活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ビジョナリー・カンパニー3

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階
ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階
(2010/07/22)
ジェームズ・C・コリンズ(James C. Collins) 商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:38

ジェームズ・コリンズさんの「How The Mighty Fall」の邦訳本。

ビジョナリー・カンパニー』と『ビジョナリー・カンパニー2』で、
一度は「偉大」として取り上げた企業が、
いかにして衰退の経過をたどったかを解き明かします。

調査対象は、モトローラ、メルク、HP、ラバーメイド、
サーキット・シティ、バンク・オブ・アメリカなど11社。

そこには、共通する「衰退の5段階」がありました。

  第1段階 成功から生まれる傲慢
  第2段階 規律なき拡大路線
  第3段階 リスクと問題の否認
  第4段階 一発逆転の追及
  第5段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅

コリンズさんは、今回の調査スタッフに
「今度はフォースの暗黒面を調べよう」と冗談を言ったそうです。

繁栄していた企業が凋落していく様子は、
まさに最強のジェダイだったアナキン・スカイウォーカーが
暗黒面に魅入られていくようでもありますね。

人にしても組織にしても、外見上は、健康そのものに見えても、
内部では病気が進行していることはよくあります。

大切なのは、僅かな徴候を見逃さず、適切な処置を施すこと。

そして、暗闇に落ちていくのも、そこから脱出するのも
結局は「人」によるということです。

本書に取り上げられる事例は、すべて外国企業ですが、
「衰退の5段階」を日本の企業に当てはめながら、
読むのもまた面白いと思います。

あの企業は、第2段階の拡張しすぎだから、
今の著名な経営者が引退した後、症状が進むなとか、
この企業は、第4段階に入って特効薬に頼ろうとしているから、
そろそろ先がないななど・・・

本書は300ページ超のボリュームがありますが、
最後の100ページ以上は付録と原注なので、正味200ページほど。

見た目よりは、サラサラと読むことができます。

また、衰退企業のHPと、その比較成功企業のIBMの比較が
本書の要となっているので、次の本を併せて読むのがオススメです。

  ・ルイス・ガースナーさんの「巨象も踊る
  ・カーリー・フィオリーナさんの「私はこうして受付からCEOになった

この本から何を活かすか?

私は、本書の「衰退の5段階」を読んで、
投資やトレードで失敗する人も同じ過程をたどると感じました。

  第1段階 成功から生まれる傲慢 → 運を実力と勘違い
  第2段階 規律なき拡大路線 → 許容範囲を超えてポジションを建てる
  第3段階 リスクと問題の否認 → 都合の悪い情報を無視して正当化
  第4段階 一発逆転の追及 → ギャンブルのような勝負に出る
  第5段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅 → 市場から退場

常に、投資をする際は、念頭に置いておきたいものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経営・戦略 | 10:39 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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