活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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テンプルトン卿の流儀

テンプルトン卿の流儀 (ウィザードブックシリーズ)
テンプルトン卿の流儀 (ウィザードブックシリーズ)
(2010/04/16)
ローレン・C・テンプルトン スコット・フィリップス 商品詳細を見る
 
満足度★★★★

  「強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、
  楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えていく。
  悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である」

この投資格言で知られる伝説の投資家、テンプルトン卿。

本書は、テンプルトン卿の兄の孫娘にあたる、
ローレン・テンプルトンさんと、その夫のスコット・フィリップさんが、
テンプルトン卿の人物像と投資哲学をまとめたものです。

テンプルトン卿の投資手法は、
一言でいうと、「バーゲンハンティング」です。

つまり、株価が本質的価値より極端に
安くなっている銘柄を探して投資します。

ベンジャミン・グレアムさんや、ウォーレン・バフェットさんと
同じバリュー投資家ですが、
次の点でテンプルトン卿は違います。

それは、世界に目を向け広くバーゲン株を買い求めること。

最近ではバフェットさんも、米国外への投資も行なっていますが、
テンプルトン卿はバブル前の日本へ投資していたり、
韓国へ投資するなど、1950年代から積極的に
グローバル・バーゲンハンティングを行なっていました。

本書の中では、「ジョン叔父さん」よ呼ばれ、
テンプルトン流の投資手法が披露されています。

圧巻は、ドットコムバブルの時と、同時多発テロの時の投資。

ドットコムバブルの時に、多くの一般投資家は
バブルに踊り、泡とともに資産を失いました。

よく知られるように、バフェットさんは、
ドットコムバブルの本質を見抜き、手を出しませんでした。

それでは、テンプルトン卿はどうしたか?

実は、バブルで熱狂した相場もテンプルトン卿から見ると、
バーゲンハンティングの大きなチャンスでした。

市場と逆の投資行動をとるテンプルトン卿は
この時、ハイテク株の見事な空売りで
90%以上のリターンを上げていました。

また、9・11同時多発テロの時も、
多くのマーケット参加者と逆の行動をとります。

テロの直後、 PERの低い航空会社8社の株に狙いを定め、
パニック売りで日中に株価が50%以上下落した銘柄を指値注文。

この時は、AMR、コンチネンタル航空、USエアウェーズの
3社が指値にヒットし、その後大きなリターン得たようです。

市場が恐怖一色になった時、その流れと逆方向の
投資をすれば大きな利益を得られると頭では分かっていても、
簡単にできることではありません。

たとえ自分の血が流れていても、市場の大勢に足並みを揃えず、
どんなときも他人と異なる投資を追求する。

これこそが、テンプルトン流の投資で成功する秘訣のようです。

この本から何を活かすか?

私が何度となくブログで紹介する本多静六さんは、
「4分の1天引き貯金」で投資の元となる、
雪ダルマの芯を作りました。

一方、テンプルトン卿はどうやって投資資金を作ったのか?

本書によると、テンプルトン卿は
「収入の半分」を貯蓄に回していたそうです。

偉大な投資家になる、最初の一歩は、
偉大な倹約家になることなのかもしれませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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