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論理思考は万能ではない

論理思考は万能ではない
論理思考は万能ではない
(2010/01/20)
松丘 啓司 商品詳細を見る

満足度★★★★

ロジカル・シンキングの基本的な考えで「MECE」があります。

Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、
ダブリなく、モレなく分けて考えること。

ところで、「虹の色」をMECEで表すことはできるのか?

一見、7色に分けるとMECEのような気がしますが、
実際の虹は、微妙に異なる無数の色で構成されているので、
7色ではモレがあります。

虹を7色と定義したのは、科学者のアイザック・ニュートンさん。
また、国によって、虹は6色だったり5色と表現することもあるようです。

誰かの人為的な定義を用いない限り、
実は、虹の色をMECEで示すことはできませんし、
どの定義を用いるかによって構成要素は違ってきます。

つまり、論理思考の重要なスキルであるMECEであっても
万能ではないということです。

事実の嘘、因果関係の嘘、MECEの嘘、論理思考の誤解。

著者の松丘啓司さんは、ロジカル・シンキング至上主義に
疑問を投げかけ、ものの見方や考え方の根本を再考を促します。

  「論理思考は意思決定のための材料は提供するが、
  それだけで意思決定はできない。」

それでは、何によって、意思決定がなされるのか?

最終的な判断は「主観」によって下されます。
その主観とは、その人の価値観そのもの。

あくまでも論理思考は、その主観を客観的に見せるためのレトリック。

ただし、松丘さんは論理思考を否定しているわけではありません。

大切なのは、論理思考に足りないもの、できないことを知り、
ツールとして活用すること。

そして、最終的な判断を下す主観的な主張力、選択力を鍛え、
主観と客観の両方を組み合わせた意思決定を行なうことです。

本書では、ロジカル・シンキングの世界では
あまり言及されない価値観について、
ビジネスで活用するための方法論が解説されます。

非常に読みやすい文章ですが、主張は明快。
論理思考やフレームワークの本を読んだ後には、
欠かさず読みたい一冊です。

この本から何を活かすか?

意思決定の根本にあるのは、自分の価値観。
しかし、自分の価値観を知ることは意外と難しいものです。

松丘さんは、難しい理由として次の2つを挙げています。

  第一に、自分の価値観だと思っているものは、
  実は自分以外の価値観であることが少なくないこと。

  第二に、そもそも自分自身を自分で理解することは
  簡単ではないこと。

それでは、どうしたら自分の価値観を知ることができるのか?

本書では、変わらない自分を見つけ出す方法として、

  1.過去の自分を思い出す
  2.自分の選択を分析する
  3.他社の視点を用いる

の3つの方法が示されていました。

私は最近、自分の軸が少しブレがちなので、
これを機に自分の価値観を確認したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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