活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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会社が黒字になるしくみ

知らないと恥ずかしいビジネスのキホン 会社が黒字になるしくみ
知らないと恥ずかしいビジネスのキホン 会社が黒字になるしくみ
(2010/04/20)
坂口孝則 商品詳細を見る

満足度★★

著者は、「牛丼一杯の儲けは9円」が注目された、
調達業務に詳しい坂口孝則さん。

最近は、テレビやラジオのコメンテーターとしても
ご活躍のようです。

本書は、「商売」のキホンの「キ」を
広く浅く解説した本です。

  PART1 学校では教えてくれない「お金の稼ぎ方」
  PART2 いまさら人に聞けない「会社が儲かるしくみ」
  PART3 知らないと大損する「お金の回し方」
  PART4 会社では教えてくれない「新しいビジネスのかたち」
  PART5 誰も教えてくれない「商売の裏側」

分かりやすい図解も多いので、
商売に馴染みのない人、特に新社会人が、
ビジネスの全体像を手早く把握するには、
いい本かもしれません。

ただ、坂口さんの得意分野である
調達・仕入れや、会計以外の分野の解説は、
ちょっと違うと感じる部分もありました。

以下に3点ほど挙げてみます。

1.マクドナルドとGoogleのビジネスモデルの説明

マクドナルドが無料コーヒーを配り利益を伸ばした事例と、
GoogleがGmailなどのサービスを無料で提供する事例を
坂口さんは同じビジネスモデルのように説明しています。

これは、表面上は似たケースに見えるかもしれませんが、
私は、「プラットフォーム化」を図るか否かという点で、
ビジネスモデルそのものが違うと考えます。

2.円高と円安についての解説

坂口さんは、円が高い評価を受け円高になることを歓迎し、
輸出中心の産業構造から、輸入中心へ移行することで、
日本は豊かになれると解説しています。

確かに円高になると輸入品は安くなりますが、
そもそも輸入品を買うお金を日本はどう稼ぐのか?

国際競争力という視点が欠けた解説のように思えます。

3.ファンダメンタル分析は正攻法で、テクニカル分析は占い

坂口さん以外にも、このように考える人は多いかもしれません。
しかし、実際のマーケットはファンダメンタルに
収束する過程で、人の心理によって大きく動きます。

つまりファンダメンタル分析だけでは、人の心は読めず、
投資期間によっては、全く逆の結果になることさえあります。

万能な投資方法はありませんので、自分の投資戦略に合った
分析方法を用いるべきだと考えます。

この本から何を活かすか?

坂口さんは、かつて刊行した「営業と詐欺のあいだ
という本について、次のように述べています。

  「残念ながら、オカルティック、あるいはスピリチュアルな
  本の売れ行きに届くことはありません。
  おそらく、人間は“洗脳を解いてほしいから本を買う”のではなく、
  “洗脳されたいから本を買う”のですね。」

そもそも洗脳された人は、
洗脳を解いて欲しいと思わない気がしますが、
坂口さんの本の売れ行きが良くなかった理由は、
本当にそれだけでしょうか?

タイトルだけ見ると、名著「生物と無生物のあいだ」の
ネーミングを真似たようにも思えます。

今度、「営業と詐欺のあいだ」の内容を確認してみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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