活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2010年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年07月

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本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ

本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ
本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ
(2010/05)
あびる やすみつ 商品詳細を見る

満足度★★★★

少なくとも、私においては著者の目論みは大成功。

本書でアフィリエイトについての認識が変わりました。

私自身、このブログでAmazonアソシエイトを使っていながら、
実は、アフィリエイト全般には、
そんなに良いイメージを持っていませんでした。

なにせ、当ブログの方針で、
「できるだけ余計な、広告・アフィリエイト等の表示は
しないようにします。」と宣言していたくらいですから。

本書は、正攻法のアフィリエイトで稼ぐ、
あびるやすみつさんの業界を浄化したいという
想いが伝わる本です。

  ・「アフィリエイトは怪しい」と思っている人へ
   誰も言ってこなかった問題と真実を洗いざらいぶちまけます。

ただし、本書は低俗な暴露本とは異なり、
あびるさんの語るアフィリエイト業界の裏話は、
偏見をなくしたいという信念に基づいたもの。

もちろん、業界のダークサイドに言及して、
悪質なアフィリエーターの増殖を阻止しようとするだけでなく、
正当なアフィリエイトで稼ぐヒントも紹介されます。

しかし、それらは本書のタイトルにある通り、
「気楽に稼げる」ものではなく、
「本気で稼ぐ」ためのアドバイスです。

  「簡単にお金が欲しかったら、近くのコンビニなどで
  バイトしたほうがよっぽど効率的です。」

正直に言って、私はアフィリエイト本を多く読んでいませんから、
本書のアドバイスの有用度は分かりません。

ただ、あびるさんが、

  「私は本書の印税収入をすべて、本書の広告で
  使い切ることをお約束します。」

と公言していることと、
本書の前半部分がネット上で無料公開されていることからも、
その心意気は十分に伝わってきました。

ぜひ、あびるさんが警鐘をならしている
ネット公開の部分だけでも読んでみてください。

この本から何を活かすか?

私は、本書のおかげで、
アフィリエイトについての偏見はなくなりました。

だからと言って、このブログが急にアフィリエイト
一辺倒になることはありませんが、
態度を軟化させ、次の点を検討・解禁しようと思います。

1.Amazon以外の書籍リンクを張る

本書によると、Amazonで本を買う人は
ネットで本を買う人の約50%に過ぎないそうです。

私は、てっきり9割ぐらいはAmazonで買っているものと、
思い込んでいました。

確かに、Amazon以外のサイトへのリンクがあった方がいいですね。

2.その他広告の掲載を検討

私が訪れる有名ブログのほとんどは、広告を掲載しています。

始めてアクセスした時は、広告が邪魔のように感じましたが、
記事を読もうと思って何度か訪れると、ほとんど気になりませんし、
表示された広告で欲しい物が見つかったこともありました。

そんなに毛嫌いするものでもなかったかもしれません。
Google AdSenceなど検討してみます。

3.振り返り記事の掲載

誰もが、毎日訪問してくれる訳ではないので、
週次・月次での振り返り記事はあった方がいいかもしれません。

良く考えると、私自身も、他のブログの
振り返りのまとめ記事がけっこう役立っています。

これらはいずれも、他のブログでは、
あたり前のことかもしれませんが、当ブログにとっては、
開設4年目にしての、大きな方針転換です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ノウハウ本 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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2012年、世界恐慌

2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む (朝日新書)
2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む (朝日新書)
(2010/05/13)
相沢 幸悦 中沢 浩志 商品詳細を見る

満足度★★★

  2012年××月××日(木曜日)-世界恐慌1日目
  
  前日、アメリカ市場で10年物の入札が史上最悪の結果になった。
  (中略)その事実を知ったマーケットは、ただちに膨大な
  「アメリカ売り」を始めた。
  米株式、米国債、ドルがそろってトリプル暴落したのである。
  
  マーケットの暴落が暴落をよび、当局のコントロールが
  まったく利かなくなる-世界は悪夢を見ながら、
  わずか数日間で奈落の底へ突き落とされていく。
  それこそが恐慌の始まりとなるだろう。

本書では、このようなワーストケースシナリオが描かれます。

著者は、埼玉大学経済学部教授の相沢幸悦さんと、
現役のメガバンク行員の中沢浩志さん。

リーマン・ショックは、世界各国の財政出動と中央銀行の
資金供給によって、見事に克服されたかにみえますが、
お2人は、現代型の世界恐慌が起こる可能性は
以前より高まっていると考えています。

現在もギリシャ問題が持ち上がっていますが、
本書では、「ソリブン・リスク(国家破産のリスク)」が
連鎖的に顕在化し、世界恐慌が勃発すると予想しています。

そして世界経済が抱えるソリブン・リスクを招く要因、
3つの「マネー爆弾」が炸裂する可能性を論理的に分析します。

  ・世界のマネー爆弾その1 アメリカの闇
  ・世界のマネー爆弾その2 ヨーロッパの憂鬱
  ・世界のマネー爆弾その3 能天気な日本

浅井隆さんの本のように、世界恐慌による恐怖を煽り、
読者から利益を誘導をしようといったことは一切なく、
各国の経済的背景から、恐慌のトリガーとなりそうな要因を
ひたすら冷静に予想しています。

こう読んでみると、煽りのない文章の方が
よっぽど怖い感じがしますね。

少なくとも、日本が現在のペースで国債発行を続ければ、
世界のマネー爆弾となり、「能天気な日本」として、
歴史に名を刻む可能性があることは否定できません。

この本から何を活かすか?

  「恐慌を回避する道」

著者のお2人は、
「各国が協力してグローバルベースでなすべきこと」と、
「日本が独自でなすべきこと」の2つがあり、
この2つがそろってはじめて恐慌を回避することができると
説明しています。

日本がなすべきことは、個人資産1500兆円の海外振り向けと
移民政策を含む人口維持政策の積極的な推進のようです。

個人資産の海外振り向けと聞くと、
結局、浅井隆さんの主張と変わらないと
受け取られるかもしれません。

しかし、本書には、「海外投資=マンインベスメントへの投資」と
強引に結びつけるようなことはありませんからご安心を。

こんな風に浅井さんの主張と比較してしまうと、
世界恐慌についてマジメに議論して本書を執筆した
相沢さんと中沢さんに失礼だったかもしれません。

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| 経済・行動経済学 | 07:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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投資信託は運用会社で選べ!

投資信託は運用会社で選べ! 主要運用会社31社の実績と評価2010年度版
投資信託は運用会社で選べ! 主要運用会社31社の実績と評価2010年度版
(2010/06/16)
内藤忍 小松原宰明 商品詳細を見る
 
満足度★★★

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

本書は、投資信託選びの副読本としては、
欠かせない1冊かもしれません。

  「投資信託は商品から選ぶな! 運用会社から選べ!」

これが本書が伝えたいメッセージです。

このメッセージを
「投資信託は商品“で”選ぶな! 運用会社“で”選べ!」
と読み違えてはいけません。

あくまでも「投資信託は商品“から”選ぶな! 運用会社“から”選べ!」
と、選択する順番の変更を提案するものであって、
選択対象の変更を提案するものではありません。

今までの投資信託の本は、個別のファンドを対象としたもので、
運用会社に焦点を当てたものはありませんでした。

しかし、個別ファンドだけを見て、購入を決めてしまうと、
たまたまそのファンドの運用会社の体制が脆弱であった場合、
当初の運用方針が維持できなくなってしまう可能性があります。

長期での資産形成のためにファンドを購入する方も多いので、
運用会社の高いクオリティは、ファンドの長期的パフォーマンスの
大前提となっているというわけです。

本書では、以下の9項目で運用会社をスコアリングしています。

  1. レーティング
  2. 資金流出入状況
  3. ファンドマネージャー/アナリスト平均経験年数
  4. ファンドマネージャー1人あたり運用本数
  5. (設定+償還)比率
  6. アクティブファンド比率
  7. ノーロードファンド比率
  8. 平均信託報酬
  9. ディスクローズ積極度

これ以外にも、著者コメント、運用哲学、運用実績、
運用体制、顧客サービス度などをまとめて、
31社の運用会社を評価しています。

もちろん、運用会社を選んだ後は、
ファンド自体を選ばなければなりませんから、
本書だけで、投資信託選びは完結しません。

また、本書は良心的で、コンセプトも素晴らしいのですが、
「投資信託って何?」というレベルの
入門者向けの本ではない点にも注意が必要です。

順番としては、最初に内藤忍さんの本で資産設計の基礎を学び、
次に本書で信頼できる資産運用会社を選び、
最後に一般の投資信託本で購入ファンドを決定という流れです。

この本から何を活かすか?

以前、これから投資をはじめたい人に、
「何から始めたらいいの?」と聞かれた時の
私の答えは、次の2つに決まっていました。

  ・インデックスファンドの積立を始めたらいいんじゃない
  ・さわかみファンドの積立てもいいと思うよ

基本的にこの考えは、今でも変わりませんが、
2010年の7月からは、もう1つ選択肢を増やすかもしれません。

それは、マネースクウェアのトラップリピート。

2010年7月19日より1000通貨単位のトラップリピートが
可能になるようなので、もう少し考えて始めたい人や、
FXを始めたいという人には、こちらを勧めるかもしれません。

ただし、いくら1000通貨単位といっても、
リスク計算は絶対に必要ですが。

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| 投資 | 09:51 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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負けてたまるか! 若者のための仕事論

負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)
負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)
(2010/04/13)
丹羽 宇一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

  「本書は私から若者に向けたエールです。」

こう話すのは、伊藤忠商事の元社長・丹羽宇一郎さん。
現在は同社の相談役をされています。

ただ、残念なことに、このエール、
一番聞いて欲しい人には、届かないかもしれません。

丹羽さんが言う若者とは、20代・30代のビジネスパーソン。

本書では、誠実に、そして、ひたむきに仕事に打ち込むことで
人間として成長し、喜びも大きくなるという
丹羽さん流の「仕事哲学」が説かれています。

ベースになっているのは、朝日新聞土曜部版「be」に
連載されたコラム、「丹羽宇一郎の負けてたまるか!」のようで、

  ・人は“仕事”で磨かれる
  ・人は“読書”で磨かれる
  ・人は“人”で磨かれる

の3つのテーマで、丹羽さんが若い世代に伝えたい
仕事論がまとめられています。

実際のところ、40代の私が読むと、
仕事をしていく上で、本当に大切なことが
丹羽さんの経験に基づいて書かれていて、スッと入ってきます。

しかし、丹羽さんの考えが、20代・30代の方に
伝わるかどうかは、微妙なところ。

丹羽さんが、一番読んで欲しい世代からは共感が得られず、
「勘違いした発言」と受け取られる可能性さえあります。

例えば、丹羽さんが伊藤忠の社長時代にも、
電車通勤していたという話。

丹羽さんの周囲のでは、社長になっても世間を知るために
電車通勤するなんて、頭が下がるという反応でしょうし、
私もそう思います。

しかし、若い世代が自分の置かれた環境を基準に考えると、
電車通勤したから何なの?という反応になりかねません。

どんなに時代背景が違っても、
仕事をする上で大切なことは変わりませんが、
見えている景色が違う人に話をする時は、
自分目線ではなく、相手目線から話に入っていった方が、
いいのかもしれません。

この本から何を活かすか?

  「ひたすら考え事をする朝の散歩」

丹羽さんは、20年以上、朝の散歩をしているそうです。

早足で40分、犬も連れず、音楽も聴かず、
ひたすら考え事をしながら歩くそうです。

私も、以前は朝の散歩をしていましたが、
いつの頃からか、その習慣は途絶えてしまいました。

これからの時期、朝の散歩は気持ち良さそうなので、
また始めてみたいと思います。

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| 仕事論 | 12:06 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社

ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
(2010/03/05)
坂本 光司 商品詳細を見る

満足度★★★

日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズが
好評の坂本光司さん。

今回は坂本さんが訪問した6300社の中から、
社員数が最大でも30人程度の小さな会社ばかり、
8社を紹介しています。

  「愚直一筋にお客様に信頼される商品を作り続ける会社。
  本当に人の幸せに役立つこと、
  貢献することを何より大切にしている会社ばかりです。」

以下、紹介される8社へのリンクと、
本書各章の紹介文です。

小ざさ
  なぜ、40年入以上、早朝から行列がとぎれないのか?
ハッピーおがわ
  自ら末期がんになっても、本当に困っている人に
  「なくてはならないもの」を届けたい
丸吉日新堂印刷
  障害のある人が目を輝かせて納品にくる
  「点字付きペットボトル再生名刺」で、1枚につき1円を
  日本盲導犬協会などに寄付する仕組みを開発
板室温泉大黒屋
  リピーター率73%!450年以上続く温泉旅館に現代アートを取り入れ、
  “人生の最期に「もう一度生きたい」と思われる宿”に
あらき
  店を売る覚悟をした数年前から、世界が認めた
  「ワインが語りかけてくる」酒屋へ!
高齢社
  持病のパーキンソン病に負けずに、
  「高齢者に働く場と生きがい」を届けたい
辻谷工業
  商店街の小さな町工場で生まれる
  「世界一の魔法の砲丸」と職人魂
キシ・エンジニアリング
  「脳障がいの愛娘を救いたい」の一心で、
  世界から評価される福祉機器をつくる

その会社の商品を買った人、使っている人が、
ファンになるのも頷ける話しが紹介されています。

いずれも、志の高い会社ばかりで、本当に頭が下がります。

また、ストーリーテラーとしての坂本さんの筆も冴えていて、
本書の物語を読むだけで、
その会社を好きになってしまうかもしれません。

ただ、前回の「日本でいちばん大切にしたい会社2」の記事で、
私は、いい話が読める機会が増えるので有り難い限り
と書きましたが、さすがに続けて読むと
私の中では、少し感動が薄くなったのも事実です。

この本から何を活かすか?

今回、坂本さんは
「利益よりも奉仕を先に考え、世のため人のために」
という点を、ずいぶん強調されていました。

利益を優先する会社よりも、奉仕を優先する会社の方が
素晴らしいという論調です。

果たして、「会社」として、それでいいのか?

奉仕を優先することが基準なら、
いっそボランティア団体の方が、いいのではないでしょうか。

個人的には、社会貢献を考える会社であっても、
利益は二の次ではなく、同等に考えるべきだと思います。

利益を上げるからこそできる社会貢献も沢山あるわけで、
ビル・ゲイツさんや、ウォーレン・バフェットさんのように
儲けた分を寄付して、世の中に役立つことだって可能です。

もちろん、今回紹介された会社が素晴らしいことに
間違いありませんが、本書ではこの辺の坂本さんの言い回しが、
ちょっと気になりました。

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| 経営・戦略 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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イケナイ宇宙学

イケナイ宇宙学―間違いだらけの天文常識
イケナイ宇宙学―間違いだらけの天文常識
(2009/03)
フィリップ・プレイト 商品詳細を見る

満足度★★★★

フィリップ ・ プレイトさんの
宇宙から恐怖がやってくる!」が面白かったので、
その前著、「イケナイ宇宙学」を読んでみました。

本書は、プレイトさんの人気サイト
Bad Astronomy」の記事を翻訳したものです。

世の中に溢れる、誤解された科学、疑似科学、トンデモ科学
などの中から、天文学に関するトピックを取り上げ、
軽妙な語り口と正しい科学知識でその間違いを指摘します。

最初のトピックは、「春分の日と卵」について。

ニワトリの卵がまっすぐ立って完璧にバランスがとれるのは、
春分の日だけという噂があり、全米各地では
この日、卵を立てる儀式が行なわれているそうです。

卵立て派の主張は、その特別な日だけ、
地球と卵と太陽の重力の向きがそろうというもの。

プレイトさんは、春分の日以外でも卵を立てる実験を行い、
この迷信に反証します。

卵立て儀式を行なわない日本では、この話を聞いても、
そんなバカな話があるわけない思う人も多いはず。

私も、自分は疑似科学には騙されていないつもりでいますから、
これは当然と考え、本書を読み進みます。

ところが、次の「恥ずかしさも水に流そう」のトピックで、
私が20年以上信じていたことが、トンデモだったことが発覚。

私は21歳の時、はじめてオーストラリアを旅行しました。

旅先で真っ先に試したのが、洗面台の栓を抜いた時の
「水の渦の巻き方」の実験。

コリオリの力によって、渦の巻き方が北半球では右回り、
南半球では左回りになるというもの。

旅行前に自宅の洗面台で渦が右回りになっていることを確認し、
オーストラリアでは最初に泊った宿でこの実験を行って、
渦が左回りになっていることを確認し、
「これが、コリオリの力だ~」と感動した記憶があります。

しかしプレイトさんは、渦の方向は洗面台や排水溝の
形状に左右されると指摘します。

個人的体験があって信じ込んでいた私には、本当に衝撃的。

確かに、実験場所が自宅と最初の宿だけでしたから、
それを根拠に信じてしまうのは、軽率だっのかもしれません。

本書では他にも、「アポロ計画陰謀論」を暴く、
なぜ占星術はうまくいかないのか、UFOと心と目の幻影、
映画に登場したイケナイ宇宙学トップテンなど
数多くの興味深いトピックが紹介されています。

この本から何を活かすか?

  「なぜ空は青いのか?」

この疑問、私もかつて抱いたことがありますし、
私の子どもも、聞いてきたことがあります。

  「それは、レイリー散乱が関係する量子効果と、
  さらには網膜内の紫色に反応する視細胞の欠乏が原因だ」

こんな説明を、子どもする訳にはいきませんし、
私自身もこれではよく分かりません。

まずは、本書で紹介されていた
青色が散乱しやすいことを知るための
「牛乳を使った光の散乱実験」を
子どもと一緒にやってみようと思います。

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| 科学・生活 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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残念な人の思考法

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
(2010/04/09)
山崎将志 商品詳細を見る

満足度★★★

「残念な人」とはドキッとするタイトルです。

それは、自分が「残念な人」に
当てはまっているのではないかと、考えてしまうからでしょう。

本書の定義する、「残念な人」とは、
ヤル気OK、能力OK、しかし、何かが間違っているために、
結果がいまひとつの人を指します。

例えると、一生懸命勉強して受けたテストで、
本当は答えが分かっていたのに、
時間配分を間違えて書けなかった悔しい場合で、
そもそも、あまり勉強しなかったので、
いくら考えても答えが分からなかった場合は
残念にも該当しないというイメージでしょうか。

  「残念な人」≒「もったいない人」

残念かどうかは、結果が出るかどうかで決まります。
また、結果は事前期待に対してどうだったかで判定されます。

個人的には、「残念な人」と思われたくないと
他人からの評価を気にしがちですが、
自己評価としての残念度を重視したほうが良いように思えます。

それでは、「残念な人」はいったい何を間違っているのか?

著者の山崎将志さんは、仕事の成果を次の式で表します。

  仕事の成果=プライオリティの正しさ×能力×ヤル気

つまり、能力もヤル気もある残念な人が、
唯一間違っているのは、「プライオリティ(優先順位)」です。

ですから、本書は「プライオリティ思考」のススメでもあります。

山崎さんは、本書でプライオリティのつけ方が間違ったために、
残念になってしまった「ビジネス」や「人」の事例を挙げながら、
プライオリティ思考の重要性を伝えます。

本書では、ビジネス上と個人の両方のプライオリティ付けを
扱っているので、「残念な人」を軸にした
ビジネスエッセイ風な本に仕上がっています。

この本から何を活かすか?

それでは、「プライオリティ思考」をするためには、
どうしたらよいのか?

本書には、「こうしなさい」という結論は
はっきりと書かれていませんから、
自分なりに「プライオリティ思考」のための
3つのポイントを考えてみました。

1.時間管理マトリックスで考える

プライオリティを決める場合、手をつける順番と割く時間の両方を
考えなければなりません。

目の前の仕事をひたすらこなすことに囚われず、
緊急度と重要度を2軸とした時間管理マトリックスで、
それぞれのタスクのプライオリティを決める必要があります。

2.ボトルネック解消を優先する

問題の原因を特定して解決しなければ、
常に発生する事象の対応に追われることになります。
従って、最もプライオリティが高いのは
ボトルネックの特定とその解消です。

3.自分でやるべき仕事、アウトソースする仕事の分類

「比較優位」を考えて、自分ですべてやろうとせず、
自分にしか出来ないことに集中することが重要です。

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| 時間術 | 06:39 | comments:0 | trackbacks:4 | TOP↑

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こころのチョコレート

こころのチョコレート
こころのチョコレート
(2010/06/16)
コン・ビョンホ 商品詳細を見る

満足度★★★

ユナイテッド・ブックスさんから献本いただきました。
ありがとうございます。

先日、『一生モノの自分をつくる「10年法則」』を紹介した
韓国のコン・ビョンホさんからの一冊。

本書は、チョコレートのように柔らかいながら、
味わい深い、おいしい成功物語。

  「勇気がほしい時、人生が突然物足りなくなった時、
  苦境のトンネルの中にいる時、現状をひっくり返したい時、
  この本を役に立ててほしい。」

1つのエピソードが2ページほどの、
こころを元気にするヒントが67個紹介されています。

  第1章 人生は考える人だけに答えをくれる
  第2章 息子に送る言葉
  第3章 小さな私のなかに潜んでいる
  第4章 諦めたい瞬間がチャンスだ
  第5章 金持ちに学ぶ小さな習慣
  第6章 人生が美しい理由

紹介されるのは、韓国のみならず、日本、欧米を含めた
成功者のエピソードや心温まるストーリー。

短い文章の中に、エッセンスをギュっと凝縮させています。

チョコレートはカカオバターを結晶化させたもの。

なめらかなチョコレートを作る秘訣は、
温度管理にあると言われますが、
本書もコン・ビョンホさんの適切な温度管理で、
うまく文章として結晶化されています。

ページの合間にはキレイな写真も挿入され、
いい感じで文章の余韻を残すことに貢献していますね。

実はオリジナルの韓国語版では、
このイメージ写真の部分が、「漫画」になっているようなので、
日本語版とは、また違う雰囲気なのでしょう。

これは、お国柄に合わせたマーケティング。

日本では、漫画を写真に変えて正解だったと思います。

この本から何を活かすか?

以下、本書で紹介されていたエピソード。

  9.11テロの直後、貿易センタービルの残骸の周辺を
  戻ってこない妻を捜してさまようマイケルという男性がいたそうです。

  ABCニュースのインタビューに、
  マイケルは涙ながらに次ぎのように話しました。

  「あの悲惨な日の朝に時間を戻せたらどんなにいいでしょう。
  朝、お互いに出勤するのに忙しく、妻と目も合わせられませんでした。
  妻をもう一度だけ見ることができるのなら、
  あの人をもう一度だけ抱きしめることができるなら、
  もう一度だけ愛しているといえるなら・・・・」

  また、貿易センタービルから逃げ出すことが不可能だと感じた
  マイケルの妻は、家の留守電に最後の言葉を残していたそうです。
  
  「あなたのことを私がどれだけ愛しているのか、わかっていてね」

生きている瞬間の大切さを思い出させてくれる
象徴的なエピソードですね。

せっかくこの話を読んだので、今日は、妻の目をしっかり見て、
普段からの感謝の気持ちを伝えようと思います。

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| 心に効く本 | 10:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブレインダンプ

ブレインダンプ―必ず成果が出る驚異の思考法
ブレインダンプ―必ず成果が出る驚異の思考法
(2010/04/29)
谷澤 潤 商品詳細を見る

満足度★★★

  「結果を出すことができる人とできない人との差は、
  脳の機能を最大限に活用できるかできないか。
  ただそれでけなのだ。」

それでは、どのように脳を活用したら良いのか?

著者の谷澤潤さんが、本書で伝える方法が、
タイトルにもなっている「ブレインダンプ」という手法。

これは、ブレイン(脳)の中にあるものを、
すべてダンプ(ドサッと下ろす)するエクササイズ。

とにかく脳の中にあるものを徹底的に紙に書き出し、
脳が脱水症状を起こして、悲鳴を上げるまで
やりつくすのがポイントです。

その後、書き出したものをToDoリスト化して、実行に移します。

この方法、私はどこかで聞いたことがあると思ったら、
平秀信さんが、「凡人の野望」の中で紹介していたものでした。

平さんの本はアクが強すぎて、好き嫌いが分かれます。

しかし、本書には胡散臭さは一切ありませんから、
純粋に思考法としての「ブレイン・ダンプ」に集中して、
誰でも読むことができます。

以下、ブレイン・ダンプの手順です。

  STEP1. 欲しい物、やりたいこと、なりたい状態をすべて紙に書き出す
  STEP2. 現在やらなければならないことをすべて書き出す
  STEP3. 仕事のアイディアをすべて書き出す
  STEP4. 現在抱えている悩み、不安、問題、借金をすべて書き出す
  STEP5. 15分間のインキュベーションプロセス
  STEP6. 書き出した脳の中身を、比較検討しリスト化する
  STEP7. リストを自分のポケットに入れ、PCの横に貼る
  STEP8. 「ToDoリスト」を1から順にこなす
  STEP9. ビジネスアイディアを1から順にこなす
  STEP10. ブレインダンプをアップデートする

できれば丸1日かけてやるのがいいようです。

本書では、このブレイン・ダンプ以外にも、
脳を鍛え、モチベーションを上げるための
生活習慣の作り方などが紹介されています。

メインとなるブレイン・ダンプについては、
平さんが紹介していた方法と基本的に同じなので、
まずは、こちらのPDF「平秀信のブレインダンプ法」を読めば、
そのやり方は理解できると思います。

この本から何を活かすか?

ブレイン・ダンプをやってみる。

本当はSTEP1からSTEP4までは、
通してやったほうがイイのかもしれませんが、
今朝はSTEP1「欲しい物、やりたいこと、なりたい状態」の
書き出しだけを行ないました。

ここでのポイントは「自分の私利私欲を満たすもの」を
書くということ。

一瞬でも思い浮かんだら書くので、無限に出てくるような
気がしましたが、意外に早くガス欠となりました。

とりあえず、思い浮かばなくなった時点で、
1度終了しましたが、少し時間をおいて別の刺激を与えたり、
情報のインプットをすると、もう少し出てきそうです。

普段なんとなく考えていることも、
紙に書いて眺めてみると、また違った印象を受けますね。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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強い者は生き残れない

新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論 
新潮選書強い者は生き残れない環境から考える新しい進化論
(2009/11/25)
吉村 仁 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は、現代の進化論へのアンチテーゼ。

つまり、適応度の高い「強者」が生き残るとは限らないと。

著者の吉村仁さんが、進化論に新たに加えるたのは、
共生・共存したものこそが、生き残るという視点です。

吉村さんといえば、以前に「素数ゼミの謎」という面白い本を
書いていますが、本書では生物学と経済学の融合により、
新しい進化論「環境変動説」を唱えます。

環境変動説は、適者生存の総合学説を
完全に否定するものではありません。

総合学説の矛盾点、最適な者が常に生き残るとは
限らないことを補足説明するものです。

利己的遺伝子を持つ生物は、なぜ、利他的行動をとるのか?

生物は、「ナッシュ均衡」を知っているのか?

こういった疑問に答えを出すのが、本書です。

ダーウィンの進化論は、自然選択理論でした。

現代の総合学説は、それを発展させ安定化選択と
方向性選択に分けて考えます。

いずれにしても、最適な者、強い者が生き残るという考えです。

しかし、環境は変化し続けるもの。

ある環境では最強だった者が、長い期間で見ると
環境の変化に対応できず、絶滅することはしばしば起こります。

そこそこに適応した、絶滅回避型の者こそが
生き残るというのが環境変動説。

この時、環境の不確定性に対応する最も有効な手段が、
共生と協同という行為だとするのが、吉村さんの仮説です。

  ・ウソつき村は滅びる
  ・子どもを作るより姉妹を助けたほうが得
  ・「マーフィーの法則」は当たっている
  ・浮気もリスク分散のため
  ・チョウはなぜ山に登るのか

トピックだけ見ても、気になるテーマが満載。

本書では、生物学の本らしからぬ経済学的な事例も
数多く登場し、学問の垣根を越えて説明が加えられているので、
非常に興味深く読むことができます。

この本から何を活かすか?

吉村さんの説では、個としての自己主張の弱い
協同行動をとる者が、最終的に生き残ることになります。

これを種の中でも、もっと狭い「人種」に当てはめると、
アメリカ人的気質より、日本人的気質の方が
この条件に合っている感じがします。

日本人の欠点として挙げられる、自己主張の弱さや優柔不断さは、
競争社会の中では不利な面がありますが、
「進化」の中では、大きな武器になるのでしょうか。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 06:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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脳を丸裸にする質問力

脳を丸裸にする質問力 (アスキー新書)
脳を丸裸にする質問力 (アスキー新書)
(2010/05/07)
増田 剛己 商品詳細を見る

満足度★★★

著者の増田剛己さんは、ライターとして30年以上にわたり
2万人以上に取材・インタビューを行なってきました。

その取材における中心スキルこそが「質問力」。

例えば、グラビアアイドルへの取材。

増田さんは、「へえ、そお。それはすごいねぇ」などど
相づちを打ちながら、初対面の女性から、
初体験や変態行為の話しまで聞きだしてしまうことが
あるそうです。

逆に喋らせすぎて、グラビアイドルの所属する事務所から
ストップがかかってしまうことさえあるとか。

まさに、質問力のある人は、脱がせ上手な写真家と同じ。

気づいたら体ではなく、脳が丸裸になっています。

私のような“おっさん”の立場だと、普通は脱がされる
シチュエーションなんてありえませんが、
質問力がある人の前では、いとも簡単に、
考えていることが丸見えになっているのかもしれません。

増田さんは、相手をリラックスさせ、気持ちよくして、
自分から話す様子に質問を投げかけているようです。

聞きたい事をストレートに聞いてはいけません。

スモールトークから入って、
本当に聞きたいこと、核心となることの周辺から、
徐々に外堀を埋めていくことがポイントです。

ところで、増田さんのように取材を仕事としない人は、
「質問力」を必要としないのか?

  「質問力とは、相手の秘密を巧みに数多く聞き出す能力のこと
  でもあるが、実はそれだけではない。
  人は時に相手の質問内容から、その人間力をも判断する。
  質問力とは、人間力を反映する鏡なのである。」

また、質問はコミュニケーションにおける
重要な手段でもあります。

いい質問を投げかけると、相手との距離がぐっと近くなりますから、
人間関係を築く上で、「質問力」は誰にとっても
欠かせないスキルの1つといえそうです。

本書では、増田さんの数多くのエピソードから、
「質問力」を磨くためのヒントが紹介されていました。

この本から何を活かすか?

  「ノートを取れば質問がわく」

増田さんは、前著「思考・発想にパソコンを使うな」で、
手書きノートの有効性を述べていましたが、
本書では、手書きでノートを取ることは、
質問力を高める有効な手段だと説明しています。

実際に、私も読書メモは手書きでしていますが、
新しいアイディアが思い浮かぶのは、
このメモをまとめているときが多い気がします。

手書きで文字や図を描くことで、本を読んだときとは
違う脳の部分が刺激されているのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| コミュニケーション | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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カスタマー・マニア!

カスタマー・マニア!―世界最大のファストフード企業を再生させた顧客サービス戦略
カスタマー・マニア!―世界最大のファストフード企業を再生させた顧客サービス戦略
(2010/03/05)
ケン・ブランチャードジム・バラード 商品詳細を見る
 
満足度★★★

あなたは、「ヤム・ブランズ」をご存知ですか?

私は、本書を読むまで聞いたこともありませんでした。

ヤム・ブランズ(Yum! Brands, Inc.)は、
世界最大のファストフード・チェーンを持つ企業。

100カ国以上の国と領域に3万3千以上のチェーン店を持ち、
従業員数は約84万人。

日本でもお馴染みの、個性的な5つのブランドの親会社です。

ケンタッキー・フライドチキン、ピザハット、
タコベル、A&W、ロングジョンシルバー

実はこの会社、1997年にペプシコ(ペプシコーラの会社)から
47億ドルの借金を引き継いでスピンオフされ、
当初は投下資本利益率8~9%程度をさまよっていたそうです。

それが現在は、1株当たりの利益は3倍以上、
投下資本利益率は2倍以上、時価総額は1000億ドルに上がりました。

この株価を見ても、その躍進ぶりが分かります。


(青がヤム・ブランズ、緑がS&P500です)

なぜ、ヤム・ブランズは成功したのか?

その答えは、本書のタイトルにあります。

それは、多くの従業員を「カスタマー・マニア」に変貌させたから。

カスタマー・マニアとは、顧客の声に耳を傾け、対応するだけでなく、
顧客を幸せにするために全力を尽くす従業員です。

本書は、異なる組織文化のブランドが入り組む
巨大企業で行なわれた改革のレポート。

CEOのデイヴィッド・ノヴァクさんのリーダーシップにより、
徐々にカスタマー・マニアが浸透する様子が描かれます。

この再生の歴史に立会い、詳細に取材を行なったのは、
1分間マネジャー」などで有名なケン・ブランチャードさん。

本書は、企業が顧客中心の会社に正しく変わるための、
壮大なケーススタディになっています。

この本から何を活かすか?

ケンタッキー・フライド・チキンと言えば、
日本法人は、東証2部に上場しています。

日本ケンタッキー・フライド・チキンとして、
KFCとピザハットの2ブランドを展開していますね。

ところで、親会社のヤム・ブランズと、
日本ケンタッキー・フライド・チキンの株価は連動しているのか?

ということで比較してみました。

yum vs ケンタッキー

6ヶ月チャートで、黄色がヤム・ブランズ、
緑が日本ケンタッキー・フライド・チキンです。

このチャートを見る限り、ほとんど相関はなさそうですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経営・戦略 | 11:41 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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一生モノの自分をつくる「10年法則」

一生モノの自分をつくる「10年法則」
一生モノの自分をつくる「10年法則」
(2010/06/16)
コン・ビョンホ 商品詳細を見る

満足度★★★

ユナイテッド・ブックスさんより献本いただきました。
ありがとうございます。

同社は、日・中・韓・台から出資を受けて作られた会社です。

これぞ私が、期待していた本。

日米のビジネス書は、他の出版社からいくらでも刊行されますが、
アジアで勢いのあるビジネス書を日本に紹介する出版社は
あまり多くありません。

本書は、韓国でベストセラーになった一冊のようです。
監修は、小宮一慶さん担が当。

私たちが、いろいろな分野で目にする成功者は、
成功した結果、スポットライトに当たるため、
そこに至るまでに彼らが行なってきた「何か」を
あまり知ることはできません。

著者のコン・ビョンホさんは、それぞれの分野で
トップのポジションを築いた人たちに共通する「何か」こそが、
「10年法則」であると語ります。

これは、単純に10年間、ひとつの分野で集中的に
緻密な訓練をしなければ、真の成功はありえないということ。

もともとは、ストックホルム大学の
K・アンダース・エリクソンさんが提唱していた法則のようです。

マルコム・グラッドウェルさんが唱える、
「1万時間の法則」にも共通したところがありますね。

グラッドウェルさんの1万時間の法則は、
本人の努力はもちろんですが、
1万時間打ち込める環境を重視しています。

一方、10年法則では、環境より本人の努力を重視しています。

1万時間を10年で割ると、1年で1000時間。
1日当たり3時間の努力を10年間休まず続けるということ。

これは私のような凡人には、分かっていても難しいことですが、
本書には、10年続けるためのヒントが書かれています。

また本書では、努力を続けることで、それまで1次関数的に
習熟度が漸進していたものが、10年目を境に、
2次関数的に急成長する「知識の爆発」が起こるとの
考えも示されています。

この点でもグラッドウェルさんの
ティッピング・ポイントに近いものがありますね。

この本から何を活かすか?

  「10年法則を自分のものにしたいなら健康に投資せよ」

コン・ビョンホさんは、10年続けるためには、
健康への投資も欠かせないと語っています。

特に私の世代、40代への健康上の注意点への言及がありました。

たまたま、この記事を書いている時点で、
私は風邪をひきかけています。

コン・ビョンホさんのアドバイスに従い、
私も年とともにいろいろな機能が低下してきていると認識し、
今日は早めに薬を飲んで、おとなしくしています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 成功哲学 | 10:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ストーリーとしての競争戦略

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
(2010/04/23)
楠木 建 商品詳細を見る

満足度★★★★

戦略とは、違いをつくって、つなげること。

差別化と因果関係。

本書では、特に戦略の「つながり」について語られています。

強く、太く、長い「つながり」を持つ戦略とは、
「ストーリーがある戦略」。

テンプレートやフレームワークだけで作られた戦略は、
スマートに見えるかもしれませんが、
思わず人に話したくなうような魅力がありません。

著者の楠木建さんは、アクションリストに過ぎない
無味乾燥な戦略を「静止画」、
背景にストーリーを持つ戦略を「動画」として対比しながら、
本書で優れた戦略とは、いかなるものかを解き明かします。

ストーリーがある戦略は、戦略を構成する各要素が、
流れるように連動し、全体としてゴールに向かっていく。

そして、競争戦略をストーリー作りという観点で見ると、
これまでと違った景色が見えてくる。

本書は、2008年から「一橋ビジネスレビュー」で
2年近くにわたって連載された論文が元になっているようですが、
加筆・再構成され、本書自体が7幕ものの
1つのストーリーとして仕上げられています。

  「戦略はある程度の“長い話”でなくてはなりません」

楠木さんが、こう語るように、
本書は500ページもの長さの大作です。

読み始めるには、少し覚悟が必要な分厚さですが、
実際に読んでみると、次々と興味深い戦略事例が登場します。

日本の事例だけ、あるいは米国の事例だけと偏重せず、
マブチモーター、サウスウエスト航空、スターバックス、
アスクル、ベネッセ、アマゾンなど多くの企業の戦略例が
紹介されています。

本書は、じっくりと第1章から順を追って読み進める必要が
ありますから、短時間でポイントだけ知りたいというニーズには
答えてくれません。

しかし、だからこそ「ストーリー」の持つ魅力を伝えることができ、
この本自体がストーリーによって差別化されていることが分かります。

  「この本を通じて、自分で面白いと思えなかった話しは
  一切しなかったつもりです。」

楠木さんのこの言葉に偽りはありません。
時間をかけて読む価値のある一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

アマゾンの「全品無料配送キャンペーン」が継続されています。
キャンペーン終了日は、現時点では未定のようですね。

このキャンペーン、ユーザーにとっては非常にありがたい話しで、
数百円の商品でも、私の住む北海道まで、 無料配送してくれます。
 
しかし、当然配送コストはかかりますから、
商品一つひとつで利益が出るとは考えられません。

アマゾンは、赤字覚悟で、いったい何をしようとしているのか?

一見、非常識に思えるこのキャンペーンも、
アマゾンが考える「ストーリー」という観点で
考えると、目指すものが見えてくるかもしれませんね。

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| 経営・戦略 | 08:13 | comments:0 | trackbacks:3 | TOP↑

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実践!交渉学

実践!交渉学 いかに合意形成を図るか (ちくま新書)
実践!交渉学 いかに合意形成を図るか (ちくま新書)
(2010/04/07)
松浦 正浩 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書のタイトルが、「交渉術」ではなく
「交渉学」になっていることに注目。

本書では、第1・2章が実用志向のいわゆる「交渉術」について。

第3章以降が、社会的合意形成を得る場合などの
「交渉学」について書かれています。

  「交渉学を学んでも、あなたが理想とする条件を
  勝ち取ることができないかもしれません。
  むしろ、交渉学を知ると、あなたの理想とする条件など、
  そもそも無理であることが自明になる可能性があります。」

このように、著者の松浦正浩さんが書いている通り、
本書には、相手をやりこめて、自分の条件を押し通すような
テクニックは紹介されていません。

交渉とは利害調整。

立場と利害を明確に区別し、利害のほうに着目することで、
互いの満足いく合意条件を見つけることを目標とします。

そのためには、相互利益となるWin/Winとなることが理想ですが、
実は、Win/Winにも「落とし穴」があると、松浦さんは指摘します。

それは、相互利益となっていても、
一方にとってはものすごい得で、もう一方にとっては
ほんの少しだけ得となる場合があること。

そんな場合でも、一応、Win/Winと呼ばれます。

  「Win/Winという名のもとで、
  ある種の搾取が行なわれているかも知れない
  という点に注意していただきたいと思います。」

また現実の交渉では、利害関係者が一対一とは限らず、
多数の異なる思惑や利害が渦巻くなかで、
交渉を進めなければならない場面があります。

というより、多者間交渉の場合の方が多いかもしれません。

ちょっとした町内会での話し合いでも、利害が衝突し、
合意形成していくのは難しいものですよね。

そういった一筋縄ではいかないような、
「マルチ・ステークホルダー」交渉についても、
本書では第3章以降で、進め方のヒントが紹介されています。

250ページ弱の新書ですが、かなり内容の濃い本でした。

この本から何を活かすか?

  「BATNAを認識する」

BATNAとはBest Alternative To a Negotiated Agreementの
頭文字をとって略したもの。「バトナ」と読みます。

これは、交渉が決裂したときの、最も良い対処策。

事前に自分のBATNAを認識しておくと、
交渉でBATNAより悪い条件で合意する合理性はないので、
交渉の最低ラインが決まります。

また心にも余裕ができ、条件の良いBATNAを知っていれば、
それが交渉力の強さにもなるようです。

ちなみに、自分のBATNAは絶対に相手に教えてはいけません。

私も今後、交渉の場面では、自分のBATNAを考えておくだけでなく、
相手のBATNAも探りながら、交渉をすすめたいと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 10:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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テンプルトン卿の流儀

テンプルトン卿の流儀 (ウィザードブックシリーズ)
テンプルトン卿の流儀 (ウィザードブックシリーズ)
(2010/04/16)
ローレン・C・テンプルトン スコット・フィリップス 商品詳細を見る
 
満足度★★★★

  「強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、
  楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えていく。
  悲観の極みは最高の買い時であり、楽観の極みは最高の売り時である」

この投資格言で知られる伝説の投資家、テンプルトン卿。

本書は、テンプルトン卿の兄の孫娘にあたる、
ローレン・テンプルトンさんと、その夫のスコット・フィリップさんが、
テンプルトン卿の人物像と投資哲学をまとめたものです。

テンプルトン卿の投資手法は、
一言でいうと、「バーゲンハンティング」です。

つまり、株価が本質的価値より極端に
安くなっている銘柄を探して投資します。

ベンジャミン・グレアムさんや、ウォーレン・バフェットさんと
同じバリュー投資家ですが、
次の点でテンプルトン卿は違います。

それは、世界に目を向け広くバーゲン株を買い求めること。

最近ではバフェットさんも、米国外への投資も行なっていますが、
テンプルトン卿はバブル前の日本へ投資していたり、
韓国へ投資するなど、1950年代から積極的に
グローバル・バーゲンハンティングを行なっていました。

本書の中では、「ジョン叔父さん」よ呼ばれ、
テンプルトン流の投資手法が披露されています。

圧巻は、ドットコムバブルの時と、同時多発テロの時の投資。

ドットコムバブルの時に、多くの一般投資家は
バブルに踊り、泡とともに資産を失いました。

よく知られるように、バフェットさんは、
ドットコムバブルの本質を見抜き、手を出しませんでした。

それでは、テンプルトン卿はどうしたか?

実は、バブルで熱狂した相場もテンプルトン卿から見ると、
バーゲンハンティングの大きなチャンスでした。

市場と逆の投資行動をとるテンプルトン卿は
この時、ハイテク株の見事な空売りで
90%以上のリターンを上げていました。

また、9・11同時多発テロの時も、
多くのマーケット参加者と逆の行動をとります。

テロの直後、 PERの低い航空会社8社の株に狙いを定め、
パニック売りで日中に株価が50%以上下落した銘柄を指値注文。

この時は、AMR、コンチネンタル航空、USエアウェーズの
3社が指値にヒットし、その後大きなリターン得たようです。

市場が恐怖一色になった時、その流れと逆方向の
投資をすれば大きな利益を得られると頭では分かっていても、
簡単にできることではありません。

たとえ自分の血が流れていても、市場の大勢に足並みを揃えず、
どんなときも他人と異なる投資を追求する。

これこそが、テンプルトン流の投資で成功する秘訣のようです。

この本から何を活かすか?

私が何度となくブログで紹介する本多静六さんは、
「4分の1天引き貯金」で投資の元となる、
雪ダルマの芯を作りました。

一方、テンプルトン卿はどうやって投資資金を作ったのか?

本書によると、テンプルトン卿は
「収入の半分」を貯蓄に回していたそうです。

偉大な投資家になる、最初の一歩は、
偉大な倹約家になることなのかもしれませんね。

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| 投資 | 07:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Me2.0

Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」
Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」
(2010/04/29)
ダン・ショーベル 商品詳細を見る

満足度★★★

  「あるところに、ひとりの若者がいた。
  大学を卒業した彼は、
  世界に自分の居場所を見つけようともがいていた。
  理想のキャリアを追求していくうちに、
  彼は自分ブランドが持つ力に気づき、
  ついに人生の舵を自らの手に取り戻した。」

これが、本書の著者ダン・ショーベルさんの物語。

ショーベルさんは大学卒業後、短期間のうちに
パーソナルブランディングの第一人者として注目されたようです。

本書では、ショーベルさんがブログやウェブサイト、
SNS、ツイッターを使ってパーソナルブランディングに
取り組んだときの経験や、フレームワークを紹介し、
4ステップで自分をブランド化する方法を解説します。

本書の対象は、主に学生や若い社会人。

これらの世代の方は、いまさら、
ブログやツイッターの解説をされるまでもなく、
十分に使いこなし、ネット上で上手にコミュニケーションを
とっている人も多いはずです。

しかし、ショーベルさんと同じように短期間で
パーソナルブランディングできた人は
意外と少ないのかもしれません。

その差は、どこにあるのか?

きっと、ショーベルさんの運が良かった部分もあるでしょう。

しかし、目標を定めて、全てのネット上のコミュニケーション手段を
使って、ブランディングする「戦略」を練ってから実行に移したことが、
ショーベルさんの成功要因だったように思えます。

ちなみに、タイトルの「Me2.0」とは、
肩書きや目標を問わず、
すべての人が価値ある自分ブランドを持ち、
それを堂々と掲げている状態を言うようです。

土井英司さん監修ということで、過度に期待すると
正直に言って、少し当てが外れるかもしれません。

私としては、ネット上で自分を誇張してブランドを築くのではなく、
「ありのままの自分をウェブ上で再現する」ことで、
ブランド構築する姿勢には好感が持てました。

この本から何を活かすか?

本書には、今まで私がアクセスしたことのないサイトや
サービス、本のシリーズが紹介されていました。

邦訳される本の著者は、それなりの年齢の方が多いので、
若いショーベルさんが挙げる例は、
いつもと違って、私には新鮮に映ったのかもしれません。

  ・Evolution of Dance(YouTubeに投稿されたダンスビデオ)
  ・LinkedIn(ビジネスSNS)
  ・Barack Obama's Blog(米オバマ大統領のブログ)
  ・employee evolution(ビジネスパーソン用ブログコミュニティ)
  ・For Dummies(アメリカ版サルでもわかるシリーズの本)
  ・Personal Branding Blog(ショーベルさんのブログ)

私は、これらのサイトにアクセスし、いろいろ眺めた結果、
上記の中にはありませんが、
オバマさんのツイッターをフォローすることにしました。

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| ブランディング | 11:26 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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20歳のときに知っておきたかったこと

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
(2010/03/10)
ティナ・シーリグ 商品詳細を見る

満足度★★★★

決まりきった枠から、はみ出すための本。

著者のティナ・シーリングさんは、息子さんが社会に出た時に
知っておいて欲しいことをリスト化していたそうです。

そのリストの教訓をヒントに、スタンフォード大学の
企業リーダーシップ・プログラムでシーリングさんが行なった講演が、
「わたしが20歳のときに知っておきたかったこと」でした。

本書は、その講演を元に、スタンフォード大学で行なわれた
演習の実例と、シーリングさんが得た人生訓がまとめられています。

最初に登場するのが、シーリングさんが授業の中で実際に出した
「手元の5ドルを2時間でできるだけ増やしなさい」という課題。

このシンプルですが、難しい課題で
最高650ドルを稼いだチームがあったそうです。

この課題には、3つの「壁」があると思います。

1つ目は、思考の壁。

常識やルールに縛られずに発想すること。

実際に多くのお金を稼ぎ出したチームのほとんどが、
「5ドル」という枠を外し、「元金なしでお金を稼ぐには?」
と問題を捉え直してお金を増やしていたようです。

2つ目は、行動の壁。

思いついたアイディアを実際に行い、本当に金を稼ぐこと。

私は1つ目より、2つ目の方が遥かに高い壁だと思います。

実際に、私たちが「500円を2時間でできるだけ増やして」
という課題が出されると、ブレインストーミングでは、
面白い発想はいくつか出ると思いますが、実際にやるとなると、
腰が引けてしまうことも多いのではないでしょうか。

「考える」ことと、「実際にやる」ことの間には、
天と地ほどの差があります。

そして更に高い壁が3つ目。起業の壁。

本書の中では、「~しなさい」という課題が与えられ、
学生の立場では、実行することに強制力が働きますが、
真の起業家精神とは、与えられない課題を自ら見つけ、
その解決に向かって行動を起こすことだと思います。

本書を読むと、常識にとらわれない新しい発想で
モノゴトを捉えるヒントが与えら、視野が広がります。

日常の中にはチャンスが無限にあることもわかるでしょう。

つまり、1つ目の「壁」を越える手助けになります。

ただし、本書を読むだけで、より高い2つ目、3つ目の「壁」を
超えられる保証はありません。

2つ目、3つ目の「壁」を超えられるかどうかは、
読む人次第ということです。

この本から何を活かすか?

自分の子どもの将来のために、
メッセージを残すのは素敵なことです。

私は、ジム・ロジャーズさんの
人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉」を
読んだ時も、いいなと思いましたが、
いざ書こうとすると、あまり言葉が出てきませんでした。

ここは、シーリングさんのアイディアを拝借して、
まず、PCのデスクトップにリストを置いておき、
思いついたらリストに加える方法を採用したいと思います。

ということで、Googleガジェットのスクラッチパッドを
このリスト専用のために、もう1つ追加しました。

まずは、読んで欲しい本のリストでも書いていきます。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 08:27 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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星野リゾートの教科書

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則
(2010/04/15)
中沢 康彦 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「私が経営者として実践してきたことは
  すべて教科書で学んだ理論に基づいている」

こう語るのは、星野リゾート社長の星野佳路さん。

星野リゾートは、1904年、軽井沢の温泉旅館からスタートし、
星野さんが4代目の社長に就任したのは1991年。

以来、施設の所有にこだわらず、運営に特化する方針で、
次々と不振に陥った旅館やリゾートホテルを再生します。

  「企業経営は、経営者個人の資質に基づく“アート”の部分と
  理論に基づく“サイエンス”の部分がある。」

外から見ると、星野リゾートはアートの部分、
つまり星野さんの才能で成功しているように思えます。

しかし実際は、星野さん自身は、
自分にはアーティスティックな資質はないと判断し、
徹底的にサイエンスに基づく経営を行なっているようです。

その理論の根拠となるのが、「経営の教科書」。

  「競争の戦略」、「ビジョナリー・カンパニー」、
  「The Myth of Excellence」、「ONE to ONEマーケティング」、
  「売れるもマーケ 当たるもマーケ」、「真実の瞬間」・・・・

それでは、なぜ、教科書通りの経営を行なうのか?

その理由は、リスクの最小化。

体系化された理論を経営判断の基準にすることで、
経営判断を誤るリスクを回避します。

ポイントは、教科書を部分的に真似るのではなく、
徹底して教科書通りの経営を行なうことにあります。

万一、教科書通りに判断したにも関わらず、
成果が出ない場合は、戦略は変えずに、
戦術レベルの調整を行なうようです。

とすると、教科書を信じて経営を行なうわけですから、
最初の教科書選びと、その読み込み方が重要となります。

以下、星野さんの勧める方法です。

  ステップ1 書店に1冊しかないような古典的な本ほど役に立つ
  ステップ2 1行ずつ理解し、分からない部分を残さず、何度でも読む
  ステップ3 理論をつまみ食いしないで、100%教科書通りにやってみる

私などは、つい平積みされた本に目がいってしまいますが、
学問と実践を行き来した研究者の本を探すのが良いようです。

この本から何を活かすか?

本書は第1章だけが星野さんが語る経営“教科書”論で、
第2章以降はケーススタディです。
(雑誌「日経トップリーダー」に連載された記事がベース)

私が利用する施設では、アルファリゾート・トマムが紹介されていました。

フォロワー戦略を捨て、ニッチャー戦略を採用し、
子連れファミリー客の満足度を高めることに
フォーカスしているようです。

トマムを再生する時に使った教科書は、
コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編」。

来年、トマムに泊りに行った時は、
「ここはコトラー教授の競争地位別戦略論を採用しているんだよ」
と知ったかぶりで友人に話してみようと思います。

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| 経営・戦略 | 06:13 | comments:2 | trackbacks:6 | TOP↑

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心に響く小さな5つの物語

心に響く小さな5つの物語
心に響く小さな5つの物語
(2010/01)
藤尾 秀昭 片岡 鶴太郎 商品詳細を見る

満足度★★★

感動する実話の「傑作集のベスト版」。

書店では販売していないにも関わらず、
独自のファンを持つ月刊誌「致知」。

私は、実物を見たことはありませんが、
人間学を追究する雑誌のようで、
各界の著名人からも推薦の言葉を集めています。

その雑誌に掲載されて、特に評判の良かったものを
まとめたのが「小さな人生論」シリーズ。

2年に1冊ぐらいのペースで刊行されています。

その「小さな人生論」の中から、
更に反響の大きかった5つの実話を収めたのが本書です。

  第1話 夢を実現する
  第2話 喜怒哀楽の人間学
  第3話 人の心に光を灯す
  第4話 人生のテーマ
  第5話 緑を生かす

挿絵は、本書の話しに共感した片岡鶴太郎さんが担当。

タイトルや帯で「この本は感動しますよ」と謳い、
事前期待を高めてハードルを上げていますが、
その期待には十分に応えてくれます。

第1話がイチロー選手の有名な小学生時代の
作文の話しなので、知っている方も多いはず。

最初は「いい話だけど、泣ける話とは違うかな」と思わせつつ、
後半に進めば進むほど、感涙指数が上がるように
5つの物語は配置されています。

80ページ未満の薄い本で、字も大きく行間も広めですから
(総ルビではありませんが)小学生でも読める本です。

ただ、速い人だと10分で読み終わってしまいます。

私も、確かに感動しましたが、
「あれ、もう終わっちゃった」というのが
正直なところでした。

スポーツでもスター選手ばかり集めると
いいチームにならないことがあります。

ひょっとすると、本書の5つの物語も、1冊の本に集めるより、
他の多くの話しの中にポツンと入っていたほ方が、
感動の度合いは、より大きかったのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の第3話は、父娘二人暮らしの家庭で、
死に行く父親が、これから一人で生きていく娘のために
人生の支えになる「最後の一言」を残す物語。

自分だったら、娘にどんな最後の言葉を残すのか?

そう考えると同時に、最後の一言でなくても、
普段からもっと大切なことを
娘に伝えていかなければならないと思いました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 心に効く本 | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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グーグル秘録

グーグル秘録
グーグル秘録
(2010/05/14)
ケン・オーレッタ 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「世界はグーグル化された。
  我々は情報を検索するのではない。そう“ググる”のだ。」

著者は米紙「ニューヨカー」のベテラン記者で、
メディア論者としての評価の高いケン・オーレッタさん。

2006年から2年半に渡り、グーグルの創業者である
サーゲイ・ブリンさん、ラリー・ペイジさん、
そしてCEOのエリック・シュミットさんをはじめ、
多くの関係者にインタビューを重ね、
急成長したグーグルの驚愕の歴史をレポートします。

今回の取材とは別に、オーレッタさんは1998年、
当時絶頂を極めていたマイクロソフトのビル・ゲイツさんに
インタビューする機会があり、次のように質問たそうです。

  「最も恐れている挑戦者は?」

ゲイツさんの答えは、当時ライバルと目されていた
ネットスケープやアップル、また連邦政府でもなく、こう答えました。

  「怖いのは、どこかのガレージで、
  まったく新しい何かを生み出している連中だ」

ゲイツさんの予感は的中し、そのころシリコンバレーのとあるガレージで、
アマゾンのジェフ・ベゾスさんからも出資を受け、
将来、世界を変えることになる検索エンジンが誕生しようとしていました。

本書は、ブリンさんとペイジさんの出会いから始まり、
グーグルがCEOとしてシュミットさんを向かい入れ、
対マイクロソフト、また最近では対フェイスブックとなる様子が
内と外から綿密に描かれています。

そこで浮き彫りになるのは、グーグルの「強さ」と「脆さ」。

私たちは、既にグーグル無しでは生活できない状態になっていますし、
無料のサービスを使うたびに、グーグルに情報を与えていますから、
「Don't be evil(邪悪になるな)」のモットーは
本当に貫いて欲しいところです。

先日紹介した「facebook」では、二次情報から想像によって
細部の会話が再現された物語的要素が大きかったですが、
それに比べると本書は、中心人物に何度も話しを聞いているだけあって、
かなり現実に即した、裏の取れた内容になっています。

グーグルに関する書籍は多数出版されていますが、
巻末にインタビューの対象者と日付がこれだけ細かく
掲載されている本は、他にありません。

以前、大前研一さんはWindowsバージョン1が出た1985年以前を
BG(ビフォー・ゲイツ)、以降をとAG(アフター・ゲイツ)と呼び
時代の大きな転換点としていました。

しかし本書を読んだ私は、大前さんが考えた略称はそのままで、
1996年のグーグル誕生を基準にBG(ビフォー・グーグル)と
AG(アフター・グーグル)に、読み替えた方がいいのではないかと
思うぐらい、大きな時代の転換を感じました。

この本から何を活かすか?

グーグル検索の根幹をなすのは、「PageRank」という
ウェブページの重要度を定量化する仕組みです。

この仕組みを考えたラリー・ペイジさんにちなんで、
「ペイジランク(ページランク)」と名付けられたようです。

これは、特許が取得されています。

せっかくですから、Google Patentsでその特許内容を見てみます。

正式名称は「Method for node ranking in a linked database
というようですね。

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| IT・ネット | 10:23 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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ハカる考動学

ハカる考動学
ハカる考動学
(2010/04/15)
三谷 宏治 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は、三谷宏治さんの前著「発想の視点力」からのスピンオフ作品。

その本の中で最も興味深いテーマ、第2章の「ハカる視点」を
深堀して1冊の本に仕上げています。

本書で、主題とする「ハカる」は、
謀るでも、図るでも、諮るでもなく、「測る、量る、計る」こと。

それでは、なんのために「ハカる」のか?

もちろん「ハカる」こと自体が目的ではありません。

目的は、対象の中に潜むインサイトを絞りだすこと。

つまり表面的に見ていては気づかないアイディアや
イノベーションのヒントを「ハカって」得ることです。

本書には、三谷さんが大学院や企業研修で使う
31の事例ケースと4つの演習問題が掲載されています。

実は、ここで紹介される事例ケースのほとんどは、
雑誌やネット、新聞でオープンになった公開情報。

要するに、私たちが毎日目にするニュースも、
「ハカる」を意識さえあれば、宝の山になるということです。

確かに、大前研一さんや三橋貴明さんだって、
誰でも入手可能なデータから、インサイトを引き出していますよね。

あのCIAでさえ、情報の95%をスパイ活動ではなく、
一般情報から抽出しているそうですから、
私たちが情報の見方をちょっと変えるだけで、
もっと新しい発見が得られるのかもしれません。

そして本書では、基本技術を身につけた後は
次の3つの領域で、「ハカる」ことに挑戦します。

  1. モノではなく「ヒトをハカる」
  2. 頭で考えるのでなく「作ってハカる」
  3. 旧来の仕組みでなく「新しいハカり方を創る」

このチャレンジングな3つの領域で「ハカる」ことが、
最も革新的な視点を引き出すことにつながるようです。

  「ハカるって凄いのだ!」

本書を読むと、この三谷さんの言葉が実感できます。

読んで演習をこなせば、スキルを身につけられると感じる、
数少ない本の一冊。

それにしても、三谷さんの本にハズレはありません。

三谷さんの本の過去記事はこちら。
  ・発想の視点力
  ・正しく決める力

この本から何を活かすか?

本書では、雑誌「DIME」の「FF対ドラクエ」の記事から、
演習問題が掲載されていました。

こんなにも、見方が変わるのか!

と感じるぐらい、新に「軸」と「目盛り」を作ることで、
今まで見えなかった洞察が得られることを実感できます。

私も、手元にある日経ビジネスの記事に
別の「軸」と「目盛り」を与え、「割り算」をして
「ハカる」練習をしてみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:45 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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会社が黒字になるしくみ

知らないと恥ずかしいビジネスのキホン 会社が黒字になるしくみ
知らないと恥ずかしいビジネスのキホン 会社が黒字になるしくみ
(2010/04/20)
坂口孝則 商品詳細を見る

満足度★★

著者は、「牛丼一杯の儲けは9円」が注目された、
調達業務に詳しい坂口孝則さん。

最近は、テレビやラジオのコメンテーターとしても
ご活躍のようです。

本書は、「商売」のキホンの「キ」を
広く浅く解説した本です。

  PART1 学校では教えてくれない「お金の稼ぎ方」
  PART2 いまさら人に聞けない「会社が儲かるしくみ」
  PART3 知らないと大損する「お金の回し方」
  PART4 会社では教えてくれない「新しいビジネスのかたち」
  PART5 誰も教えてくれない「商売の裏側」

分かりやすい図解も多いので、
商売に馴染みのない人、特に新社会人が、
ビジネスの全体像を手早く把握するには、
いい本かもしれません。

ただ、坂口さんの得意分野である
調達・仕入れや、会計以外の分野の解説は、
ちょっと違うと感じる部分もありました。

以下に3点ほど挙げてみます。

1.マクドナルドとGoogleのビジネスモデルの説明

マクドナルドが無料コーヒーを配り利益を伸ばした事例と、
GoogleがGmailなどのサービスを無料で提供する事例を
坂口さんは同じビジネスモデルのように説明しています。

これは、表面上は似たケースに見えるかもしれませんが、
私は、「プラットフォーム化」を図るか否かという点で、
ビジネスモデルそのものが違うと考えます。

2.円高と円安についての解説

坂口さんは、円が高い評価を受け円高になることを歓迎し、
輸出中心の産業構造から、輸入中心へ移行することで、
日本は豊かになれると解説しています。

確かに円高になると輸入品は安くなりますが、
そもそも輸入品を買うお金を日本はどう稼ぐのか?

国際競争力という視点が欠けた解説のように思えます。

3.ファンダメンタル分析は正攻法で、テクニカル分析は占い

坂口さん以外にも、このように考える人は多いかもしれません。
しかし、実際のマーケットはファンダメンタルに
収束する過程で、人の心理によって大きく動きます。

つまりファンダメンタル分析だけでは、人の心は読めず、
投資期間によっては、全く逆の結果になることさえあります。

万能な投資方法はありませんので、自分の投資戦略に合った
分析方法を用いるべきだと考えます。

この本から何を活かすか?

坂口さんは、かつて刊行した「営業と詐欺のあいだ
という本について、次のように述べています。

  「残念ながら、オカルティック、あるいはスピリチュアルな
  本の売れ行きに届くことはありません。
  おそらく、人間は“洗脳を解いてほしいから本を買う”のではなく、
  “洗脳されたいから本を買う”のですね。」

そもそも洗脳された人は、
洗脳を解いて欲しいと思わない気がしますが、
坂口さんの本の売れ行きが良くなかった理由は、
本当にそれだけでしょうか?

タイトルだけ見ると、名著「生物と無生物のあいだ」の
ネーミングを真似たようにも思えます。

今度、「営業と詐欺のあいだ」の内容を確認してみます。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パズリカ

パズリカ 
パズリカ
(2009/09/11)
伴田 良輔 商品詳細を見る

満足度★★★

「美しさ」にこだわったパズル作品集。

パズル界の2大巨匠であるサム・ロイドさんと
H.E.デュードニーさんの作品を中心に、
厳選された50問が掲載されています。

ですから、パズルファンの方には
お馴染みの作品も多いかもしれませんね。

例えば、ロイドさんの傑作パズル「トリック・ドンキー」も
乗り手がチャーミングな女性になって復刻されています。

まずは、本書から1問紹介します。
==========================================
  Question37 「悩む対角線」
    ACの長さはいくらか?
    Cは四分円(円を四等分した図形)の半径の中点。
    DCは5。ABも5である。
  
==========================================
解答は、記事の後半で。

ところで、タイトルになっている「パズリカ」とは何か?

この質問に、著者の伴田良輔さんは、
素敵なアクロスティック(折句)で答えています。

   っとひらめく。
   っと考える。
   くつ(理屈)で攻める。
   んどう(感動)する。

本書は、まさにパズリカの名のとおり、
パズルの感動が伝わるセンスの良い問題が
選び抜かれて、掲載されています。

ちなみに本書は、当ブログで紹介する
伴田さんのパズル本では4冊目。

勝手に分類すると、以下のようになります。

新書版カラー大判
パズル作者限定巨匠の傑作パズルベスト100サム・ロイドの「考える」パズル
パズル作者混在100年楽しめる古典名作パズル本書

この本から何を活かすか?

さて、Question37 「悩む対角線」の解答です。

  「数学がなまじっかできると、かえって計算しちゃったりする。」

伴田さんが、このように解説する通り、
この問題は、ほとんど計算は不要です。

私も、当然のようにひっかかって、
最初に頭に浮かんだのは「三平方の定理」。

でもそんなルートの計算など不要でした。

長方形のもう一方の対角線(BD)を引けば、
それが円の半径になっていることが分かります。

つまりAD=BD=5+5=「10」というわけです。

三平方の定理など知らない、子どもの方が
早く解けるかもしれませんね。

小学4年の娘にも出題してみます。

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| パズル・DIY | 06:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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稼げる 超ソーシャルフィルタリング

稼げる 超ソーシャルフィルタリング
稼げる 超ソーシャルフィルタリング
(2010/04/21)
堀江貴文 商品詳細を見る

満足度★★

「ソーシャルフィルタリング」とは、
簡単に言うとTwitterを使った情報の選別方法。

きっと堀江貴文さんの造語なのでしょう。

  「昔ながらの効率の悪い情報収集術を捨て、役に立つ情報を
  人より早く、効率よく自分のものとする能力。
  これが、今の時代を生き抜いていくために
  一番欠かせない能力になる、と私は考えている。」

確かに、ネット上には大量の情報が溢れているので、
玉石混交の中から有益な情報だけを瞬時に取り出すことは
私たちにとって、必要なスキルなのかもしれません。

堀江さんは、Twitterでこれだと思った選択眼のある人を
フォローすることが、情報を「ろ過」することになり、
ピンポイントで有益な情報を得る方法だと説明しています。

  「フォローした人にいいところだけを抽出してもらうのである。」

堀江さん自身は、マイクロソフト日本法人・元社長の
古川亨さんをはじめ、50人程度をフォローしているそうです。

いかに自分にとっての「目利き」をフォローするかが
一番のポイントで、そうしないと有益情報より、
ノイズを拾う割合が多くなってしまいます。

本書では、他にもiPhoneやGmail、メーリングリストを使った
堀江さん流の情報収集術から、アプリのインストール方法までが
約150ページの中で紹介されています。

あまり情報量が多い本ではなく、メーリングリストのパートは
「100億稼ぐ超メール術」と内容が重複するので、
過去の堀江さんの本を読んでいる人だと、
1時間もかからず、読めてしまう内容です。

個人的には堀江さんの魅力は、持っている知識よりも
独自のモノの見方や考え方だと思っています。

その意味では、本書は持論を展開するより、
ノウハウ部分の比率が多いので、
あまり惹き付けられるものはありませんでした。

また、この5年の間に、時代の先端にいた堀江さんと
私のような普通のITリテラシーしか持たない人との
How Toでの差が縮まったという印象を持ちました。

この本から何を活かすか?

最近の私は、「豊平文庫」を入れたり、
facebookに登録したりと、環境だけは整えています。

今日は、せっかく堀江さんの本を読んだので、
Twitterに登録しました。

私のことなので、今回も登録だけで
使わなくなる可能性大ですが、
まずは、堀江さんをフォローしてみます。

本当に「ろ過」された純度の高い情報が得られるのか?

楽しみです。

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| IT・ネット | 08:28 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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電子書籍の衝撃

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
(2010/04/15)
佐々木 俊尚 商品詳細を見る

満足度★★★★

私は、小学生の娘の運動会の合間に
本書を読もうとしましたが、あまりの面白さに、
あやうく娘の競技を見逃すところでした。

この本こそが、まさに衝撃!

本書で描かれるのは、
「電子ブック」によってもたらされる、新たなる生態系。

それは、グーテンベルクが活版印刷を発明した時と
同様の変化を、私たちの生活にもたらすのか?

著者の佐々木俊尚さんは、電子ブックを取り巻く生態系は、
次の4つのピースによって完成すると書いています。

  1. 電子ブックを読むのに適したデバイスの普及
  2. 本を購入し読むための、最適なプラットフォームの出現
  3. プロ・アマを問わず誰でも出版できる本のフラット化
  4. 電子ブックと読者のマッチングモデルの構築

本書では、この4つのピースを一つずつ埋めながら、
「電子ブックの円環」が完成していく様を描き出します。

  「音楽に学べ」

佐々木さんは、電子書籍がもたらす未来を見通すために、
iPod革命によって起こった音楽の世界での変化を
一つのモデルケースとして検証します。

キーワードは、「アンビエント」。

アンビエントとは、「環境」や「偏在」と訳される
私たちを取り巻いて、あたり一面にただよっているような状態。

  「iTunesは音楽をアンビエントにしました」

書籍をアンビエント化するのは、
キンドルなのか、それともiPadなのか?

これは電子書籍における、プラットフォーム戦争でもありますが、
佐々木さんが本書で提示する未来は、
アマゾンが勝つのか、あるいはアップルが勝つのかという
単純なものではありません。

  「すべてのピースが埋められ、円環は完成し、われわれの前に
  新しい電子ブックの生態系が全容を現し始めています。

  その時に私たちの読書が、どのようになっているのか。
  私たちの読む本は、どう変わっているのか。

  それはぞくぞくするほどの刺激的な未来です。」

また、本書のセルフパブリッシングを解説するパートは、
今後、作家デビューを目指す方には必須。

この電子書籍化の波によって、
誰でも驚くほど簡単に、自分の作品をアマゾンDTPで、
販売することができるようです。

しかも自分の書いた電子ブックが、著名な作家、
例えばスティーブン・R・コヴィーさんの本と
並んで売られることも夢ではないかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書は紙書籍版が1,115円、電子書籍版が1,000円。

キャンペーン時は電子書籍版が110円で売られていたようですが、
定価なら、それを買うインセンティブはあまり働きませんね。

キャンペーンで110円で売られていたものを、
1,000円出して後から買うのも悔しいので、
本書は、紙書籍版で読みました。

ところで、私は電子書籍自体が未経験。

手始めとして、我が家のiPod touchに「豊平文庫」の無償版を入れて、
夢野久作さんの作品でも読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| IT・ネット | 09:32 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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