル賞といわれる
スカラー賞を2009年に受賞しました。

iPS細胞は、「細胞の時計の針を巻き戻す」とも表現される
人工多能性幹細胞。

病気の原因解明と創薬、再生医療の分野で
活用が期待されています。

お二人とも非常にビックな科学者ですが、
世代や研究分野が違うこともあり、
素人が聞いても十分理解できる内容になっています。

世紀の大発見は、どのようになされたのか?
どんな幼少期を過ごし、やはり勉強はできたのか?
普段はどうやってアイディアを考えるのか?
プライベートでの趣味は?

お二人が、互いに聞きたいことを聞いているので、
一般の読者にとっても興味の尽きない対談です。

  「僕は家で風呂につかりながら、カッコ悪いけど、
  クオークが四種類あってもうまい理論は組み立てられません、
  という論文を書くことにしようと、心に決めたんです。(中略)
  4次元モデルに見切りをつけて、
  湯船から立ち上がった瞬間、あっ!と閃いた。」

  「(iPS細胞は)意外と簡単に作れてしまったんです。
  マウスの皮膚の細胞に特定の四つの遺伝子を放り込んだら、
  それだけで細胞が初期化されてしまったのです。」

これが、それぞれの大発見の瞬間。

本書には、これがノーベル賞科学者なの?
というような意外な話しも数多く登場しますが、
お二人に共通するのは、考えることを楽しむ姿勢。

本書は、科学の本当の面白さを伝えてくれます。

この本から何を活かすか?

  抽象化と具体化、二つのアプローチ

益川さんは、思考法について次のように説明しています。

  「(計算方法だけでなく)思考法にもいえることですけど、
  二通りのやり方がある。

  一つは、ものごとをできるだけ具体化する方法。
  具体例を使って解法を見つけ、その性質を使って
  元の問題にアプローチするというやり方です。

  もう一つは、徹底的に抽象化し、シンプルにする。
  そうすると夾雑物がなくなって、操作しなきゃいけない
  概念や数が少なくなってくる。」

私は、この2つのアプローチでは抽象化することが苦手。

抽象化したら? 上位概念は? メタで考えたら?

本を読んだ後も、このように考えてみたいと思います。

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| 科学・生活 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣
誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

(2010/11/15)
能町光香 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

「気がきく」人とは、こういう人のことを言うんだな、
と思わせる内容。

外国人エグゼクティブの秘書を歴任し、
現在も現役秘書として活躍する能町光香さんが教える
一流秘書の「気づかい」の技術をまとめた本。

能町さんのサイトでお顔を拝見すると、
まさに「気がきく秘書」という感じのたたずまい。

写真だけでも十分に「気づかい」のオーラが出ていますね。

  「私は、そもそも気づかいのスタートは
  “相手のことをリスペクト(尊敬)すること”
  だと思っています。」

「気がきく」とは他人からの評価ですから、
相手が何を望んでいるかを察知する能力が求められます。

いくら自分で気を使っているつもりでも、
相手が望んでいないことをしては、
大きなお世話になりかねません。

ですから、第一に相手のことを理解する。

その根底にあるのが、相手へのリスペクトということです。

相手が望む「方向」のことを、適切なタイミングで行う。
しかも、あまり大げさにならないように。

言葉でいうのは簡単ですが、それがスッとできるようになるには
普段からの心がけと訓練が必要です。

  ・感情に寄り添う
  ・想像力で先読みする
  ・マネジメントしてもコントロールしない
  ・ちょっとした一言を惜しまない
  ・お礼には一筆添える

本書で語られるのは、相手ありきの心がけ。

人としての立ち振る舞いやコミュニケーションが
中心ですから、幅広い層の方に受け入れられる内容です。

ビジネス書にありがちな硬い雰囲気は無く、
イラストも多く掲載されていますから、
本書が主婦の方や学生さんにも支持されるのが分かります。

本書で紹介されている習慣を身につけている人は、
異性にもモテそうですね。

この本から何を活かすか?

  「大変でしたね。会議だったんですか?」

会議で夜遅くなったときに、能町さんは同僚から
声をかけられたそうです。

  「そうなの。このあともちょっと資料を
  まとめないといけなくて・・・」

  「ええ~、そうなんですか?
  お疲れさまです、がんばってくださいね~!」

気づかいの達人である能町さんからすると、
せっかく声をかけてくれたこの同僚も、残念な人に映るようです。

  「会議だったんですか?」
  (はい、見てのとおりです・・・)

  「お疲れさまです!」
  (ええ、ちょっとお疲れです・・・)

  「がんばってくださいね~!」
  (もちろん、そのつもりです・・・)

確かに軽い感じで声をかけてくれたのかもしれませんが、
私なら、声をかけてくれただけで有難く思い、
カッコ内のような心の声は出てきません。

「気がきく」人になるためには、相手の行動を素直に喜ばず、
ちょっとした批判的精神を持って、
反面教師にするぐらいでないとダメなのかもしれません。

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| コミュニケーション | 06:16 | comments:0 | trackbacks:4 | TOP↑

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「事務ミス」をナメるな!

「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)

(2011/01/18)
中田亨 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:26

人間には情報に乱れや誤りがあっても
即座に自動的に取り除ける能力があります。

  「みれだや あまやりを じうどてきに とのりぞける」

この文章もよほど注意して読まなければ、
私たちの脳は、勝手に正しい文章に直して
読んでしまいます。

私は、本書に掲載されていたこの平仮名文を
最初は何の違和感もなく読んでしまい、
「先頭と末尾以外の文字の順番を乱した」という
解説を読んで初めて、文書の誤りに気がつきました。

人間は高度な知的能力を持っているからこそ、
不正確な情報でもそれなりに対処できてしまう。

それがミス発生の原因になるケースもあると
本書の著者、中田亨さんは解説します。

  「現代の日本の社会にとって、事務ミスは大問題です。
  もちろん、工業でのヒューマンエラーは、
  人命に関わる事故にもつながり得ますから、
  問題としてずっと深刻なのは当たり前なのですが、
  事務ミスもあなどれません。」

人間はミスをする動物と、簡単に割り切って済む話ではなく、
特に情報漏洩問題などが絡むミスなどは致命傷ですから、
事務ミスをなくす事は、どこの企業・組織にとっても
重要なテーマになっています。

本書では、「理論編 なぜ人はミスをし続けるのか?」で
多種多様なミス発生の仕組みを解明し、
「実践編 ミスはこう防ぐ」でその防止策を解説します。

いわゆるミスは、事務の不完全性、つまり不確かさであり、
事務の各工程が果たすべき任務は、
「仕事の不確かさを問題の無い範囲内に収めること」と
説明されています。

ミス防止策では、良い例・悪い例の具体例を挙げながら、
どういった手順で事務作業を見直すかが解説されていますから、
事務の現場でも参考になることが多いと思います。

事務ミスは、工業系の現場と異なり、
その部署だけで蓄積してきたノウハウで
対処しているケースも多いと思います。

ですから、致命的なミスが起こる前に、
本書のようなヒューマンエラーの観点から、
リスクに応じて抜本的な対策を講じることも必要でしょう。

本書は、事務部門には、ぜひ一冊置いておきたい良書です。

この本から何を活かすか?

文豪フランツ・カフカさんは、安全ヘルメットの発明者だった。

ちょっとトリビアな話しですが、
本書のあとがきで、カフカさんの作家以外の
仕事の話が紹介されていました。

保険局に勤めながら作家活動を行ったカフカさんは、
優秀な職員でもあったようです。

ベルギーで使われている政府への申請にまつわる
ややこしい事務作業の繁文縟礼検査法には、
「カフカ・テスト」という名前が付けられているそうです。

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| ノウハウ本 | 06:38 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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今すぐ使える!ロジカルシンキング

今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)
今すぐ使える!ロジカルシンキング (PHPビジネス新書)

(2011/01)
堀 公俊 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

クイズです。

  先輩の意見が正しいとしたら、3人の中で論理的に
  正しいことを言っているのは誰でしょう。

  先輩 : 自分で工夫すれば、仕事が楽しくなる。

  A氏 : なるほど、自分で工夫しないと、仕事は楽しくないわけだ。
  B氏 : なるほど、仕事が楽しいのは、自分で工夫しているからだ。
  C氏 : なるほど、仕事が楽しくないのは、自分で工夫していないからだ。

この問題は、本書の著者・堀公俊さんが
ロジカルシンキングなどの研修で出題することがあるそうですが、
自称・論理派の人でも、結構混乱するようです。

堀さんは、分かりやすくするために、
問題を書き換えて解説します。

  先輩 : 人間であれば、動物である。

  A氏 : なるほど、人間でなければ、動物じゃないんだ。
  B氏 : なるほど、動物だったら、人間なんだ。
  C氏 : なるほど、動物でないものは、人間ではないんだ。

確かに、同じ論法を使っていても少し問題を書き換えただけで
ぐっと分かりやすくなるものですね。

人間以外の動物はたくさんいますし、
動物=人間ではありませんから、A氏とB氏の言い分は間違えです。

そして、人間は動物の真部分集合(人間⊂動物)ですから、
動物でなければ人間であることはないので、
C氏の意見が正しいことになります。

さて、本書は基礎から学ぶロジカルシンキングの本です。

ロジカルシンキングに必要な3つの思考、

  ・「論理構築力」~なぜ、そうなのだろうか?
  ・「批判的思考力」~本当にそれは正しいのだろうか?
  ・「多面的思考力」~他の考えはできないのか?

について分かりやすく解説しています。

大手食品メーカー営業企画課に務める入社7年目の中堅社員、
「志幸君」を主人公とするミニストーリーを交え、
ロジカルシンキングの使い方が紹介されています。

論理的思考の本でありながら、論理一辺倒になると
陥りやすい罠や危険性についても言及されているのが特徴的。

本書にいくつか掲載されているトレーニングだけで、
論理的思考力が簡単に身につくわけではありませんが、
「なぜ、そうなの?」、「本当にそれは正しいの?」、
「他の考えはできないの?」の3つを口癖にするだけでも、
ロジカルシンキングへの第一歩が踏み出せると思います。

この本から何を活かすか?

本書の内容がしっかりしているのは、
巻末の「参考文献」リストを見ただけで分かります。

掲載されているのは42冊。

私が知っている、ロジカルシンキングの名著は
ほとんどカバーされています。

堀さんにそんな意図はないのかもしれませんが、
「目利きが選んだ論理的思考力を鍛える42冊」
といった感じでしょうか。

このリストだけでも必見の価値あり。

私もこのリストに掲載される未読本がありますので、
順次読んでみたいと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 09:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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街場のメディア論

街場のメディア論 (光文社新書)
街場のメディア論 (光文社新書)

(2010/08/17)
内田 樹 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:38

久しぶりに知的興奮を覚える本に出会いました。

本書は、内田樹さんが贈る「街場」シリーズ第4弾。

同シリーズではこれまで「アメリカ論」、「中国論」、
教育論」を刊行してきたようですが、
実は、私は内田さんの著書を読むのは今回が初めて。

一言でいうと衝撃的。

すぐに、内田さんの他の著書も読もうと決心しました。

内田さんが本書で展開するメディア論に
賛成するか反対するかは別として、
読者に知的な刺激を与えることは間違いありません。

  「どうせ口を開く以上は、自分が言いたいことのうちの
  “自分が言わなくても誰かが代わりに言いそうなこと”よりは
  “自分がここで言わないと、たぶん誰も言わないこと”を
  選んで語るほうがいい。」

これは、本書第5講の中での、
メディアのとるべき態度への言及です。

この本自体もひとつのメディアですから、
“たぶん誰も言わないこと”を選んで語るという態度が、
貫かれています。

  ・メディアの不調はそのままわれわれの知性の不調である。
  ・能力は他者から求められたときに選択的に開花する。
  ・メディアが被害者面でコメントすることがクレーマー化を誘発する。
  ・「患者さま」という呼称は医療を商取引モデル化する。
  ・本を書くことは本質的には「贈与」だ。

これらは、本書での内田さんの主張の一部ですが、
いずれも他ではあまり聞きくことのない意見です。

内田さんは、ネット上で公開した文章の著作権を放棄し、
コピーライトに寛容な態度をとっています。

それは、書物は「贈与」であるという考え方があるだけでなく、
根底には、自らの発言の独自性へのゆるぎない自信が
あるからのように思えます。

本書は、神戸女子学院大学での授業をもとに、
学生・院生とのディスカッションなどの録音テープを起こし、
それに加筆して編集する方法で作られているそうです。

出来上がった書籍は、実際の講義と
かなり違うものになっているようですが、
ハーバード大学でマイケル・サンデルさんが指導する
Justice(正義)」の講義に匹敵すると言っても
過言ではないかもしれません。

この本から何を活かすか?

  電子書籍の真の優位性

  「電子書籍が読者に提供するメリットの最大のものは
  “紙ベースの出版ビジネスでは利益が出ない本”を
  再びリーズナブルな状態に甦らせたことです。」

つまり、今まではどんなに優れた本であっても
出版ビジネスにおいて採算が取れない本は、
流通することがなかった。

しかし、電子書籍の登場によって、
そういった一部の読者が読みたくても読めなかった本への
アクセシビリティが飛躍的に高まったという主張です。

これはクリス・アンダーソンさんによって提唱された
「ロングテール」モデルが電子書籍に内包されることを意味し、
ひいては読者数全体の増加につながる可能性が
あるということかもしれません。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:35 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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文具術

[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!
[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!

(2011/01/28)
美崎 栄一郎 商品詳細を見る

満足度★★
付箋数:15

プロのアスリートが道具にこだわるように、
仕事のプロであるビジネスパーソンは、
仕事道具の「文房具」にこだわることを推奨する本。

本書では、特にアナログ文具に絞って、
便利なツールとその活用方法が紹介されています。

著者は、最近次々と新しい本を刊行する
スーパーサラリーマンの美崎栄一郎さん。

本書で紹介される機能文具は165アイテムあります。

  第1章 情報整理の文具術
  第2章 ノートと組み合わせる文具術
  第3章 仕事を楽しくする文具術
  第4章 作業効率をアップさせる文具術
  第5章 いつでもどこでもノマド文具術
  第6章 コミュニケーションを円滑にする文具術

  「趣味のカタログ本ではありません。
  ビジネスツールとして、“文房具を使いこなす”ことを 
  意識しています。」

楽しそうに文具を選び、カスタマイズを工夫する
美崎さんの姿が目に浮かびます。

文具好きの人には、たまらない一冊なのでしょう。

しかし、それほど文具に興味がない人にとっては、
Amazonにアップされている動画を見るだけで
十分と感じるかもしれません。

http://www.amazon.co.jp/gp/mpd/permalink/
m3CT1GAFOK1FV3/ref=ent_fb_link


本書で私が欲しくなった文具は、
ペン型のハサミ「ペンカット(レイメイ藤井)」ぐらいです。

ところで、最近の美崎さんのイメージが
中谷彰宏さんに近くなってきていると思いませんか?

中谷さんほどではありませんが、
美崎さんが本を執筆するペースも、
どんどん上がってきています。

1冊1冊の本の内容の濃さや読後感も
なんとなく中谷さんの本に近い感じがします。

見た目の印象も、お二人とも清涼感のあるイケメンですから、
似たようなイメージがあるのかもしれませんね。

この本から何を活かすか?

  付箋読書術

付箋は持ち歩くには、角が折れ曲がったり、
束が分解して剥がれたりと、気を使う文具です。

しかし、これだと思ったときに、
ぱっと取り出して、すぐに使いたいツールでもあります。

本書では、本や雑誌の表紙の裏に付箋を貼っておく方法、
しおりや読者はがきの上に付箋を数枚ずつ貼っておき、
本に挟んでおく方法が紹介されていました。

私自身は、縦17.1センチ×横9.4センチの
透明なポリプロピレンのシートに付箋を貼って
本に挟んで持ち歩いています。

両面で約60枚の付箋を貼ることができますから、
私が今年読んだ、最大枚数を使った本
イシューからはじめよ」でも足りました。

付箋が足りなくなったら補充して、シート自体は使いまわし、
一冊読み終わったら、シートは次に読む本にそのまま移します。

このサイズだと新書に挟んでもはみ出すことはありません。

私はバイブルサイズのシステム手帳についてきた
透明シートを何年も使っていますが、
似たような素材のシート(クリアファイルなど)を切って
自作することも可能です。

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| ノウハウ本 | 06:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考

プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考
プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考

(2010/12/24)
山梨 広一 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

  「『これは無理だ。なぜなら・・・だから』という発想と、
  『たぶん、できるはずだ。でもそのためには
  何と何をしなければいけない』という発想は、
  結果的に天と地ほどの違いを生み出すのである。」

本書で山梨広一さんが伝えるのは、
最初に「できる」と発想し、その可能性を面白がって
可能にする方法を探る思考法。

これを「プロヴォカティブ・シンキング」と呼んでいます。

プロヴォカティブ(provocative)とは、
もともとは、刺激的な、挑発的なといった意味の形容詞。

本書では「可能性を信じ、可能性を広げる」
という意味で使っています。

「プロヴォカティブ・シンキング」を簡単に言うと、
「ポジティブ思考+論理思考」といったところでしょうか。

単にポジティブに考えただけでは、
本当に実現するための実効性に欠けますし、
論理思考だけでは、精神面のマインドセットが足りません。

言い方を変えると、パトスとロゴスを持った思考法。

本書では、「思いつき君」、「堅実君」、「ヒトマネ君」、
「面白がる君」の4人の特徴的なキャラクターを登場させ、
プロヴォカティブ・シンキングでは
実際にどうのように思考するのかを説明します。

この4人のうち、自分はどのキャラクターに近いか?
あるいは、あの人はこのキャラに似てるなと
身近な人を考えながら読むのも面白いかもしれません。

ちなみに私は、「思いつき君」の傾向が強いかも。

また、本書の後半では、電子マネーのワオン、
しまむら、ZARAなどの成功事例を
プロヴォカティブな切り口で分析するとともに、
この思考法を身につける方法を解説します。

本書で示されるプロヴォカティブ・シンキングを鍛える
5つの訓練方法は次の通りです。

  1. 「面白がる」気持ちを養う
  2. 「N=1」情報にはまってみる
  3. 主語を変えてしゃべってみる
  4. 「因数分解」をたのしむ
  5. 異分野のフレームワークを借用する

この本から何を活かすか?

  意味合いの「補集合」に目を向ける

補集合とは、情報のポジとネガでいえば、ネガに当たる部分。

ある商品の普及率を考える場合、「堅実君」の発想では、
「このまま市場が拡大すれば、近々普及率は頭打ちになる」
となります。

これを「面白がる君」なら、次のように考えます。

「この商品の普及率は、きっと100%にできるはず。
今、普及率が100%ではない理由はなんだろう?」

逆方向からも多面的に考える。

頭の中に数学で習った「ベン図」を思い浮かべて発想すると、
いま見えていない影の部分がイメージできるかもしれませんね。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:45 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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フェイスブック 若き天才の野望

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

(2011/01/13)
デビッド・カークパトリック 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:29

フェイスブックを作った男、
マーク・ザッカーバーグさんが唯一認めた本。

本書はフェイスブックの創成期から現在までを追った
究極のドキュメンタリーです。

フェイスブックと言えば、デビッド・フィンチャー監督で
映画化された「ソーシャル・ネットワーク」も話題ですが、
本書はその原作本ではありません。

映画の原作は、ベン・メズリックさんの「facebook」。
(原題The Accidental Billionaires

メズリックさんの本は、誕生から黎明期までの
人間関係が中心に描かれ、ストーリーとして面白い本でした。

そして、ザッカーバーグさんへの取材が拒否されていたこともあり、
フェイスブックの共同創立者でありながら、
後にザッカーバーグさんを訴えたエドゥアルド・サヴェリンさんの
視点で描かれていました。

一方、本書は原題のサブタイトル
The Real Inside Story of Mark Zuckerberg
and the World\'s Fastest Growing Company

が示す通り、ザッカーバーグさんの協力を得て、
関係者に徹底取材したフェイスブックの真実を伝える本です。

  「野心のある天才だというだけでは、成功できない。
  運も良くなけりゃダメなんだ。
  
  ところが、マークは幸運も含めてその3つをうんと持っていた。
  彼は絶好のタイミングで絶好の状況に現れた。
  しかもほかの連中なら、まず大学を卒業することを
  優先したかもしれないが、マークは自分のやりたいことを
  見つけたと時にまっすぐそれに突進した」

これは、ハーバード大でのザッカーバーグさんのルームメイト、
共同創立者のダスティン・モスコビッツさんの言葉。

そして本書の著者、デビッド・カークパトリックさんも、
ザッカーバーグさん同様に本書の執筆ために突進します。

カークパトリックさんは、IT企業のカバーストーリーを得意とする
フォーチュン誌のシニア・エディターでしたが、
ザッカーバーグさんに魅せられ、
本書を執筆するためにフリーになったそうです。

ザッカーバーグさんは、権威には屈せず、
「究極の透明性」を掲げて
一大フェイスブック帝国を作り上げました。

時代の覇者は、マイクロソフトからグーグル、そしてフェイスブックへ。

本書は単なる創業のストーリーではなく、
インターネットの未来を示唆する
質の高いノンフィクションに仕上がっています。

この本から何を活かすか?

  「自分たちは株式公開のためにやっているのではない。
  人々につくすためにやっている」

これは、株式公開について質問されたザッカーバーグさんの言葉。

昔のグーグルを思い出させます。

結局は、2004年に株式公開したグーグル
そして2011年までにその株価は約6倍になっています。

もし、フェイスブックが株式公開すれば、
グーグル以来の大型案件になりますね。

これは、ただ眺めているだけではもったいない、
マーケットの歴史的な出来事になります。

今後の動向に注目です。

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6つのビタミンH

夢を見つける! 「なりたい」あなたに生まれ変わる! 6つのビタミンH
夢を見つける! 「なりたい」あなたに生まれ変わる! 6つのビタミンH

(2010/11/25)
中野 博 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

「なりたい自分」に変わるための自己啓発本。

著者は環境ビジネスコンサルタントの中野博さん。

中野さんは、自分の体験をベースに、
多くの取材や書籍の知識をもとに
心に効く6つのサプリメント「ビタミンH」を開発しました。

それでは、本書は、なぜ「ビタミン」なのか?

なんとなく効きそうだからという理由での
ネーミングではありません。

そもそもビタミンとは、人間の生育に必須であるにも関わらず
体内で生成することができない栄養素。

中野さんは、次のように説明します。

  「このサプリが『ビタミン』である最大の理由は、
  これが、今まであなたの体内(脳内)では生成されてこなかった
  考えやノウハウだからです。
  だからこそ、毎日、このビタミンHを
  服用し続けることが必要なのです。」

そして、本書では各章の扉のページに
そのサプリの用法などが簡単にまとめられています。

  第1錠 History(自分史)
    ・用法 就寝前に1錠
    ・Historyの辞書的説明
          歴史、経歴、沿革
    ・Historyの著者的解釈
          自分のこれまでの歩みやしてきたことを
          すべて洗い出し、書き出す。自分の歴史の中に
          大きなヒントが隠されている。

本文では、中野さんが体験談を交えながら、
なぜそのサプリが必要なのか、
どのように行動を起こせばよいのかを説明します。

本書で紹介されているエクササイズは、
他の自己啓発本で見たことのないような
革新的な内容ではありません。

しかし、中野さんが自らの失敗談をさらけ出し、
明るいトーンで書いているので、
素直に読め、スッと入ってくる印象です。

恐らく、この本を読んだ人がどのような状態でも、
受け入れられると感じるのではないでしょうか。

ちなみに、History以外の5つの要素は以下の通りです。

  「Hunt(必死で探す)」、「Hope(願う)」、
  「How(どのように)」、「Help(助ける)」、
  「Hospitality(思いやり)」

本書は、少し若い人向けに書かれています。

特効薬ではなく、体質改善に少しずつ効くビタミンですから、
早い時期に始めた方が効果が高いのかもしれません。

この本から何を活かすか?

  エクササイズ28

    「今日は何に感謝しよう?」と自分に問いかけて、
    心に浮かんだことをすべて書き出してみましょう。

今週、妻が父親の入院の付き添いのため、
3日間家を空けています。

こういう状況になると、普段から家のことを
色々やってくれている妻のありがたさが
良く分かりますね。

妻に感謝。

そして、妻がいない間、
家事を手伝ってくれている娘にも感謝。

もちろん、私のブログを訪問してくれた
あなたにも感謝。

本当に、ありがとうございます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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P&G式伝える技術 徹底する力

P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書)
P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書)

(2011/01)
高田 誠 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:28

投資の神様、ウォーレン・バフェットさんは、
他社と大差ない商品やサービスを売る
コモディティ(汎用品)企業がお嫌いです。

それは、価格競争に陥る可能性があるから。

しかし、一般的にはコモディティとみなされる商品を
販売しながら、バフェットさんのポートフォリオに
10%も組み込まれている企業があります。

それが、「P&G」。

もともとバフェットさんが保有していた
ジレットがP&Gに買収された関係もありますが、
現在でも、P&Gはトップ5に入るバフェット銘柄です。

さて本書は、会社の寿命30年説をはるかに超えて、
170年もの長きに渡って成長を続けるP&Gの強さの秘密を、
「コミュニケーション力」という切り口から
解き明かす本です。

著者は、P&Gジャパンで広報渉外担当部長を
務めた高田誠さん。

P&Gは、世界80ヵ国以上に事業拠点を持ち、
180以上の国と地域で製品が販売される
グローバル企業ですから、「コミュニケーション力」が
重要な役割を持つことは間違いありません。

P&Gのコミュニケーションで、ポイントとなるのは3つ。

1つ目は、なんでも「3つにまとめる」こと。

3つにまとめると分かりやすいとは、よく言われることですが、
それを共通の言語として、
P&Gほど徹底している企業は少ないように思えます。

当然、本書の文中でも随所に「3つにまとめる」が登場します。

2つ目は、消費者がボスであること。

P&Gでは“Consumer is Boss”を合言葉に、
消費者とコミュニケーションを徹底する仕組みがあるようです。

3つ目は、「目的」を浸透させること。

ここで大切なのが、その目的が単に企業の理屈ではなく、
“The Right Thing(正しいこと)”であること。

根底に「正しい」という信念があるからこそ、
迷いなくその目的を追求することができるのでしょう。

本書で公開されるP&Gのコミュニケーションノウハウは、
決して大企業だけができるものではなく、
どんな規模も企業でも、または個人でも
取り入れることが可能なものです。

逆に、それを全世界13万人もの社員が徹底して
実践していることに驚きを覚えます。

また、以前紹介したP&Gの人材育成について
書かれた本はこちら。

・「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方

この本から何を活かすか?

「すべての仕事で学びが意識できる簡単な方法」

P&Gのすべての報告書の最後には、
「Learnings」という欄があるそうです。

フォーマットはいたって簡単。

  <Learnings>  <Next Steps>
   1)                   1)
   2)                   2)
   3)                   3)

Learningsには、自分にとって何かしら意味のあった学びを
最大3点書くようにし、Next Stepsには、Learningsを活かすために
何をいつまでにするかを具体的に書くそうです。

このフォーム、読んだ本に貼り付けてもいいですね。

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| コミュニケーション | 07:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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トレードオフ

トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか
トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか

(2010/07/06)
ケビン・メイニー(著)、ジム・コリンズ(序文) 他 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:26

本書の概念は非常に簡単。

ビジネスで成功する秘訣は、「手軽」か「上質」の
どちらかの軸で他を圧倒すること。

ポイントはこの2軸しかないことにあります。

ちなみに、「上質=経験+オーラ+個性」、
「手軽=入手しやすさ+安さ」という式で表されます。

そして、「手軽」か「上質」はトレードオフの
関係にあること。

つまり、「手軽」と「上質」の両方を
追い求めることは不可能であることを意味します。

二兎を追うことができるような気がするのは、
単なる「幻影(ミラージュ)」。

思い切って、どちらか1つの軸で勝負しない限り、
どちらも平凡な「不毛地帯」に陥ってしまうというもの。

本書では、この「手軽 or 上質」という
シンプルなフレームワークで、
様々な事例の成功や失敗の原因を考察します。

例えば、スターバックス20年目の迷走。

スタバは2007年頃から大きな壁に突き当たっていたようですが、
本書では次のように分析しています。

  「シュルツとその後を継いだCEOたちは当初は
  上質なコーヒーショップを目指していたが、
  拡大路線をきっかけに、実際には手軽な店という
  正反対な方向へ進んでしまった。」

また、難しいのは、当初は「手軽」か「上質」の
どちらか一方の軸で抜きん出ていても、市場環境の変化で、
その優位性が失われてしまう可能性があること。

競合他社によって自社の優位性が脅かされた時でも、
安易にもう一方の軸に飛びつくと、
「不毛地帯」に行き着く可能性が高いことを
考えなければなりません。

いずれにせよ、軸がブレて中途半端になるのが、
一番ダメということです。

本書は、「上質をとるか、手軽をとるか」と
あえて単純化し、分かりやすくしています。

当然、現実はそんなに単純ではないという
反論も予想されます。

しかし、それでもいいんです。

本書が選んだ軸が、「手軽さ」ですから。

この本から何を活かすか?

本書の著者は、USAトゥデーのテクノロジー記者を
20年以上務めたケビン・メイニーさん。

多くのテクノロジー企業のCEOや起業家たちを
取材してきた経験が、本書に生かされています。

ただ、本書の内容は素晴らしいのですが、
1点だけ釈然としない所があります。

それは、表紙にあるジム・コリンズさんの名前が、
あまりにも大きいこと。

確かに、コリンズさんは「ビジョナリー・カンパニー」などで
有名ですが、本書ではあくまで序文を書いたに過ぎません。

せめてメイニーさんの名前と同じくらいの大きさにしておかないと、
コリンズさんの著書と勘違いして売れることを
誘っているような感じさえします。

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| 経営・戦略 | 06:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方
日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

(2010/12/02)
山本 敏行 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

株式会社リンクアンドモチベーションの組織診断で、
2年連続、「日本一社員満足度が高い会社」に認定された
株式会社ECスタジオ

本書では、同社の代表取締役を務める山本敏行さんが、
そのユニークな経営手法を公開します。

  「会社に電話がない! 顧客に会わない! 10連休が年4回!
  全社員にiPhoneを支給している!
  プレイステーションで取引先と会議をしている!」

ECスタジオが徹底して行っているのは、「選択と集中」。

同社は中小企業のIT化支援がメイン業務ですが、
営業はホームページのみで行い、サポートはメールのみ。

バッサリと顧客との接点を限定することで、
逆に質の高いサービスを提供できる環境をつくっています。

それが、普通の会社では非常識な「会社に電話がない」や、
「顧客に会わない」を実践する理由。

会社とはこうあるべきという世間的な常識を捨て、
見事に限りあるリソースを必要なところに集中投下しています。

ですから、普通の会社では、目指すことを最初に決めますが、
ECスタジオが最初に決めたのは「しないこと14か条」。

そして、社員満足を優先することで、
社員のモチベーションを上げ、結果として顧客満足度が上がる
好循環を生んでいるようです。

ただし、こういった会社の根幹に関わる部分は、
どこの会社でも簡単に真似できるものではありません。

本書のキモは、お金をかけないIT活用術。

ECスタジオ自らが実践するIT経営のノウハウは
中小企業がIT化するための良いお手本です。

グーグルなどの無料のITサービスを
これでもかというぐらい使い倒しています。

確かに、個人使用に限定されているサービスでなければ、
企業でも無料のITサ-ビスに乗っかった方がいいですね。

今まで大企業にしかできなかったIT化が、
「フリー」と「クライド化」の流れによって、
本当に中小企業でも使えるものになっているようです。

この本から何を活かすか?

  「前向きになれる言葉タイピング

ECスタジオで使っているという無料タイピングサイト。

無味乾燥な言葉のタイピングではなく、
前向きになれる言葉で練習するタイピングゲーム。

うまくタイピングできなくても、前向きな言葉に励まされ、
ポジティブになれるように考えられています。

ちょっとした工夫ですが、いいですね、これ。

やたら、タイピングのミスが多い私でも
ひょっとすると続けられるかも。

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| 経営・戦略 | 06:30 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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値段のカラクリ

これでわかった!!値段のカラクリ
これでわかった!!値段のカラクリ

(2011/01/26)
金子 哲雄 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

くだらな過ぎて、面白い!

最近、テレビや雑誌で活躍する流通ジャーナリスト、
金子哲雄さんが最も書きたかった本。

とは言っても、いくつかの雑誌や東スポに連載していた
記事を元に加筆・修正してまとめたものです。

ですから、かなり軽い雑学系の本ですね。

本書では、「こんなに安くて大丈夫なの?」とか
「これって本当にお得なの?」と、誰もが思う疑問に
金子さんが答えてくれます。

B級グルメ編、生活編、趣味・レジャー編と3つの分野から
26アイテムを選び、その商品の原価や利益率を暴きます。

特にB級グルメ編の元を取るための作戦が、
期待を裏切らないくだらなさ。

まさに、金子さんの濃いキャラクターを
反映していてイイですね。

  ・ココイチのカレー(原価率21%)
    唯一トクできる方法は無料の福神漬け(原価率14%)を
    容器1ケースほど山盛りして、福神漬けカレーにすること

  ・カニ食べ放題
    カニをバラすことで時間がかかるので、4人以上で
    「殻を割る人」、「身を掘る人」などの分業体制を敷き、
    全員「カニ用スプーン持参!」くらいの気合で行くべき

  ・ハンバーガーチェーン
    狙うは100円バーガーの単品2個。
    ドリンクは、頼めば無料でもらえる水をガブ飲みすべき

あくまで「得すること」だけに集中し、
恥も外聞もない徹底ぶりがさすがです。

いくら得だといっても、実際にこんな事を
やっている人は見たことがありません。

しかし、金子さんならやりかねないと思わせるところが、
すでに「金子ブランド」が確立されている証拠なのかもしれません。

金子さんのように徹底できなくとも、
信じられないくらいお得に思える商品に出会った時に、
なぜ?、原価は?と考えるクセをつけておけば、
少なくとも煽りの文句に騙されず、
詐欺にも引っかかることがないと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、個別のアイテムの値段のカラクリを
詳しく説明する傾向にあるので、
あまり大局的な視点を与えていません。

あえて、本書からモノの値段について大局的に語るなら、
「安すぎる商品は、オプションか維持費で儲ける構造になっている」
ということ。

カレーショップのトッピング、
ハンバーガーショップのポテトとドリンク、
液晶テレビの周辺機器、生命保険の特約、
ガソリンスタンドでの洗車、自動車のオプション品一式、
プリンターの純正インク、携帯電話の通信費などなど。

本書に登場していない例も挙げましたが、
いたるところで見かけます。

「じゃあ、いったいどこで儲けているの?」という視点は、
常に意識していたいところですね。

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| 科学・生活 | 12:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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国家債務危機

国家債務危機――ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?
国家債務危機――ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?

(2011/01/08)
ジャック・アタリ 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

日本でも以前、鳩山由紀夫さんや麻生太郎さんが
ジャック・アタリさんの「21世紀の歴史」を
購入したことで話題になりました。

本書は、世界的に注目され「ヨーロッパ最高の知性」と
称されるアタリさんの最新作。

テーマはズバリ、国家債務。

アタリさんは、サルコジ仏大統領の諮問委員会
「フランスの経済成長を促すための委員会」で
委員長を務めます。

通称、アタリ政策委員会。

この委員会は、2010年10月15日、
フランスの今後10年の展望を見据え、
優先的課題を明確にする「第二次報告書」を発表しました。

本書はその基本理念を示した内容です。

ですから、視点はフランス、欧州が中心。

主権債務と国家の歴史を振り返りながら、
12項目の教訓を導き出し、更に膨張する公的債務問題を
解決するための戦略を示します。

けっこう歴史を振り返るパートが長いので、
意図せず、世界史の勉強になりました。

そして、国家債務危機に端を発する
ワーストケースシナリオを想定しつつ、
健全な債務のためのガバナンスを考えます。

もちろん、ワーストケースシナリオをたどった場合は、
欧州からアメリカへ、そしてアジアへと
瞬く間に崩壊は世界中へ伝播しますから、
世界的な枠組みにまで言及しています。

自国だけでは財政再建が難しいと目されるPIGS
(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)よりは、
フランスの状況は、まだマシなのかもしれません。

しかしながら、フランスの公的債務は
2020年には対GDP比で100%に達するとされ、
ギリシャ危機は、フランスにとって対岸の火事ではありません。

それはもちろん日本にとっても同様です。

ちなみに、本書の中で日本についての言及は、
「日本語版序文」の5ページを除くと、ごく僅か。

それは、間違っても日本の公的債務に
問題がないからではなく、
それだけ日本が世界に与える影響が
少なくなっている証しのように思えます。

この本から何を活かすか?

  「過剰債務に陥った国のほとんどは、最終的にデフォルトする」

日本の公的債務は対GDP比で200%で先進国の中では断トツ。

  ・債務残高の国際比較(対GDP比)

よく、国内で調達(貯蓄から)されているので
デフォルトの心配は少ないと言う意見を聞きます。

しかし、トリガーとなるのは2つあると思います。

1つ目は、金利の上昇。
そして2つ目は、日本人が国家財政の真実に気づくこと。

そう考えると、アタリさんの著作などは、
逆に日本では売れない方が、
日本の延命になるのかもしれません。

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| 社会・国家・国際情勢 | 07:06 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)
なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)

(2010/12/01)
若宮 健 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

  「韓国は、なぜパチンコを禁止できたかを検証したくて、
  ここ数年、何度も韓国を訪れた。その度に、日本の救いようのない
  状況が浮かび上がってくるばかりであった。」

パチンコは有害であるため、
一刻も早く日本でも全廃すべきというのが、
本書の著者、若宮健さんの主張。

以下、本書に簡単にまとめられている
韓国におけるパチンコの流行と廃止の歴史です。

  2000年  日本のパチンコ台を改造した「メダルチギ」が流行りだす。
        (釘がなく玉を入れずにメダルを入れる方式)

  全盛期  店舗数全国で約1万5千店、売上げは日本円で3兆円。
        一方、パチンコがらみの自殺や犯罪が目立ちはじめる。

  2006年  「パダイヤギ(海物語)」事件発生。
        盧武鉉大統領(当時)の親族の関与があり、疑獄事件に発展。
        野党、マスコミによるパチンコへの批判が高まる。

  2006年8月 警察庁がパチンコ台の一斉撤去の命令を通達。
           同年中に、ほぼすべてのパチンコ台を撤去。

  2007年以降 闇営業の摘発が、散発的に続く。

パチンコは悪なので、全廃すべきという前提に立ち、
韓国が廃止した理由を詳細にレポートするというよりも、
廃止に向けて動かない日本の政治家を批判することが中心。

  「日本が、パチンコを禁止できない一番の理由は、
  繰り返し述べてきたとおり、政治家たちが献金に目が眩み、
  業界を擁護しているからなのである。
  
  第二の理由は、これも何度も述べてきたとおり、マスメディアが
  メディアとしての責任を果たしていないことである。」

日本がパチンコを廃止できない理由の裏返しが、
韓国がパチンコを廃止できた理由ではありません。

そのため、タイトルの問いに対しては、
スッキリした回答が得られていない感じが残ります。

また、本書で取り上げられるパチンコがらみ事件も、
そういった事実があったにせよ、数値的な根拠が乏しく、
少し説得力を欠くところがあります。

全体的に論理的というよりは、情緒的。

もう少し業界との癒着の構造を解き明かすとか、
お金の流れを徹底究明するなど、
もう一歩切り込んだ緊迫感のあるレポートを
読みたかったですね。

ともあれ、日本ではあまり報道されない韓国の
パチンコ事情を伝える本としては貴重だと思います。

この本から何を活かすか?

パチンコの問題点は、「依存症」にあるのかも知れませんが、
個人的には控除率を変動できるところにあると思います。

一般には15%程度の控除率と言われますが、
そもそも控除率が可変であるなら、
ギャンブルとして、この上なく不利な状況です。

ただし、そんなパチンコでも控除率だけで考えるなら、
宝くじを買うより遥かにマシ。

何回に1回当たるかではなく、控除率から考えて、
何回で資金が底をつくかを検証してみるべきでしょう。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ホーキング、宇宙と人間を語る

ホーキング、宇宙と人間を語る
ホーキング、宇宙と人間を語る

(2010/12/16)
スティーヴン ホーキング、レナード ムロディナウ 他 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

  なぜ、この宇宙は存在しているのでしょうか?
  どうして無ではないのでしょうか?
  なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?
  なぜ、自然界の法則は今あるようになっているのでしょうか?
  どうして、ほかの法則ではないのでしょうか?

本書は、この究極の問いかけに答える
スティーヴン・ホーキング博士の意欲作。

原題は「The Grand Design」。

ホーキング、宇宙のすべてを語る」を一緒に書いた
レナード・ムロディナウさんとの共著です。

長きに渡り人類が探求してきた「宇宙の起源」について、
古典物理学と量子物理学の歴史や考えを解説しつつ、
単純でエレガントな答えを示しています。

それは、アルバート・アインシュタインさんの夢。

宇宙の創造に神はいらない。

私たちの存在を問いながら共に歩んできた哲学さえも、
最新の物理理論の前にひれ伏します。

ホーキング博士が認める宇宙の偉大な設計図とは、
ずばり「M理論」のことです。

「M理論」こそが、宇宙をつかさどる唯一の
統一理論であると結論づけています。

  「単なる素粒子の集まりである私たち人間が、
  私たちと宇宙を支配する法則の理解にここまで
  近づいていることは偉大なる勝利です。

  しかし本当に奇跡的なことは、論理の抽象的な思考が
  驚くほどの多様性に満ちた宇宙を記述し、
  予言するただ一つの理論に到達したことです。」

日本では、ホーキング博士の発言に違和感を持つ人は
少ないかもしれませんが、進化論さえ教えられないかの国で、
本書の主張がキリスト教関係者から反発をうけるのは、
想像に難くありません。

また、「M理論」が本当にグランドデザインかどうかは、
私には分かりませんが、高齢になってきたホーキング博士が
少し結論を急いでいるようにも感じ取れます。

本書を読むのに、ある程度の予備知識は必要ですが、
分かりやすく、なめらかに文章がつづられています。

それは、「眠れなくなる宇宙のはなし」の著者でもある
訳者を担当した佐藤勝彦さんの力によるところも大きいと思います。

この本から何を活かすか?

  「M理論」とは

紐(string)から膜(Membrane)へ。

ホーキング博士をも心酔させる「M理論」とは、
5つの超弦理論を内包する仮説理論。

  「時空は10個の空間次元と1個の時間次元を持つとされています。
  このうち7つの空間次元は私たちが感知できないほど
  小さく畳み込まれ、私たちになじみのある3つの巨大な次元だけが
  残されているというアイディアです。」

簡単に言うと、宇宙全体が一つの膜だという理論。

紐の時のそうでしたが、なかなか想像できない世界ですね。

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| 科学・生活 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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40歳からの知的生産術

40歳からの知的生産術 (ちくま新書)
40歳からの知的生産術 (ちくま新書)

(2011/01/07)
谷岡 一郎 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

谷岡一郎さんといえば、「ツキの法則」が有名。

主に谷岡さんが執筆している分野は「ギャンブル学」ですが、
他にも犯罪学、社会調査論、数学、歴史学、法律学、病理学、
果てはSFやパズルの本まで書かれているようです。

谷岡さんは、なぜ、こんなに多岐にわたる分野の本が書けるのか?

それは本書で披露される、少ない時間で最大の効果をあげる
知的生産術を駆使いているから。

  「本書のプロジェクトは、40歳代に突入したくらいの人からを
  対象とする“知的創造・発信”に限定しよう。
  つまり次の一手を考えている学者・研究者・ビジネスパーソンなどによる
  新しい知見の発信に向けたノウハウを紹介するつもりである。」

“40歳からの”というターゲットの絞込みに反応して、
私は読んでみましたが、本書で紹介されるノウハウは
特に年代を気にしなくていい感じがします。

  第1部 時間管理術/第1章~第3章
  第2部 情報管理術/第4章~第6章
  第3部 知的生産管理術/第7章~第8章

谷岡さんの知的生産術のキモは、
必要なことと不要なことのメリハリをつけること。

情報の密度の低いものは、バッサリ切り捨て、
集中できる環境をつくることを徹底しています。

  「こんな時代だからこそ、情報を切り離す(そして考える)
  時間が大切なのだ。また瞬時にゴミを察知し、
  それらを捨てる能力も同じことである。」

谷岡さんにとって、情報量が少ないコミュニケーションも
切り捨てるもののひとつ。

それが、谷岡さんが携帯電話を持たない理由でもあります。

本書は最近のノウハウ本では珍しく、
携帯、スマートフォン、PCなどの情報通信機器を
ほとんど利用しない知的生産術です。

谷岡さんも、それらを完全に否定しているわけではありませんが、
小手先のノウハウで得られるメリットよりも
逆に奪われる時間をなくすことに注力しているようです。

この本から何を活かすか?

  「どうでもいいこと」の仕分け

谷岡さんは、次に挙げることには、
なるべく時間を取られないようにしているそうです。

  ・ツイッターやブログは見ない
  ・同じニュースを繰り返し見ない
  ・会議を長引かせない
  ・長いスピーチを避ける
  ・どうせ議論の噛み合わない人は放っとく

谷岡さんが、ツイッターやブログを見ないのは、
つまらないものが多く、情報が希薄だから。

誰もが発信できるネットの世界では、
確かに谷岡さんの言うとおり、有用な情報の割合は低いでしょう。

個人的には、だからこそ自分が知りたい情報や
密度の濃い情報にアクセスするノウハウが必要だと思います。

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| ノウハウ本 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法

自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう
自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう

(2010/12/22)
米光 一成 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

本書の著者、米光一成さんは「ぷよぷよ」、「バロック」、
「トレジャーハンターG」などを手がけたゲームクリエーター。

インタビューなどで、「どうやってアイディアを出すのですか?」
と聞かれると困ってしまうそうです。

なぜなら、米光さんにとってアイディアは、
無理にひねり出さずとも、勝手に出てくるものだから。

何を見ても、何を体験しても、
どんどん新しい企画が出てきてしまう。

言わば、自然とアイディアが出てしまう「体質」。

このような能力のことを米光さんは、
「企画の魔眼」と呼んでします。

これは、大ヒットした「月姫」というゲームの中に
出てくる「直死の魔眼」という特殊能力になぞらえたもの。

それでは、次から次へとアイディアが浮かぶ、
「企画の魔眼=自分だけの切り口」は、
どのようにしたら持つことができるのか?

残念ながら、一瞬にしてその能力を身につけることはできません。

必要なのは、トレーニングを積むことと、環境を整えること。

本書では、アイディアが勝手に出てしまう体質へ改善するための
1日10分でできるトレーニング方法が紹介されています。

最初に紹介されているトレーニングがこちら。

  「10日間で自分の中にあるモヤモヤを“弾丸化”する」トレーニング

  1日目 自分を4つのキーワードに分解する
  2日目 自分キーワードを4つの要素に分解する①
  3日目 自分キーワードを4つの要素に分解する②
  4日目 自分キーワードを4つの要素に分解する③
  5日目 自分キーワードを4つの要素に分解する④
  6日目 自分がやりたいことを書き出す
  7日目 もう一度やりたいことを書き出す
  8日目 さらに、やりたいことを書き出す
  9日目 最もやりたいことを書き出す
  10日目 やりたいことをイラスト化する

紙とペンさえあれば、簡単にできるトレーニング。

本書には、他にもトレーニング方法が紹介されていますが、
米光さんはこの本を書くために、
自分でも全部通してやってみたそうです。

すると、今まで以上に、発想が次々と降りてきて、
ものすごいアイディアが出てくるようになったとのこと。

この本から何を活かすか?


米光さんのやりたいことのキーワードの中に、
「現実の世界でPlayするゲーム」というのがありました。

これで思い出したのが、、講談社YA!ENTERTAINMENTから
刊行されている、はやみねかおるさんの小説「都会のトム&ソーヤ」。

主に小学校高学年~中学生ぐらいを対象とした
少年少女向けの冒険推理小説です。

私は、娘が好きな本ので一緒に読んでいます。

この小説では、リアル・ロールプレイングゲームと呼ばれる、
まさに米光さんのキーワードあるような
ゲームが開発され、プレイされる様子が描かれています。

子ども向けですが、とても面白い小説なので、
青い鳥文庫では、物足りなくなった世代にはおすすめです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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稼げる人 稼げない人

30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人
30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人 稼げない人

(2010/12/01)
竹内 正浩 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:21

稼げる人と、稼がない人の違いは何なのか?

誰もが興味を持つこのテーマに対して、
実際に稼いでいる人を追いかけて徹底的に
調査した方がいます。

それが、本書の著者、経営コンサルタントの竹内正浩さん。

竹内さんは1年半をかけて、30代で年収3000万以上を
実現した人の実態を調べ上げました。

本書では、どうやって、話を聞く対象者を抽出したのか、
どんな質問表に回答をもらったのかなど、
すべてオープンにされているので、好感が持てます。

竹内さんが直接会ってインタビューした人は110人。
また、アンケートで調査したのは200人。

30代、3000万、300人とキレイに「3」に合わせていますが、
本当に貴重なのは、インタビューした110人からの一次情報ですね。

なぜ、年収3000万以上に設定したかというと、
サラリーマンとして企業に勤めているだけでは、
ほぼ不可能な水準だと、竹内さんは考えたからです。

そして、二代目や後継者として年収3000万を
実現した人の意見は、あまり参考にしていません。

それは、次のような質問をするため。

  「何もない30歳の人がいたとして、どうすれば、ゼロから
  30代で年収3000万円を実現することができるでしょうか?」

あくまでも、自力で稼ぎ出す方法に焦点が当てられています。

調査の結果、たどり着いた結論は
非常にシンプルな成功の法則。

新しい発見というよりは、図らずも
今まで多くの自己啓発書で語られていたことが、
事実であることを証明した結果になっています。

しかし、それでも本書には価値があります。

なぜなら、今回のインタビューから得られた回答で、
ゼロから30代で年収3000万円を実現する方法として、
最も多く挙げられていた答えは、
「とにかく、やってみる」だったからです。

本書にまとめられているのは、「やってみた」結果。

なにより、今回の調査が竹内さん自身の
かけがえのない財産になったはずです。

この本から何を活かすか?

  人生を変えた一冊、最も影響を受けた本は何ですか?

この質問に対し、30代で年収3000万以上を実現した人の
最も多かった回答は、何だと思いますか?

本書によると、「7つの習慣」、「竜馬がゆく」、
金持ち父さん貧乏父さん」などを押さえて、
45%もの人が挙げた答えがあります。

それは、「なし」。

ちょっと拍子抜けする結果ですが、それが現実。

ちなみに、最も支持の多かった本は「7つの習慣」です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| マネー一般 | 06:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスマンのための「頭」の整理術

ビジネスマンのための「頭」の整理術 ストレスで散らかった頭を整理してラクになる30の方法
ビジネスマンのための「頭」の整理術 ストレスで散らかった頭を整理してラクになる30の方法

(2011/01/25)
長野慶太 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:23

アップルシードエージェンシー清水さんより
献本いただきました。ありがとうございます。

  モノの整理は、主婦の整理術に任せ、
  ビジネスマンは「頭」の中の整理に集中せよ!

  ツールに走りすぎるな!

いつも、魂の込められたギトギトに濃い著書で、
私たちを楽しませてくれる長野慶太さん。

今回は、最初にタイトルを見たときに、
「整理術??」と長野さんらしからぬテーマに、
私は少し困惑しました。

しかし、蓋を開けてみると、やはり長野さん。
いつものように、熱い刺激的な本になっていました。

  「この本は、あなたが癒しや、職場酒や、カラオケの絶叫や、
  趣味への逃避や、土日のリハビリに頼ることなく、
  『職場におけるストレスを“頭の整理”によって少しでも軽減する』、
  そこだけにフォーカスしている。」

実際、モノの整理法やグッズの活用法が
ほとんど語られない世にも珍しい整理本です。

長野さんは、ビジネスマンの頭の中を
「知的キッチン」とイメージしています。

いくらモノがキレイに整理整頓されようとも、
知的キッチンが整理されない限り、ストレスは軽減されない。

しかし、あなたの知的キッチンは、上司や部下、
クライアントやお客様など、自分でコントロールしきれない
不特定多数の人間によって、日夜、散らかされる状況にあります。

それでは、知的キッチンを清潔に保つには、どうしたらよいのか?

その答えは、次の3つの原則を軸に、
プロアクティブに整理術を仕掛けいていくこと。

  原則1.自分にとって役立つか?-自己評価の軸
  原則2.すべての資料に日付を打つ-時間の軸
  原則3.どんな行動にもお金がかかる-金銭の軸

本書の整理術は頭の中の整理が中心なので、
見た目のキレイさには、一切こだわりません。

最近の時流に反する、「紙にがんがんプリントアウトする」
ことなども推奨されています。

しかし、大切なことは自分にとって役立つかどうか。

世の中で言うエコに反していても、
質の高いアウトプットを優先するのが長野流なのです。

この本から何を活かすか?

  世界一の番組ホスト、ラリー・キングさんの質問術

あまり整理術とは関係ありませんが、
本書の中で、相手の本音を聞きだすラリー・キングさんの
質問テクニックが解説されていました。

その究極の奥義とは・・・

  1.質問することがなければ、Why?と聞く
  2.沈黙を恐れない
  3.相手に「まっすぐな視線」を送る

この解説を踏まえて、ラリー・キング・ライブの
映像をしばらくぶりに見てみようと思います。

ちなみに、ラリー・キング・ライブは2010年12月16日の
放送をもって終了したそうですね。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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マーケティング思考法

マーケティング思考法 ―考えて行動するための実践的手引書
マーケティング思考法 ―考えて行動するための実践的手引書

(2010/12/24)
数江 良一 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

そうか、マーケティングってこう使うのか!

そんな満足感が得られる、密度の濃い一冊。

著者は「MBAマーケティング(初版)」などで
知られる、数江良一さん。

本書は、東洋経済新報社の季刊誌「Think!」に連載された、
「マーケティングではこう考え、行動する」をベースに
大幅な加筆・修正を加えて体系化したものです。

実務の流れに沿って、マーケティングの考えが
解説されているので、教科書と実務の間にある
大きな溝を埋めてくれます。

4つのPで始まる英単語を覚えることが
マーケティングではありません。

私にとっては、マーケティングの教科書を読んで、
なんとなく分かったつもりになっていたことが
本書によって炙り出されました。

正直、ただサラッと流して読むぐらいでは、
ツマラナイ本と感じるかもしれません。

興味がない人までマーケティングの世界へ導こうと、
広い行間ををとって、面白おかしく
書かれている本ではありませんから。

しかし、「もし、自分が○○のマーケティング担当者になったら?」
と一歩踏み込んで考えながら読むと、とたんに面白くなります。

  Case 大手家電メーカー研究開発部門からマーケティング部へ異動して、
      いきなり自動炊飯器のブランドマネジャー代行になったら?

  Case もし、販売担当から日産マーチの次期型モデル(2010年投入予定)
      の商品企画担当になったら?

  Case 独立系のジャズ専門のレコード会社で新しいレーベルを
      立ち上げることになり、そのマーケティングプランを
      考えることになった。
      そうそうたるメンバーが協力してくれることになったが・・・・。

こういったケースを本書で考えることが、
今まで足りなかったものを補ってくれます。

そして、数江さんの豊富なマーケティング経験が、
本書を通じて、読者に染み渡ってくるでしょう。

この本から何を活かすか?

  SWOT分析の本当の使い方

強み・弱み・機会・脅威の4象限に分ける
フレームワークとして有名なSWOT分析。

しかし数江さんは、実務の現場やビジネススクールなどでも、
まともなSWOT分析のプロセスや結果を目にする機会は
ほとんどないといいます。

私も、実際にやってみて、
見た目より難しいなと思った経験があります。

SWOT分析を使うときのポイントは、いきなり4つに仕分けしないこと。

  手順① 情報をモレなく、ダブリなく収集し、
       外部・内部を仮置きする。
  
  手順② 仮置きした事象について、自社にとっての意味合いを考え、
       SWOTに振り分ける。

今度、本書の手順に沿って、やってみたいと思います。

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| マーケティング・営業 | 06:24 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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稼ぐ人の思考法

年収が上がる人はどっち? 稼ぐ人の思考法
年収が上がる人はどっち? 稼ぐ人の思考法

(2010/12/03)
竹内 謙礼 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:15

お金儲けの能力にも、個人差がある。

走るのが速い人、絵を描くのが上手な人、
トークがうまい人などがいるように、
お金儲けが得意な人も世の中には存在します。

それでは、お金を稼ぐのが得意な人は、
どのように考え、どんな行動をするのか?

経営コンサルタントの竹内謙礼さんは、
これまでにのべ1000人以上に対して、
販売促進などのアドバイスを行ってきました。

そのコンサルティングで接した人の中でも、
「稼ぐ力」がある人とない人で、はっきり差が出たそうです。

本書は、竹内さんが接してきた「稼ぐ力」のある
ビジネスマンの考え方や行動パターンを
分析してまとめたもの。

2択の問題形式で、「稼ぐ人」の思考法を解説します。
出題されるのは40問。

その中から5問を紹介します。

さて、稼ぐのはどっちの人?

  Q1.  A:ゴミが落ちていることに気がついたけど拾わない人
       B:ゴミが落ちていることに気がつかないで拾わない人

  Q4.  A:流行のブランド品をすぐ買ってしまう人
       B:自分の大好きなブランド以外には目もくれない人

  Q22. A:相手の役職や立場によって態度を変える上司
       B:相手の役職や立場によって態度を変えない上司

  Q24. A:経営が傾いている会社でも頑張って働く上司
       B:経営が傾いてきたら、すぐに会社を辞める上司

  Q36. A:自慢話をするのが嫌いな経営者
       B:自慢話をするのが好きな経営者

「稼ぐ力」を学ぶという設定上、
ちょっと極端な2択問題になっていますが、
現実にはもっと別の選択肢がありますよね。

解説を読むと、なるほどと納得できるものから、
そうかな?と思えるものまで様々。

どちらが人間として素晴らしいかではなく、
あくまで「稼ぐ」ことに限定して考える問題です。

本書は、タイトルに思考法とついていますが、
細かなノウハウや思考訓練の方法を
解説する本ではありません。

手軽に読めて、楽しみながら
「稼ぐ人の」思考法を知るための本です。

この本から何を活かすか?

詳しい解説は本書に譲りますが、
先ほどの問題の、竹内さんが示す解答です。

  Q1.  Aの気がついたけど拾わない人
  Q4.  Aのブランド品をすぐ買ってしまう人と
  Q22. Aの態度を変える上司
  Q24. Bのすぐに会社を辞める上司
  Q36. Bの自慢話好きな経営者

何度も繰り返しますが、あくまで「稼ぐ力」の
考え方に焦点を当てた答えです。

ゴミが落ちていても拾わず、ブランド品を買い漁り、
人によって態度を変え、経営が危なくなればすぐ会社を辞め、
自慢話が好きな人。

答えだけを集めてみると、強烈な人になりそうですね。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人を動かす文章術

誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)
誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

(2010/12/17)
齋藤 孝 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

あなたは、ビジネス文書をどうやって書いていますか?

報告書や企画書、あいさつ文など、
ある程度フォーマットが決まっていますから、
社内にある過去の文書やビジネス文書の例文集を
参考にしている人も多いはずです。

でも、それだけだと、ちょっと物足りない。

もう少し読み手にリアルに伝わる、
あるいは読み手が行動を起こしたくなるような
一味違う文章を書きたいと思いませんか?

そんなときに参考になるのが本書です。

齋藤孝さんは、文章を書く目的を
「人を動かすため」と設定しています。

単に要件を伝えるだけでなく、読み手を動かしてこそ、
本当の文章力があると言えます。

  第1章 「書く」ことで生活が劇的にチェンジする
        エッセイからはじめる書く技術
  第2章 まずゴールを決める
        「書く」ことで世界観がガラリと変化する
  第3章 ビジネスの文章力
        稟議書・報告書・企画書・始末書・謝罪文の書き方
  第4章 学生のための文章術
        感想文・小論文・自己アピール文の書き方
  第5章 メールは余力を残すな
        おトク感を演出できる最高のツール
  第6章 評価されるワンランク上の文章力
        視点の身につけ方、読書力、文章の思考法

ビジネスや学校以外でも、日常生活を送るうえで、
文章を書く機会は誰にでもあります。

ですから、ちょっと大げさに言うと、文章力は生きる力。

どんな文章を書く場合でも、本書で齋藤さんが伝えるコツは
参考にできそうです。

個人的には、論文やエッセイの書き方ならいざ知らず、
ビジネス文書の書き方や作例、更には注意点や作法までが、
齋藤さんから提示されるのが意外でした。

どうしても、大学の先生というイメージが強かったので。

本書は、かなり広い範囲の文章を扱っていますが、
「ビジネスの文章力」と「学生のための文章」を
同時に学びたいというニーズは、そんなに多くないように思えます。

ひょっとすると、分冊にするなどでターゲットを絞って説明した方が、
もっと良かったかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「エッセイへの段取り」

  (1)ネタ出し(思いついたものを書き出す、会話をメモする)
     ↓
  (2)グループに分ける(ネタを3つぐらいのグループに分ける)
     ↓
  (3)ゴールを決める(最後の文章を考える)
     ↓
  (4)タイトルを決める(「つかみ」が大切)
     ↓
  (5)通過地点を設定する(1がこれで「えー!」、2がこれで「へぇ」
                 結局3になる「ほぅ」の3つを考える)
     ↓
   書く作業へ

これは、齋藤さんが一番重要だと説明する
文章を書くための段取り。

ブログの書き方としても参考になります。

私も、「えー!」、「へぇ」、「ほぅ」の3つを
ブログの中に盛り込めるよう、意識してみたいですね。

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| 文章術 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:3 | TOP↑

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