活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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すべては戦略からはじまる

すべては戦略からはじまる―会社をよくする戦略思考のフレームワーク
すべては戦略からはじまる―会社をよくする戦略思考のフレームワーク

(2010/10/29)
西口 貴憲 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

いまの時代、小説形式のビジネス書は珍しくありません。
昨日紹介した「女子高生ちえのMBA日記」もそうでした。

それでは、巷にあふれるビジネス小説の中で、
どのような路線だと、差別化することができるのか?

特に、戦略論をテーマにしたビジネス書では、
その本自体が、どんな戦略の基に執筆されたかが問われます。

もしドラ」や「女子高生ちえ」は、
主人公を女子高生にすることで差別化を図りました。

本書の著者、西口貴憲さんが考えた答えは「問題集」。

  「学んだ内容を本当に自分が理解できているかどうかを
  確かめる最良の方法は、問題を解いてみることです。
  問題を解いてみると、理解が誤っていたり、
  不十分であったことに気づく場合が往々にしてあります。」

本書は、「小説形式の戦略論問題集」です。

西口さんには、もともと戦略論の問題集の構想があり、
それを使う場面がわかるように、小説形式を採用したようです。

物語の主人公は、入社3年目の今井慎也と
その先輩で有能なキャリアウーマンの高嶺舞。

2人は、総合アミューズメント会社エートゥーズィーから、
グループ企業のゲーム会社K&Hへ、再建のため出向します。

若い今井慎也が、先輩である高嶺舞から戦略論を学びながら、
ゲーム会社の改革にあたるというストーリー。

正直に言って、ちょっと洗練されていない感じもありますが、
対立、降格人事、倒産、不倫、恋愛などのプロットが盛り込まれ、
物語としても楽しめる内容です。

そのストーリーの中で、舞は慎也に対して
次のように問題を出します。(一部省略)

  舞 : ところで、K&Hの経営戦略はどうなっているの?

  慎也 : 経営戦略・・・ですか。会議で社長はいつものように
       売上げを上げろと言っていますが。
       それが経営戦略なのかな?

  舞の顔が急にこわばった。

  舞 : そんなものを経営戦略と考えているようではダメよ。
      今井君、経営戦略って何だかわかる?
      次の中から近いものを選んでみて。

  Q3.1.企業が持っている武器
     2.企業が得意とする戦闘方法
     3.企業の長期の戦闘計画

このようにストーリーの途中で出題される問題は全部で40問。
問題は、それほど難しくはありません。

主人公の今井慎也のように、まだ経営戦略を
学んだことのない方には、ちょうど良いレベル設定です。

しかし、戦略を学んだことがある人にとっても、
ストーリーの途中で、一旦立ち止って
改めて考え直してみることが重要だと思います。

この本から何を活かすか?

本書の「ビジネス小説+問題集」という形式は斬新です。

いまのところ、この形式は
西口さんが切り開いたブルーオーシャンですね。

西口さんとしては、この分野がレッドオーシャンになる前に、
シリーズ第2弾、第3弾を発表し、
ブランド構築を図ることを考えているかもしれません。

個人的には、あまりストーリーに凝らなくてもいいので、
本書に続く中級編、上級編とレベルを変えた本が
今後刊行されることを望みます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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