活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月

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ハーバードの「世界を動かす授業」

ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方
(2010/08/27)
リチャード・ヴィートー 仲條 亮子 商品詳細を見る
 
満足度★★★★
付箋数:31

ハーバードのビジネスエリートは、どんな授業を受けているのか?

そんな質問に答えるべく、ハーバードの「AMP」で
リチャード・ヴィートー教授の授業に参加した
仲條亮子さんが、その内容をまとめた本です。

ちなみに、「AMP」とは、Advanced Management Program
(上級マネジメントプログラム)の略で、MBA取得後に目指す、
トップ・エグゼクティブのためのコース。

一流企業の経営者や政治家など、世界を動かす地位にいる
限られたエリートだけが受けるプログラムのようです。

ヴィートー教授が担当する科目は「BGIE」で
(Business, Goverment, and the International Economy)
国際経済をビジネスと政府の役割を交えながら考える授業。

本書では、「軌道」という発展の道をフレームワークとして用い、
日本、シンガポール、中国、インド、メキシコ、南アフリカ、
サウジアラビア、ロシア、EU、米国などが
そのようにデザインされ、国家戦略を持つべきかが提示されます。

個人的には、「挟まって身動きがとれない国」として、
メキシコや南アフリカを分析している点や、
「貯蓄率」というキーワードで経済を切る視点が新鮮でした。

あと、日本については、小泉・竹中改革は好評価でしたね。

実際の授業は、ハーバード流「ケースメソッド」で
自らが国の舵取りをする場合どうするかなどを議論し、
その議論をヴィートー教授が触発しながらも、
うまくコンポーズするところが真骨頂なのだと思います。

もちろん、そのケーススタディの白熱した様子は、
本書の紙面上では再現することはできませんし、
それを望むのは、ないものねだりというものでしょう。

本書では、各国の経済状況を大局的に捉え、
あくまでもヴィートー教授の「講義」という形で
まとめられています。

それを読んで、ただ納得するだけでなく、
「自分ならどのように日本の問題を解決し、舵を取るか?」
と議論したり、ブレインストーミングすることが、
本書の正しい使い方なのだと思います。

この本から何を活かすか?

ヴィートー教授は、アジアの共通通貨は
「簡単に実現するとは思えない」という考えです。

それで思い出しましたが、先日、小学4年の娘に
「なんで、国によってお金の種類が違うの?」と質問されました。

以下、その質問にとっさに出た私の答え。

「お金の種類を一緒にすると、便利そうだけど、実は違うんだ。

例えば、国が一つの家庭で、お金の種類がそのうちの子どもの
おこづかいと考えてごらん。

お金の種類を一緒にするのは、おこづかいの金額を一緒にするのと
同じことなんだ。

子どもにとっては、いいように見えるけど、
そうすると破産する家庭も出てくる。

だって、すごいお金持ちの家と、すごい貧乏な家で
同じおこづかいをあげるのって、無理でしょ。

もし、世界中の家庭が破産しないように、
同じおこづかいを子どもにあげるとしたら、
1ヶ月10円くらいになるけど、それも困るでしょ?

だから、国も同じで、自分の国の実力に合った
お金の使い方をするために、自分の国のお金を作っているから
お金の種類が違うんだよ」

完全にその場の思いつきで、相当いい加減な説明でしたが、
おこづかいが10円になったら困るという脅迫観念から、
娘は無理に納得した様子でした。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:34 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「捨てる」成功法則

「捨てる」成功法則
「捨てる」成功法則
(2010/08/21)
早川 勝 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:29

本書の著者・早川勝さんは、厳しい生保営業の第一線で
20年以上も活躍し、数千万円という年収を稼ぎ続けているそうです。

なぜ、早川さんは生保業界で成功することができたのか?

その最大の理由を早川さんは、次のように語ります。

  「運がよかったから」

運と聞くと「たまたま」といった感じがしますが、
早川さんが本書で語るのは、再現性のある運の引き寄せ方。

その中心にあるのが、2つの「捨てる」成功法則です。

一つは、「ツイてる」を口ぐせにして、
ネガティブな言葉を追い出してしまうこと。

もう一つは、今まで築いた成功さえも捨ててしまうこと。

捨てるものは、育てた部下、年収、地位、人脈・・・・

先が見えない中で、今まで自分が積み上げてきたものを捨てるのは、
「ツイてる」を口ぐせにするのと違って、かなり勇気が必要です。

しかし、捨てることで空いたスペースには、
今まで以上の成功がなだれ込んでくると。

  「木造平屋建ての家を10階建てのビルにするには、
  家を壊さないまま、その上にコンクリートのビルを
  付け足して建築することは不可能です。
  一度、すべてを壊して更地にしてから、
  立て直さなければビルは建ちません。」

本書は、かなり軽いタッチの口語調で語られていますが、
内容は机上の空論ではない、早川さんの経験に裏打ちされた
しっかりしたものです。

厳しい営業の世界にいる人ほど、早川さんの言葉の裏にある
奥深さを感じ取れるのかもしれません。

ただ1点、本書で注意したいのは、
人脈さえも捨ててしまうという早川さんですが、
「捨てないもの」もあるという事実です。

本書のテーマは「捨てる」ことなので、
捨てる側だけに焦点を合わせて書かれていますが、
何を捨てて、何を残すと、次の成功ステージに進めるかを、
見極めなから読む必要がありそうです。

この本から何を活かすか?

  「謙遜されない褒め方」

「〇〇さんって、仕事ができますよね」と伝えるだけでは、
「いいえ、そんなことありません」と謙遜されてしまいます。

そこで、早川さんは、“自分がどう影響を受けたか”の1文を
付け加えるようにすすめています。

そうすると、相手は文法的に否定できなくなると。

「〇〇さんって、仕事ができますよねぇ・・・、
私も見習ってマネしたら業績が上がって部長に褒められました」

たしかに、これを否定すると変な感じになりますね。

相手の謙遜が入る前に、プラス1文を付け加える。
今度、実践してみます。

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| 成功哲学 | 06:13 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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魔法の習慣

たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣
たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣
(2010/08/25)
佐藤 伝 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:16

  「習慣が変われば、間違いなく人生は変わります!」

本書で佐藤伝さんが紹介するのは、
49個の小さくてシンプルな習慣です。

  第1章 夢の実現を加速する「ご縁の習慣」
  第2章 運命がたちまち好転!「強運の習慣」
  第3章 人生が豊かになる「お金の習慣」
  第4章 頭の回転がグンと良くなる「仕事の習慣」
  第5章 ワクワクと幸せを運ぶ「恋愛の習慣」
  第6章 命より大事(!?)「健康の習慣」
  第7章 考え方より感じ方!「幸福の習慣」

各章で紹介される習慣はそれぞれ7個。

見開きの2ページで、簡単な習慣が一つ解説されています。

佐藤さんが「魔法の習慣」と呼ぶように、
小さいながらも習慣化して続けると、
人生を大きく変える可能性があるレバレッジの効く
習慣を選んでいるようです。

新しい習慣って、身につけるまでが大変ですから、
できるだけ簡単な方がいいですよね。

その意味では、本書の49個の習慣は身に付けやすいものばかり。

120ページ程度の本ですし、比較的行間も開いていますから、
読むだけなら30分~1時間程度で読めるでしょう。

実際に、人生を変えられるかどうかは、
本書の小さな習慣を実践するかどうかにかかっています。

ところで、佐藤さんは行動習慣ナビゲーターとして
講演や朝食会を各地で行なっています。

また、佐藤さんのサイトを拝見すると、様々な行動習慣を
変えるための補助ツールが販売されています。

  ・9マス日記プレミアムセット49,800円
  ・ドリームナビゲーター(手帳)38,000円
  ・9マス付箋ソリューションパック9,800円
  ・行動習慣ナビゲーター認定コース
   通常380,000円のところ、早期割引で198,000円

せっかく本の内容自体は良くても、
こういったツールが販売されているのを見ると、
ちょっと興ざめしてしまいます。

この本から何を活かすか?

さて、本書から私が取り入れるのは、
「朝、どんな天気でも“窓を開ける”」習慣。

私は、夏の間は、毎日、窓を開けていましたが、
この記事を書いている9月末ともなると、
寒いので、窓を開ける機会はほとんどありません。

更に、私が起きる朝4時は、この時期はまだ真っ暗。

しかし、今朝、実際に5分くらい窓を開けて、
空気の入れ替えをするだけで、気分が爽快になりました。

この習慣、続けてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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失敗の技術

マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
(2010/08/06)
マルコム・グラッドウェル 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

ケチャップの謎」に続く、THE NEW YORKER誌に掲載された
マルコム・グラッドウェルさんの傑作コラム集、第2弾。

今回は、「人はなぜ、物事を間違った方向に考えてしまうのか?」
をテーマに7本のコラムが収められています。

これらは前回同様、グラッドウェルさんのサイトで
原文を読むことができますので、リンクを張っておきます。

  ・第7章 公開されていた秘密 Open Secrets
  ・第8章 100万ドルのマレー Million-Dollar Murray
  ・第9章 画像をめぐる問題点 The Picture Problem
  ・第10章 借りもの Something Borrowed
  ・第11章 点と点を結べ Connecting the Dots
  ・第12章 失敗の技術 The Art of Failure
  ・第13章 爆発 Blowup

本書のタイトルとなっている「失敗の技術」は、
「緊張」と「パニック」の違いを解き明かし、
その対処法を考察するコラムです。

  1993年のウィンブルドン女子シングルス決勝。
  チェコ出身のヤナ・ノボトナ選手VS芝の女王シュテフィ・グラフ選手。

  なぜ、ノボトナ選手はゲームカウント四対一でリードし、
  あと一歩で優勝に手が届くところまで来ていたのに、
  突如、崩れてしまったのか?

実は、ノボトナ選手は1995年の全仏オープン三回戦でも
同じような状況で、五対〇でリードしながらも、
当時19歳だった新鋭のチャンダ・ルビン選手に逆転負けをしています。

コラムの説明では、ノボトナ選手の失敗の原因は、
パニックに陥ったのではなく、緊張によって固くなったため。

もっと努力し、いっそう真剣に取り組むことは、
かえって問題を悪化させるようです。

その状況を自分で変えるのは難しい。

ノボトナ選手を救う手立ては、TVカメラが撮影をやめ、
ケント公夫妻が会場を後にし、観客が外で待つように
その場の状況を変えるしかなかったと。

コラムの後日談として、1997年にもノボトナ選手は、
決勝でマルチナ・ヒンギス選手に敗れ優勝を逃しています。

しかし、ノボトナ選手も毎回、緊張で固くなるわけではありませんし、
1998年には、ウィンブルドンで初優勝を果たしていますから、
克服できるということなのでしょう。

本書は、乗りかかった船なので、私はきっと第3弾の
採用は2秒で決まる!」も読むと思います。

ただ、UK版ペーパーバックは19編のコラムが載って、
1000円もしない価格設定ですし、
そもそもグラッドウェルさんのサイトでは
ほとんどのコラムが無料で読めるので、
せっかく質の高いコラムを読んでも、
どこか釈然としない感じが残りました。

この本から何を活かすか?

  「リスク・ホメオスタシス」

  ある状況下で、システムや組織を、より安全にするための
  変更を行なっても、実際はなかなか安全にならない。

  それはなぜか?

  人間はある分野のリスクが減れば別の分野でリスクを冒し、
  減少したリスクを埋め合わせようとする基本的な傾向を持つ
  と考えられるからだ。

ホメオスタシスとは、生物が生体を安定した恒常的状態に
保とうとする仕組み。

リスク選好に、ホメオスタシスという用語を使うのは、
若干違和感がありますが、説明自体は、
私自身の経験にも当てはまり、非常に納得感がありました。

リスク・ホメオスタシスがあるとすると、
やはり、リスクとうまく付き合っていく術を
身につけなければなりませんね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:40 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
(2010/08/11)
横田 尚哉 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

横田尚哉さんの「ワンランク上の問題解決の技術」は
本当に素晴らしい本で、この本で伝えられていた
「ファンクショナル・アプローチ」は、目から鱗の思考法でした。

しかし、ワンランク上であるがゆえに、
とっつきにくいと思った方も多かったかもしれません。

本書は、もっと身近な例から
ファンクショナル・アプローチを知るための入門書。

  「人はカタチが欲しいのではありません。
  ファンクションが欲しいのです。」

いわゆる、ドリルを売るには穴を売れという考えですが、
問題となっているモノゴトから一端離れ、
要求される「機能」に着目した切り口で思考します。

それには、「これは誰のため?」、「これは何のため?」と
そもそも、どういった機能が要求されているかを
分解して考える必要があります。

これが、ファンクショナル・アプローチの基本。

もともとは、米GE社で開発され、
バリュー・エンジニアリングとして広まった手法です。

実際に横田さんも、この手法で公共事業の改善を図り、
10年間で1兆円を超えるコスト削減効果を実現したといいますから、
その効果は折り紙つきです。

  ・街のカフェのファンクションは何か?
  ・社内規定のファンクションは何か?
  ・ドライヤーのCOOLのファンクションは何か?
  ・資格取得のファンクションは何か?
  ・学校教育のファンクションは何か?

本書では、こういったビジネス、プライベート、公共を問わず、
20以上の例からファンクショナル・アプローチの考え方を解説します。

例えば、ハンコのファンクション。

「承認したことを伝える」、「本人であることを立証する」、
「承認手間を減らす」、「立証手間を減らす」という
4つが主なファンクション。

商習慣は別にして、機能に注目すると、
横田さんは次のようなハンコの代替案を考えています。

手のひらコピー、顔写真添付、口頭宣誓、
承認シール添付、電子的紐付けなどなど。

カタチにとらわれず、本質的な機能だけを残して、
かなり自由に発想できることが分かりますね。

この本から何を活かすか?

横田さんは本書の中で、フェイスブックとツイッターの
ファンクションを分析していました。

「情報を流通させる」、「交流を強める」、
「人とのつながりを増やす」の3つがキー・ファンクション。

これに対してブログのファンクションを考えてみると、
同じコミュニケーションツールなので、かなりに似ていますが
「人とのつながりを増やす」の代わりに「記録する」
というファンクションの度合いが強いと考えられます。

今まで、何も考えずに使っていたツールもその機能に注目すると、
より効果的な使い分けができるかもしれません。

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| 読書法・速読術 | 06:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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小惑星探査機 はやぶさの大冒険

小惑星探査機 はやぶさの大冒険
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
(2010/07/29)
山根 一眞 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:24

  2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」は、
  7年間にわたる大宇宙航海をまっとうして、地球に戻ってきました。

  たくさんの故障やトラブルにみまわれながらも、
  必死に故郷の地球をめざしてきた「はやぶさ」には、
  日本中が大きな声援を送り、その一瞬をかたずをのんで見守りました。

本書は、2003年5月9日に打ち上げられ、月よりもはるか遠い
3億キロの彼方にある小惑星「イトカワ」へと向かい、
見事、地球に帰還を果たした無人惑星探査機MUSES-C「はやぶさ」の
大冒険を描いた感動のノンフィクション。

7年間の密着取材を続け、本書を著したのは
ノンフィクション作家の山根一眞さん。

山根さんが、この本を書いた理由は、「はやぶさ」の
情報が乏しいからではなく、逆に情報が溢れすぎていたからのようです。

本書では、「はやぶさ」の偉業を、
中学生でも理解できるぐらい分かりやすく描いています。

例えば、「はやぶさ」が目標とする小惑星「イトカワ」に
到達するために必要な軌道の正確さは、次のように表現されています。

  「東京駅から横浜駅に置いてある標的に向けて投げた石が、
  その的の中心の1センチ以内を通り抜けさせるようなことだ」

そして、「はやぶさ」の前に訪れる、幾多の故障やトラブル。

もうダメか、あきらめるしかないのか、
という場面は何度も登場しますが、
その度に、死力を尽くして対応するプロジェクトチーム。

機械である「はやあぶさ」も、まるで人格を持つかのように
困難に耐え、信じられないようなパフォーマンスを示し、
チームの期待に応えます。

「はやぶさ」に関するニュースは、
関心のない人と、ある人の差が本当にハッきり出る話題です。

関心のない人にとっては、それがロケットなのか、
人工衛星なのか、惑星探査機なのかという区別もなく、
何か日本が宇宙に打ち上げたものという程度の認識です。

一方、関心のある人にとっては、日本の技術を結集させた
前人未到のミッションへの挑戦であり、ロマンでもあり、
語るうちに自然と熱くなる人も少なくありません。

できれば本書は、今まであまり「はやぶさ」に
関心のない前者に読んでもらいたい本です。

先の見えない暗いムードが漂う、今の日本にあって、
「はやぶさ」は、私たちに勇気を奮い起こさせ、
日本人としての誇りを思い出させてくれるでしょう。

この本から何を活かすか?

これは、「はやぶさ」が大気圏に再突入して
地球に帰還ときの映像。


また、2010年9月現在、「はやぶさ」のカプセルは
分析作業が進行中。

果たして、どのような分析結果が出るか、
今後も注目していきたいですね。

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| 科学・生活 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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お金に好かれる人嫌われる人

お金に好かれる人嫌われる人 稼ぐ貯める増やす
お金に好かれる人嫌われる人 稼ぐ貯める増やす
(2010/09/01)
和仁 達也 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

  ・ケーキバイキングは、いくつ食べると得なのか?
  ・ファミレスは、ドリンクバーで儲かっているのか?
  ・なぜ、ラーメン屋のおやじは無愛想でも許されるのか?
  ・車やマイホームは、買うべきか?借りるべきか?
  ・稼げる資格、若いうちに取っておくべき資格は何か?

こんな、誰もが一度は考える日常の疑問に答えながら、
お金が自然と集まる思考法が身につけられる本。

著者は、「世界一受けたいお金の授業」が
ベストセラーになった和仁達也さん。

和仁さんは、経営コンサルタントとして
数多くのお金持ちに会ってきた経験から、
お金持ちは共通する3つの視点を持っていると説明します。

その3つの視点とは、次の3つ。

  1. お金の流れを「見える化」している
  2. 「10年単位」で考えている
  3. 「お金が残る」ところまで考えている

本書では、「お金のブロックパズル」などで
お金の流れを分かりやすく図解しながら、
お金持ちの思考が身につけられるように解説されています。

その中の一つ、「10年単位」で考えるレッスンから。

  あなたが女性だとして、目の前の男性のどちらを選びますか?

    Aさん:30歳、月収30万円、貯金500万円
        カツカツの生活で、ひたすら貯めるのが趣味

    Bさん:30歳、月収30万円、貯金ゼロ
        5年後に起業を考え、自己投資にお金を遣ってきた

和仁さんは、その人の価値観によると前置きしながらも、
自分が女性だったら、Bさんを選ぶとしています。

その理由は、時間軸を10年先まで伸ばしたときに、
AさんよりもBさんのほうが、人間的魅力も、
戦略性もあるので、将来、給料も年収も高くなると
予想できるからです。

私の意見では、Aさんが単に貯金ではなく、
500万円を運用できるようになれば、
人生も大きく変わるのではないかと思います。

Aさんは今の給料で月5万円以上、年間60万円以上貯める
能力がありますから、これを年率12%で
運用できる技術さえ身につければ、鬼に金棒。

40歳になるころには、資産は1億円近くなり、
その資産から生まれる毎月のキャッシュフローは
100万円近くなるはずです。

こうすることで、Aさんのような性格の人が、
無理にBさんを真似た人生を歩むよりは、
良い人生を送れるような気がします。

この本から何を活かすか?

  「1アクション3ゴール」

これは、1つのアクションに3つのゴールを設定し
行動する習慣をつけるというもの。

例えば、本書に載っていた例では、名古屋在住の方が、
東京で開催されるセミナーに参加する場合、

  1ゴール 講座の内容を吸収してコンテンツを学ぶ
  2ゴール 講師と仲良くなって個別に相談に乗ってもらう
  3ゴール 東京の友人と交流ができる

といった3つのゴールを設定するようです。

ということで、私も本書を読むことでの3つのゴールを設定。

1ゴール 本書を読んでブログに投稿
2ゴール 過去の和仁さんの著作を再確認
3ゴール 自分のお金まわりに照らし合わせる

1アクションで3ゴールの設定、なんかお得感がありますね。

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| マネー一般 | 11:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最強企業のつくり方

殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方殿様経営の日本+皇帝経営の韓国=最強企業のつくり方
(2010/09/15)
金顕哲 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:30

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

  1992年、バルセロナ・オリンピックに参加することになった
  韓国の男子マラソン選手、ファン・ヨンジョさんは、
  伝統的にマラソンが強かった日本の強化合宿に
  何度も参加していたそうです。

  それは、韓国ではマラソンがあまり盛んではなく、
  トレーニングノウハウの蓄積がなかったから。

  オリンピック当日、ファン選手は練習で馴染みのある
  日本の森下広一選手についていき、上位にくい込む戦略をとりました。

  序盤でアフリカ勢が抜け出しましたが、
  森下選手は自分のペースを守り、
  ファン選手もそれに歩調を合わせます。

  レース中盤で飛び出していたアフリカ勢は、
  徐々に先頭グループに吸収され、次々と脱落します。

  35キロ地点では、体力を温存していた森下選手とファン選手の
  2人が残り、37キロ地点のモンジュイックの丘にさしかかります。

  丘を登っているときに、ファン選手がふと、森下選手を見ると、
  意外にも呼吸が荒く、かなり疲労している様子がわかりました。

  森下選手について行くことだけを考えていたファン選手は、
  試しに丘を下る時にスパートをしかけました。

  すると、森下選手は全くついていけず、
  この丘でレースの勝負は決まり、
  ファン選手は見事、金メダルを獲得しました。

これは、本書で紹介されていたエピソードですが、
まさに、今の日本企業(森下選手)と韓国企業(ファン選手)
の関係を象徴している感じがしますね。

本書は、日韓両方の企業に精通する
キム・チョンヒルさんによる日韓企業比較論。

日本の電機9社(パナ、ソニー、東芝、日立など)の収益が、
韓国サムスン電子1社の収益に遥か遠く及ばないことなどが
話題になっています。

私は、本書を読む前は、企業の実力よりも
圧倒的に円高とウォン安という、2国間の通貨政策の違いが
現れたものだという認識でした。

しかし、本書を読んでみると、それ以外にも
韓国の企業が世界のマーケットでシェアを伸ばしている
理由があることが分かりました。

単に日本企業の特徴はこうであるとか、
世界から比べると韓国企業はこうであるという書き方ではなく、
日韓の企業比較をして、コントラストを鮮明にしているので、
非常に分かりやすい内容になっています。

巻末には、キムさんと野中郁次郎さんの対談も掲載。

この本から何を活かすか?

  海外マーケット志向が強い韓国企業、
  国内マーケット志向が強い日本企業

どちらが良いとか悪いとか言うわけではありませんが、
韓国は、生きるために海外に出るという志向が強いようですね。

アメリカの大学への海外留学生数でも、
インド10万人、中国9万人に続き、韓国は7万人。

一方、日本人留学生は2万人しかいないそうです。

この学生が企業に就職してからも、
ソニーでは、管理職への昇進基準がTOEIC650点以上
であるのに対し、サムスンではTOEIC800点では、
応募のエントリーさえできないという差になっています。

今後、国際化が進む中では、
更に日韓の差がつく可能性さえありますね。

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| 経営・戦略 | 07:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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話し上手な人のアドリブの技術

話し上手な人のアドリブの技術
話し上手な人のアドリブの技術
(2010/07/24)
大谷 由里子 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:20

  「アドリブは才能ではなく技術です。
  これははっきり断言できます。(中略)
  けっして“思いつき”や“出たとこ勝負”ではありません。」

つまり、即興といっても、あくまで台本上にないだけで、
自分の中にネタとしてストックしていたものから、
アドリブはつくられている。

こう語るのは、著者の大谷由里子さん。

大谷さんは、元吉本興業の名物マネージャーでしたから、
誰よりも、芸人さんたちの上手なアドリブを
身近で観察してきました。

そういった達人たちの技を見て育ち、
今では年間300回以上の講演や研修講師を務める大谷さんが、
本書ではそのテクニックを公開します。

正直なところ、アドリブも事前に仕込んだネタ、
インプットの量によって、とっさに気の効いたセリフが
出てくるというのは、ある程度、予想していました。

しかし、大谷さんがアドリブの根本にあると語るものは、
私にとっては、ちょと意外でした。

  「アドリブはブレない生き方から生まれる」

自分の生き方がブレずに、はっきりしていれば、
それをそのままぶつけるだけでも、
うまいアドリブになるそうです。

小手先だけの切り替えしではなく、本当にウマイと思わせる
アドリブには、その人の人生観などが反映しているのですね。

確かに、ディズニーランドやディズニーシーでの
質問に対するキャストの方の答えが、
いかにも魔法の国らしい気の効いたセリフが多いのも
ブレない世界観が共有されているからなのでしょう。

本書では、一つはネタの仕込み方、
もう一つは、仕込んだネタの使い方と、
大きく2つに分けて解説されています。

以前の大谷さんの本、「はじめて講師を頼まれたら読む本
もそうでしたが、本書も非常に親しみ易く書かれていて、
サラっと読めますが、けっこう実践的で使えそうです。

この本から何を活かすか?

大谷さんが、5分程度のネタを180本以上ストックしている
という話は、「はじめて講師を頼まれたら読む本」にも
書かれていました。

それを1年前に読んで、
私も5分程度のネタのストックを始めましたが、
今のところ引き出しに揃ったのは、11本のみ。

けっこう5分ネタって長いんです。

今回からは、もっと短いアドリブで使える1分ネタを
ストックしていこうと思います。

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| コミュニケーション | 06:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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9/20休載します

度々で申し訳ありませんが、
9月20日(月)敬老の日は休載させていただきます。

いまだ体調が本調子ではない所があるので、
今週は日月とゆっくり休ませていただきますので、
よろしくお願い致します。

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| お知らせ | 05:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本破綻 「その日」に備える資産防衛術

日本破綻 「その日」に備える資産防衛術
日本破綻 「その日」に備える資産防衛術
(2010/08/20)
藤巻 健史 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

藤巻健史さんは、2010年3月に講談社より
日本破綻」という本を刊行しています。

講談社版では、財政赤字が膨らむ日本が
国として今何をすべきかを論じています(黒い表紙)。

一方、本書では、同じ非常時に個人が
どういったポートフォリオを組めば良いかを
述べた内容となっています。

こちらは、真っ赤な表紙になっていて、
藤巻さんの中では、「黒本」、「赤本」という区別で
セットにしたかったのかもしれません。

しかし、見た目は浅井隆さんの本と同じになってしまった・・・

2014年日本国破産 警告編浅井 隆商品詳細を見る

書影で見ると、ソックリでしょ。
でも、ご安心ください、中身はいつもと同じことが書いてあります。

藤巻さんは、ハイパーインフレが起こると予想しますが、
預金封鎖はないと明言しています。

本書を通じて有料ニュースレターの購読を勧めたり、
ヘンテコな海外視察ツアーを募集することもありません。

基本的に、藤巻さんは自らマーケットでポジションテイクし、
講演会を除き、素人ではなくプロへのアドバイスで
身を立てていますから。

本書の結論は、以下の通りです。

円安による穏やかなインフレ誘導では対処できないほど、
財政赤字が溜まった日本は、既に、打つ手がない状況に
追い込まれている。

このままいくと、国債未達をきっかけに
市場の反乱=ハイパーインフレが起こる可能性が高い。

だから、個人としては、その時の保険として強い国のリスク資産、
つまり米国株式や、債券ベアファンドなどの
デリバティブ商品を買いなさいとのこと。

私を含め藤巻さんのファンの方は、書いている内容の
予想はつきつつも、偉大なるマンネリを期待して読むはずです。

もちろん、いつもの「タクシー初乗り2㎞が100万円になったら・・・」
というお決まりの喩えは、何度も登場します。

この本から何を活かすか?

さて、日本政府は2010年9月15日、円売り介入を実施しました。
本当に絶妙のタイミングでしたね。

私は、正体不明の高熱でブログさえ休んでいる状態だったので、
こんな機会に市場に参加できなかったのは非常に残念です。

それはさておき、各ニュースや新聞で伝えられている、
「政府・日銀が介入」とか、「非不胎化政策」といった表現を
使うことに対し、藤巻さんは、違和感を訴えています。

興味のある方は、「藤巻プロパガンダ」をご覧ください。

ここでも、藤巻さん、タクシーの例を使っています。
よほどタクシーが、好きなんですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 投資 | 06:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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顧客満足度No.1のチームマネジメント

顧客満足度No.1のチームマネジメント 回転寿司スシロー7つの秘訣
顧客満足度No.1のチームマネジメント 回転寿司スシロー7つの秘訣
(2010/08/17)
永田雅乙 商品詳細を見る
 
満足度★★★
付箋数:16

  「売上の半分をお客様にお返しする」

外食産業では、原価率30%が理想的で、鮮度を求められる
魚介を扱う店でも、40%程度にとどめなければ、
経営が苦しくなるそうです。

しかし、回転寿司業界2位の「吟味スシロー」では、
冒頭のポリシーを貫き、売上の半分をネタに還元する
原価率50%を実現しているそうです。

2010年3月、スシローは顧客満足度調査の外食部門で
1位に選ばれました。

本書は、スシローのフードビジネスコンサルタントを務める
永田雅乙さんが、その強さの秘密を語ります。

なぜ、社長ではなく、外部のコンサルタントが
スシローについて語るのか?

実は、そこにスシロー躍進の秘密が隠されています。

スシローが採用するのは、オープンパートナーシップ。

専門外のことに無理に取り組むのではなく、
社外のエキスパートの力を積極的に活用するのが
スシロー流のチームマネジメントです。

ブグラーマネージメント、ユニゾン・キャピタル、博報堂、
ベクトル、ジェネックス・パートナーズ

これらの会社は、スシローの経営を支える外部の専門家です。

彼らの提言に、素直に耳を傾ける柔軟性、
そして受けた提言に本気で取り組むところがスシローの強さです。

本書を読む限り、社長の豊崎健一さんは、
今でも自ら仕入れを行なう職人気質の方で、
正直に言って、それほど目立つ存在ではありません。

チームの監督である豊崎さんが、スター選手ではないからこそ、
ワンマン経営にならず、外部の力をうまく活用することが
できるのかもしれませんね。

外部スタッフ同士が、スシローの将来について
語り合うことがよくあるそうです。

本書の中では、ちょっと地味な印象の豊崎社長ですが、
その「巻き込み力」は、なかなかなものだと思います。

この本から何を活かすか?

業界1位の「かっぱ寿司」、2位の「スシロー」、3位の「くら寿司」。

私は、どの回転寿司店にも、行ったことがありません。

そう思って、店舗検索してみると、
私の住む北海道には、ほとんど店舗がないことが判明。

唯一、スシローだけが北海道に1店舗ありました。

北海道へは、進出が難しいのか?
地元の回転寿司店の牙城を崩せないのか?
北海道の回転寿司のレベルは全国的に見て
高いのか、低いのか?

今まで、何も考えずに回転寿司店に行っていましたが、
次は、そういう視点でも見てみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経営・戦略 | 08:49 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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明日から再開します。

少しずつ、体調が戻ってきましたが、
まだ、記事を書けるほどではありません。

明日から、更新を再開したいと思います。

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| お知らせ | 10:53 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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臨時休載のお知らせ

本日は、体調不良のため記事の投稿を休ませていただきます。
よろしくお願いします。

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| お知らせ | 10:29 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝間和代の学び旅「マナベル」

勝間和代の学び旅「マナベル」
勝間和代の学び旅「マナベル」
(2010/08/05)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★
付箋数:11

  「旅の喜びは『知的興奮』、すなわち『学び』だと思います。
  そこで、『学び』と『トラベル』を合わせて、
  私は『マナベル』ということばをつくりました。」

本書は、勝間和代さんがBSフジの番組とマルチ展開する
新シリーズのオーストラリア編です。

勝間さんの中では、「ビジネス紀行文」という位置づけです。

想定される読者層は、海外旅行をしたことがない人、
もしくはパッケージツアーでしか旅行をしたことがない人。

以前、勝間さんの本で「お金は銀行に預けるな」という、
投資をしたことがない人向けの本がありましたが、
本書もまた、限られた層をターゲットとしています。

約1/3の紙面で、なぜマナベルが必要なのかという総論が語られ、
残りの1/3ずつでメルボルン編とウルル編という構成。

勝間さんとしては、今回の1週間の旅行で、
現地の方や他の旅行者とコミュニケーションを取り、
それなりに「マナベル」ことがあったようです。

例えば、ドイツ人旅行者からは、
夫婦が仲良くやっていく秘訣を学びました。

また、マリオットホテルでは、自分の幸せのスイッチは、
アボリジニの文化に触れることではなく、
自動パンケーキマシンを見て感動することだと知ったようです。

しかし、パッケージツアー以外で、
オーストラリアを訪れたことがある人にとっては
タイトルとは裏腹に、いったい何がしたいのか分からない
「マナベナイ」本となってしまったかもしれません。

旅行の醍醐味や現地の空気感は伝わってきません。
かといって、文化を深くリポートしたり、
勝間さんお得意の経済分析を行なうわけでもありません。

現地で生活して書いた本ではなく、
テレビ番組のついでに書き上げた本と考えれば、
止むを得ないところでしょうか。

本書はシリーズ化されたマナベルの第一弾ということで、
今後も、第ニ段以降が続々と刊行されるのでしょう。

いずれにしても、どんな企画にも乗っかってしまう
勝間さんの貪欲さには、頭が下がりました。

この本から何を活かすか?

勝間さんが、今回の旅で最も感動した
自動パンケーキマシンはこちら。

  ・popcake

さすがに大きすぎるので、自宅に置くのは断念し、
実際に購入したのは、Vitantonio製の
ワッフル&ホットサンドベーカーのようです。

勝間さんは、自分が卵と小麦粉のアレルギーとは知らず、
購入した当初は、オプションのプレートも揃え、
嬉々としワッフルやドーナツを作り続けたとか。

我が家でも、これでワッフルを焼くことはありますが、
旅行に勝る動が得られたことはありません。

オーストラリア発、パンケーキ着。

この本によって、旅行っていったい何なの?
としばし考えさせられました。

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| 旅行・アウトドア | 09:31 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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脳から血~でるほど考えろ!!

脳から血~でるほど考えろ!!
脳から血~でるほど考えろ!!
(2010/08/03)
春山 満  春山 哲朗 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:25

24歳の時に進行性筋ジストロフィーの宣告を受け、
現在、首から下の運動機能が全くない春山満さん。

そんな病気が進行する中で、1988年、福祉のデパート
「ハンディ・コープ」を開業。

その後、ハンディネットワーク インターナショナルを設立し、
介護・医療のオリジナル商品を開発・販売し、
春山さんは、車椅子社長として知られるようになりました。

本書は、春山さんが社員向けに語るセミナーやコラムの
メッセージをまとめたものです。

タイトルの「脳から血~出るほど考えろ!!」とは
春山さんの口ぐせ。

社内では、いつもこのような檄が飛び交っているようです。

  「まもなく車椅子になる。その車椅子もすぐに自分では
  動かせなくなる」

  容赦ない医者の言葉に腹を決めて発想を変えた。

  車椅子になる前に、僕の車椅子を押してくれる社員が
  雇えればいいんだ。字がかけなくなる前に、僕の手の代わりを
  してくれる会社というチームがつくれればいいんだ。

  たとえ手足は動かなくなったって、僕には首から上の機能が
  残っている。失くしたものを数えるな、残っている首から上を
  人よりも使うことで、必ず生き残れる。
  僕は、こうやって生きてきた。

これは、たまたま春山さんの病気に関係したメッセージですが、
その他の多くの言葉は、ビジネス上での、
あるいは人間力を高めていくためのアドバイスです。

一つ一つの言葉は、鋭く激しいですが、
その奥には社員へ向けての愛情も感じられます。

私は、本書で春山さんの頭の使い方を知ると、
いかに自分が頭を使っていないかを、思い知ることになりました。

また、本書は、部下として同じ会社で働く、
春山さんの息子さんが、メッセージをまとめ、
解説を加えています。

25歳、まだ社会人3年目の息子さんですが、
偉大な父に残された時間は多くないと自覚し、
必死に学び、自分なりに社長からのメッセージを
解釈しようとする姿が伝わってきます。

ちょと親子愛も感じられる、異色のビジネス本です。

この本から何を活かすか?

  「いろんな本を読んだりするのは大事やけど、
  アクセサリーにしたらダメですよ、本当に。
  
  ちょっと学び出すと、ちょろちょろと身の回りで
  アクセサリーにしたがるね、これはダメですよ。」

これは、毎日、本を読んでいる私にとっては、
ギクリとする言葉でした。

つい、時間のないときなど、上っ面だけを
読んでしまいがちになりますが、
浅い読み方をして、アクセサリーにしないよう、
意識しなくてはなりませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:06 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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スティーブ・ジョブズ名語録

スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)
スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)
(2010/08/02)
桑原 晃弥 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:17

  「スティーブ・ジョブズって技術者なの?経営者なの?
  よくわからないのに、なぜカリスマなんだ。

  そんな目で見直すと、ジョブズの特質が逆によくわかると思う。
  確かに、ジョブズは技術者ではなく、
  天才経営者ですらないからだ。」

本書の「はじめに」は、このように始まります。

創造的な製品を世に送り出し、熱狂的なファンを生み、
プレゼンでは人々を完膚なきまでに魅了し、
時には周囲を罵倒し狂人のように振舞う。

やはりジョブズさんには、「カリスマ」という形容が
ピッタリ合うと思います。

本書は、そんなジョブズさんの「生き方」を
知るための名言集。

強烈な言葉の端々から、ジョブズさんの
溢れるエネルギーを感じ取ることができます。

著者の桑原晃弥さんによると、モノづくりの力が
弱くなった日本に足りないのは、
ジョブズさんのような「生き方」であると。

確かに、私自身のことを振り返ってみると、
ベータマックスのころから「ソニー派」でしたが、
いつのころからか、欲しいソニー製品はなくなり、
気がつけば、アップルに魅了されていました。

こだわりがあって、カッコイイ。

普段は意識していませんが、アップル製品の背後には、
ジョブズさんの生き様が感じとれる気がします。

さて、本書は右ページにはジョブズさんの名言、
左ページにはその言葉が出た背景や解説をまとめた、
一般的な名言集によくある構成となっています。

文庫本書下ろしで、コストパフォーマンスの良い一冊。

まだジョブズさんに、完全に心酔していない人が読む
入門書としては非常に手ごろです。

ちょと残念なのは、語録の英文を掲載していないところ。

この本から何を活かすか?

本書も、いわゆる「ジョブズ本」のひとつ。

しばらくは、ジョブズさんの名前を
本のタイトルにつければ、売れる状態が続くでしょう。

既刊本として、
  ・スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
  ・スティーブ・ジョブズ 「超」仕事力
  ・スティーブ・ジョブズ神の交渉力
などがあります。

「スティーブ・ジョブズ+強調語+本の内容」という
ネーミングが一つのパターンのようです。

  ・スティーブ・ジョブズ 神の思考法
  ・スティーブ・ジョブズ 「破壊的」人脈術
  ・スティーブ・ジョブズ 「創造的」問題解決法

なんて本が、今後は出るかもしれませんね。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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大前研一の新しい資本主義の論点

大前研一の新しい資本主義の論点
大前研一の新しい資本主義の論点
(2010/08/06)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

  「驚くべきことに、ほとんどのビジネス・リーダーが、
  セマンティック・ウェブという言葉を耳にしたことがないという。

  これでは、この技術がもたらす問題に対処し、
  また秘められたチャンスを最大限に生かすには、
  なんとも先行きが暗い。」

これは、本書の中のトム・イルベさんの言葉。

私もご多分に漏れず、セマンティック・ウェブとは初耳でした。

その他にも、ニュー・ノーマル、PIIGES、資源生産性、単国籍化、
リバース・イノベーション、メガ地域、バイオミミクリー・・・

本書には、こういった多様なキーワードが登場します。

なぜ、こんなに様々なキーワードが1冊の本の中に
登場するかというと、本書がその道の専門家や
著名なビジネスリーダーの28本の論文を集めたものだからです。

  「本書は、ハーバード・ビジネススクールの機関誌である
  『ハーバード・ビジネス・レビュー』に掲載された論考のうち、
  世界金融危機のその後の新しい現実について書かれたものを
  集めたアンソロジーである。」

これを集めたのは、大前研一さん。

大前さん自身も「ポスト金融危機の経営戦略」と題して、
オープニングを飾り、他にも、ポール・クルーグマンさん、
ダンカン・ワッツさん、ピーター・バーンスタインさん、
リチャード・フロリダさんなど大物の論考が並びます。

大前さんと近い考えから、まったく違う考えまで
選ばれているので、本当に視野を広げることができます。

今後の世界が、どのように変わっていくかを知るには、
多様な考えに触れる必要があるということです。

各論文は、4ページ程度のものから、
数十ページのものまで。

なぜか、私が興味深く感じたものほど、
短いページで終わっているのが、ちょっと残念でした。

大前さんの主張は、何度も聞いているので知っている
という方にも、ぜひ読んで欲しい本です。

この本から何を活かすか?

リスク―神々への反逆」の著者として知られる
ピーター・バーンスタインさんは、2009年6月に逝去されました。

最後の著書、「Capital Ideas Evolving
(邦題:アルファを求める男たち)」のオリジナル版は
2007年5月に刊行されたものです。

本書に掲載されているバーンスタインさんの論考、
「モラル・ハザード経済の危うさ」は、
ハーバード・ビジネス・レビューに2009年7-8月号に
寄稿されたものなので、こちらが本当の遺作かもしれません。

バーンスタインさんが、本論考で書いていた
“逆ミンスキー力学”が作用するのか、あるいは、
金融危機以降は、過去は参考にならない事態になっているのか、
もっと多くを語って欲しかったところです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 10:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「売る」文章51の技

「売る」文章51の技~説得力あるキャッチコピーとロングコピーの作り方
「売る」文章51の技~説得力あるキャッチコピーとロングコピーの作り方
(2010/08/03)
有田 憲史 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:19

あなたは、いきなりコピーを書こうとしていませんか?

その方法では、キャッチコピーは思いついても、
それに続く長いコピーは、スムーズに書けません。

コピーライティングは、センスではなく技術。

料理と同じように、しっかりと下準備をしたかどうかが
そのコピーの善し悪しを決めます。

  「“売る”文章が書けるかどうかは、書く前に決まる!」

まずは、商品を知りつくし、その特徴をリストアップする。
そして、ユーザー視点で考え、メリットを引き出し、
そのメリットと欲望と結びつける。

これがコピーを書く前の下準備となります。

説得力あるコピーを書くためには、
けっこう長い準備が、必要なものですね。

本書では、このコピーを書く前の準備編を始め、
プランニング編、ライティング編、説得力アップ編、編集編と
5段階でコピーを書く技術を解説します。

150ページ程度の薄めの本ですが、
コピーライティングのための基本エッセンスが
ギュッと詰まっています。

著者は、『「売る」コピー39の型』が好評だった
コピーライター歴23年の有田憲史さん。

本書の特徴は「怪しくない」こと。

コピー本というと、どこの誰かも分からない人が書いた、
煽り文章を並べた本もありますが、
本書はそういった小手先だけの怪しい本ではないので、
安心して読むことができます。

まずは、書店で本書を手にとって
「はじめに」だけでも、読むことをオススメします。

有田さんの、本書を「売る」ための文章にハマって、
思わずレジに向かうことになるかもしれません。

この本から何を活かすか?

実際にコピーを書くシチュエーションはなくても、
誰でも日常的に文章を書く機会はあります。

そんな時に、シンプルで伝わる文章が書けたらいいですよね。

読んだ本のことを書くブロガーさんの中にも、
思ったように、その本の良さや、読んだ時の感動を
伝えられないもどかしさを持っている人が
いるのではないでしょうか。

私などは、まさにその典型。

本書は、そんな時に役立つ救いの一冊。

ちなみに、この記事で、本書の良さが十分に伝わらないのは、
まだ、私が「51の技」を身につけていないから。

本書のせいではありません。あしからず。

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| 文章術 | 10:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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スイッチ!

スイッチ!
スイッチ!
(2010/08/06)
チップ・ハース / ダン・ハース 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

食べる量を減らしたいときの最も効果的な方法は?

それは、食欲を無理に抑えて、
セルフコントロールをすることではありません。

方法は簡単。
ただ、容器(食器)を小さくすること。

本書によると、映画館で行なわれた
ポップコーンの容器の大きさと、食べる量の相関を測る実験では、
見事に、容器が大きいほど、ポップコーンを食べる量が
増えるという結果が出たそうです。

つまり、行動を変えるには、意思の力ではなく、
環境を変えることの方が効果的ということです。

環境を変えるのは、自分だけでなく、
相手の行動を変えたいときにも有効ですね。

さて本書は、「アイデアのちから」が好評だったハース兄弟の新作。

前回は、アイディアを記憶に焼き付けるための
フレームワークが提示されていましたが、
本作では、「行動を変えるため」のフレームワークが示されています。

しかも、ちょっと変わった比喩を使って。

私は最初、なぜ、本書の表紙のデザインが、
「象」なんだろうと不思議に思いましたが、
読んでみると、その謎が解けました。

ハースさんは、感情を「象」、理性を「象使い」、
そして「環境」を道筋に喩えて、
思ったとおりに行動を変える方法を示しています。

本書で紹介されるフレームワークは以下の通りです。

  1.象使いに方向を教える
     ブライト・スポットを手本にする
     大事な一歩の台本を書く
     目的地を指し示す
  2.象にやる気を与える
     感情を芽生えさせる
     変化を細かくする
     人を育てる
  3.道筋を定める
     環境を変える
     習慣を生み出す
     仲間を集める

まずは理性的に手本を探して、ゴールを明確にする。
そして感情面に刺激を与え行動を起こし、
環境を変え、その行動を習慣化するということです。

この本から何を活かすか?

  「5 minute Room Rescue(5分間お部屋レスキュー)」

これは、本書に紹介されていた
FlyLadyと呼ばれる整理の達人、マーラ・シリーさん
掃除のためのテクニック。

キッチンタイマーを5分にセットして、
その5分間だけは決めた場所を集中して掃除する。

これにより、キレイになるまで掃除しなければならないという
恐怖感から解放されるとのこと。

確かに、私が物置の中を整理したいと思っていても、
それができない理由はそこにあります。

今日はこのテクニックで、物置整理にチャレンジします。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:52 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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子育ての経済学

子育ての経済学 ビジネススクールの講義でいちばん受けた話
子育ての経済学 ビジネススクールの講義でいちばん受けた話
(2010/08/05)
ジョシュア・ガンズ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:25

ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院の経済学教授
シェイン・グリーンスティンさんは、
親になると「4つの損失」が伴うと述べています。

  第一子を持つと、時間を失う。
  第二子を持つと、カネを失う。
  第三子を持つと、理想を失う。
  第四子を持つと、書斎を失う。

それだけ、大きな損失を伴う子育てを、
経済学的思考を磨くチャンスとして活かすのが本書。

子どもに経済学を教える本ではありません。

著者のジョシュア・ガンズさんはメルボルン大学経営大学院教授。

自らの3人の子ども、出産3ヵ月前から8歳までの
子育ての過程で遭遇した出来事を、生きた教材にしています。

子どもは、きわめて経済合理的に行動する生き物。

本書では、その子どもを相手に、
経済学者の視点で子育てが描かれています。

出産する、寝かせる、トイレをさせる、世話をする、
しかる、分け合う、遊ぶ、理解する、通学させる・・・

あくまで、子どもの成長過程に合わせて、
ガンズさんの経済学的な考えが紹介されていますから、
経済学をはじめから順に学ぶ本ではありません。

しかし、すべて日常をテーマにしているのがポイント。

例えば、「子ども料金無料のレストラン」での考察。

誰が子ども料金を負担しているのか?

レストラン側が負担しているのか?
子どもの親が負担しているのか?
それとも、子どものいない大人が負担しているのか?
あるいは、他のレストランの客なのか?

私も子を持つ親ですから、「子ども無料」には、
思わず目が行ってしまいます。

しかし、そこで簡単に飛びつくのではなく、
ちょっと冷静になって考えることが、
経済学的思考力を高めることにつながるのでしょう。

本書は、まだ、子育てにまったく縁のない方が読んでも、
日常生活の中に経済学的センスを磨く機会が、
いくらでも転がっていることに気づかせてくれるでしょう。

この本から何を活かすか?

子育ての経済学で、私がパッと思い出すのが、
かつて伝説のディーラーと呼ばれた藤巻健史さん。

実際に、藤巻さんは経済学も子育ても
語ったわけではありませんが、
藤巻プロパガンダ」の付録コーナーの中で、
よく長男K君の経済合理的な振る舞いなどが
描かれていました。

そのK君も、今や金融機関に勤める立派な大人。
時が経つのは早いものです。

かつての、K君の活躍は「外資の常識」に描かれています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
 

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| 経済・行動経済学 | 10:07 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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3分でわかる問題解決の基本

3分でわかる問題解決の基本
3分でわかる問題解決の基本
(2010/08/31)
大石 哲之 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:24

日本実業出版社・佐藤さんより、献本いただきました。
ありがとうございます。

さて、本書は同社の「3分でわかる」シリーズからの1冊。

著者は「ロジカルシンキング・リーディング」の大石哲之さん。

  「これら(コンサルタントの問題解決)の手法それぞれについて、
  専門書を1冊1冊読んでいくのはたいへんですし、
  読んだところで頭の中に残るものは、かなりシンプルな
  エッセンス部分だけだったりします。そこで、もっと効率的に
  問題解決のエッセンスを身につけてもらうことを目的に
  この本を書きました。」

確かに、本書は問題解決のための「はじめの一冊」に最適。

本来、本書を読んだ後に、それぞれの手法について
もっと少し詳しく書かれた本を読んだ方がいいはずですが、
コンパクトに書かれた本書に、ほとんど説明不足を
感じないのが不思議なところ。

さらりと書かれた説明の中にも、実践的なコツが
うまく散りばめられているので、そう感じるのかもしれません。

前書、「3分でわかる ロジカル・シンキングの基本」の
続編という位置付けのようですが、
幸か不幸か、本書だけで事足りるようにさえ感じてしまいます。

本書の構成は以下の通り。

  PART1 問題を正しく捉える10のコツ
  PART2 問題の本当の原因を見つける10のコツ
  PART3 正しく問題を分析し、意思決定につなげる9のコツ
  PART4 解決アイディアを広げ、実行につなげる9のコツ

私が、本書を読んでスッキリしたのは、
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」が、
「なぜ、毎回議論が進まず、徒労感だけで終わるのか?」
という疑問について。

大石さんの説明によると、そもそものテーマが、
「どうする少子化」といった、根本の「問題」ではなく、
「現象」だけを捉えたものだから。

その現象について立場の違う人が、自分の立場だけで
好き勝手に議論しているので、まとまりがないとのこと。

ただ、もともとが本気で結論を出そうとした番組ではなく、
「あ~あ、またやってるよ」という感じで、
紛糾するところを見て楽しむエンタテイメントが
コンセプトですから、まとまりがないのは、
番組の演出上、やむを得ないところでしょうか。

この本から何を活かすか?

  「あなたは、知的ゲームをやってプロとして稼ぎたいと
  考えているとします。知的ゲームとは、将棋、囲碁、
  麻雀、チェス、ポーカー、バックギャモンのような
  ゲームを指します。この中でどれをやればいいでしょうか?」

これは、本書に掲載されていた「3C分析」をするための例題。

ちなみに、3Cとは市場(Customer)、競合(Comptitor)、
自社(Company)の頭文字です。

大石さんの3C分析による解答例では、
「ポーカーのプロになるのがいい」との結論ですが、
私は別の角度から、この例題を考察してみたいと思います。

ゲームの種類として、上記の6ゲームの中では、
麻雀とポーカーだけは、不完全情報ゲーム、
他はすべて二人ゼロ和完全情報不確定ゲームなので。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ツイッター時代の個人「発信」力

ビジネスパーソンのためのツイッター時代の個人「発信」力
ビジネスパーソンのためのツイッター時代の個人「発信」力
(2010/07/17)
北野 充 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:21

本書は、ツイッターに関するハウツー本ではなく、
「発信」の本質や方法論が語られた本です。

ツイッターは、あくまで発信するための道具。

まだ、発信を始めていない人にとって、
ツイッターは手軽で始めやすい媒体であるということ。

本書の著者は北野充さん。これが初の単独著書のようです。

北野さんは国益を背負って世界に発信し、
他国と交渉することが仕事の外交官。

本書では、北野さんが国際会議の場で養った、
味方を作りながら発信し、
敵を作らないように論争するノウハウをもとに、
個人の発信力を高める方法が披露されています。

それでは、いったい何のために「発信」するのか?

そこには2つの意味があると、北野さんは言います。

内的な意味と外的な意味。

内的な意味とは、自己表現による内的な願望や欲求の充足で、
自分の成長が促されます。

一方、外的な意味とは、周りとの関わりで得られる価値で、
自分の存在を外部へアピールすることです。

私も自分のことを振り返ってみると、
このブログで発信を続けることが、
内的にも外的にも大きな意味を持つようになってきています。

内的には、ブログを書くことが、読んだ本について、
情報や自分の考えをまとめて、行動を起こす機会になっていますし、
外的には、「書評ブロガーマトリックス」に掲載していただくなど、
少しは存在を認知してもらえるようになりました。

ブログで発信すること、が私のレーゾン・デートル
と言っては大袈裟ですが、いまや欠かせない
自分の重要な一部になっています。

ちなみに、北野さんが推奨する、
個人が発信するための最強の組み合わせは、
「ツイッター」+「ブログ」+「勉強会・セミナー」
となっています。

昨日紹介した、「ビジネス本作家の値打ち」の中では、
ボロクソに書かれていた美崎栄一郎さんですが、
本書では、発信力の高い例として紹介されていました。

捨てる神あれば拾う神ありといったところでしょうか。

この本から何を活かすか?

北野さんは自分が発信する時に、
「ウッフィー」を増やすことを意識しているそうです。

ウッフィーとは、タラ・ハントさんが著した
ツイッターノミクス」で有名になった概念で、
ソーシャルネットワーク上での、信頼・尊敬・評価の指標。

もともとは、SF小説「マジック・キングダムで落ちぶれて
で登場する未来の通貨の名称です。

  この発言が、読む人に役立つか?
  この発言が、読む人を元気にするか?
  この発言が、議論を深めることに役立つか?

こう自問することが、ウッフィーを増やすことにつながる。

私も、ウッフィーを増やすことを意識してみようと思います。

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| コミュニケーション | 06:58 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ビジネス本作家の値打ち

ビジネス本作家の値打ち
ビジネス本作家の値打ち
(2010/06/18)
水野 俊哉 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:17

水野俊哉さんが、また、やってくれました。

今度は、マトリックへのマッピングではなく、点数評価。

  「本書は、国内のビジネス本作家約40人に対して論評し、
  主要作品を100点満点で採点するという、
  前代未聞のブックレビューである。」

まさに、ビジネス本のミシュランガイド。

著書の評価よりも、作家の人物評や創作姿勢の評価に
重点が置かれている、かなり危険な書。

評された方は、たまったものではありません。

しかも、表紙の似顔絵の側に「努力を要す」
なんてハンコが押されていた方は、
かなりギクリとしたのではないでようか。

ちなみに、本書の「水野さん基準」による
ベストとワーストの各3冊は以下の通りです。

  ベスト1  「大前流心理経済学」98点
  ベスト2  「ハイ・コンセプト」94点
  ベスト2   「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」94点

  ワースト1 「結局、女はキレイが勝ち」5点
  ワースト1 「あなたの悩みが世界を救う!」5点
  ワースト3 「会社って楽しい?」10点

水野さんは、今の出版業界を「ビジネス本バブル」と評し、
警鐘を鳴らす意味で、本書を執筆したようです。

マーケットでの投資家の行動を考えると、
一部の人がバブルだと言い出しても、
しばらくは、まだバブルは続きます。

ほとんどの投資家は、トレンドフォローだからです。

とすると、現在のビジネス本バブルも、
もう少し楽しめるということでしょうか。

私は、「マトリックス図解思考」の記事で
水野さんの「スタンダード&プアーズ化」(格付け機関化)を
指摘しましたが、本書でそれが更に加速した印象です。

正直、本書をビジネス本のカテゴリーで考えると
得られるものは、あまり多くないかもしれません。

しかし、ビジネス本を数多く読んでいる人にとっては
かなり笑える、痛快なレビュー本。

水野さんの評価者としてのセンスが光る一冊です。

この本から何を活かすか?

各ビジネス本に水野さんが付けた点数評価と、
当ブログで表記している満足度(5段階評価)は、
実は、似ているようで、似ていません。

その違いは、投資になぞらえると、
ファンダメンタルとテクニカルの違いでしょうか。

水野さんは、その本が本来持っている価値、
ファンダメンタルを表そうとしています。

一方、私が表記している満足度は、
どちらかと言うと、事前期待に対する
心理的な影響が大きい、テクニカル。

経済指標の発表時に、数字自体は良くても、
事前予想を下回ると、市場が大きく下げることがありますが、
私の満足度は、それに似ています。

その辺の差が、大前研一さんの本なんかに
顕著に出ている感じがしました。

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| ブランディング | 06:23 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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バカでも年収1000万円

バカでも年収1000万円
バカでも年収1000万円
(2010/07/30)
伊藤 喜之 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:18

自称「バカリーマン日本代表」の伊藤善之さんが伝える
非エリートのための成功法則。

タイトルの「年収1000万円」というのは、
あくまで伊藤さんのケースで
一般化できるものではありません。

それでも自信を持って書籍化するところが、
伊藤さんの最大の強みです。

とにかく伊藤さんの「行動力」は凄い。
圧倒的なパワーを感じます。

本書に紹介されている「バカ6大奥義」を
伊藤さん自身が実践している証です。

それでは、本書の「バカ6大奥義」から2つほど見てみましょう。

まずは、奥義① 「成功の糸」は毎週木曜日に降りてくる

伊藤さんは、過去を振り返ってみると、意外にも自分の周りには、
数多くのチャンスが転がっていたことに気づきました。

しかし、それを見落として、チャンスをつかめなかった。

つまり、自分が選ばなかった選択肢の中に
チャンスは隠されていたということ。

そこで伊藤さんは、今までの自分では
決して選ばなかった選択肢や、
やったことのないものを積極的に受け入れることにしました。

これが「成功の糸」。

週に1度、毎週木曜日に、必ず一つ、
今まで自分がチョイスしなかった選択肢を
選ぶというルールがこの奥義です。

木曜であることに、特に意味はないようですが、
そうと決めたら、愚直に行動するところが肝心。

そして、奥義②「超速行動」でエリートたちを置き去りにする

「質」をカバーするために「量」、つまり時間をかけて、
足りない分を補おうとする人は沢山います。

しかし、伊藤さんの奥義では、
質を高くできない分を、圧倒的なスピードでブッちぎります。

その方が、確かに相手に大きなインパクトを与えられますね。

自分を殻を破るためには、論理的に考えるよりも
勢いをつけて行動する必要がありますから、
本書で紹介される「バカ6大奥義」は、効果を発揮しそうです。

エリート路線を歩むにしても、バカリーマンの道を歩むにしても、
どっちつかずの中途半端ではなく、極めた方が勝ち。

本書は、いい意味でバカになりきっていて、
気持ちイイぐらい突き抜けています。

この本から何を活かすか?

私も、奥義①「成功の糸」は毎週木曜日に降りてくる
を実践してみようと思います。

たまたま、この記事を書いている2010年9月2日は木曜日。

超速行動も取り入れ、今日から実践です。

今までの自分ではしなかった選択をすると考えるだけで、
ワクワクしますね。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:28 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略
プラットフォーム戦略
(2010/07/30)
平野 敦士カール アンドレイ・ハギウ 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:22

  「突然ですがみんさんは合コンに行かれたことはありますか。
  『なんでそんなことを!』といいたくなると思いますが、
  実は合コンも立派なプラットフォームなのです。」

プラットフォームとは、「場」のこと。

物理的な「場」であっても、機能的な「場」であっても、
場の提供者(プラットフォーマー)が、ビジネスを支配する。

もともと、このプラットフォームという概念は、
大前研一さんが2001年に「新・資本論」の中で示したものです。

また、エイドリアン・スライウォツキーさんが2002年に
ザ・プロフィット」の中で示した“スイッチボードモデル”も、
プラットフォームに含まれますね。

本書は、「おさいふケータイ」という
プラットフォームを作った平野敦士カールさんと、
若くしてハーバード・ビジネス・スクールの准教授となった
アンドレイ・ハギウさんが、概念としてのプラットフォームを
戦略論としてまとめたものです。

本書の前半は、プラットフォームの概念の説明のために、
合コンの幹事やお見合いクラブの主催者など、
俗っぽい例が示され、比較的容易な印象を受けます。

しかし、本書のキモは後半。

プラットフォーマーは、ビジネスを圧倒的な支配者となりますが、
Winner takes it all と言われるように、
ほとんどのプレーヤーが、プラットフォーマーにはなれません。

プラットフォームを作るほど、力がない場合は、
既存のプラットフォームに、ただ乗っかればよいのか?

あるいは、ある程度の力があるプレーヤーは
プラットフォーマーに対して、いかに対抗すべきなのか?

本書は、プラットフォーム構築するための
フレームワークを提示すだけでなく、
プラットフォームの「横暴化」へ対抗する
弱者の戦略が示されている点が、非常に興味深いところです。

この本から何を活かすか?

よく考えてみるもと、私の生活は、
様々なプラットフォームに乗っかって成立しています。

FC2でブログを書き、Twitterでつぶやき、
Amazonや楽天、価格コムなどで買物をする。

証券会社を通じて東証で株を売買し、
FX会社を通じて外国為替市場で通貨の取引をする・・・

これらもすべてプラットフォームを利用した行為。

もっと言うと、日本という国、更にその下の地方自治体という
プラットフォームにも、乗っかっています。

とすると、ほとんどが何らかのプラットフォーム上で
生活していることになりますね。

個人的には、本書のプラットフォームに乗る側の戦略、
もう少し掘り下げてみる必要があるかもしれません。

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| 経営・戦略 | 06:13 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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