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トヨタVS現代

トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に
トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に
(2010/12/02)
小林英夫 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:21

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

2004年の世界におけるブランド別自動車販売台数(占有率)は、
トヨタ自動車が710万台(11.6%)に対し、
韓国の大手自動車メーカー現代は、313万台(5.1%)でした。

それが2009年になると、トヨタが772万台(11.9%)に対し、
現代は516万台(7.9%)と肉薄しています。

トヨタと現代、将来の覇者はどちらになるのか?

本書は、GMを抜き世界一の自動車メーカーの座に
君臨するトヨタと、世界の自動車市場で急拡大する現代を
徹底比較し、その強さの秘密と課題を解明します。

  第1章 覇者・トヨタの課題
  第2章 挑戦者・現代自動車の強み
  第3章 徹底検証! トヨタ対現代

現代は日本市場で自動車販売は苦戦し、2009年に撤退を決めたため、
日本国内だけを見ていると、その強さは実感できません。

私も実際に、身近なところで走っている現代製の車は
ほとんど見たことはありませんから。

しかし、世界に目を向けると現代は猛烈な勢いで
販売台数を増やしています。

特にリーマンショック後は、トヨタを含め他の自動車メーカーが
軒並み販売台数を減少させる中、現代だけが増加しています。

まさに、現代の一人勝ち状態。

私はトヨタの関係者ではありませんが、
日本が世界で唯一競争力を保っている自動車産業において、
韓国のメーカーに追い上げられる現状を見ると
かなりの危機感を持ちました。

いつのまにか、電機産業では韓国のサムスンが、
パナソニックをはじめとする日本の大手電機メーカー9社を束ねた
収益を大きく超える状況になっています。

自動車産業では、その二の舞になって欲しくない
というのが正直な気持ちです。

エコカー分野では、今のところ先行するトヨタも、
現代がサムスンの協力を得て推進するEV化には油断できません。

なぜなら、EV化のキモとなるバッテリー生産において、
韓国はバッテリー大国と呼ばれるほど、
その技術も進歩し、生産量も拡大させているからです。

本書は、単に自動車メーカーの覇権争いだけでなく、
日本の産業界全体が持つ問題点も考えさせられる一冊でした。

この本から何を活かすか?

日本のメーカーが苦戦し、韓国のメーカーが躍進する
最大の理由は日韓の「為替政策」の差にあります。

為替介入し、ウォン安で自国の産業を支援する韓国と、
為替に関してはほとんど無策で、円高を放置する日本。

私は、ウォン安ばかりに目を奪われていましたが、
本書の分析を読むと、現代が品質やマーケティングの面でも
トヨタに負けない力をつけてきているのが分かります。

自国通貨安のおかげで、実力以上の利益を上げてきた現代ですが、
今やそれに見合った自力がついてきているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経営・戦略 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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