活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世紀の空売り

世紀の空売り
世紀の空売り
(2010/09/14)
マイケル・ルイス 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

「サブプライム問題」という名の舞台に
登場する主役は4組います。

1組目は、最後まで退場することを自覚できなかった投資銀行。
2組目は、デリバティブを駆使して問題を大きくしたクオンツ。
3組目は、投資銀行を救済しないと決断した政府。

そして4組目は、市場の崩壊に賭け空売りを仕掛けた投資家。

この4組の主役たちは、いずれもリーマンショックに対して、
四者四様の方法で、引き金を引いています。

本書は、4組目の主役、世界経済のシステムが
破綻する方に賭けた、異端者たちの物語。

まったく、著者の関連はありませんが、私の中では、
本書でリーマンショック「勝手に4部作」が完結しました。

・第1部 リーマン・ショック・コンフィデンシャル
・第2部 ザ・クオンツ
・第3部 ポールソン回顧録
・第4部 世紀の空売り

リーマンショック後、自分はこの大惨事を予測したと主張する
専門家や投資家が続々と名乗りを挙げています。

しかし、本当に予測を公表していた人は少なく、
自らリスクをとって、その見通しにもとづいて賭けた人は
さらに少なかったようです。

本書の著者マイケル・ルイスさんは、
崩壊に賭けた一握りの慧眼の男たちのリストを入手します。

その男たちとは、フロント・ポイントのスティーヴ・アイズマンさん、
サイオン・キャピタルのマイケル・バーリさん、
コーンウォール・キャピタルの若い投資家たち。

ルイスさんは、アウトサイダーである彼らを
魅力的に描きながらも、サブプライム問題に隠された
各プレーヤーの思惑や欺瞞を暴きます。

どんなマジックで、トリプルBの債券をトリプルAに変えるのか?
債券はどうやってショート(空売り)するのか?

そして、大相場で「ビック・ショート」を果敢に行って
莫大な利益を上げた男たちは、本当にヒーローになったのか?

  「サブプライム・モーゲージ市場のショート側にいた人々は、
  自分たちに有利なオッズで賭博をしていた。
  反対側-要するに金融システム全体-にいた人々は、
  自分たちに不利なオッズで賭博をしていた。
  そこまでは、“世紀の空売り”の物語も、こよなく単純なものだった。
  
  ところが、この勝負の奇妙かつ複雑な点は、
  敵味方に分かれた重要人物たちのほぼ全員が、
  財布をずっり重くしてテーブルを離れたということだ。」

金融ノンフィクションの名作「ライアーズ・ポーカー」以来、
ルイスさんが20年ぶりにウォール街をテーマにした本書。

才気あふれる筆力は健在でした。

普段この手の本を読まない方にも、すすめたい一冊。

この本から何を活かすか?

本書のメインキャラクターである異端の投資家、
スティーヴ・アイズマンさんに関する次のような記事を発見。

  「Steve Eisman's Next Big Short

さて、あなたなら、次にどこでビッグ・ショートを行うでしょうか?

私ならこの質問に、「日本国債」と即答します。

もちろん個人向け国債は空売りできませんが、
いまの時代、ミニ日本国債先物(CFD)という便利な商品があり、
誰でも簡単に空売りが可能です。

武器はそろいました。

あとは、本書に登場したアイズマンさんやバーリさんのように、
自分の予測を信じ、リスクをとれるかどうかです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| マネー一般 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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