活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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グーグル秘録

グーグル秘録
グーグル秘録
(2010/05/14)
ケン・オーレッタ 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「世界はグーグル化された。
  我々は情報を検索するのではない。そう“ググる”のだ。」

著者は米紙「ニューヨカー」のベテラン記者で、
メディア論者としての評価の高いケン・オーレッタさん。

2006年から2年半に渡り、グーグルの創業者である
サーゲイ・ブリンさん、ラリー・ペイジさん、
そしてCEOのエリック・シュミットさんをはじめ、
多くの関係者にインタビューを重ね、
急成長したグーグルの驚愕の歴史をレポートします。

今回の取材とは別に、オーレッタさんは1998年、
当時絶頂を極めていたマイクロソフトのビル・ゲイツさんに
インタビューする機会があり、次のように質問たそうです。

  「最も恐れている挑戦者は?」

ゲイツさんの答えは、当時ライバルと目されていた
ネットスケープやアップル、また連邦政府でもなく、こう答えました。

  「怖いのは、どこかのガレージで、
  まったく新しい何かを生み出している連中だ」

ゲイツさんの予感は的中し、そのころシリコンバレーのとあるガレージで、
アマゾンのジェフ・ベゾスさんからも出資を受け、
将来、世界を変えることになる検索エンジンが誕生しようとしていました。

本書は、ブリンさんとペイジさんの出会いから始まり、
グーグルがCEOとしてシュミットさんを向かい入れ、
対マイクロソフト、また最近では対フェイスブックとなる様子が
内と外から綿密に描かれています。

そこで浮き彫りになるのは、グーグルの「強さ」と「脆さ」。

私たちは、既にグーグル無しでは生活できない状態になっていますし、
無料のサービスを使うたびに、グーグルに情報を与えていますから、
「Don't be evil(邪悪になるな)」のモットーは
本当に貫いて欲しいところです。

先日紹介した「facebook」では、二次情報から想像によって
細部の会話が再現された物語的要素が大きかったですが、
それに比べると本書は、中心人物に何度も話しを聞いているだけあって、
かなり現実に即した、裏の取れた内容になっています。

グーグルに関する書籍は多数出版されていますが、
巻末にインタビューの対象者と日付がこれだけ細かく
掲載されている本は、他にありません。

以前、大前研一さんはWindowsバージョン1が出た1985年以前を
BG(ビフォー・ゲイツ)、以降をとAG(アフター・ゲイツ)と呼び
時代の大きな転換点としていました。

しかし本書を読んだ私は、大前さんが考えた略称はそのままで、
1996年のグーグル誕生を基準にBG(ビフォー・グーグル)と
AG(アフター・グーグル)に、読み替えた方がいいのではないかと
思うぐらい、大きな時代の転換を感じました。

この本から何を活かすか?

グーグル検索の根幹をなすのは、「PageRank」という
ウェブページの重要度を定量化する仕組みです。

この仕組みを考えたラリー・ペイジさんにちなんで、
「ペイジランク(ページランク)」と名付けられたようです。

これは、特許が取得されています。

せっかくですから、Google Patentsでその特許内容を見てみます。

正式名称は「Method for node ranking in a linked database
というようですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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