活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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大前研一の新しい資本主義の論点

大前研一の新しい資本主義の論点
大前研一の新しい資本主義の論点
(2010/08/06)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

  「驚くべきことに、ほとんどのビジネス・リーダーが、
  セマンティック・ウェブという言葉を耳にしたことがないという。

  これでは、この技術がもたらす問題に対処し、
  また秘められたチャンスを最大限に生かすには、
  なんとも先行きが暗い。」

これは、本書の中のトム・イルベさんの言葉。

私もご多分に漏れず、セマンティック・ウェブとは初耳でした。

その他にも、ニュー・ノーマル、PIIGES、資源生産性、単国籍化、
リバース・イノベーション、メガ地域、バイオミミクリー・・・

本書には、こういった多様なキーワードが登場します。

なぜ、こんなに様々なキーワードが1冊の本の中に
登場するかというと、本書がその道の専門家や
著名なビジネスリーダーの28本の論文を集めたものだからです。

  「本書は、ハーバード・ビジネススクールの機関誌である
  『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された論考のうち、
  世界金融危機のその後の新しい現実について書かれたものを
  集めたアンソロジーである。」

これを集めたのは、大前研一さん。

大前さん自身も「ポスト金融危機の経営戦略」と題して、
オープニングを飾り、他にも、ポール・クルーグマンさん、
ダンカン・ワッツさん、ピーター・バーンスタインさん、
リチャード・フロリダさんなど大物の論考が並びます。

大前さんと近い考えから、まったく違う考えまで
選ばれているので、本当に視野を広げることができます。

今後の世界が、どのように変わっていくかを知るには、
多様な考えに触れる必要があるということです。

各論文は、4ページ程度のものから、
数十ページのものまで。

なぜか、私が興味深く感じたものほど、
短いページで終わっているのが、ちょっと残念でした。

大前さんの主張は、何度も聞いているので知っている
という方にも、ぜひ読んで欲しい本です。

この本から何を活かすか?

リスク―神々への反逆」の著者として知られる
ピーター・バーンスタインさんは、2009年6月に逝去されました。

最後の著書、「Capital Ideas Evolving
(邦題:アルファを求める男たち)」のオリジナル版は
2007年5月に刊行されたものです。

本書に掲載されているバーンスタインさんの論考、
「モラル・ハザード経済の危うさ」は、
ハーバード・ビジネス・レビューに2009年7-8月号に
寄稿されたものなので、こちらが本当の遺作かもしれません。

バーンスタインさんが、本論考で書いていた
“逆ミンスキー力学”が作用するのか、あるいは、
金融危機以降は、過去は参考にならない事態になっているのか、
もっと多くを語って欲しかったところです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 10:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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