活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ソロスの講義録

ソロスの講義録  資本主義の呪縛を超えて 
ソロスの講義録  資本主義の呪縛を超えて
(2010/06/16)
ジョージ・ソロス 商品詳細を見る

満足度★★★
付箋数:19

最も読みやすい「ソロス哲学」の本。

その独特の言い回しによって難解なイメージを持たれる
ジョージ・ソロスさんですが、
本書は話し言葉で記述されているので、
過去の著書より分かりやすく感じます。

本書はソロスさんが、故郷ハンガリーのブダペストに
自らが開設した中央ヨーロッパ大学で2009年10月に行った
5日間の講義内容を収めたもの。

  第一講義 人間の不確実性の原理
  第二講義 「再帰性」と金融市場
  第三講義 開かれた社会
  第四講義 資本主義VS.「開かれた社会」
  第五講義 未来に向けて

話の中心は、「ソロス哲学」の中心概念である
「再帰性」と「可謬性」。

これらの概念については、『ソロスは警告する』での
主張と変わりませんが、幾分理解しやすい説明になっています。

ちなみに、昨日の記事、木暮太一さんの
頭がよくなる「経済学思考」の技術』で扱われていた
「均衡モデル」は「再帰性モデル」と
真っ向から対立する概念です。

過去記事の中でも、私は「再帰性」を「相互干渉性」と
理解すると書きました。

「再帰性(reflexivity)」とは、金融市場を例にとると、
市場参加者はマーケットの動向を見て投資判断を下しますが、
参加者の思考や行動もまたマーケットに影響を与えるため、
予測通りにはならないという考えです。

また、本書の第五講義で語られるソロスさんの未来予測は
ソロスは警告する 2009』と大きく変わりませんが、
敗者はアメリカ、勝者は中国という考えが、
より鮮明となっているように感じられます。

勝者となる中国の課題は、開かれた社会に近づくこと。

ソロスさんの中で日本は、あくまで中国が反面教師として
学ぶべき過去の国という認識のようです。

更に、2009年秋の時点で、ヨーロッパの金融体制の
脆弱性を指摘している点は、さすがソロスさんといった感じです。

この本から何を活かすか?

かつては、クォンタム・ファンドの共同設立者として
朋友だったソロスさんとジム・ロジャーズさん。

現在は、袂を分かっているお二人ですが、
共通しているのは、「中国」を世界の中心と考えていること。

ロジャーズさんは、
人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉
の中でも、中国語を子どもに教えることの重要性を
説いていました。

私もそろそろ、中国語の勉強について
真剣に考えてみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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