活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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リアルウェブ営業術

リアルウェブ営業術
リアルウェブ営業術
(2010/10/21)
岩井 宏太 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:14

本書の著者、岩井宏太さんが代表を務める
株式会社オールコネクトは、福井県にある
WEBに特化した販売代行サービスを行う会社です。

同社のウリは「完全報酬型」のウェブ販売。

クライアントの負担コスト「ゼロ円」で請け負い、
ウェブサイトを製作し、広告を出し、プロモーションをかけ、
コールセンターを使って販売を代行します。

つまり、受託した商材が売れれば報酬が支払われ、
売れなければ費用はすべて同社の持ち出しとなるようです。

こんなリスキーなビジネスモデルでも、
オールコネクト社は急成長を続けています。

しかし、岩井さんは言います。

  「当社でおこなっているウェブ販売術の多くが、
  じつは多くの企業で自力でおこなえるものだ」

本書では、オールコネクト社が培った、
売れるウェブサイト構築のための基本的な考えや
SEO対策について分かりやすく解説します。

ウェブサイトも開設しただけでは、モノは売れません。

ウェブを使って売るためには、
それ相応の時間とコストをかける必要があります。

  「時間をうまく管理するためには、時計というツールが
  役に立ちます。しかし、時計を買ったら時間が増えるかといえば、
  決してそんなことはありません。

  ウェブサイトも同じです。
  ウェブサイトをつくっても、売るための努力をしなければ、
  一円も稼げないのです。」

岩井さんのこの言葉は、実際にウェブ販売を
行っている企業なら、いやというほど良く分かるはず。

本書では、あまり技術的な話しや、
細かなHow Toは語られていません。

ですから、本書を読んだだけで、売れるウェブサイトが
簡単に構築がことはないでしょう。

あくまでも、これからウェブ販売を始めたい企業や、
ウェブ販売が思うように行かない企業が、
その方向付けのために参考にする本になっています。

この本から何を活かすか?

本書は、ウェブ販売の本でした。

私も、これにちなんで、2010年1月1日~2010年12月30日までに
当ブログを通じて、Amazonで売れた本を集計してみました。

購入していただいた方々には、
この場を借りて、心よりお礼申し上げます。

  第1位 私の財産告白
  第2位 その科学が成功を決める
  第3位 脳に悪い7つの習慣
  第4位 頭がよくなる「図解思考」の技術
  第5位 プレゼンテーションZen
  第5位 交渉の達人
  第6位 20歳のときに知っておきたかったこと
  第7位 行動力・力
  第7位 知っているようで知らない 法則のトリセツ
  第7位 プロの交渉術。
  第7位 文系ビジネスマンでもわかる数字力の教科書
 
今回、初めて集計してみましたが、
正直言って、かなり意外な結果です。

また、機会があれば集計してみたいと思います。

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| IT・ネット | 11:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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不合理だからすべてがうまくいく

不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」
(2010/11/25)
ダン アリエリー、Dan Ariely 他 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:24

なぜ、私たちは、困っている1人は助けるのに、
大勢のもっと困った人たちを助けようとしないのか?

私も、まさにこの問いのように、行動していますね。

  「1人の死は悲劇だ。しかし100万人の死は、
  統計上の数字にすぎない」

これは、ソビエト連邦の政治家、ヨシフ・スターリンさんの言葉。

そして、スターリンさんとは対極のような存在、
マザー・テレサさんさえも、同じような心情を語っています。

  「顔のない集団を前にしても、私は行動を起こさないでしょう。
  1人ひとりが相手だからこそ、行動できるのです」

つまり、私たちは、被災者の数が増えれば増えるほど、
惨事への関心を失っていくということでしょうか?

この問いに答えるべく、実験データを集めたのが、
本書の著者、ダン・アリエリーさん。

どうやら、私たちは「顔のある犠牲者効果」に支配され、
近さ、鮮明さ、「焼け石に水」効果によって、
不合理な行動をとってしまうようです。

それでは、スター・トレックのミスター・スポックのような
合理的判断をする存在なら、どうでしょうか?

彼のようなホモ・エコノミクスならば、
なるべく多くの人を救い、問題の大きさに見合った
適切な措置を講じることができるのか?

しかし残念ながら、スポックでもこの問題は解決できません。

本書では、スポック的考えを促しても、深刻さに応じた対応は
できないという実験結果が示されています。

それもそのはず。

合理的経済人であれば、そもそも具体的な収入を生まない
ものや人には、びた一文投じるはずがありませんから。

本書は、行動経済学ブームの火付け役としてベストセラーになった
予想どおりに不合理」の続編的な位置づけ。

前作同様に実験をベースに、私たちの不合理な
意思決定の方法や不可解な行動を解き明かします。

しかし、本書では、家庭で起こるプライベートな行動に
半分のページを割いているのが特徴。

しかも本作では、もう一歩踏み込んで、不合理の利点から、
私たちが不合理な自分を、うまく利用する方法も示しています。

この本から何を活かすか?

人は自分で時間をかけて製作したものに対し、
執着する傾向があります。

これを「イケア効果」と名付けたのは、
ハーバード・ビジネススクール助教授のマイケル・ノートンさん。

本書では第3章で、このイケア効果について
解説されています。

ちょっとの手間を加えて、
執着度や満足感を高めるのがポイント。

私が読んだ本でも、ただ読むだけで終わった本より、
ブログの記事にした本の方が愛着が湧くのも、
このイケア効果の表れなのかもしれません。

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| 経済・行動経済学 | 07:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「見える化」勉強法

「見える化」勉強法
「見える化」勉強法

(2010/11/25)
遠藤 功 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:27

  ・一流のコンサルタントは「ロジック」で勝負しない
  ・「MECE」は実はモレだらけ
  ・「ロジックツリー」は大きな制約を抱える
  ・限られた情報をもとにした「仮説思考」は役に立たない

これらは、本書の著者、戦略系コンサルティングファーム
「ローランドベルガー」の会長を務める遠藤功さんの弁。

バリバリの経営コンサルタントである遠藤さんから、
こういったコンサルタントの道具に対して、
その使い方に否定的な意見を聞くのは、意外ですね。

遠藤さんは、最近のビジネスパーソンが、
コンサルタントを真似て論理思考や仮説思考を
盲目的に信奉することに危惧を抱いています。

これらのコンサルタント的思考技術は、
身につけるべき基礎ではあるけれど、
弱点や制約を把握した上で、使いこなすことが重要だと。

例えば、モレもダブリもないはずのMECE。

そもそも、MECEは最初に設定した「枠」の中において、
モレもダブリもなく網羅するもの。

つまり「枠」の外には、当然、モレた選択肢が存在するし、
「枠」の設定自体が偏っていては役に立ちません。

MECEは、この前提を知り、使いこなす必要があるようです。

それでは、論理思考や仮説思考に編重しないために、
本書では、何を追及するのか?

それは、「筋の良さ」と表現される力。
瞬時に相手を納得するだけの説得力、現実感、迫力です。

それでは、どうしたら「筋の良さ」を身につけることができるのか?

実は、そう簡単には身につきません。

しかし、頭脳だけでなく身体全体、五感をフルに使って
「感じる力」、「考える力」、「伝える力」の3つを
地道に鍛えることで、徐々に「筋の良さ」を
身につけていくことができるようです。

本書では、戦略コンサルタントとして活躍してきた
遠藤さんの勉強法が、「感じる力」、「考える力」、「伝える力」
の3つを軸に解説されています。

また、遠藤さんと言えば、「見える化」の生みの親。

どのようなアイディアをもとに、「見える化」が生まれたのか、
その構想メモが本書では公開されているので、
これもまた必見です。

この本から何を活かすか?

本書では、各章の最後に「実践トレーニング」が掲載されています。

その中の一つ、ビジネスの「原理原則」を学ぶトレーニング。

次の書籍を読み原理原則と思われる箇所に
マーキングし、ノートに書き写し、自分の仕事にどのように
活用できるかを考える。

  ・マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]
  ・商売心得帖 (PHP文庫)
  ・俺の考え (新潮文庫)
  ・大野耐一の現場経営

原理原則を探すように読む。やってみます。

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| 勉強法 | 06:51 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?

マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)
マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)
(2010/11/26)
吉本 佳生 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:28

オマケ付のゲームソフトがあります。価格は4000円。

かなりオマケが魅力的な場合、オマケ目的で何本も買う人が現れ、
ソフト本体は複数持っていてもムダなので転売が起こります。

例えば、オマケを集めるために5本買って、
ソフトだけは他の人に1000円で売る場合など。

オマケ商法を行った販売元にとって、
安く転売されることは、大きなダメージなのか?

それとも、転売されることはメリットとなるのか?

普通に考えると、転売は販売元にとって
天敵のように思えますが、「価格差別」というキーワードで
読み解くと、違った世界が見えてきます。

実は、ソフトが新品のまま1000円で転売されることは、
販売元にとっては好都合。 (詳しい解説は本書で)

このようなケースを考え、店側の作戦を知ることで、
経済学的な知識を身につけるのが本書。

  「中学生からひとりで読めて、ゲーム機やゲームソフトを
  題材に学ぶ経済学入門」

吉本佳生さんの意欲作です。

高校生の竜一と、その妹で中学生の桃美が、
モノの価格に疑問を感じ、竜一のアルバイト先の
カフェでマスターから講義を受けるといった設定です。

取り扱われる題材は、ゲーム、ケータイ、ファストフード、
コンビニなど中高生にとって身近なものが選ばれています。

しかし、テーマは中高生向けでも、
子供だましではない本格派な内容です。

  第1章 オマケ商法は正しいビジネスのやり方なのか?
  第2章 超人気の豪華RPGソフトの価格が暴落しやすいのはなぜ?
  第3章 ゲーム機やテレビがどんどん高機能になって安くなるのはなぜ?
  第4章 なぜ牛丼チェーンは過激な値下げ競争をやめられないのか?
  第5章 同じゲームソフトの廉価版と中古品はどっちがお得?
  第6章 Tシャツにブランドマークをつけるだけで高く売れるのはなぜ?
  第7章 マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?
  第8章 ネットでいろいろなサービスが無料なのはなぜ?

ファミリーマートで、人によって違うクーポンが
発行されるなどといった、ごく身近な例から
背後にある売り手の作戦を解き明かします。

そして、本書は売り手の考えを知ることで、
賢く買う知恵を身につけるだけでなく、
同時に経済学のセンスも養われる優れた一冊です。

この本から何を活かすか?

高くても買う客には高く、安くないと買わない客には安く売る。

これが価格差別の基本です。

吉本さん本書で、3種類の価格差別を説明していました。

企業が消費者を分けて行うグループ別の価格差別、
消費者が自分で別れる仕組みを企業が用意する自由選択型の価格差別、
そして経済学のテキストに載っている完全な価格差別。

私にとっては、冒頭の例のようなオマケ商法が、
価格差別と密接な関係があることは、
なかなか気がつかないことで、新鮮でした。

もっと価格差別というフィルターを使って
日常を観察すると、新しい発見があるかもしれませんね。

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| 経済・行動経済学 | 09:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
(2010/11/27)
いしたに まさき 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

  「この本の目的は、“よくわからない人たち”にさらに
  “勝手にこうなった”ことを聞くという、
  実にあいまいなことに挑戦しようという本です。」

“よくわからない人たち”とは、商業ライターでもなければ、
作家でもなく、記者でもない立場でネットに何かしらの
コンテンツを供給する人たち。

簡単に言うと、「ブロガー」です。

本書は、レビューブログ「みたいもん!」で有名な
いしたにまさきさんが、著名ブロガーを対象に行った
アンケート、110人分の結果をまとめて分析した本です。

ブログのアクセスを増やしたい人、
あるいは、ツイッターのフォロアーを増やした人が
参考にできる点多し。

アンケートの質問は全部で12項目。
以下、主な質問と、いしたにさんの回答です。

  ・いちばん好きなWebサイト(Webサービスも含む)はどこですか?
   :Flicker

  ・ネットで情報発信する際にいちばん必要な
   個人のスキルはなんでしょう?:呼吸するように書くこと

  ・あなたがネットで情報発信する際に心がけていることは?
   :見てくれた人の生活に何か変化を届けたい

  ・あなたがネットで活動を続けてきたことで、
   収入に変化はありましたか?:はい

  ・収入に変化があった場合、それは活動始めてからどれぐらい
   経ってからですか?:3年

  ・ブログなどのアクセス数を増やす工夫をしていますか?
   :あり

  ・ツイッターのフォロアーを増やす工夫をしていますか?
   :あり

この中で、他のブロガーからの回答をいしたにさんが
いちばん楽しみにしていたのが、「収入の変化」への質問。

その結果、収入が変化したのは、「3年目」と回答した人が
最も多く全体の37%を占めています。

半年、1年、3年と期間が長くなるにつれ、
変化したと答える人が多くなり、ピークは「3年目」でした。

また、いしたにさんは、「どうすれば、多くの人に見てもらえる
ブログにすることができたのでしょうか?」という
質問をよく受けるそうです。

その質問に対して、「3年ブログをやめないこと」と
答えているようです。

どうも「3年」というのが一つのキーワードみたいですね。

そして、「続ける」という前のめりな姿勢ではなく、
「やめない」という自然体な姿勢でいることが大切。

私もこのブログが4年目に入り、やめないことでは、
3年目の壁をクリアしました。

刺激的な内容を届けたいという気持ちはありますが、
毎日続けるには無理がありますから、今後も
「誰にでもできることを、誰にもできないぐらいやめない」
路線でいきたいと思います。

この本から何を活かすか?

ということで、年末年始の記事更新予定です。

・12/28(火) マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?
・12/29(水) 「見える化」勉強法
・12/30(木) 不合理だからすべてがうまくいく
・12/31(金) リアルウェブ営業術
・1/1(土) イシューからはじめよ
・1/2(日) 休載
・1/3(月) 休載
・1/4(火) 休載
・1/5(水) 日本経済「余命3年」

今回は3日間休ませていただきますが、
まだまだやめませんので、引き続きよろしくお願いいたします。

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| IT・ネット | 06:53 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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ビジネス用語の常識・非常識

ビジネス用語の常識・非常識 (双葉新書)
ビジネス用語の常識・非常識 (双葉新書)
(2010/11/17)
水野 俊哉 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:20

普通、用語集なんて必要があるときに参照するもので、
頭から順番に読むものではありません。

しかし、本書はそういった概念を覆す、読ませるビジネス用語集。

著者は、まとめ本の第一人者、水野俊哉さん。

ビジネスパーソンが、英語よりも先に身につけるべき用語が
ビジネス用語であるとして、本書では厳選された400ワードが
身近な例をもとに解説されています。

  「さすがに6ジャンル400語の解説を一人でこなすのは、
  ただごとではなく、本書に着手していなければ今年中に
  2、3冊は書き終えていたはずである。」

水野さんに、ここまで言わせるほど、
本書の執筆作業は困難を極めたようですね。

というより、1人でこんな用語集を短期間で作るなんて、
そもそも無謀な企画だったのでは?

それでも苦労のかいあって、完成した本書には、
水野さんが今まで読んできたビジネス書4000冊以上の
エッセンスが詰め込まれた、密度の高い本になっています。

本書で解説される分野は「行動経済学」、「自己啓発・成功哲学」、
「ビジネス実務」、「脳科学・勉強法」、「起業・投資」、
「ベストセラービジネス書」の6分野。

各分野ではトレンドを俯瞰したあと、
その分野を読み解く上で必須の用語が解説されています。

特徴的なのは、「ベストセラービジネス書」の分野で、
勝間和代用語、苫米地英人用語、茂木健一用語、神田正典用語など
著者別に用語がまとめられている点です。

相変わらず、勝間さんに対しては、辛辣なことが書かれていますね。

例えば、勝間用語に掲載された「ツイッター」の解説。

  「昔から大ファンだったという歌手の広瀬香美と、やがて親友になり、
  勝間氏が彼女にツイッターの使い方を教え、
  後にツイッター・コンサートという謎の行動を
  とるようになってしまったことが記憶に新しい。
  いずれにせよ、新しいデジタルツールには真っ先に飛びついて
  旗を振り、その素晴らしさを鼻息荒く語る芸風は揺るがない。」

ここまで書くのは、勝間さんへの愛情なんでしょうね。きっと。

数年間でビジネス書を4000冊以上読むことで、
突き抜けてしまった水野さん。
今後も、そのリソースを活かした著書に期待できそうです。

そろそろ小説形式のビジネス書を出すのでは?

この本から何を活かすか?

これから「まとめ本」を出そうとする人は、
水野さんと分野がかぶらないように考えるのが得策です。

範囲をビジネス書から、ちょっとズラす。
あるいは、特定分野を深堀するなどが差別化策でしょうか。

そう考えると、「科学本」の分野は未開の地。
水野さんが手をつけていない、今がチャンスです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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超MBA進化論

超MBA進化論
超MBA進化論
(2010/11/14)
大中 忠夫 商品詳細を見る

満足度★★
付箋数:15

  「本書は、直接的には、MBA修得者あるいは近い将来MBA取得を
  検討している方々への警告とアドバイスの情報書です。」

と言っても、MBAを修得のためのガイドブックではなく、
今までのMBA教育の問題点を洗い出し、
21世紀型のMBAプログラムを提案すると同時に、
より広く新しい日本型経営への変革を問う本です。

著者は名古屋商科大学大学院教授の大中忠夫さん。

「MBA能力がある」とは、一般的なイメージでは、
問題解決能力があるというのに近いかもしれません。

しかし、最近では問題を解決するはずのMBA能力が
逆に問題を引き起こしているのではないかという疑問が
一部で持たれています。

きっかけは、2008年に起こったリーマンショック。

世界的な金融危機にの勃発により、
アメリカ型経営が批判されることが多くなりました。

その中枢にいたのが、MBAホルダーのCEO達。

短期業績編重の経営手法が、MBAホルダーの科学的合理性、
あるいは過剰な功利主義によるもと見なされ、
アメリカのみならず欧州社会においても
MBA人材に対する批判、不信感が広がったようです。

また、日本においても、
MBAを修得した人材は、なぜ日本型組織から遊離しがちなのか?
という疑問が常に持たれています。

そこで、大中さんは、こういった疑問に答えつつ、
21世紀のリーダー養成機関たるMBAスクールの在り方を
本書で説いています。

はっきり言って本書は
MBAのMBAホルダーによるMBAホルダーのための書。

MBAに対して多少興味はあっても、
私のように特に修得の予定のない読者にとっては
心を動かされるような内容ではありませんでした。

ひょっとすると私は、本書の冒頭で、
「20世紀最大の発明品のひとつともいえるMBA」
という表現に違和感を持ったため、
最後まで入り込めなかったのかもしれません。

この本から何を活かすか?

日本社会の品質管理の生みの親、W.E.デミング博士の
最後の著「The New Economics」では、
有名なPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルではない
4段階が記されているそうです。

そこに書かれていたのは、PDSAサイクル。

これは、「Check」が「Study」に置き換わったもの。

「Check」は当初に決めたPlanに対し点検するため、
このPDCAのサイクルは閉じたものになります。

一方、「Study」は新たな外部情報を得て、
初期のPlanを見直したり改革を図るので、
PDSAは開放的な思考ループになるようです。

ところで、本書ではPDCAの「A」の部分は
「Act」ではなく「Analyze」と書かれていました。

これもまた、結構意味が違う気がしますが、
2通りの考え方があるのでしょうか。

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| 経営・戦略 | 06:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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選択の科学

選択の科学
選択の科学
(2010/11/12)
シーナ・アイエンガー 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:34

1995年にアメリカのとあるスーパーマーケットで
興味深い実験が行われました。

24種類のジャムを並べたときと、6種類のジャムを並べたとき、
よくジャムが売れるのは、どちらか?

当時は、豊富な品揃えに勝るものはないと
信じていた企業が、まだまだ多かった。

しかし、この実験は、大きな品揃えよりも
小さな品揃えの方が、6倍以上も売り上げる結果となりました。

今となっては、「多すぎる選択肢」は、
逆に選択意欲を削ぐことが知られていますが、
この実験を行った人物こそが、本書の著者、シーナ・アイエンガーさん。

アイエンガーさんは、スタンフォードの大学院生時代に
スパーマーケットのドレーガーズの協力を得て
この実験を行い、一躍「ジャム研究」で注目を集めました。

本書は、「選択」を研究テーマの中心に置くアイエンガーさんが、
色々な角度から、選択の意味を探るべく著した意欲作。

私たちの人生は、まさに選択の連続。

主体的な選択によって運命を切り開くこともできますし、
時には選択しないことが、最高の選択になることもあります。

本書は、心理学に軸足を置きながらも、
経営学、経済学、生物学、哲学など、
様々な分野を参照しながら、
選択の意義と役割を解き明かしています。

アイエンガーさんは、小さいころに目の疾患を患い、
高校生のころには全盲になったそうです。

ある感覚が障害を受けると、それ以外の感覚が
鋭くなると言われます。

アイエンガーさんも、まさにその典型。

これを本書的に表現すると、アイエンガーさんは
目が見えなくなり、選択の幅が狭くなったことで、
より物事の本質を、見極められるようになったということでしょう。

本書を読んだは、私の選択。

この選択は正しかった。

私同様に、この本を読んだ人の多くは、
自分の選択は正しかったと、思っていることでしょう。

この本から何を活かすか?

本書に紹介されていた、コロンビア大学にある逸話。

  「決定分析」の草分け的な存在として、
  コロンビア大学で教鞭をとっていたハワード・ライファさんが、
  その実績を買われ、ハーバード大学に招聘された。

  ハーバードに行けば、ライファさんの名声は間違いなく高まります。

  それを知ったコロンビア大は、給料を3倍にすると申し出ました。

  この2つの申し出に板挟みになったライファさんは
  学内の友人に相談します。

  友人はこれをひどく面白がってライファさんに尋ねました。

  そもそも君がハーバードから招聘されるきっかけとなった
  技術をどうして適用しないんだい。
  意思決定をいくつかの要素に分け、その関係を図式化し、
  そろばんをはじいて最善の選択肢を導き出せばいいじゃないか。

  「わかっていないな」

  ライファさん曰く。「これは“重大な”決定なんだぜ」

アメリカンジョークっぽいので、何かのときに使えるかも。

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| 科学・生活 | 14:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハーバードの人生を変える授業

ハーバードの人生を変える授業
ハーバードの人生を変える授業

(2010/11/18)
タル・ベン・シャハー 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

2002年から心理学者のタル・ベン・ハシャーさんは、
ハーバード大学で「ポジティブ心理学」のクラスを
担当しました。

最初の年のゼミ参加者は8名。

翌年には一般クラスとなり380名が受講。

2006年には855名もの学生が申し込み、
ハーバード大学の中でも最も人気の高い
「伝説の授業」になったそうです。

本書は、ハシャーさんのポジティブ心理学の理論を
日常生活に取り入れるためのガイドブック。

ハシャーさんの授業のエッセンスが52個のワークとして
落とし込まれています。

各ワークは、「Think」と「Action」が設定され、
理論を自分のものとして吸収できるようになっています。

これをハシャーさんは、
reflection(反映)+action(行動)=reflaction
(リフラクション)と呼んでいます。

  ・感謝する
  ・習慣化する
  ・運動する
  ・仕事への考え方を変える

ぱっと見は、よくある自己啓発書と
さほど変わらないように見えます。

また、すべてのワークが心理学の実験データに
基づいているわけではありませんし、
ハシャーさん経験論で語られているものもあります。

しかし、読んでいて、妙にスッと入ってくる。

理由は良く分かりませんが、腹に落ちる感じがして、
このワークをやってみようという気にさせますね。

押し付けがましくなく、その気にさせるのが、
すでにハシャーさんのポジティブ心理学の
術中にはまっているのかもしれません。

ハーバードで人気が出るもの納得。

と同時に、世界最高学府の学生たちも、
こういった自己啓発に魅了されるんだなあと、
変に安心してしまいました。

この本から何を活かすか?

私は欲張らず、本書のワークを週に1つ
実践しようと思います。

52個ワークがあるので、ちょうど1年かかりますね。

中には、あまり気の進まないものや、
継続することができないものあるかもしれません。

基本は、続けられるものだけを続けるという
気軽なスタンスで臨みます。

そうしないと、絶対に途中で苦しくなるので。

今日から1週間は、「感謝する」のワークです。

  Think : あなたが感謝できることは何ですか。
        自分の人生でありがたいと思うことは何ですか。

  Action : 感謝ノートをつくる。
        この1週間、感謝することを毎日5つ書きとめる。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:12 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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コーチング・リーダーシップ

神戸大学ビジネススクールで教える コーチング・リーダーシップ
神戸大学ビジネススクールで教える コーチング・リーダーシップ
(2010/09/17)
伊藤守、鈴木義幸 他 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

欧米企業のエグゼクティブは、
コーチングを受けている場合が多いと聞きます。

スポーツの世界で、トップアスリートになるほど、
優秀なコーチがついているのと同様、
ビジネスの世界でも、高いパフォーマンスが求められる
エグゼクティブほどコーチがついていると。

果たして、日本の場合はどうなのか?

私は、そんな疑問から本書を手に取りました。

本書は、日本で初めてMBAの正規プログラムとして
コーチングのコースを開設した、
神戸大学ビジネススクールのカリキュラムを基にしています。

日本のコーチングの草分け的存在である、
伊藤守さん、鈴木義幸さんと
そして神戸大学院の経営学教授の金井壽宏さんの共著。

  第1章 組織行動論とコーチングから新しい日本のMBAが生まれる
  第2章 コーチングとは何か
  第3章 コーチングの基本
  第4章 コーチングの技術的側面
  第5章 企業におけるコーチング導入の成果と
      エビデンスベースのコーチング
  第6章 企業の導入事例
  第7章 支援学
  第8章 エグゼクティブ・コーチング

コーチングの概要と理論を示したあと、
キリンビールと中部電力での導入事例が紹介されています。

全体的にちょっと堅い感じで、良くも悪くも教科書的。

個人的には、もっと多くの導入事例を見たかったのですが、
日本では、そもそも本格的にコーチングを導入している
企業自体がまだ少ないのかもしれません。

日本と欧米のコーチングの浸透度の差は、
歴史よりも文化的背景によるものが大きいと思います。

やはり、カウンセリングを受ける文化が生活の中に
あるかないかが、大きいのではないでしょうか。

もっと言うと、教会で罪を告白する懺悔の文化が
根底にあるかないかの差と考えることもできます。

この本から何を活かすか?

伊藤さんが会長で、鈴木さんが社長を務める
コーチングファーム「コーチA」では、
自己診断テストができるウェブサイトを開設しています。

  ・Test.jp(テスト・ジェーピー)

誰でも無料で受けられるテスト、会員登録すると無料のテスト、
会員登録して有料で受けられるテストなど
全部で60種類以上の自己診断テストが提供されています。

ご興味のある方は、どうぞ。
私もやってみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| リーダーシップ | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に
君がオヤジになる前に
(2010/10/29)
堀江 貴文 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

  「初めに断っておくが、僕が本書で定義する“オヤジ”とは、
  年齢的なものではない。あらゆること-家族との向き合い方や
  仕事への接し方、服装や体型に至るまで-を、より良き方向へ
  改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ。」

本書は、堀江貴文さん流の「突き抜けることのススメ」。

「25歳の君へ」、「28歳の君へ」、「32歳の君へ」、「35歳の君へ」と、
堀江さんから若い世代への提言が年代別にまとめられ、
最後は「38歳の僕へ」と自分へのメッセージで締めくくられています。

堀江さんは、何度となく「大人になれよ」と
言われ続けてきたそうです。

世間の言う「大人」とは、堀江さんの言う「オヤジ」と同義。

それは、村上世彰さんのように、世間に合わせ
自分の考えを封印して、反省した素振りを見せること。

それを断固拒否し、一部の人にしか理解されなくても、
自分の考えを曲げないことが、堀江さん流の生き方であり、
ライブドア事件後も高い人気を誇る理由です。

本書は、今までのブログやメルマガ、ツイッターでの
堀江さんの発言をベースにしているようですが、
かなり過激な発言が散りばめられています。

  ・独立を一度経験しておくと、わけのわからない講師を招いた
   勉強会なんかに100回通っても得られない有用な知識を得られるのだ。

  ・成功者の自慢話がタレ流しのビジネス書なんか読まなくていい。

  ・子どもができてしまった以外の理由で、
   男が結婚に踏み切る理由が、僕にはよくわからない。

  ・「子どもの笑顔を見れば疲れが吹き飛びます」とは、
   よく聞く言葉だが・・・。ぜんぶウソか、思い込みじゃないのか?

  ・仲間と喜びを共有する幸せとは、何だ?

これらは、ホリエモンというキャラクターの上で、
初めて成立する発言。

一般の人が、ある部分だけをマネしようと思っても、
難しい面はありますが、大きな刺激にはなります。

私は、今までの堀江さんの発言を聞いて、
そういう考えもあるよね、とすべて受け入れています。

それ自体が、すでに自分が「オヤジ化」している証拠か?

ひょっとすると、堀江さんの考えを受け入れるよりも、
「なんだ、この生意気な若造は」と怒りに身を震わせ、
北尾吉孝さんや堀紘一さんのように、敵対心を剥き出しにするほうが、
よっぽどオヤジ化していないのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書には、表紙のイラストを担当した
漫画家の福本伸行さんとの対談が巻末に掲載されています。

福本さんの発言は堀江さんと比べると、
かなり「大人」であることがわかります。

しかし、「オヤジ化」しているわけではない。

福本さんって、凄いですね。

堀江さんの考えでは、「大人にならない」=「オヤジ化」ですが、
福本さんのように、オヤジ化せずに大人になることも
可能だということです。

一般の人が目指すべき姿は、こちらかもしれません。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 09:47 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ザ・ベロシティ

ザ・ベロシティ
ザ・ベロシティ
(2010/11/12)
ディー・ジェイコブ、スーザン・バーグランド、ジェフ・コックス 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:30

いまや古典的名作となった「ザ・ゴール」は、
著者のエリヤフ・ゴールドラット博士が、
当時の日本の製造業を脅威と感じていたため、
15年以上も日本での翻訳が認められませんでした。

その日本の製造業とは、トヨタ生産方式のこと。

トヨタ生産方式はMITで研究され、ムダを排除して
品質を上げるリーン生産方式として体系化されました。

またリーンは、バラつきをなくす生産管理手法、
シックスシグマ(6σ)と組み合わせて、
GE社がリーン・シックスシグマ(LSS)として採用しました。

一般的にはゴールドラット博士の提唱する制約理論(TOC)と
LSSは相容れない概念というイメージが持たれています。

果たして、LSSとTOCは融合することができるのか?

それをストーリー仕立てで解説するのが本書です。

本書の理論部分を担当する著者は、
ゴールドラット博士がTOCを普及させるために創設した機関、
AGIゴールドラット・インスティテュートの責任者
デリー・ジェイコブさんとスーザン・バーグランドさん。

ストーリー部分はライターのジェフ・コックスさんが担当し、
500ページを超える大作に仕上がっています。

主人公は夫を亡くし、10歳の娘と13歳の息子を育てながら、
ハイT・コンポジット社の営業マーケティング部長を務める、
エイミー・キーオララ。

彼女は、会社が買収され収益が悪化する中で、
親会社の会長から、突如、暫定社長に任命されます。

改革のために派遣されたLSS派のオペレーション・マネージャーと
叩き上げでTOC派の製造マネージャーの対立。

キーオララは、子どもたちと行う家事の中で、
TOC理論の本質に気づき、
会社でもTOCとLSSの融合を試みるというストーリー。

TOCとLSSを並列させるのではなく、
TOCをベースにLSSを従属させるのがポイントです。

サプライチェーンの話しなので、
興味がない方も多いかもしれませんが、
ストーリーは良く練られていて、読み応え十分。

個人的には、ゴールドラット博士がトヨタ生産方式を
受け入れたということで、どこか感慨深いところがありました。

この本から何を活かすか?

本書は、ゴールドラット博士の作品ではありませんが、
テイストはよく似ています。

翻訳者が三本木亮さんということも、その理由のひとつ。

しかし、一番の理由は、他にあります。

それは、ライターのジェフ・コックスさんが、
本書のストーリー部分を書いているから。

コックスさんは、「ザ・ゴール」の共著者。

しかし、なぜか邦訳版では、
表紙に名前が出ていない不遇の人でした。

本書では、ちゃんと表紙に名前が出ていますから、
あとはこの本さえ売れれば、コックスさんの日本での認知度も、
少し改善されるかもしれません。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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逆算メモ術

逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~ (マイコミ新書)
逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~ (マイコミ新書)

(2010/10/23)
マイコミジャーナル編集部 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:14

知りたい!を刺激する総合サイト「マイコミジャーナル」に
連載中の人気記事「メモの極意」をまとめて、加筆した本です。

メモは単なる、備忘録に過ぎないのか?

このような疑問をもとに行われた
「メモの達人」11人へのインタビューを
目的別に振り分けて掲載し、最後に達人たちの共通点から、
新たなメモの定義を提案しています。

メモの達人として登場するのは、次の11人。

  ・浅野ヨシオさん (たった1通で人を動かすメールの仕掛け
  ・大橋悦夫さん (成功ハックス
  ・奥野宣之さん (情報は1冊のノートにまとめなさい
  ・小飼弾さん (新書がベスト
  ・小松麻里さん
  ・午堂登紀雄さん (「読む・考える・書く」技術
  ・佐々木直彦さん (時間をかけない!情報整理術
  ・原マサヒコさん (人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた
  ・美崎栄一郎さん (「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
  ・三橋泰介さん (どんな相手ともラクに話せる 「話し方」の裏ワザ
  ・村井瑞枝さん (図で考えるとすべてまとまる

このブログで紹介したことがある方もいらっしゃいますね。

思考・発想にパソコンを使うな」の著者、
増田剛己さんは、「メモ」と「ノート」を
明確に区別していましたが、
本書で紹介されるメモ術は、その両方を含んだものです。

11人の中には、デジタル派もアナログ派もいて、
メモのスタイルは様々。 

これだけ色々なメモ術が紹介されていれば、
1つぐらいは自分に合ったメモの方法が
見つかる可能性も高いと思います。

本書は、11人のメモの達人のサマリーです。

それぞれのメモ術を、あまり詳しく紹介していない面もありますから、
本書で気に入ったメモ術を見つけてから、
各達人のメモ術の本に進むのがいいかもしれません。

節約派の方は、まずは、マイコミジャーナルの
連載記事をご覧ください。

本書が刊行された以降も、小室淑恵さん、津久井将信さん
久恒啓一さんらのインタビュー記事が続いています。

この本から何を活かすか? 

私が本書の中で気に入ったのは、
原マサヒコさんの「何でもToDo」です。

誰でも心や身体を休めるために、のんびりダラダラ
過ごしたいと考える日もあるはずです。

しかし、何もしなければ何もしないで、
妙な罪悪感を抱いてしまう人もいるようです。

そこで原さんは、次のようなToDoを設定します。

  □ 9時~18時 時間を忘れてのんびりする
  □ 20時~22時 ぼーっとする

このToDoを設定、いいですね。
能動的にダラダラでき、しかも達成感も得られる。

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| ノウハウ本 | 06:05 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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脳内物質仕事術

脳内物質仕事術
脳内物質仕事術

(2010/10/28)
樺沢 紫苑 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:29

人は、どうしたら幸せになれるのか?

今までこの問いに、多くの自己啓発書が答えを示してきました。

しかし、自己啓発書で示される答えは、
ほとんどが著者の経験則によるものです。

ですから、人によっては、必ずしも正解ではない場合があります。

同じ問いを樺沢紫苑さんにぶつけると、
明快な「正解」が返ってきます。

幸せになるには、ドーパミンを分泌させればいい。

ドーパミンとは、幸福感を与える脳内物質。

まさに、精神科医ならではの解答ですね。

あとは、ドーパミンを分泌する仕組みをベースに
生活習慣を変えるだけで幸せになれるというわけです。

本書は、「精神科医にしか書けないビジネス書」。

樺沢さんは、7つの脳内物質の分泌メカニズムを利用した
実用的な仕事術を披露します。

  ・ドーパミン仕事術
    幸福物質を自在に操り、モチベーションを上げまくれ!

  ・ノルアドレナリン仕事術
    「恐怖」と「プレッシャー」で仕事効率を上げろ!

  ・アドレナリン仕事術
    「怒り」と「興奮」を味方に変える

  ・セロトニン仕事術
    「癒し物質」で、朝仕事の効率化と気分転換

  ・メラトニン仕事術
    「睡眠物質」で完全リフレッシュ

  ・アセチルコリン仕事術
    「認知機能」と「ひらめき」を高める方法

  ・エンドルフィン仕事術
    「脳内麻薬」を味方につける究極の仕事術

心理学者のG.A.ミラーさんにより提唱された
人間が一度に記憶できる数字、
「マジカルナンバー7±2」というのがあります。

本書で紹介された脳内物質も7つですから、
このマジカルナンバーを意識したのかもしれませんね。

ただ、正直に言って、かなりのボリューム感です。

本当だったら、一つの仕事術を1冊の本として
出版してもいいぐらいです。

多すぎる選択肢は、人の意欲をそぐ場合がありますから、
本書の場合は、一気に最後まで読まずに、
1章ずつ実践しながら先に進んだ方がいいかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「楽しみながら、自分を高める映画の見方」

これは、本書のセロトニン仕事術で紹介されていた
共感力を磨く映画の見方です。

  1.人物に感情移入する
    「私なら、そんな行動はしない」と客観的にならず、
    主人公の気持ちにチューニングするように見る。

  2.感情を表現しながら映画を見る
    映画で涙が出そうになったら、我慢せずに思いっきり泣く。
    そうすることで、セロトニン神経が鍛えられる。
 
  3.人と一緒に映画を見る
    映画を見終わった後は、その映画について語り合う。
    自分と他人の感情の違いを認識し、
    それを埋める過程で共感力が育てられる。

こらから年末年始を向かえ、映画を見る機会が
増えそうなので、この方法を実践してみたいと思います。

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すべては戦略からはじまる

すべては戦略からはじまる―会社をよくする戦略思考のフレームワーク
すべては戦略からはじまる―会社をよくする戦略思考のフレームワーク

(2010/10/29)
西口 貴憲 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

いまの時代、小説形式のビジネス書は珍しくありません。
昨日紹介した「女子高生ちえのMBA日記」もそうでした。

それでは、巷にあふれるビジネス小説の中で、
どのような路線だと、差別化することができるのか?

特に、戦略論をテーマにしたビジネス書では、
その本自体が、どんな戦略の基に執筆されたかが問われます。

もしドラ」や「女子高生ちえ」は、
主人公を女子高生にすることで差別化を図りました。

本書の著者、西口貴憲さんが考えた答えは「問題集」。

  「学んだ内容を本当に自分が理解できているかどうかを
  確かめる最良の方法は、問題を解いてみることです。
  問題を解いてみると、理解が誤っていたり、
  不十分であったことに気づく場合が往々にしてあります。」

本書は、「小説形式の戦略論問題集」です。

西口さんには、もともと戦略論の問題集の構想があり、
それを使う場面がわかるように、小説形式を採用したようです。

物語の主人公は、入社3年目の今井慎也と
その先輩で有能なキャリアウーマンの高嶺舞。

2人は、総合アミューズメント会社エートゥーズィーから、
グループ企業のゲーム会社K&Hへ、再建のため出向します。

若い今井慎也が、先輩である高嶺舞から戦略論を学びながら、
ゲーム会社の改革にあたるというストーリー。

正直に言って、ちょっと洗練されていない感じもありますが、
対立、降格人事、倒産、不倫、恋愛などのプロットが盛り込まれ、
物語としても楽しめる内容です。

そのストーリーの中で、舞は慎也に対して
次のように問題を出します。(一部省略)

  舞 : ところで、K&Hの経営戦略はどうなっているの?

  慎也 : 経営戦略・・・ですか。会議で社長はいつものように
       売上げを上げろと言っていますが。
       それが経営戦略なのかな?

  舞の顔が急にこわばった。

  舞 : そんなものを経営戦略と考えているようではダメよ。
      今井君、経営戦略って何だかわかる?
      次の中から近いものを選んでみて。

  Q3.1.企業が持っている武器
     2.企業が得意とする戦闘方法
     3.企業の長期の戦闘計画

このようにストーリーの途中で出題される問題は全部で40問。
問題は、それほど難しくはありません。

主人公の今井慎也のように、まだ経営戦略を
学んだことのない方には、ちょうど良いレベル設定です。

しかし、戦略を学んだことがある人にとっても、
ストーリーの途中で、一旦立ち止って
改めて考え直してみることが重要だと思います。

この本から何を活かすか?

本書の「ビジネス小説+問題集」という形式は斬新です。

いまのところ、この形式は
西口さんが切り開いたブルーオーシャンですね。

西口さんとしては、この分野がレッドオーシャンになる前に、
シリーズ第2弾、第3弾を発表し、
ブランド構築を図ることを考えているかもしれません。

個人的には、あまりストーリーに凝らなくてもいいので、
本書に続く中級編、上級編とレベルを変えた本が
今後刊行されることを望みます。

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| 経営・戦略 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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女子高生ちえのMBA日記

女子高生ちえのMBA日記 ― 社長だもん、もっと勉強しなきゃ!! (女子高生ちえの社長日記)
女子高生ちえのMBA日記 ― 社長だもん、もっと勉強しなきゃ!! (女子高生ちえの社長日記)
(2010/09/17)
甲斐莊 正晃 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

もしドラ」が思ったより良かったので、
同じ萌え系表紙の本書にもチャレンジしてみました。

ここでいうチャレンジとは、人目を避けてとか、
家族に見つからないようにということを含みます。

本書は、「女子高生ちえ」シリーズ第3弾。

ヒットした「もしドラ」の2番煎じかと思いきや、
こちらのシリーズが最初に出版されたのが2007年6月。

「もしドラ」が2009年12月刊行ですから、
こちらの方が萌え系ビジネス書の先駆なんですね。

主人公の山本ちえは、都内のカトリック系の
女子高に通う高校2年生。

父親の急死により、山本産業の二代目社長に就任し、
女子高生と社長という二足のわらじを履いています。

ちえが社長を務める山本産業は、携帯電話などに組み込む
超小型スピーカーなどを製造しているメーカーで、
恵比寿にある本社のほか、国内には湘南と岡崎に工場があり、
海外の台湾工場も完成が迫った、社員数1000人程度の会社です。

経営の素人であるちえのメンター役は、
ドラム教室で知り合った経営コンサルタントの下柳薫と
ちえが飼う、話ができる黒猫ワンタ。

つまり著者の甲斐莊正晃さんが、
ストーリーの中では下柳薫として、
1日を振り返る相談相手としては黒猫ワンタとして、
2役で登場し、ちえを導いています。

今回、ちえは下柳薫の紹介で、都内にあるMBAスクールに
聴講生として1年間通うことになりました。

MBAで教わったことを、早速、山本産業で実践するちえ。

そうこうするうちに、山本産業ではリコール問題が発生します。

不良発生の原因が解明できず、対応が後手に回り、
経営の一大危機に直面する山本産業。

女子高生社長として、マスコミにもてはやされていたちえも、
リコール問題で、一斉にバッシングを浴びることに。

解決の糸口がつかめないちえでしたが、
MBA教室で、この問題をリアルケーススタディとして
扱うことになり、ビジネススクールの仲間と共に、
この難局に立ち向かうことになります。

本書は、さらっと読めますが、MBAでの授業風景などは、
慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS)の協力を得て
書かれていますから、しっかりした内容になっています。

会社が舞台なので、「もしドラ」よりも実践的。

ライトノベルのテイストで、ビジネスケースが
学べるので、非常に手頃な一冊ですね。

この本から何を活かすか?

私は「女子高生ちえ」シリーズを読んだのは、
今回の「MBA日記」が初めてでした。

第1弾と第2弾を読むかどうかは微妙です。

ところでよく表紙を見ると、第1弾、第2弾、そして本書の
イラストがそれぞれ違うことを発見。

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

女子高生ちえの社長日記〈PART‐2〉M&Aがやって来た!?女子高生ちえの社長日記〈PART‐2〉M&Aがやって来た!?

同じシリーズで、1度ならずとも2度までも
イラストの担当を変えるのは珍しいですね。

ちえの顔もぜんぜん違う。

これはどういう意図で変えているんでしょうか?

最初のイメージが大事なので、途中でイラストを変えるのは
あまり得策とは思えませんが。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小宮式 知的アウトプット術

小宮式 知的アウトプット術
小宮式 知的アウトプット術

(2010/10/20)
小宮一慶 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

なぜ、小宮一慶さんは、こんなに多くの本を出版できるのか?

小宮さんの本業は経営コンサルタント。

現在15社の顧問先があり、そのうち10社で
取締役や監査役を務めているそうです。

また講演会や研修会は1年で200回以上開催。

1年間で新幹線には100回以上、飛行機には70回以上乗るそうです。

さらに、テレビ出演をこなしながら、
マネー専門誌や雑誌などに月12本連載を抱えています。

そんな状況の中で小宮さんは、
約10ヶ月の期間で12冊の本を刊行しています。

月1冊を上回るペースで、本を出し続けているんですね。

小宮さんが、ハイペースで本を出せる理由は簡単。

書くスピードが、圧倒的に速いからです。

1200文字程度のメルマガなら15分、
2000字程度の雑誌の連載原稿でも40~60分もあれば
書き上げてしまうそうです。

本書は、小宮さん流の素早い知的アウトプット術、
平たく言うと「速く良い文章を書くコツ」が公開されています。

「良い文章」を書くポイントは2つ。

読み手の「バリュー」と「インパクト」を
意識して書くこと。

そして、「速く書く」ためのポイントは3つ。

そては、「段取り」と「集中」と「慣れ」。

ただし、本書の説明を読んだからといって、
あるいは上記のポイントを意識したからといって、
今すぐ小宮さんのような速さで、文章が書ける訳ではありません。

やはり一番大切なのは、普段からの訓練。

思ったり感じたことなどを随時メモして、
それをまとめてアウトプットする習慣をつけることが、
速く良い文章を書くための王道のようです。

この本から何を活かすか?

  小宮式文章作成術 8つのポイント

  1.「起承転結」を考えない(まずバリューを考える)
  2.「インパクト」でひきつける
  3.心理バリアを下げる
  4.相手の目線に立つ
  5.論理的に書く
  6.文章の間違いをなくす
  7.良い文章をまね、見せ方を工夫する
  8.仕事がはかどる時間に仕事をする

私も、日々、ブログの文章をもっと速く書きたいと
思っていましたので、この8つのポイントは
意識したいと思います。

“Work expands so as to fill the time available for its completion”
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。

これは、有名なパーキンソン(第一)の法則。

個人的には、文章を書くときこそ、
このパーキンソンの法則が当てはまると実感します。

つまり、「締め切り効果」の活用が大きなポイント。

冒頭の小宮さんの密度の高いスケジュールも、
強制的に「締め切り効果」が使われた結果と考えられますね。

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| 文章術 | 09:30 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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世紀の空売り

世紀の空売り
世紀の空売り
(2010/09/14)
マイケル・ルイス 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

「サブプライム問題」という名の舞台に
登場する主役は4組います。

1組目は、最後まで退場することを自覚できなかった投資銀行。
2組目は、デリバティブを駆使して問題を大きくしたクオンツ。
3組目は、投資銀行を救済しないと決断した政府。

そして4組目は、市場の崩壊に賭け空売りを仕掛けた投資家。

この4組の主役たちは、いずれもリーマンショックに対して、
四者四様の方法で、引き金を引いています。

本書は、4組目の主役、世界経済のシステムが
破綻する方に賭けた、異端者たちの物語。

まったく、著者の関連はありませんが、私の中では、
本書でリーマンショック「勝手に4部作」が完結しました。

・第1部 リーマン・ショック・コンフィデンシャル
・第2部 ザ・クオンツ
・第3部 ポールソン回顧録
・第4部 世紀の空売り

リーマンショック後、自分はこの大惨事を予測したと主張する
専門家や投資家が続々と名乗りを挙げています。

しかし、本当に予測を公表していた人は少なく、
自らリスクをとって、その見通しにもとづいて賭けた人は
さらに少なかったようです。

本書の著者マイケル・ルイスさんは、
崩壊に賭けた一握りの慧眼の男たちのリストを入手します。

その男たちとは、フロント・ポイントのスティーヴ・アイズマンさん、
サイオン・キャピタルのマイケル・バーリさん、
コーンウォール・キャピタルの若い投資家たち。

ルイスさんは、アウトサイダーである彼らを
魅力的に描きながらも、サブプライム問題に隠された
各プレーヤーの思惑や欺瞞を暴きます。

どんなマジックで、トリプルBの債券をトリプルAに変えるのか?
債券はどうやってショート(空売り)するのか?

そして、大相場で「ビック・ショート」を果敢に行って
莫大な利益を上げた男たちは、本当にヒーローになったのか?

  「サブプライム・モーゲージ市場のショート側にいた人々は、
  自分たちに有利なオッズで賭博をしていた。
  反対側-要するに金融システム全体-にいた人々は、
  自分たちに不利なオッズで賭博をしていた。
  そこまでは、“世紀の空売り”の物語も、こよなく単純なものだった。
  
  ところが、この勝負の奇妙かつ複雑な点は、
  敵味方に分かれた重要人物たちのほぼ全員が、
  財布をずっり重くしてテーブルを離れたということだ。」

金融ノンフィクションの名作「ライアーズ・ポーカー」以来、
ルイスさんが20年ぶりにウォール街をテーマにした本書。

才気あふれる筆力は健在でした。

普段この手の本を読まない方にも、すすめたい一冊。

この本から何を活かすか?

本書のメインキャラクターである異端の投資家、
スティーヴ・アイズマンさんに関する次のような記事を発見。

  「Steve Eisman's Next Big Short

さて、あなたなら、次にどこでビッグ・ショートを行うでしょうか?

私ならこの質問に、「日本国債」と即答します。

もちろん個人向け国債は空売りできませんが、
いまの時代、ミニ日本国債先物(CFD)という便利な商品があり、
誰でも簡単に空売りが可能です。

武器はそろいました。

あとは、本書に登場したアイズマンさんやバーリさんのように、
自分の予測を信じ、リスクをとれるかどうかです。

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| マネー一般 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ネットテレビの衝撃

ネットテレビの衝撃 ―20XX年のコンテンツビジネス
ネットテレビの衝撃 ―20XX年のコンテンツビジネス
(2010/10/22)
志村一隆 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:26

2010年11月に「Apple TV」の第2世代が発売になりました。

そういえば、「Google TV」っていうのも
聞いたことがあるけど、いったいどう違うの?

本書を読む前の、私の認識はこの程度でした。

きっと、ネットテレビに関心がある人以外は、
私とさほど変わらない認識の人も多い気がします。

なにせ、日本国内でのTVに関する話題といったら、
まずは地デジへの移行、次が3Dテレビという具合ですから。

日本でよく聞く会話は、「もう、地デジに変えた?」とか、
せいぜい「ブルーレイって持ってる?」といったところでしょうか。

私のようにネットテレビには疎いけど、
ちょっとだけ関心がある人には、打って付けなのが本書。

アメリカでは、3Dテレビなんかよりも、
ネットテレビの話題の方がホットです。

本書は、日米のメディア事情、コテンツン産業に精通する
志村一隆さんが、ネットテレビの最前線をレポートします。

特に、アメリカでいま起きている映像ビジネスの
大きな変革が詳しく解説されています。

もちろん主役となるのは、「TV meets web. Web meets TV」を
テーマとして掲げ、テレビとネットの融合を目指すグーグルTVです。

グーグルTV最大の特徴は、放送波で送られてきたのか、
インターネット配信なのかをまったく区別せず、
シームレスに番組検索できること。

アメリカでは、ソニーがグーグルTV搭載のモデル
すでに発売しているようですね。

個人的には、グーグルがどのようにして、
グーグルTVから収益をあげるのか?に注目したいところです。

グーグルTVでもアドワーズのような広告モデルを
作れるかどうかが、今後の運命を大きく左右します。

なんといっても、全世界でパソコンは10億台、
モバイルは20億台に対し、テレビは40億台というマーケットですから。

また、本書では、フールー、ヤフー!コネクテッドTV、
キーチェストなどの解説もあり、
映像ビジネスの業界地図が把握できるようになっています。

この本から何を活かすか?

2008年にサービスが開始されたNHKオンデマンド。

当初の見込みでは、月額1470円の会員が40万人で黒字になり、
2010年には達成されると計画されていました。

アメリカのみならず、イギリスのBBCがコンテンツを
無料で配信している事情を考えると、
多くの人が有料で登録するとは、あまり期待できません。

本書によると、2010年上期でのNHKオンデマンドの
登録者数は2万件程度で、累積赤字解消のめどは
たっていないと説明されています。

私は、NHKの財布がどのようになっているか知りませんが、
本書にあるような諸外国の例を参考に、
少なくとも徴収した視聴料は、有効に活用してほしいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| IT・ネット | 08:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密
ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密
(2010/10/21)
荻島央江 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

「ジャパネットたかた」は、いかにして3ヶ月で4万台もの
ICレコーダーを“お母さんたち”に売ったのか?

通常、ICレコーダーは会議の録音など
ビジネスでの利用がメインです。

しかも、用途が限られているので、通販会社が取り扱う
一商品として、何万台も売れる代物ではありません。

それをジャパネットは、小さな子どもを持つ
お母さんを中心に、何万台も売ってしまった。

高田社長は、TVやラジオのインフォマーシャルで、
次のように伝えました。

  「何時に帰る」とか「冷蔵庫にアイスクリームが入っているよ」など、
  お子さんへ伝言を残したいとき、これを使ってみてはいかがですかと。

しかも、テンションの高い、独特の高田節で。

これは聞いている側には、パッと絵が浮かぶ、
使ってみたいと思わせるベネフィットの訴求。

この点について、本書をまとめた荻島央江さんは、
高田社長の話し方は、「マーケティングのセオリー通り」と
解説しています。

ただし、その根底には、良い商品を届け視聴者の生活を
変えたいという高田社長の熱い気持ちがあってこそ。

言ってしまえば、視聴者に「情熱」と「誠実」さを
伝える高田社長の人間力のなせる業です。

アメリカには、プレゼンテーションのカリスマ、
スティーブ・ジョブズさんがいますが、日本には高田社長がいる。

プレゼンの手法としては、あまりにも違うお二人ですが、
個人的には、高田社長の伝える力は、
ジョブズさんに匹敵すると思います。

本書は、高田社長にインタビューした内容を
荻島さんがまとめたもの。

日経BP社の「日経ベンチャー」、「日経ビジネスオンライン」に
掲載された記事を再構成したようです。

本書を読むと、高田社長の考え方、ビジョン、想いが
ダイレクトに伝わってくるので、
ますます高田社長のファンが増えることでしょう。

この本から何を活かすか?

ジャパネット=テレビ(ラジオ)ショッピングという
固定観念があったので、ジャパネットのwebサイトには、
今まで一度もアクセスしたことがありませんでした。

webでは、中古品なんかも扱ってるんですね。

しかし、私はどうせ買うなら、商品をカタログから選ぶのではなく、
高田社長のプレゼンを見て、納得して買いたい。

こんな私のような考えを察してか、
ちゃんとプレゼン動画も掲載されていました。

さすがジャパネット。

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| マーケティング・営業 | 06:25 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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インビジブル・エッジ

インビジブル・エッジ
インビジブル・エッジ
(2010/10/15)
マーク・ブラキシル、ラルフ・エッカート 他 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:28

  映画「マトリックス」で主人公のネオは、モーフィアスから
  2つのカプセルを差し出されて選択をせまられた。

  青いカプセルを選べば何事もなく家に帰り、
  真実は知らないまま終わる。

  赤いカプセルを選べば目を覚まし、選らばれし者だけに見える
  真実の世界を知ることになる。(中略)

  本書はある意味で、読者にとっての赤いカプセルになるだろう。
  これまで見えていなかったイノベーションの世界にお連れしたい。

本書はボストン・コンサルティング・グループ出身の
知財ストラテジスト、マーク・ブラキシルさんと
ラルフ・エッカートさんによる共著。

一冊まるごと、企業の知的財産について書かれた本です。

知的財産は、見えない武器、刃、競争優位。
まさに、インビジブル・エッジ。

  タイガー・ウッズはなぜ、ブリジストンのボールを選んだのか?

  インテルはなぜ、テクサーチに怯えるのか?

  ヒューレット・パッカードはなぜ、
  プリンター事業で莫大な収益を上げ続けるのか?
  
  ジレットはなぜ、ドル紙幣を印刷するより高い利益率を維持できるのか?

  マイクロソフトはなぜ、フェイスブックに大金を投じたのか?

これらすべての問いを解く鍵は、知財にあります。

ちなみに、知財とはトレードシークレット(企業秘密)、
商標・ブランド、著作権、特許権、意匠特許など。

企業間では、生存のために目に見えない知財獲得競争が行われ、
同様に国家間でも知財保護戦争が行われています。

知財を制するも企業は、市場を制し、
知財を独占する国は、世界を制します。

これからの時代、生死を分けるのは知財。

見えない世界で戦う基本戦略のキーワードは、
「所有」、「協力」、「単純化」。

本書では、一般には見えにくかった、
知財を武器として活用する企業の事例を紹介しながら、
いかに知財戦略を構築すべきかを解説します。

400ページを超える力作ですが、読みやすい本です。

この本から何を活かすか?

本書で知財企業として紹介されるジレット。

この企業は、世界的投資家ウォーレン・バフェットさんの
お気に入り企業でもあります。

現在ジレットは、こちらも本書で知財企業として
紹介されたP&Gに買収されています。

その結果P&G株は、バフェットさんのポートフォリオで
第4位の9.8%を占めている銘柄になっています。

本日は、バフェットさんのポートフォリオに
組み込まれている企業の知財について、
もう少し詳しく調べてみようと思います。

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| 経営・戦略 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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蜂の群れに学ぶ、新しいマーケティング

蜂の群れに学ぶ、新しいマーケティング
蜂の群れに学ぶ、新しいマーケティング
(2010/10/20)
チャック・ブライマー 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

インターネットで接続された現代においては、
たった1人の発言が、あっという間に数百、数千、
時には数億人の声を作り上げることが可能です。

その様子は、人間自体がコミュニケーション媒体となって、
「蜂の群れ」のコミュニティのような、
1つの生命体のごとく振る舞うようにも見えます。

こうしたデジタルで接続された群れを「蜂型コミュニティ」と呼び、
従来の「牛型コミュニティ」と区別してマーケティングを仕掛けるのが、
本書でチャック・ブライマーさんが提唱するSwarm理論。

著者のブライマーさんは世界最大の広告代理店、
オムニコ・グループに属するDDBワールドワイドのCEO。

ですから、本書のマーケティング手法は、
広告代理店の切り口で語られています。

牛型コミュニティとは、同一種のグループで類似する
特質を持ちながら、個々のゴールを目指す集合体。

群れの中の1頭の牛に近づき背中に乗っても、
他の牛に変化は起こりません。
それは、メンバーと1対1の関係を築くことができるコミュニティ。

一方、蜂型コミュニティは、その集団の1匹の蜂だけと
付き合うわけにはいかず、群れ全体が互いに連動する
社会的生命体のようなコミュニティ。

このコミュニティは、小さな変化にすばやく反応し、
大きさよりもスピードが重視され、群れとしての集合知を持っています。

本書では、蜂型コミュニティに影響を与える3つの「C」、
Conviction(確信)、Collaboration(協業)、Creativity(創造性)
を軸に、新しいマーケティング手法を解説します。

簡単に言うと、個人ではなく、コミュニティに向けて
マーケティングをしましょうということ。

実際に群れの生態から学ぶ、ピーター・ミラーさんの
群れのルール」とは異なり、本書はあくまでも純粋な
最先端のマーケティング本です。

ちなみに、本書の原題は「The Nature of Marketing」です。

この本から何を活かすか?

本書に紹介される事例は、分かりやすいのですが、
Swarm理論(蜂の群れ理論)自体については、
正直、分かったような分からないような微妙な感じです。

そこで、理解を深めるためにブライマーさんの
映像を探してみました。

2つ共、同じカンファレンスの映像です。





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| マーケティング・営業 | 06:36 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヒット商品が教えてくれる 人の「ホンネ」をつかむ技術

ヒット商品が教えてくれる 人の「ホンネ」をつかむ技術 (講談社プラスアルファ新書)
ヒット商品が教えてくれる 人の「ホンネ」をつかむ技術 (講談社プラスアルファ新書)

(2010/10/21)
並木 裕太 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:22

商品開発のために、アンケートやインタビュー、
ユーザー座談会などが行われることがあります。

しかし、そのデータを基に作られた商品が
実際にヒットすることは少ないようです。

なぜ、アンケート通りに作っても、商品は売れないのか?

人には誰でも、「ホンネ」と「建前」があります。
特に日本人は「ホンネ」を隠す傾向が顕著。

アンケートで作った商品が売れないのは、
そのデータには、「建前」しか落ちていないからのようです。

確かに、私もアンケートに答えるときに、
本当の欲求よりも、見栄で答えている場合があるかもしれません。

「建前」で人は動きません。

隠された「ホンネ」にうまくアプローチしないと、
売れる商品は開発できないということです。

それでは、どのようにしたら、人の「ホンネ」を探れるのか?

もちろんダイレクトに聞くと、かえって「ホンネ」は
隠されてしまいますから、さりげなく聞いて、
これまでの行動パターンを探ることがポイントです。

それを科学的手法として確立したのが、
本書で並木裕太さんが紹介する「心のレントゲン」。

まさに、ドラえもんのヒミツ道具のようですが、
語られない「ホンネ」をあぶり出せれば、
ヒット商品を産み出す可能性も格段に高くなります。

商品化のポイントは、その商品を買う「建前」が前面に出ていて、
「ホンネ」の部分には密かに効くこと。

本当は、浮気を隠す機能がある携帯電話でも、
それが大々的に宣伝されていては、さすがに使えませんから。

本書では、自分の恥ずかしい部分を隠したい欲求、
自分の理解してほしい部分をアピールしたい欲求、
他人の隠したいものを知りたい欲求の、
人の心の奥に潜む3つの欲求を、うまくとらえてヒットした
13のケースが紹介されています。

かくいう本書も、「心のレントゲン」という技術で
他人の隠したいものを知る欲求を満たすので、売れるのか?

あるいは、それをタイトルに謳っているので、売れないのか?

いずれにしても、非常に面白い一冊です。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されるのは、あくまでヒット商品の事例ですが、
日常生活でも「心のレントゲン」を応用できそうです。

  上司には、自分の直すべき点を聞くよりも、
  過去に優秀だと思った部下たちの話を聞く。

  好きな女性を口説く時には、どんな人がタイプとは聞かず、
  過去に好きになった人の思い出話しを聞く。

フォーカスするのは、相手の今までの行動パターン。

この手法、使ってみたくなりますね。

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| マーケティング・営業 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロの交渉術。

プロの交渉術。どんな場面でも絶対負けない28の最強ノウハウ
プロの交渉術。どんな場面でも絶対負けない28の最強ノウハウ
(2010/10/17)
長野 慶太 商品詳細を見る

満足度★★★★★
付箋数:34

別に、どんなテーマの本でも良かった。
長野慶太さんの本であれば。
そう、私は長野さんの本が読みたかったんです。

私が今まで読んだ長野さんの本は、
いずれも満足度が高いものでした。

  ・TIME×YEN 時間術(タイムエン時間術)
  ・プロの残業術
  ・なぜ、この国は儲からなくなったのか?

のどが渇いて、無性にコカコーラが飲みたくなる時があります。
ZEROとかでなく、オリジナルを。

私の中で長野さんの本は、強烈な刺激が欲しい時に
体が欲する、まさにコカコーラのような存在。

さて、今回の本のテーマは「交渉術」。

人間をやっている以上、交渉は決して避けて通れません。

交渉力が、人生を左右すると言ってもいいでしょう。

  「交渉力がないと、個人の生活や企業の収益力だけでなく、
  国家の力さえ弱まる。交渉力とはそのくらい大事なものだ。」

本書で紹介されるのは、長野さんが今まで培ってきた
なんとしても身につけたい28の超実践的ノウハウ。

また、取り上げられる事例もちょっと異彩を放っています。

例えば、小林尊さんのケース。

小林さんは、かつてニューズウィーク誌で
「世界が尊敬する日本人100人」にも取り上げられたことのある
アメリカで有名なフードファイター。

いわゆる大食い・早食いを職業とするプロフェッショナルです。

その小林さんが、2010年のアメリカ独立記念日に行われた
ホットドッグ早食い選手権で逮捕されたというニュースが
日本にも伝わってきました。

主催者との大会参加の契約が成立せず、
競技終了後にステージに上がろうとしたことでの逮捕劇。

いったい、大会参加について、どのような交渉が行われたのか?

そして、小林さんは、どんなゲームプランで
事前交渉に当たれば、大会に参加することができたのか?

長野さんが分析するこのケースは、
小林さんのことを知らない人も必見。

私が長野さんの本が好きな最大の理由は、
テクニックの部分より、込められた「魂」の強さにあります。

ある意味、非常に泥臭い。

しかし、交渉とはビジネスの中でも、
最もヒューマンな部分ですから、
その泥臭さい「本気」の度合いが、交渉の結果を分けます。

  「-交渉はおれに任せろ。
  この一言を言える覚悟がすべてを決める。」

交渉術というより、交渉道。

私が今まで読んだ、どの交渉術の本より
著者の本気度が伝わってくる一冊でした。

この本から何を活かすか?

本書の中で長野さんは、
20歳のときに知っておきたかったこと」の著者、
ティナ・シーリグさんのプレゼンを絶賛しています。

見終わったときにパワーポイントの印象ではなく、
エネルギッシュなシーリグさんの印象だけが残るプレゼン。

私もこの映像で、勉強してみます。


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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:42 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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10分間リーディング

10分間リーディング
10分間リーディング
(2010/10/29)
鹿田 尚樹 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

読書に対する固定観念をくつがえす本。

そして、「書評ブロガー」として短期間で
成功するための鉄則がまとめられています。

本書のノウハウの効果は、人気ブログ「読むが価値」を
主宰する鹿田尚樹さんの活躍ぶりが実証していますね。

10分間で本を読むには、どうすればよいのか?

鹿田さんは、速読を使わず、10分で本を読むそうです。

まず、一番大切なことは、本を読む時間を
「1冊10分」と決めること。

私自身は、種類によって30分~2時間と決めて
本を読みますから、それと基本的な考えは一緒です。

次に、その時間でできる目的にあった情報を
拾い出すように読むこと。

特に、鹿田さんの場合はブログでのアウトプットが
目的ですから、先にブログのタイトルをつけてから
読むのが最大の特徴です。

例えば本書の場合は、読む前に
「私が(書評ブロガーとして成功する)ための
(5つ)のポイント」といった第2のタイトルをつけてから、
その答えを探すように読むようです。

私は、このような本の読み方をしていないので、
ちょっと実感がわかない部分もありますが、
先にタイトルを決めることで、カラーバス効果により、
必要な情報が目に飛び込んでくることは間違いありません。

また、私にとって意外だったのは、
鹿田さんが、スキマ時間には読書をしないことと、
マーカーや付箋は一切使わないこと。

その理由は、鹿田さんの読書法が10分間で本を読むだけでなく、
その後の行動もパッケージ化されているから。

  1.10分で本を読む
  2.読んだらすぐに記録する
  3.スキマ時間で記録を見返す
  4.読んだことを誰かに伝える

つまり、読みながら記録するので付箋は必要なく、
スキマ時間は読書記録を読み返し、
知識を血肉化するために充てるということです。

「10分」というタイトルが目を引きますが、
本当に大切なのは、その後の行動の方ですね。

この本から何を活かすか?

本書の中で、1点だけツッコミを入れるとすると、
1冊の本を迷わず買うときの基準金額を
「月収の100分の1」と提案していること。

月収30万円の人は、1冊3000円までなら、
気になった本は迷わず買うという基準です。

私の考えでは、月収を基準にするなら、1冊の定価より、
月トータルの書籍購入費を見たほうがいいですから、
1冊の金額に基準を置く必要はないと思います。

もし本当に読みたい本があれば、
高くても安くても、読んだ方がいいと思いますし、
買うお金がなければ、図書館で借りて読めばいいですから。

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| 読書法・速読術 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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感動3.0

感動3.0 自分らしさのつくり方
感動3.0 自分らしさのつくり方
(2010/10/23)
平野 秀典 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:31

  「お客様を満足させるための自己犠牲の仕事ではなく(感動1.0)、
  マニュアルで一方的に感動を与える仕事でもなく(感動2.0)、
  双方向の関係性の中で、心と心をつなげて感動を共有する仕事
  (感動3.0)へのバージョンアップ。」

Web 2.0から始まり、最近では「モチベーション3.0」や
コトラーのマーケティング3.0」など、
バージョンナンバーをつけた本が流行っていますが、
本書もそのネーミングを真似た一冊と、決して侮ってはいけません。

さすが、感動プロデューサーの平野秀典さん。

本書では、与えるものでもない、捧げるものでもない、
心を通わせることで共に感動を作る、
新しい時代のブランディング、「感動3.0」が提案されています。

しかし、これはネット時代になって、
双方向性が高まったことで、初めて出てきた考えではありません。

その源流は、今から600年前の日本で、
世阿弥さんが説いた感動の極意の中にありました。

  「花は観手に咲く」

花=感動は演者にではなく、観客の心=双方向にあるという意味で、
これこそが、現代においてもまったく古びない
究極のブランディングの真髄だと平野さんは解説します。

  「“感情的な人”は嫌われますが、“感動的な人”にはファンができます。
  “感情的な人”の話しは聞きたくないですが、
  “感動的な人”の話しはいつまでも聞いていたくなります。
  “感情的な人”と一緒にいると疲れますが、
  “感動的な人”はずっとそばにいたくなります。」

感情的と感動的、1文字違いですが、天と地の差がありますね。

それでは、どうしたら感動的な人になれるのか?

その答えは、一つではありません。

先ほどの、「花は観手に咲く」にある通り、
感動的な人になる鍵も、その人自身の中にあると思います。

本書では、平野さんは17のシーンに分けて、
そのブランディング方法を解説しますが、
特に私の心にとまったキーワードは次の2つです。

  ・最善を尽くす
  ・恩送り

最善とは、全力を振り絞ることではなく、
文字通り、最高の善を尽くすこと。

そして、恩送りとは、恩を受けた人に返すのではなく、
いただいた恩を周りの人に送っていくこと。

この2つは、私自身が感情的な人から、
感動的な人に変わるための、大きな鍵であると感じました。

この本から何を活かすか?

以下は、平野さんが、本書のエピローグで紹介していたエピソードです。

平野さんからもらった感動を、このブログを通じて伝える
言わば「感動送り」なので、原文のまま掲載します。

  通常の10倍の速度で老化するプロジェリアという難病で
  他界したアシュリー・ヘギちゃんが出演していた
  ドキュメンタリー番組で、
  「もし生まれ変わるなら、違う人生で生まれたい?」
  という質問に対して、彼女は、

  「Me again !」

  と笑顔で答えていました。

  あなたは、同じ質問に対して、
  「Me again !」と笑顔で答えられるでしょうか?

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| ブランディング | 06:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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トヨタVS現代

トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に
トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に
(2010/12/02)
小林英夫 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:21

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

2004年の世界におけるブランド別自動車販売台数(占有率)は、
トヨタ自動車が710万台(11.6%)に対し、
韓国の大手自動車メーカー現代は、313万台(5.1%)でした。

それが2009年になると、トヨタが772万台(11.9%)に対し、
現代は516万台(7.9%)と肉薄しています。

トヨタと現代、将来の覇者はどちらになるのか?

本書は、GMを抜き世界一の自動車メーカーの座に
君臨するトヨタと、世界の自動車市場で急拡大する現代を
徹底比較し、その強さの秘密と課題を解明します。

  第1章 覇者・トヨタの課題
  第2章 挑戦者・現代自動車の強み
  第3章 徹底検証! トヨタ対現代

現代は日本市場で自動車販売は苦戦し、2009年に撤退を決めたため、
日本国内だけを見ていると、その強さは実感できません。

私も実際に、身近なところで走っている現代製の車は
ほとんど見たことはありませんから。

しかし、世界に目を向けると現代は猛烈な勢いで
販売台数を増やしています。

特にリーマンショック後は、トヨタを含め他の自動車メーカーが
軒並み販売台数を減少させる中、現代だけが増加しています。

まさに、現代の一人勝ち状態。

私はトヨタの関係者ではありませんが、
日本が世界で唯一競争力を保っている自動車産業において、
韓国のメーカーに追い上げられる現状を見ると
かなりの危機感を持ちました。

いつのまにか、電機産業では韓国のサムスンが、
パナソニックをはじめとする日本の大手電機メーカー9社を束ねた
収益を大きく超える状況になっています。

自動車産業では、その二の舞になって欲しくない
というのが正直な気持ちです。

エコカー分野では、今のところ先行するトヨタも、
現代がサムスンの協力を得て推進するEV化には油断できません。

なぜなら、EV化のキモとなるバッテリー生産において、
韓国はバッテリー大国と呼ばれるほど、
その技術も進歩し、生産量も拡大させているからです。

本書は、単に自動車メーカーの覇権争いだけでなく、
日本の産業界全体が持つ問題点も考えさせられる一冊でした。

この本から何を活かすか?

日本のメーカーが苦戦し、韓国のメーカーが躍進する
最大の理由は日韓の「為替政策」の差にあります。

為替介入し、ウォン安で自国の産業を支援する韓国と、
為替に関してはほとんど無策で、円高を放置する日本。

私は、ウォン安ばかりに目を奪われていましたが、
本書の分析を読むと、現代が品質やマーケティングの面でも
トヨタに負けない力をつけてきているのが分かります。

自国通貨安のおかげで、実力以上の利益を上げてきた現代ですが、
今やそれに見合った自力がついてきているようです。

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| 経営・戦略 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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